一眼レフ回帰の中で、この秋一番のお買いものであった EOS 7D Mark II。発表即予約して、品薄の中、無事発売日に購入してからちょうど一ヶ月。この間の撮影枚数は、1万6千枚近くシャッターを切りました。

と書いたのが、半月前。このところ全神経がガンバ大阪へ行っており、ブログの方はいささか放置プレイになっていましたが、ようやく今季の国内サッカーシーズンもほとんどの日程が終了し、

GambaTheTreble
ガンバ大阪、前人未到の昇格即三冠(THE TREBLE)達成!


という夢のようなシーズンで締めくくることができました。

半年前はJ2降格圏にいたことを思えば奇跡すぎて、一ファンとしては戸惑いすら感じつつ、J2を戦った昨年に続いて全精力を傾けたシーズンでもありました。

(もっとも日本代表の心臓を擁して毎年優勝争いを続けていたのに、実績を作ってきた監督を切ったら即降格してしまった一昨年がおかしすぎたのですけどね。サッカーは本当にフロントと監督と GK 重要ですわ)

そんなわけで、この秋はガンバ大阪の試合観戦・遠征を優先していたため(報われたけど ^^)、EOS 7D Mark II 購入後撮ったものと言えば、ちょっとした日常スナップ以外は、ほぼガンバ大阪の試合(スタンドからスナップ撮影)+航空祭1回半くらい。

それでもそれなりにシャッターを切ってきたので(現時点で2万枚弱)、昼間の撮影については多少なりとも 7D Mark II というものを掴めてきた気がしますし、カスタマイズも詰めることができています。Lightroom & Adobe Camera RAW の 7D Mark II RAW 対応もされて、環境も整ってきました。

そのなかで、

買って良かった 7D Mark II


というのは、一ヶ月と十日経った今も変わりません。

もちろん、7D Mark II は万能ではありませんし、APS-C ゆえの欠点・妥協せざるを得ない部分もありますが、反面 APS-C のメリットが必要な身にとっては、やっぱり

「待ちに待ったカメラだった」

という印象です。Poorman's 1D X 上等であります。

7D2_OneMonth1


そんな EOS 7D Mark II を一ヶ月使ってきて、個人的に感じるところを幾つか述べておきたいと思います。

画質や AF 周りはもう十分語られていますし(値段を考えれば)そのあたりはほぼ不満はないので、それ以外(主に使い勝手関連)の細かな不満点を中心に幾つか。


○ バッテリーの減りは速い

SDカードに Eye-Fi を使って転送していれば当然爆速でバッテリーがなくなっていきますが、Eye-Fi を使っていなくても明らかに初代 7D よりはバッテリーが保たない印象。撮り方によっては初代 7D の6〜7割といったところ。

ただ、スポーツや航空祭で連写しまくりだと意外と減らない(2時間で2千枚撮ってもバッテリーは2つとも70%以上、6時間で3千枚以上撮っても2つとも半分以上)けれども、ちまちまと間隔開けてスナップしてると200枚で半分以下なんて時もあります。未だによく判りません。


○ RAW + JPEG で撮っているとバッファが物足りない

初代 7D よりバッファは増量されたらしいが(詳細非公開)、連写コマ数が速くなったので JPEG 撮影以外では初代 7D よりバッファの足りなさを感じる。

個人的な設定は RAW→CF / JPEG→SD の振り分け撮影が基本だけれども、両方とも最高速クラスの CF/SDHC カードを使っても2秒少々しか保たないのは、ちょっと辛いかも。メモリチップは少し増やすというのができないので、仕方ないと判っているけれども……


○ デュアルスロットになったのは良いけど、SDカードスロットの遅さが足を引っ張っている

SDカードスロットが UHS-II に対応しなかったおかげで最高速度 90MB/s、CF の方は最高 160MB/s。数字だけのことかと思ったが、実際に SD と CF で顕著な差がある(両方とも最高速カードを使った場合)。

面倒になってブログ記事にしていませんが、実際に 7D Mark II でバッファフルまでの撮影コマ数やバッファフル後の撮影間隔を測ると、どんな書き込み設定よりも SD を使わず CF 単独利用が圧倒的に速いという結果に。今年発売なら UHS-II に対応して欲しかった……


○ 画像削除で両スロットの画像を同時削除できない仕様は、どうにも嫌だ

現行の他のデュアルスロット機のユーザーから文句出ていないんですかね?俺だけ?おいらはこの仕様、どうにも納得できないんですが……

デュアルスロットの振り分け書き込みや同時書き込み設定で、カード容量フルになった際の挙動も含めて、現行機のデュアルスロット周りは慣れられないことはありますね。


○ カメラ内 RAW 現像で全画像一括処理、指定画像一括処理ができない

カメラ内 RAW 現像とパソコンの  DPP (Digital Photo Professional) では後者の方が高精度処理を行っている部分もあるらしいけど、DPP 4 で RAW 一括現像をさせると 500枚で 3時間近くかかる。それを思うと EOS 7D Mark II のカメラ内処理の高速さは凄いし、RAW 一括現像をやらせたい。

前述のように RAW + JPEG 撮影だとバッファが足りないと感じることがあるので、RAW だけで撮って画像セレクト作業のために後から JPEG 生成させたいんですよね……


○ 相変わらず画像選択で範囲指定ができない

長年 EOS のアンケートその他で書き続けているのに未だ実現されていない、画像消去・回転・RAW現像などで画像選択する際の範囲指定。ちまちまと1つ1つの画像をチェックしていくしかないので(カメラ内ではパソコンやタブレットと違って)面倒すぎます。

処理始点と終点画像を選んで、その間の画像一括指定できるようにして欲しい。他メーカーではとうに備わっている機能だけに、時として、もどかしいですね。


○ カスタム設定  C1〜C3 でメディア記録方式が記憶されないのは微妙

昨今どんなカメラでもユーザーカスタム設定を記憶させてすぐに呼び出す機能は備わっていますが、全設定を記憶・呼び出せるわけではなく、どんな設定が記憶できるかはカメラ次第、メーカーのポリシー次第です。

EOS は結構細かいところまで覚えてくれるので“使える”カスタム設定なのですが、メディアへの記録方式はカスタム設定記憶対象外なのは個人的に残念。ここは人それぞれの好みですし、1D X, 5D Mark III で特に要望は少なかったのでしょうけど。まあ、富士フイルム機みたく「こんな主要設定を覚えないカスタム設定なんか意味ねえ」なんてのを使った後では、何でも天国ですけど。


○ カスタム設定  C1〜C3 がバンク切り替えできればいいのに

ここまで細かく設定ができるようになってくると、被写体によって毎回設定を変えるのが大変で、カスタム設定が3つじゃ足りないというか、被写体毎に3つほどカスタム設定しておきたい。カスタム設定が10個あっても判らなくなるので、3つずつバンク切り替え的な、被写体別に C1〜C3 をいくつかパターン保存できるとか欲しいですね。

リコー GR は直接ダイアルで呼び出せるカスタム設定(マイセッティング)は3つですが、ボディ内にはもっと記憶できて、そこからダイアル上の MY1 〜 MY3 に割り当てられるのは結構重宝しているのでそう思ってしまいます。(ファームウェアのアップデートで全消去されると泣けるけど)

本当は何から何まで全部の設定(登録AFの設定とかも)をサッカー用、民間機用、戦闘機用、モータースポーツ用、散歩スナップ用、旅行用と変えられても良いような…なんて(^_^;)


○ 測距エリア選択レバーの割り当てが悩ましい

7D Mark II から新設されたマルチコントローラー脇の測距エリア選択レバー、これが異常に使い勝手が良くて、当初は初期設定の測距エリアモードの変更に割り当てていたのですが、海外カメラマンの使用レポートを参考に「測距エリア選択レバーを倒しながらメイン電子ダイアルで露出補正」に割り当てると、Mモードでの露出補正が超快適になって手放せなくなりました。

Mモードを使わなければサブ電子ダイアルで露出補正ができるので問題ないのですが、Mモード時の露出補正はメニュー内でやるかクイックメニューからですけれども、この設定を使うと快適に露出補正できるので Mモードをよく使う人は必須なのでは?と思います。(SET + メイン電子ダイアルという手もあるけど)

その結果、測距エリアモード変更は従来どおり、AFフレームボタン→M-Fnボタンの二段階操作になります。それはそれで従来機と統一が取れて良いのですけれども、一度ワンプッシュで切り替えられる便利さを知ると……他のボタンに割り当てられませんかねぇ。


○ ボタンカスタマイズで割り当てられるワンショット・AIサーボ切り替え機能が親指AFと併用できない

ワンショット・AIサーボのワンタッチ切り替えは便利だし、割り当てたいと思うのだけど、「ボタンを押している時だけワンショット/AIサーボになる」というのは、親指AF を使っていると、ほぼ併用が無理なので、ワンタッチ記録画質切り替えのようにボタン押下のたびに切り替える方式にして欲しい……


○ GPS なんか要らないから Wi-Fi が欲しかった

いやホンマに。GPS は GPS で便利なのはわかるが、電源オフでも常時捕捉させておかないと、いざ使う時に役立たずだし、かといって常時捕捉状態だと当然カメラを使っていない時にもバッテリーは減る。普通は GPS よりバッテリーの保ちを優先したいものでしょう。

このことは買う前から思っていたし、買った直後もそう思ったし、一ヶ月以上経った今もそう思う。Wi-Fi を載せられないなら、いっそ GPS も要らなかったのに。(GPS がなければペンタ部の形状ももう少しマシになったはず)


○ 2014年後半の APS-C 最上位機種としては高感度画質は物足りない、が……

画質は APS-C 機ゆえの妥協が必要ですし、画質で評価するカメラではありませんが、たとえそうだとしても、2014年後半に20万で売るカメラとしては高感度画質に物足りなさを感じる、もう一声頑張って欲しかった印象は変わりません。

特に先日まで APS-C 機ではダントツ画質と言っても良い富士フイルム機を使っていただけに、余計に差を感じます。 高感度画質では、富士フイルム機とは ISO 6400 以上だと一段の差はあるように思います。

ただ、7D Mark II の画質に大きな不満を感じているかといえばそんなことはなく、「画質面では、まあまあの評価」です。季節柄ナイトゲームでの撮影がなくて ISO 3200 までの撮影ばかりですが、ISO 800〜2000 あたりの中間感度の画質が満足できえるものになったのが、印象の良さに繋がっている気がします。

もちろんフルサイズ機と比べられるものではないですが、APS-C のメリットとバーターで妥協できる(使い分けできる)ところまでは来たように私は判断しています。


○ AF の精度は中央測距点とそれ以外で小さくない差がある

これは廉価機では当たり前のことですし、初代 7D でも中央1点とそれ以外の AF 測距点では精度に大きな差がありました。7D Mark II も初代 7D と同じまでは行かなくても 「撮影条件によっては信頼できるのは中央一点のみ」的なところはあるように思います。

数字上のセンサースペックとしては奢っていても、ボディサイズの制約上、上位機とは AFセンサーへの集光精度にも差があるでしょうから周辺測距点での精度がやや落ちになるのはやむを得ないでしょうから、このあたりは 7D シリーズとしての妥協点でしょう。

そうは言っても初代 7D とは随分と AF に差がありますから、十分に妥協の範囲内(やむを得ない)ですから不満ではないのですが、使ってみた感想としてはその点は留意すべきかな、と。


以上、7D Mark II だけではなく従来機からの仕様で思っていることも含まれていますが、一ヶ月半近く使っていて(主に使い勝手まわりで)感じるところです。

Itami Airport 2014.12.8 (18) JA606A / ANA's B767-300 "Fly! Panda"


あくまで私個人の意見ですし、一ヶ月使ってきても

「お、ここにこういう設定ができるのか」
「この機能をこういう時にこんな設定をしていたら便利だな」

といった新しい気づきはあるので、慣れも含めて上記の不満点も将来は少し変わってくるかもしれません。

それに色々と書いたものの、使い勝手についても概ね満足していますし、ずっと EOS ユーザーだったこともあって購入即実戦で使えてますから大きな不満はありません。少し前まで某ミラーレス機で操作性の面で大きなストレスを溜めていたことを思えば天国です :-D

今後どのような感想になっていくかは判りませんけれども、来年も頑張ってコイツを使いこなしていくしかないですね。