全然関係ないけど、ガンバ大阪ナビスコ杯優勝万歳!!\(^o^)/

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これだけは言っておかんとね(^^)。最前列で観戦/応援/撮影してたけど、正直写真なんかどうでも良くなり、最後の方は芝生とか空とか意味不明な画像がいっぱい…(^_^;) ドキドキ展開すぎて途中から胃が痛くなってましたし、二年前の降格の瞬間や昨年のことを思うと泣かずにはいられませんでした(ToT)

それにしても昨日の試合に 7D Mark II が間に合ってくれたのは嬉しく、スタンドからフィールドの近い埼玉スタジアムではそのポテンシャルを十分見せてくれてましたが、撮影者の方がまだ 7D Mark II のポテンシャルを引き出しきれてないですね。まあ、バッテリーグリップなしは厳しすぎます……

それでも改めて「ああ、これは正に APS-C's 1D X だな、Poorman's 1D X だな…」と実感できるものでした。前週に続き、ドンより曇り空での撮影だったので ISO は 1000 に固定して露出を決めてたのですが、初代 7D と違ってノイジーになりきらず、等倍でビシッと写ってくれて満足でした。

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さて、基本的には動きモノ用として購入した EOS 7D Mark II ですが、しばらくは、お出かけスナップにも使っています。後編ではそのあたりの印象をば。



ちょっとしたスナップや静止体相手は 7D Mark II が本領を発揮する、価格なりの能力を活かせる撮影はそういうものではありませんが、しばらくは何が相手でも 7D Mark II をできるだけ使って慣れていこう、ということで、この秋は 7D Mark II が常にお供です。

ぶっちゃけ、スナップ用途なら断然ミラーレス機の方が小型軽量かつ画質の優位性を持つと思いますし(そのあたりはまた別記事で徒然と)、EFレンズを活かす場合でも EOS 6D の方を選ぶべきだろうことは 7D Mark II を使っていても思います。

(関係ないけど、個人的にはニコン D750 相当の、多少妥協があっても軽くてファインダーや画質、AF が良さげなフルサイズ機が欲しいですね。6D は軽くて魅力的だけど、そのあたりが…)

EOS 7D Mark II Testshot 15


特に画質面では、私自身も

「ま、こんなもんだろうけど、2014年の APS-C フラッグシップ機として、画質ももう一声欲しかったな」

という印象はあります。動きものなら個人的に許容できても、静止体、特に風景などを撮っていると物足りなさは感じます。

同じ APS-C センサーサイズながら画質も色もクラス最高峰と言えた富士フイルム Xマウント機を先日まで使っていただけに、その差は実感してしまいます。(特に高感度画質は実質的な意味でも“段違い”に近い差がある)

もちろん、元々画質志向のカメラではなく、それを判って購入していますし、多少の画質の割引を補って余りある動体捕捉性能、使い勝手の良さがありますから、「ま、こんなもんだろう」というのも不満ではなく妥協のつぶやきです。

ただ、7D Mark II を1週間使ってきて不満と言えるほどのものが殆どないだけに、限りなき欲求の結果として、ついついその点(画質)を言ってしまいますね(´ー`)

とまあ、そんなことも含めて後編では、動きもの撮影以外で感じたことを以下に、適当列挙しておきます。

  • 前編では確証がなかったので書かなかったが、液晶が若干黄色かぶりな感じ。どうも気のせいとは思えなかったので、ググってみたら、そういう印象だった人が他にもいたようなので、私だけではなかったみたい。
    これが個体差なのか、初期ロットの問題なのか、7D Mark II は全部こうなのかは判らない。まあ、色味を背面液晶で正確に把握なんてできるものじゃないから、個人的にはあまり気にしていないけど。

  • 初代 7D よりレンズを選ぶカメラになった印象。レンズ性能が画質に直結するのは当然だけど、さらに顕著に出るようになった気がする。

  • 主被写体が一定距離以内のスナップならともかく、紅葉を撮ったりして遠景の細かい描写を求められる風景写真を撮ると(撮ってだしJPEGでは)繊細さを求めるのは無理なことが判る。

  • ISO 12800〜16000 は非常用としても辛いし、同じ ISO 12800 でも X-T1 / X-E2 の ISO 12800 は使えたものだったなあ、と改めて X-T1 / X-E2 を見直してしまった(笑)

  • 派手だけどベタッとした感じが否めないキヤノンの風景ピクチャースタイルを使うにつけ、富士フイルムのベルビアモードは優秀だったと思わざるを得ない。

  • フォーカスロックして構図を動かしている暇のないものに対しては、広い AF 測距点は絶大に効果的。単なる上下左右だけでなく、右下、左下、右上、左上に広めにポイントがあるのは良いね。

  • 静止体相手でも測距エリア選択レバーは便利。通常の1点AF とスポット1点AF をサクサク切り替えられるのは楽ちん。

  • 操作性は殆ど文句なしの 7D Mark II だけど、オートブラケットの設定をファインダーから目を離さずにできる方法があれば良かったのになぁ、とは思う。(ミラーレス機に慣れすぎてるせいだけど)

  • ファインダー上に表示できる情報が増えた分、それらの表示内容(各種設定情報、測距ポイント、水準器)をワンプッシュで消して、ワンプッシュで戻せる機能が欲しいね。MF の時は邪魔になることもあるし。

  • 複数画像の削除やプロテクト設定時に、ここからここまで削除/プロテクトというような範囲指定が相変わらずできない。(これは結構昔からリクエストしてるんだけどなぁ)

  • ボタンカスタマイズで OK ボタンをメニュー表示に割り当てているが、ファイル再生時に動作しないのは困る。

  • 7D Mark II の HDR 撮影の結果はまずまず納得のものだけど(キヤノンが HDR 撮影モードを導入した頃は結構酷いものだった)、HDR 撮影後の処理時間があまりにも遅い!(他社と比べても遅すぎる)

  • ちなみに、CF と SD で「振り分け」設定している時でも HDR 撮影の画像は「同一書き込み」と同じことになる。

  • CF、SD で「同一書き込み」「振り分け」設定していると、削除の際には、画像再生しているカードの画像のみ削除され、別スロットのメディアからは当該画像が削除されないので、CF と SD で記録した画像が異なってくる。この仕様はアホすぎるので直して欲しい。(もしくは両スロットのメディアから削除するかどうか設定できるように)

  • Eye-Fi Pro X2 (Class10 / 16GB) を 7D Mark II 購入当初から常用しているが、この一週間で Eye-Fi カードの認識エラーが2回発生している。ただし、記録エラーはなく、電源オフオンまたはカード抜き差しで回復。
    (Eye-Fi Pro X2 (Class10 / 16GB) は 2枚持っているので、入れ替えて再チェックする予定)

  • Eye-Fi カードで自動転送モードにして転送をオンにしっぱなしだと 300枚くらいしか撮れないこともある
    (7D Mark II に限らず、普段は転送をオフにしておいて、まとめてスマートフォン/タブレットへ転送をかける方が撮影枚数は稼げる)

  • というか、Eye-Fi 転送をオフにしておいても 7D Mark II の撮影枚数は初代 7D に比べて激減しているのは明らか。撮り方によっては(Eye-Fi 転送やライブビューを使わずとも)400枚程度でなくなる。初代 7D の 6割くらいの印象。

  • JPEG だと実質無限連写になる 7D Mark II だが、Eye-Fi カードのような遅い SDカード(や遅い CFカード)を使って連写しまくると、JPEG でも割とあっさりバッファフルになる。
    大量に連写をしない撮影なら Eye-Fi カードを使っても問題ないが、スポーツ撮影のように、時に何秒も連写をばらまきまくりをする時は CF/SD とも最高速カードを使うしかない。

  • 初代 7D と比べると、パソコンと接続するためのUSBコネクタが独自になり、付属のケーブルはやたら取り回しの大きな、持ち運ぶには超邪魔になるケーブルになった。汎用USBケーブルが使えた初代と比べると、大きく劣化。
    出先で iPad に取り込む時にこのケーブルは持っていけない…(SDカードが使えるようになったからその必要性は下がったけれども)

  • ボディデザインは変わらないものの、ホールド感は意外と向上している。


まあ、購入後10日間ではこんなところですかね。

EOS 7D Mark II Testshot 19


いずれにせよ、購入当初の記事でも書いた、

「予想以上でも以下でもない、APS-C EOS 最上位機として妥当/納得のカメラ」

という印象は、購入初日から変わらないですし、AF 性能に関しては

慣れてきて自分なりの設定や撮り方を工夫するたびにヒット率が上がる


印象があります。

その分、動きモノの被写体や静止体を撮る時と設定が変わるので、撮るモノによってパラメーターを設定し直すのが面倒というか設定し忘れて失敗することもありますが……(C1 〜 C3 はあるにせよ、です)

それでも、この AF性能をこの価格で得られるのは本当に良い時代になったなあ、と思います。画質最重視ではありませんし、DxO の数値見てどうこういう輩が判断できるカメラでもありませんが、

「こういうカメラを作ってくれてありがとう、キヤノン!」

という気分でいっぱいです。

長年待望していたモノが発売となり、スペック的には申し分ないものでしたから、発売前はそれなりに楽しみにしていたものの、期待しまくって買ったものの使ってみると何か違う、期待したほどでもなかった、肝心な部分はスペック倒れじゃん、というカメラも過去にはありましたし、キヤノンユーザーだからこそ疑心暗鬼な部分はありましたが(笑)、杞憂でした。

まぁ、GET BG キャンペーンは普通にキャッシュバックキャンペーンで良かったんじゃないかなあ〜って思いますけどねえ。

EOS 7D Mark II Testshot 20


というわけで、噂の時からちょくちょく書いてきた EOS 7D Mark II のアレコレは、これで終わりです。特に書きたいことや、バッテリーグリップが来て実戦投入したら何か書くかもしれませんが、ひとまず区切り。

いずれにせよ、カメラなんて使う人の被写体や撮影条件、腕で評価は変わるものですから、あくまで私個人の撮影環境での感想であり、ココに書いてあることについて普遍的に語るつもりはありません。

ネットでは色々な評価が上がっているようですが、こんな記事を書いておきながら言うのもなんですけど、買ってしまったからには他人の評価がどうだろうともう関係ないので殆ど見てないんですよね。

私にとってカメラは単なる道具でしかないので、買ってしまえばテンションが上がることもなく、思いは「あとは使い込むだけ、自分の腕だけ」ですから、体力も動体視力も衰えていく自分が頑張るしかありません X-)

EOS 7D Mark II 超適当セカンドインプレッション【前編】 〜 Poorman's 1D X としては満足の出来