先日、7D Mark II から取り出した SD/CF を読み込もうとすると、また 101EOS7D フォルダができあがっていました。EOS ユーザーならご存じ、ファイルカウントが 9999 を超えると別フォルダが作られる(ファイルカウントは 0 に戻る)仕様です。

ファイルの通し番号はサービスに入れた時以外は基本的にリセットせずに使っていますので、また1万枚の区切りが過ぎたことになります。ということで、気が付けば 4万枚を超えていました。購入5ヶ月で4万枚超。

冬場の2ヶ月はサッカーなどがシーズンオフだったにも関わらず、結構なペースで撮っていたようです。乱れ打ち的に乱射しているつもりはないのですが、スナップからスポーツ、飛行機、モータースポーツまで撮っていますし、撮っていて楽しいので、ついコレばっかり使ってしまっています。

20万円クラスのカメラですから、耐久力はそう望めませんし、あまりシャッター回数が進んで早々にオーバーホール、シャッターユニット交換になるのは困るのですけどね……(´・ω・`)

でもまぁ、それだけ

愛用できていて、色々と撮る気にさせてくれるカメラ


であるのは間違いないようです。相変わらず腕は上がりませんし、頼めることは全てカメラ頼みですが(^_^;)

7D2_20150330B


さて、EOS 7D Mark II を5ヶ月使ってきての感想を簡単に言うとすれば、

設定や撮り方を突き詰めていくと、当初より更に応えてくれる


という感じでしょうか。特に、被写体によっては AF 設定次第で本当にヒット率が変わってきます。

逆に言うと、

被写体や条件に応じた設定を詰めないと、能力を引き出しきれないカメラ


という印象もあります。そのまま使っていても悪くないカメラですが、詰めていってこそのカメラだと感じますね。




以前、EOS 7D Mark II 発売前のお披露目イベントでのセミナーや、CP+ 2015 の 7D Mark II 系イベントでもプロカメラマンの方々が

被写体や条件に応じた設定を色々試して掴んでいかないと、能力を引き出しきれないカメラ

ということをおっしゃっていましたが、発売時からアレコレと試行錯誤して、年を越してからそれを実感することが増えています。

(EOS 7D Mark II 発売前のお披露目イベントや CP+ 2015 のセミナーイベントの内容は、Youtube のキヤノンマーケッティング・チャンネルで公開されています。キヤノンのイベント内容公開はダントツに充実していて、7D Mark II のことだけじゃなく色々と勉強になっています)

特に、今月からは Jリーグが開幕したわけですが、先月から既にアジア・チャンピオン・リーグ (ACL) が始まっており、そちらは春先から平日ナイター開催のため、昨年までの初代 7D でのナイター撮影と比較してみると、

「おー、やっぱり画質、AF とも初代 7D から大きく進化しとるわー」

というのを実感しましたし、昨年11〜12月の数試合の撮影で色々と設定を試行錯誤した結果として、特に AFでだいぶ満足できる 7D Mark II になりました。

正直言うと、昨年 7D Mark II を手にして撮り始めた頃は

「7D Mark II は初代 7D より画質も AF も良くなってるけど、順当進化の範疇だなあ」
「AF速度やヒット率は、やっぱりボディの差よりレンズの差の方が断然大きいな」

などと思っていたのですが、試行錯誤して設定を詰めてから今シーズンのサッカーを撮ってみると

「いやー、断然 AF ヒット率が違うなー。やっぱり 7D Mark II の AF はええわー」

と改めて見直しました。

7D2_20150330A
(そのまま載せると怒られるので加工して小さく ^^;)


ただ、同じサッカーでも環境によってまだまだ詰めるところは多そうですし、サッカーに限らず、

撮影条件毎に最適設定が一々異なる


という印象もあり、こうしておけば概ねオッケー、というのはないように思います。

もちろん、Case 1 ベースのデフォルト設定でも撮れるのですが、設定がハマった時とのヒット率の差は(条件によっては)小さくないように感じています。

また、何よりも

あらゆる設定をジャストで撮れれば思っていた以上だけど
ちょっとでも設定が甘い or 後調整が必要な撮り方だと凡庸に


なるような、ちょっとピーキーな印象もあります。

それゆえ、時々

ジャストな条件に余裕がないのが 7D Mark II なのかな?


ということも感じますし、それゆえに

使い手の技量によって差の出るカメラ


な気がします。

私のようなウンコ技量だと、ドンピシャの設定と集中力がきちんと保たれれば「いやー、7D Mark II は素晴らしいねぇ!」となりますが、少しでも欠けるモノがあると途端に凡庸かつミスの多い写真連発になり、「7D Mark II の能力を全然出せてないわー、あかんわー」という感じです。

もちろん、どんなカメラでも(コンパクトデジカメでもスマートフォンのカメラでも)そのカメラを良く知り、条件により能力を引き出す設定と、それを使いこなす技量、センスなどが必要なのは言うまでもありませんが、

初代より遙かに手強い(奥深い)Mark II


という感じですね。ポテンシャルの高さは実感しているのですけど、簡単手軽に全部引き出せないというか。

ま、私が初めて使う AI Servo III 搭載機であることも関係していると思いますが、いま改めて EOS 7D Mark II を振り返ると、その点が一番強い印象と言っても良いでしょう。