一昨日 Flickr がリニューアルされてから、写真のアップロードがロクにできなくなって途方に暮れている私でございます。Flickr のトラブルは珍しくないのですが、ちょっと今回は長引いて怒り心頭。

おまけに、サブの無料アカウントの方は何の問題も無く利用できているのに、原則無料化されたのちも健気に金を払ってるメインアカウントがトラブってるのを見ると、いっそ Yahoo! もろとも潰れてたらええねん、という八つ当たりな怒り気分(^_^;)

ってか、だいたい日本にヤフージャパンとか言う本家とは全く別の「偽Yahoo!」があるおかげで、Flickr はいつまで経っても日本語化されないし、Flickr 公式アプリは日本の AppStore だけ配信除外されてるし、ホント偽物は要らんねん!という積年の気分に増して今回のことなので、さすがにウンザリ気味(;´д`)

view from Banna Park, Ishigaki Island (7) sea under the evening light


とまぁ、そんな余分なことはともかくとして、前編と題した前回記事からまた間が空いてしまいましたが、買ったばかりから少し落ち着いてきた EOS 6D は相変わらずご機嫌に使っています。

前回記事で書いたように、思ったより中央以外の AF 測距点が使えないことやファインダー内水準器どころか、そのままではグリッド表示さえないことが少々辛いながらも、購入前に予想より気に入っている、と言っても良いでしょう。

7D Mark II メインで使っている私の EOS 6D ファーストインプレッション【前編】

上記前編記事では

  • 購入前に思っていたとおりの画質的満足

  • 購入前に危惧していたよりは慣れることができている背面操作系(の差異)

  • 購入前に考えていたよりキツかった、グリッドすら表示されない昔ながらのファインダースクリーン

  • 購入前に想定していた以上に使えない印象の、中央一点以外のAF測距点


といったところをgdgdと書きましたが、今回は良い印象も悪い印象も、とにかく感じてメモしていたことを以下にまとめて列挙しておきます。




  • 背面液晶の輝度設定で外光に応じた自動輝度設定がない。15万もするカメラで、これくらいケチらないで欲しかった。状況に応じて輝度変更するけど、微妙にストレスです。

  • Mモードで露出補正が効かないカメラはもう勘弁と思っていたのに、元に戻るとちょっと辛いかも。
    (ファームウェア・アップデートで対応…はしてくれんだろうなあ ~_~;)

  • ファインダーの視野率 97%は購入してすぐ、避けたはずの人の頭が微妙に入ってしまったりして実感したが、このサイズ・軽量を実現するためだと思ったら我慢できる。約100%とは安心感(コレでダメなら仕方ない感)が違うけど。

  • 浅く軽くが好きという個人的な好みもあるが、レリーズは深すぎる。深すぎてブレやすい気がする。感触もイマイチだが、廉価機だから多くは言えない。

  • ペタンペタンなシャッターも昔ながらだけど、色々ケチられてる割には静音撮影モードがあるのが助かる。機内撮影その他様々なシーンで活躍する目立たない重要機能。

  • 設定変更時やメニュー項目移動時にメインダイアルが使えないのは不思議。サブ電子ダイアルが小さくて使いよいとは言えないので、メインダイアルも使えるようにして欲しかった。

  • 背面のサブ電子ダイアルの小ささ、マルチコントローラーの実装違いは慣れられたが、シャッターボタン横に M-Fn ボタンがないこととファインダー内に各種撮影設定が表示されないのは、操作性で一番もどかしい点。
    特に EOS 7D Mark II の最新タイプの EOS ファインダーに慣れてしまうと、絞り、シャッター速度、ISO感度以外の設定で、いちいちファインダーから目を離さなければならないのは時代遅れに感じる。

  • M-Fn ボタンがなく、上面パネル横のボタン類のレイアウトが他の 5D/7D 系と異なるし、撮影設定の変更でファインダーから目を離すなら結局クイック(Q)メニューを使った方が早い。
    (クイックメニューのレイアウト、機能が他の EOS と少しずつ違うのは、その機種毎の特徴があるので仕方ないと思っている。6D でクイックメニューに Wi-Fi 関連の項目がなかったら、それはおかしいし)

  • 再生画面の情報表示あり時の表示情報が少ない。F値とシャッター速度があるなら、ISO感度も必要だろう。と思ったが、昔の EOS はそうだったよなあ、と思い出した。そんなところまで昔のままじゃなくても良かったのに(´・_・`)

  • 7D Mark II と併用すると頻繁にマルチコントローラーの位置を間違えるが、同じ EOS であることの安心感と、慣れを含んだ使いやすさはある。マニュアルを見なくても、初日からまずまず問題なく撮れた。
    (マニュアルを見たのは WiFi 周りのみ)

  • EOS 70D と同レベルの操作性、造りなら、チルト液晶も欲しかった。次は付くんだろうなぁ。

  • WiFi内蔵してるのは、やっぱり便利。ボディ側がメディアサーバーになるタイプなので Eye-Fi のようにどんどん転送させていく使い方には向かず、FlashAir 他の WiFi メモリーカードと同じく選んでチマチマ送る用だが問題ない。
    WiFi 経由のリモートレリーズは、たとえタイムラグがあっても便利だし、リモートケーブルを忘れても/持って行かなくても安心。

  • 補正データーは周辺光量以外に収差補正もある世代なので使える。ただし、最近のレンズデーターは入ってないので、予め入れる必要はある。

  • 前回書いたように AF は結局のところ中央一点頼みになりやすいので、その分ライブビュー撮影のお世話になることは多い。手持ちは無理でも、状況によっては一脚があればフォーカスロックより安定な気がする。

  • 動体相手の AF は中央測距点で追えてる限りまずまずだが、拡張設定で AF の追従度を粘る側へ最大にしても前を横切るものへ簡単に引っ張られてしまい、本当に粘る設定になっているのか疑問なくらい。

  • AF 測距点が赤く光るのが一瞬なので、AI Servo で追っかけてる時に測距点が見えなくて辛い。(7D Mark II に慣れすぎた ^^;)

  • ファインダーが昔ながらの通常スクリーンなので、ファインダー上にはグリッドも何も表示が出ない代わりに、スクリーン交換できる希少な現行 EOS デジタル機。

  • コンパクトさは、店頭や使い始めたばかりより、しばらく使って今のメイン機である 7D Mark II と持ち替えてみたり、小さめのバッグに入れてみた時に実感できる。ちょうど良いサイズ。70D くらいでもいいけど。

  • ボディがコンパクトな分、バッテリーグリップなしだと 1.5kgクラス以上の大きめレンズとのバランスは(他の一桁機に比べ)良くない。反面、小三元レンズ(F4ズーム群)がピッタリ合う。
    (コンパクトさもあって 6D を買ったので、たぶん EOS デジタルで初めてバッテリーグリップがあるのに買わないカメラの予定)

  • グリップはもっと深さがあっても良かった。ってか、私が 6D を買った直後に、ニコンな友達が買った D750 はグリップも画質も機能も性能もホント良いカメラなので、比較するとちょっと辛い(^_^;

  • 画質的には他社センサーと比べてどうこう言われることもあるけど、個人的にはこれだけあれば十分、という感じ。APS-C EOS の画質的ギリギリ感もない。反面、レンズの素性が良く出るので、今まで以上に良いレンズが欲しくなるのが困る……

  • 高感度画質は ISO 6400 が完全に実用になるのは有り難い。画質に気を使っていても ISO 3200 くらいまでは問題なく使えるのは嬉しい。

  • ISO 12800 は被写体や状況によっては使えるが、ISO 25600 は非常用としても辛い。辛いけど、夜は必要な時もあるし、中央測距点の低照度 AF 能力と合わさって心強い。

  • 【追記】7D Mark II のデュアルピクセルCMOS AF によるライブビュー撮影に慣れてしまっているので、6D のライブビュー AF は本当に遅くて、思っていた以上にストレス。
    6D では位相差AF の測距点に自由がないのでライブビューを使いたい時が多いのだが、液晶がチルト式ではないことと、このコントラスト AF の遅さは、思いのほか辛い。


とまぁ、以上がこの一ヶ月強、6千枚ほど撮影してきての印象です。操作性に対する不満が出てくるのは購入前から織り込み済みで購入したので、ある意味想定通りです。

ぶっちゃけ、腕のなさを機械に頼る私の使い方だと

5D Mark III を買えない時点で色々と我慢は必要


なのを覚悟の上で買っていますし、APS-C で機能的な不満の少ない 70D より 6D でフルサイズ復帰する、と決めたのですから、アレコレ言いつつも想定内です :-)

Takatokigawa Koinobori Festival (1)


カメラはいつも新発売と同時に買ってるわけではないのですが(そういう印象を持たれているけど ^^;)、発売から2年近く経ったカメラを買うことはおそらくなく、それても購入した EOS 6D は、今さらでも買って良かったと思っています。まあ、発売から2年ならもう少し値下がりしてくれててもええと思うんですけどねぇ……。

ってなことで、ほぼ言い尽くしましたが、雑感雑文をもう一回だけ。