ブログ記事を色々書き掛けては、時間的にも精神的にも余裕がなくてどれもコレも放置プレイの今日この頃ですが、皆様方にはいかがお過ごしのことでしょうか。

来週にはカメラの祭典 CP+ が今年も開催されるということで、昨年末の天皇杯決勝@横浜日産スタジアムは結局日帰りだったし、CP+ 行きがてら遊びに行くかなぁ?と思いつつも、そんな金と時間があったらマイル使って北海道行った方がええんちゃうか?と思ったり、色々悩みつつもどこも行けない気がする昨今であります。

さて、CP+ 開催前の新製品ラッシュが始まる時期であります。個人的に一番気になるキヤノンの発表会は明日でありますが、本日はオリンパス、富士フイルム、リコーペンタックスの三社が新製品を一挙に発表しています。

一眼レフにこだわってきたリコー・ペンタックス、ミラーレス機で存在感を発揮しているオリンパス・富士フイルム両社ですが、今回の発表でなんとなく思うこともありますので、チラシの裏を少々。



リコー・ペンタックスの発表内容は

の3つ。フルサイズ対応の望遠、超望遠ズームに、ペンタックスユーザー待望のフルサイズ・デジタル一眼レフの開発発表。

これでペンタックスは中判デジタル、フルサイズ、APS-C、スモールセンサーの4サイズでのレンズ交換式カメラシステムを揃えるメーカーになりました。他にない充実ぶりです。

画質面で評判の高いペンタの APS-C 一眼レフ機も行き着くところまで行ったし、中判デジタルの開発も一区切りがついたので、満を持してフルサイズへ、ということなのでしょう。ペンタックスのファンはついてきてくれそう?ですから、今後シェアを大きく拡大することはなくても見込みは立っているのかもしれません。

リコー本来の事業は堅調ですし、業績に悪影響を与えていたコンパクトデジカメの方は殆ど手を引いて、レンズ交換式カメラへ注力するのは他メーカーと変わりませんが、Qシリーズは別にして、デジタル一眼レフにこだわるようで、その姿勢は好きですね。

自分の腕のなさを機械に助けてもらうのを是としている(AF 頼みな)私にとっては、いくら気になっても結局購入には至れませんが、魅力あるシステムづくりを頑張って欲しいなぁ、と思っています。

もっともリコー・ペンタックス的には、2年に1度のリコー GR をリニューアルするサイクルである年なのですが、どうなんでしょうか。根も葉もなさそうな噂は出てますが、個人的にはそちらの方が気になります。

今の GR に大きな不満はないのですが(高感度画質と点光源のある時のAFくらい)、昨秋にミラーレス機からデジタル一眼レフに回帰した関係で、1インチセンサーのズームコンパクト機をまた買おうか悩んでいるので、手元の GR の処遇とともに新 GR のことも気になり始めています……

(1インチセンサーのズームコンパクト機は一度買って1年近く使いながらも、結局 GR に駆逐されて売却してしまったので、改めて買ってもホントに愛用できるかどうか自信がないんですよね…)



大三元クラスの大口径ズームも2本発売して、残り1本も開発発表済みのオリンパスの本日発表内容は以下の通り。

防塵防滴アピールのある本日の発表でしたが、高倍率ズームで防塵防滴仕様というのは(すっかり古くなった EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM を除けば)富士フイルム XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR くらいですから、E-M1 vs X-T1 ともどもミラーレスにおけるライバル感を感じます。

(個人的には、新 100-400 II もそうですが、インナーズームじゃないレンズで防塵防滴と言われても、なかなか安心できないんですが)

個人的にオリンパスの発表で注目しているのは3つあって、

  • E-M1 の新ファームウェアで AF-C のアルゴリズムが一新され、AF-C 時の連写能力が秒6.5コマから秒9コマに大幅アップしたこと。
    連写コマ数を大幅アップさせるほどなら(謳い文句ほど評価が得られなかった)AF-C の動体捕捉能力も向上したのだろうか?

  • ソニーに続いてスマホ連携のレンズカメラに参入したけれど、新たに参入して見込みがたつほどの市場があるの?

  • E-M5 Mark II は順当進化だけど、飛び道具的な「40Mハイレゾショット」の意味するところは、マイクロフォーサーズのセンサー進化が鈍化している証拠のような……


といったところ。

初代 E-M5 は、まさしくマイクロフォーサーズ新時代を思わせる画期的な印象があって実際そうでしたが、二世代目にして「かなり落ち着いた後継機になってしまったなぁ」という印象。如何に E-M5 の完成度が高かったことの証拠でもあるけど、「おお、オリンパスは頑張るなー」的な感じは一休み的な。

E-M1 の位相差対応センサーを搭載しなかったのはマイクロじゃないフォーサーズボディ後継機の任を担った E-M1 との役割の差であろうけれど、この2年のセンサー進化度合いは頭打ちなのかなぁ、と思ったり。(そのあたりは APS-C センサーにも言えることだけど)

もちろん、シャッター速度 1/8000秒対応になったり、EVF や手ぶれ補正が E-M1 と同じレベルになり、手ぶれ補正は最大5段まで拡張されたり、魅力的なボディになっているけれど、

「イケイケどんどん上げ潮まくりだったミラーレス機の進化も、そろそろ落ち着いてきたのかな」

そう思わせる発表だったのも事実。ミラーレス機の先駆者の一社たるオリンパスだからこそ、なのかもしれないけれど。

ある意味、オリンパスの次のボディ(E-M1 Mark II)は、どういう進化になるのだろう?という方が興味深い。エプソンが新しい EVF 向けデバイスを2種類出しているので、次はコレになるのかな。

エプソン、世界最高クラスのEVF用液晶パネルをCP+2015に出品 - デジカメ Watch

従来の2倍になる440万画素の高精細 EVF にするのか、画素数は変わらずとも動体追従性を大幅にアップした EVF にするのか。オリンパスに限らず、どちらの EVF パネルを採用するかで、そのモデルの方向性を窺えそうである。(スペックの数字重視で前者が多いだろうけど)



そして、本日新製品発表のもう一社、富士フイルム。

CES で海外発表されていたモデルが中心ですが、

「X-A2 は出すけど、富士フイルム独自の X-Trans CMOS 搭載の X-M2 は出さないねぇ」
「フィルターレンズは結局1年がかりか。去年の CP+ で参考出品されていた時は近いうちに出て使えると思ったのになぁ。残念」
「X-T1 の新ファームウェアでようやく富士フイルムが実現できた(遅すぎ)マルチエリア AF が XQ2 にも採用されるのね」

あたりが感想でしょうか。フィルターレンズは面白そうだったので、使ってみたかったんですけどねぇ。EF-M、EF、EF-S と連続でパンケーキタイプのレンズを出してきたキヤノンとは言え、こういうレンズを出すことはないような気がしますし……

そして何よりも、(中身は SILKYPIX みたいだけど)ようやく純正現像ソフトがリリースされたのは喜ばしいですね。Xマウント機を使っている時に欲しかった〜、とは思いますが、X-E2/X-T1 で撮影した未整理写真がまだ山のようにあるので、使えれば使ってみようかと思っています。

(もっとも富士フイルム Xシリーズ最大の利点はレタッチ要らず、最小限のレタッチで済むカメラ内 JPEG の質の良さであるので、他メーカー機と異なり、あまり RAW 現像したいと思ったことはないのですけれども)

それにしても、Adobe の対応プロファイルの時のように「似て非なるものだからね」という注釈もありませんが、実際はどうなのでしょうかね。

あと、長らく使っている PowerShot S100 のダイアルやボタンがいささか接点不良気味になってきているので買い換えるにあたって、PowerShot S120 じゃ芸がないから XQ1 が安くなったらの買いたかったのですが、富士フイルムのカメラはすっかり大きな値落ちはしなくなりましたね……

ま、富士フイルムも「次」ですよね。昨秋は X-E3 を出さずに X-T1 の熟成だけでしたが、今年は後半に、満を持して……になるのでしょうか。



とまぁ、長らくブログの更新をしてないので、適当にチラ裏を書き連ねてしまいましたが、明日のキヤノン新製品発表は楽しみですね。

40万円オーバーっぽい EOS 5Ds / 5Ds R は私には関係ない超高画素カメラですが、EOS M3 と Kiss 後継機はサブ機として気になりますね。初代 7D のオーバーホールが 6万円くらいかかりそうなので、EOS M3 か Kiss 後継機のどちらか、もしくは 70D を買う方向で考えています。

レンズや三脚にももう少しお金をかけたいし、フルサイズ機復帰も今年の命題なのですが、とりあえずコンパクトなサブ機は欲しいところです。

昨秋、富士フイルム Xマウントを一式売却したときは「いずれ、サブマウントとして改めてマイクロフォーサーズを買おう」とか思っていたのですが、なんかダブルマウントは金銭的にも、持ち出し時の荷物的にも厳しいので、たとえミラーレス機を買うとしても EOS M になってしまいそうな昨今ですね……