Photokina を前に富士フイルムも色々と新製品の発表、噂が出てきて、大口径ズームも望遠の方の XF50-140mm F2.8 の方は無事発表(年内発売?)されそうで何よりです。1kg 近く、10万円台後半というのも XFレンズらしいですね。

さて、X-T1 も発売/購入から半年+1ヶ月近く。ちょうど購入から半年の区切りで「お盆休みを満喫している人、元気ですかーー?」なんて書き出しで何かひと言書いておこう…と思ったのも、はや一ヶ月近く前。

作業で詰めていた客先がお盆9連休だったので少しは時間ができるかと思っていたのですが、別件の仕事やら何やらで結局ブログを書いている余裕はゼロでした。ガンバ大阪の大宮 NACK5 遠征にも行けなかったくらいですしね……

いずれにしろ、アレコレ言ってきた X-T1 も半年が過ぎ、色々思うところを書いておこうと思ったのですが、正直面倒になりました(笑)

そして、さらに、この一ヶ月の間に、

Xマウント一式、手放しました\(^O^)/


いやー、我ながら思い切りました(^_^;)

「おめー、EOS & EF とダブルメインマウントで行くとか言ったやんけ!」

というクレームがあるなら、甘んじて受けたいと思います(^_^;;;)

ただ、結局その「メインマウントで行ける」ポテンシャルが手放す原因になりました。おめーは何を言ってんだ?ってな理由ですが、

Xマウントは良いカメラシステムだからこそ、手放すことに決めた


というのが正真正銘、本当の理由です。

BlogUpload20140907_08_X-T1


別に「悪いカメラが好き」とか「ダメなカメラの方がええんや」なんて悪女趣味みたいなことは全くありませんが、先日の記事でも少し触れたように、

「体力が続く限り一眼レフで頑張るか」

と思い直したわけですが(コレを言うと病気の再発フラグになりそうで嫌だけど)、そうなると

良いからこそ、一眼レフ回帰に邪魔になるのが Xマウントシステム


と判断したわけです。



邪魔というと非常に語弊があるわけですし、誤解も生みますが、決して Xマウントシステムが気に入らなかったから手放した、ということではありません。

むしろ、GR を除けば持ち出す時のファーストチョイスであり、スポーツや飛行機を撮りに行く時以外は殆どの場合 X-T1/X-E2 と XFレンズ群になっていました。何度も書いてきましたが、画質と色については全く不満なく、XFレンズの質もしかり。

ミラーレス機向けレンズとしては重く大きめの XFレンズも、実際に使い始めれば

「この写りでこのコンパクトさだもんなぁ、素晴らしくバランス良いよなぁ」

と思うことは、しょっちゅうでした。

色々と各社ミラーレス機を使ってきましたけど、ここまで思うことはなかったですし、これからもあるかどうか。最後まで幾らかのケチを付け続けたのは XF55-200mm のデカさ重さくらいでした。

BlogUpload20140907_05_X-T1


富士フイルム Xマウントは、お値段もボディだけでなくレンズもミラーレス・システムにしては高めですが(ここ1年の新レンズは特に)、XFレンズ7本(14、18-55、23、27、35、55-200、60)の購入値段を全部合わせても 40万に届かないわけで、描写を思えば

「XFレンズって、つくづくコストパフォーマンス良かったなぁ。こんなのは他で望むべくもないかもなぁ」

と感じていましたし、今もそう思ってます。比較になっていませんが、キヤノンの F2.8ズーム Lレンズ2本分(24-70、70-200)のお値段でお釣りがくると思えば安いものです。

そんなこともあって手放す時、ボディ2台を元箱に入れる時には何とも思わなかったのですが、レンズを元箱に入れる時は1本1本、「ああ、このレンズ群を使えなくなるのは損失だなぁ」と溜息をつきながら梱包していました。

BlogUpload20140907_06_X-T1


「じゃあ、なんでそんなに気に入っていた、手放すのが惜しいモノを手放したのか?」と言えば、前述のとおり、EOS & EF システムに回帰するのに邪魔だから。

なぜ邪魔か?ダブルメインじゃなかったのか?

良いと判っていて魅力あるモノがあれば(当然)使ってしまうから


だから手放しました。

ダブルメインのつもりで、動きモノは EOS & EF、それ以外は Xマウントと使い分ける予定でしたし、それができれば良かったのですが、私には無理でした。

Xマウントシステムは満足すべきものでファーストチョイスになり得るものでしたし、かといって EFシステムと同時に持って行くには(サブ機扱いするには)大きく重すぎました。結局、いつもどちらかを選ぶことになり、つい Xマウントを選ぶばかりになり、それで満足し、同時に私の使い方ではストレスも抱えることにもなりました。

Xマウントの魅力が大きい分、どこかしら我慢していたものがあって、それには目をつぶるようにしていたのですが、どちらを優先すべきか心が決まったのがこの夏だったように思います。ごく個人的な感情なので、説明するのは難しいのですが……

BlogUpload20140907_10_X-E2


X-E1 のあと、X-E2、X-T1 と買い増したものの動きモノに対してはウンコレベルなままですが、ミラーレス機としては仕方ありません。X-T1 については後述するように少なからず疑問点はありますが、良いカメラなのは間違いありません。

だからこそ、EOS & EF は動きモノを撮りに行くと決めている時以外に持ち出さなくなるわけです。まあ、当たり前です。

ちょっと出張に出て、ちょっと旅に出て、そういう時に近年ミラーレス機を持ち出すようになり、画質的に物足りなかったのも富士フイルム Xマウントで満足できるようになりました。旅カメラとしては(あと XF50-140mm F2.8 くらいあれば)完全に満足です。

けれど、私の場合、やっぱりスポーツとかヒコーキとか動物とかを撮るのが好きなので、出張先、旅先でも時間があればヒコーキだの何だの撮りたくなるわけです。

出張ついでに飛行機撮ると言っても、早めに行った余裕時間の1〜2時間撮影するだけ。旅に出かけたなら当然主目的は旅であり、あわよくばフォトジェニックな光景をカメラに収めよう的なことを思うけれど、目的は飛行機や動物じゃない。

だから、富士フイルム Xマウント機でも満足できるはずなんですが、どうもダメだったようです。風景と飛行機が9:1の割合でしか撮らなくても、たまたま飛行機や動物を撮れる程度の時でも、そちらがスムースに撮れないとイラッと来るようです。

もっと言えば、

自分にとっての最重要要素は画質じゃなかったわ


と。

多少画質が落ちようが、9割の旅スナップや風景撮りが若干落ちようが、1割のヒコーキ撮りや動物撮影が心地よくできる方がストレスがないようです。自分がここまでとは思いませんでしたけど(^_^;)

BlogUpload20140907_12_X-T1
(広角はともかく望遠の動体撮影は当たるも八卦すぎた…レンズ振ると更に厳しいし)


じゃあ、ダブルメインと言っていたとおり使い分ければ……と思うのですが、先にも書いたように、最初から動きモノを撮りに行くのが目的でない時に持ち出すのは Xマウント機になるわけです。冷静に考えれば、その選択肢しかないですし。

おまけに、私のような馬鹿でアホで怠惰な人間は楽な方に流れてしまいます。ミラーレス機としては小さく軽くなくても、一眼レフと比べれば断然軽くてコンパクトで、それでいて画質も自分的には十分納得できる素晴らしさ。

賛否はあっても撮って出し JPEG の見映え具合、階調表現の巧みさ、白飛び・色飽和ギリギリで良い感じに出してくれる色あいはホント好きで、下手くそだからこそ、面倒くさがりだからこそ、より一層助けられていました。

高感度画質は今なお APS-C 機で最上レベルですし、AF も EVF も暗所に強くなって、静止体を撮るなら何ら不満なく、Xマウントをメインにしてやっていけたでしょう。ただ、自分はそうじゃなかった、というだけです。

7月の北海道行きの写真をようやく整理し始めてますが、

「富士フイルム機を使っていて良かったなぁ」

と思うこと、しばしばです。不思議と手放したことに1ミリの後悔もないのですが、魅力あるシステムだったことはこれからも撮影した写真を見るたびに痛感すると思います。

だからこそ、手元に Xマウント機が、XFレンズ群がある限り、きっと同じことの繰り返しになるでしょう。魅力ある XFレンズを少しでも残しておけば使いたくなりますし、それを避けるための Xシステム全手放しでもありました。

BlogUpload20140907_11_X-T1


EFマウント& Xマウント両方を持っていて、両方を持っていけば良いと考えたこともあるのですが、

Xマウントシステムは、一眼のサブとして一緒に持って行くには少々かさばる


のは否めません。マイクロフォーサーズ機のようにはいきません。

EOS と X-T1 の両方を持って出たことはあるのですが、サブ機がそれなりのサイズ・重さになる割には運用しづらく、あまりメリットが見いだせず、結局それっきりでした。

初期のミラーレス機と違って、今のミラーレス上級機は一眼レフに取って代わることを目指した存在であり、富士フイルム X-T1 もまた同じく、そして Xマウントシステムは一眼レフに取って代われるポテンシャルを目指すものです(そして少なからず実現できている)。

Xマウントシステムがミラーレス機のシステムとして大きめ重めであることは、否定的に感じていても実際に使ってみれば納得できるものですが、EF & EOS に回帰する、それらをメインシステムとして使っていく、と決めた場合、

Xシステムはサイズ・重量的にも、ポテンシャル的にもサブ機用途には向かない


そんな気がします。(特に X-T1 と大口径レンズ群)

本気で使える、それに応えてくれるシステムだけにサブ機にしてしまうのも勿体ないですし、運用もしづらく、前述のとおり EOS & EF メインで行くなら、寝かせておくのは勿体なさすぎて、結局手放した方がいいと判断しました。

私の主被写体が風景とかポートレートだったり、適当に旅スナップ撮ってるだけなら、むしろ売るとしたら EOS & EF だったかもしれません。

BlogUpload20140907_09_X-T1


良いシステムだったなぁ…良かったなぁ…と思いながら手放した Xマウントシステム一式ですが、思い返してみると、やっぱり

手放すキッカケになったのは良くも悪くも X-T1 だった


という気がします。

XFレンズについては(XF55-200mm を除けば)文句の付けようはありませんし、「あああ、このレンズを手放すのはなぁ〜〜」と思うレンズもありました。

ボディも X-E2 については、ホールドの悪さとチルト液晶を採用しなかったことを除けば(サイズはやや大きめだけど)文句はありませんでした。まあ、後付けグリップは「ふざけんな、このウンコ野郎が」と言いたくなりましたが(>_<)

ただ X-T1 は、X-T1 だけはねぇ……

良いカメラだと思うけれど、理屈抜きに半年経っても手に馴染みきれなかった


というのは正直あります。半年間メイン機としてこれだけ使ってきても、今なお操作でイライラさせられました。

BlogUpload20140907_16


アナログダイアルがいっぱいあろうが何だろうが、糞ったれ十字ボタンを始め、とにかく微妙に操作しにくい。サッと迅速に操作しようとすると、イラッとさせられる。その積み重ねがストレスでした。

ダイアルのあるものは操作しやすいかもしれないが、それ以外の機能へのアプローチとの差が大きすぎて、デジタルカメラとしては正直どうかな?という思いは、最後まで拭えませんでしたね。

また、アナログダイアルがいっぱいあっても、前後ダイアルとの機能重複を怖れてか、縦グリップ時の操作性が崩壊していて、結局縦グリップは金ドブみたいになってしまったのも大きい。縦グリに前後ダイアルがあるのに露出制御が一切できないなんて、阿呆馬鹿ボケとしか言いようがない。

EOS でも 7D の縦グリップはグリップ部分がウンコで持ちにくいのに対して、X-T1 はボディのグリップはダメだが縦グリップのグリップは凄く良い。のだけど、操作性がアレでは何のための縦グリだか……と。この点は異論もあろうが、私は最後まで馴染めませんでした。

一眼レフスタイルになったからこそ、大きな EVF を積むことができ、様々にメリットもあったでしょうが、一眼レフスタイルになったからこそ、一眼レフと操作性の点でも直接比較することになり、結果(私にとって)ネガティブに感じる点がより露呈してしまったように思います。

BlogUpload20140907_15_X-T1


結局のところ、X-E2 購入から間もないのに X-T1 に大枚叩いた理由であった
  1. 縦グリップが欲しかった
  2. チルト液晶が欲しかった
  3. 防塵防滴ボディが欲しかった
  4. ミラーレス過去最高の EVF は魅力的だった
  5. レリーズ周りの感触、音が良くなった
  6. ボディのグリップは個人的にまだ不満だが、ないより百倍マシだった
  7. 立派な EVF を搭載した一眼レフスタイルは従来機よりデカく重いが、同種他社機よりコンパクト
  8. 縦グリップを付けるおかげでカードスロットが右側面に独立した

のうち、縦グリップは当てが外れましたし、防塵防滴ボディも結局レンズがないなら一緒か……でもありました。

そして動体相手は X-E2 と大差なく(条件により連写コマ数は違うが)、100% 満足できたのは EVF とチルト液晶くらいだったでしょうか。(画質も X-E2 と同じだしね)

また、購入当初に操作性の難を感じ始めた時、半年使っていて手に馴染みきらなければ手放すことを考えよう……と思っていたので、良いカメラでも手に馴染まないものは手放すのは抵抗がありませんでした。それに加えて X-E2 や XFレンズも全て手放すのは、当初の予定にありませんでしたが。

いずれにせよ、今回 Xシステムを手放した最終的な理由は、

「ええカメラや、素晴らしいレンズや。だけど、せめてヒコーキくらいはちゃんと撮れるカメラを持ち歩くことにしたいんや」

ということであったわけですが、思えば X-T1 を購入して1〜2ヶ月の時点から、心のどこかで感じていたように思います。

「X-T1 と XF55-200mm 持ってヒコーキ撮るくらいなら、少し重くなっても EOS 70D か Kiss と EF70-200mm F4L IS 買った方が幸せになれるかもなぁ」

春からそう思うことはあったのですが、Xマウントシステムに注力したばかりでしたし、敢えて考えないようにしていました(^_^;) まあ、財力的にも限界はありましたしね……

BlogUpload20140907_02_X-T1


そういった X-T1 を買って以降、色々とモヤモヤしていたものが夏前の北海道旅行で明確になり、以降

X-E2 を売るつもりだったけど見直して売却を止める

X-T1 売って X-E2 を手元に置いとく方が自分に合ってるかも?

レンズも少し整理して Xマウントは再びサブ扱いにしようかな…

どのレンズを残すか迷うし、決められない

スナップ程度なら GR で十分だし、いっそ全部……


という経緯を辿って、半月ほど冷静になる期間をおいても結論は変わらなかったので、今回の仕儀と相成りました。

動体撮りをしないなら手持ちのシステムで打ち止めで良い、というつもりでしたから、財政的には今後 EOS & EF に注力していくのに特に障害はなかったのですが、これまで書いた理由とともに

「やっぱり望遠レンズが XF55-200mm は不満だなぁ。軽い XC50-230mm に買い替えるか、元の予定のように XF50-140mm F2.8 を買うしかないかな……。でも10万円台半ば〜後半だろうし、EF70-200mm F2.8L IS の II型リプレースもまだなのに、うーーーん……」

などという迷いを断ち切るためでもありました。XF超望遠レンズが遠い将来に延期になったことと言い、望遠系にあまり期待できないとなると結局 EF & EOS が必要な場面も多くなりますしね。

全て売却したのは自分でも思いきったと思いますが、個人的には、防湿庫から何本かレンズがはみ出していたのがなくなったことも含めて、妙にスッキリした気分です。

今後も「ええシステムやったなぁ」と思うようなことは度々あると思いますが、後悔はないですね。

BlogUpload20140907_14_X-T1


それでも 1年9ヶ月の間、富士フイルム Xマウント機、XFレンズとの付き合いで得られたものは非常に大きく、自分の中で財産になるものは多々ありました。なんだかんだで十分元は取ったと思っています。

今後ミラーレス機を買うことがないわけではないですし(Nikon 1 はまだ手元にある)、近い将来サブ機としてミラーレス機を新たに買うこともあるかもしれませんし、一眼レフがしんどくなって本格的にミラーレス機へ戻ってくることもあるでしょう。

ただ、その時また富士フイルムのカメラを買うか?と言われると即答しづらいところもあります。少なくとも今のようなボディ造りなら、その一点で私には戻りづらいでしょう。

好きだし、良いと判っていても、自分の手に合うボディではない、操作性として求める方向性が違うこともまた十分に判りましたから。

富士フイルムのレンズには文句ないけど、またそれなりの値段を出して富士フイルムのカメラボディを買う気になるにはハードルがあります。画質や色は本当に魅力的だけど、価格が高い割にはデジタルカメラとしての操作性より別のものを優先する今のようなボディ造りのままなら難しいですね。

Xマウントシステムが今後どうなっていくのかは今後も興味持って見ていくでしょうが、ひとまず私の Xマウントシステムに対する戯れ言はこれで終わりです。

スマートフォンと同じく、デジタルカメラももうある程度成熟商品になっているし、テンション上がりまくるようなことはなさそうなので、このブログで新しいカメラやレンズをアレコレ書くことも少なくなりそうですが(ってか、放置ブログになりつつあるしね! ^^;)



(Xシステムで自分なりのベスト3を選ぶとしたら、これらかな。
もっと良いボディ・レンズはあっても Xシステムらしさも込みでこの3つ)