一ヶ月くらい前から一部の百円ショップで売られ始めた「百均 Lightning ケーブル」。

以前から Amazon マーケットプレイス業者や中華アイテムショップでも100円前後の Lightning ケーブルはあるので価格自体は珍しくないのですが、アップルの MFI認証を取ってない Lightning ケーブルは何かとトラブルが多く、中華激安 Lightning ケーブルは使えるかどうか博打的要素のある製品でした。

そういった製品を一般人が気軽に利用する百均ショップで扱うのは店側としてもリスクがあるわけで、Lightning 以前の 30pin ケーブルと違ってなかなか百均には登場しませんでした。

が、不良交換リスクを軽減することに成功したのか、その手間があっても儲かると踏んだのか、meets. / SILK 系列の百均ショップが夏の終わり頃から 100円(税抜)Lightning ケーブルを扱うようになりました。

値段的には Amazon マーケットプレイス業者から買っても同じか安いところもありますが、なにせ近所のリアル店舗で買えるとなれば、不良品だった時にすぐ「不良品だったから交換してくれや」と言いに行くことができます。

Amazon マーケットプレイス業者でも交換はしてくれるでしょうが、なんだかんだで面倒ですからね。中には問い合わせのレスポンスの良くないところもありますし、送って送り返されてくるには時間もかかります。

Lightning100Yen1
(meets. で購入した 108円の lightning ケーブル)


ということで、物は試しということで購入して一ヶ月ほど使っています。主に予備ケーブルとして購入していますが、一応この一ヶ月はテストの意味もあって、ちょくちょく使ってみました。


過去の激安 Lightning ケーブルの不良品率は小さくありませんでしたから、とりあえず2本購入しました。1本くらいはダメ元の心積もりでしたが、2本ともこの一ヶ月はちゃんと使えています。この先は判りませんが。

まあ、端子部分の材質を見ても耐久性はなさそうので使い捨てですが、アップル純正の Lightning ケーブルも端子根元部分が弱くて決して耐久性に優れているわけではないので、100円ですし割り切って使うものかと思います。

Lightning100Yen3
(端子裏面は全く接点がない片面タイプ)

Lightning100Yen2
(端子表側も充電に必要な接点のみがある)


激安Lightningケーブルの定番仕様として端子の片面にしか接点のないタイプで、どっち向きに挿しても充電できる Lightning ケーブル最大のメリットが 失われてしまってますが、100円とのバーターと思えば納得の範囲。充電のみで通信ができないのも同様です。

この点は最初の写真を見ても判るように商品パッケージにも書かれていますし、上記端子写真でも表側をこちらにして挿してくれ、という意味で UPSIDE の文字もあります。

とにかく、とりあえずは

100円で買ったケーブルだけど、ちゃんと充電できる


ことが重要であり、この点については当方が買った限りは使えています。

Lightning100Yen4
(完全放電は試してないが、出力1Aの充電器で残り4%から通常通りに満充電)


また、自分が2本とも使えたので、もう1本買って連れに渡したのですが、そちらも問題なく使えているようです。もしかすると、ある程度は検品したものが入っているのかもしれませんが、たまたま運が良かっただけかもしれません。

激安ケーブルの場合は当たるも八卦当たらぬも八卦のつもりで買う方が良いかと思いますし、iOS のアップデートやデバイス、充電器との相性で使えない覚悟も必要でしょう。ですから、特に勧めもしません。

また、工作精度がイマイチのせいか個体差が大きく、ケーブルを iPhone / iPad に差し込む際に、やたら窮屈なケーブルもありました。しっかり押し込めば問題なく使えるのですが、あまり堅い、窮屈だと iPhone 側が壊れそうで怖いですね。

iPad Airに繋げてるのは純正lightningケーブル、iPhone 5sの方は百均lightningケーブル。
(昨日からの鹿島アウェイゲーム観戦の宿泊にも持ってきて使ってます)


それでも、相性の問題は別にして、不良品の時は気軽にリアル店舗に交換しに行けるので(近くの店舗で買った場合)、Amazon マーケットプレイスで激安ケーブルを買うよりは気分的に楽かな、と思います。

購入して使えることを確認できれば、あとは予備ケーブル的に置いておく、カバンに忍ばせておく的な用途なら、悪くないんじゃないかと思います。100円ケーブルに多くを求めても仕方ないので、そういう使い方のケーブルでしょう。

積極的に推奨できるものではありませんし、常用するケーブルではないものの、個人的には予備に悪くないかな、というのが結論です。



(ケーブル以上に激安商品は博打なのがmicroUSB変換アダプタ。純正がぼったくりすぎ…)