最近、プリペイド SIM の自動販売機を設置したり、LCC 機内で SIM 販売したりと、廉価データー通信 SIM サービスの拡販に積極的な So-net。

IIJ mio 高速モバイル/D、OCN モバイル ONE、日本通信 b-mobile といったトップクラスに追いつき追い越せという感じなのか、ここで頑張らないと BIGLOBE、NIFTY の後を追うことになりかねないという危機感なのか判りませんが、昨日また新しい廉価 SIM カードが発表されました。

So-net、Amazon.co.jp限定のLTE高速データ通信プランを提供開始 〜『Prepaid LTE SIM』新プランも合わせて計5プラン〜 | プレスリリース | So-net 会社情報

今回発表になったのは、2種類 3プランのデーター通信 SIM。1つは通常の月額払い SIM であり、もう1つはプリペイド SIM ですが、どちらも注目すべき点はあります。



今回発表になった月額払い SIM の方は「プラン1.1G/month」。従来 So-net の月額払いデーター通信 SIM は、毎日使える高速通信容量別に、
  • 50MB/日プラン:月額 880円
  • 80MB/日プラン:月額 1,278円

の2種類でした(価格は税抜き。他にルーターセットで月額 1,833円の 2GB/月プランがある)。

そこへ今回 Amazon.co.jp 専売プランとして、高速通信容量が月単位になった「1.1GB/月プラン」が月額 880円で提供されることになりました(初期費用としてのパッケージ代は 3,000円)。


PLAY SIM for Amazon.co.jp | So-net

従来からある 50MB/日プラン、80MB/日プランというのは明らかに大ヒットした OCN モバイル ONE(旧 LTE 980)の真似でありますが、OCN モバイル ONE は IIJmio などと同じく月単位の高速通信容量のプラン(1GB/月、2GB/月)もあります。

今回、So-net も高速通信容量が日単位のプランに加え、月単位のプランも用意して、高速通信容量の月単位/日単位両方を用意するプロバイダとなりました。意外とそういったプロバイダは少ないので、貴重です。

また、高速通信容量が月単位のサービスは概ね「月 1GB で千円前後」というのが相場ですが、So-net は 880円で 1.1GB。

通信容量が 1割多くて、月額料金が 1割安い


プランで、多少のお得感を出そうとしています。

他社より微妙に安い値段設定で後追いする、というのは日本通信 b-mobile のお家芸ですが、今回の So-net 「PLAY SIM」 プラン 1.1G/month と比較すると、
  • b-mobile X SIM プラン I:月 1.01GB / 月額900円
  • so-net プラン 1.1G/month:月 1.1GB / 月額 880円

となっていて、どちらがお得か一目瞭然(速度制限時の実行速度も b-mobile はアレだしね…)。

b-mobile X SIM の 1.01GB で他社より多い〜、というのは、いささかセコさを感じましたが、1.1GB と 1割多ければ、似たようなものとは言え、悪い気はしません。10MB の差は誤差と言い切れても、100MB の差、1割の差はそれなりにあります。

(これで日本通信が X SIM の改訂を行うかどうかは判りません。プラン I の I は IIJ の I ですから so-net は眼中にあるかどうか……)

IIJ mio と比べると実効通信速度の差は別としても、アプリ提供など付加サービスの差はありますので、数十円の差と月 100MB の容量差で So-net の方が良いと言い切れませんが、今回の 1.1G/month プランは従来の日毎プランと異なり追加チャージも可能になっていますから、なかなか悪くないサービスです。

(So-net は未だ追加チャージが 100MB 500円と高いので、追加チャージがちょくちょく発生しそうな人には向きません)

これを機会にまた高速通信容量の拡大競争が始まるとは思えませんが、この料金&高速通信容量を考えると、So-net も有力選択肢になりつつあるのかなぁ?という気はします。やる気は感じます :-)

ただし、So-net の「PLAY SIM」は

一度契約したプランから変更できない


のが玉に瑕ですね。OCN モバイル ONE は月毎に自由に変更でき、その時々の利用形態に応じて柔軟に変えられるのが良いのですけど、残念ながら So-net はそういったことができません。



そして、もう一つ。プリペイド SIM も Amazon 専売で、新しいタイプが 2種類発売されます。




Prepaid LTE SIM for Amazon.co.jp | So-net

従来の So-net プリペイド SIM は、容量100MB で 30日間有効 3,000円の「プラン100M」と、容量500MBで 60日間有効 5,000円の「プラン 500M」の2種類で、いずれも単位機滞在者、短期利用向け、空港の自販機や機内で売るのにピッタリでした。

反面、今回 Amazon.co.jp 専売商品として発売されるのは、
  • 3,200円で通信容量 1GB(有効期限 30日)
  • 13,000円で通信容量 6GB(有効期限 180日)

の2種類。どちらも追加チャージが可能です。

3千円強で 1GB のプリペイド SIM というのもかなり魅力的で、他社のプリペイド SIM だと月額制 SIM と比べてかなり割高になることが多いのですが、

月額制 SIM とコストパフォーマンスが変わらないプリペイド SIM


というのは、なかなか貴重です。ちょっと使いたい一時的な SIM としては第一候補でしょう。

そして、もう一つのプラン 6GB のプリペイド SIM は、初めての

日本通信 b-mobile 6ヶ月定額に真っ向勝負の対抗 SIM


であります。日本通信以外もプリペイド SIM を提供するようになっても短期商品ばかりで、有効期限 6ヶ月前後のプリペイド SIM は独壇場でしたからね(ある意味、日本通信の伝統的商品ですが)。



b-mobile 6ヶ月定額が毎月 1GB × 6ヶ月なのに対して、So-net プラン 6G は 6GB まとめてチャージ済みですから、2GB 使う月もあればゼロの月もある、という場合でも柔軟に対応できます。

また、b-mobile 6ヶ月定額は nano SIM の提供がありませんが、So-net プラン 6G は標準、Micro、nano と3種類の SIM サイズが選べます。

それらのことも考え合わせると、

「廉価データー通信 SIM を使ってみたいけど、クレジットカードを使うのは嫌だなぁ/使えない」

という人に相応しい SIM が増えたし、私ならこちらを選ぶだろうな、と思います。SIM パッケージ値段も少し安いですしね。



というわけで、So-net が今回発表した2〜3種類の SIM、あまり目立っていませんが、なかなか魅力的な SIM です。

ま、So-net がさらに MVNO 大手キャリアと張り合っていくとすれば、やはり音声通話付きサービスを行って、ソニーグループのよしみとして魅力的な SIMロックフリー Xperia も一緒に売るとか、通信量などを把握するためのアプリなどの付加サービスを充実させるとかが必要でしょうね。

それでも、少し前までは有象無象のフォロワーという印象だった So-net モバイルが、なかなか存在感を出してくるようになったし、魅力的なスペックでサービス提供するようになったことは間違いありません。ちょいと注目かも!?

国内航空会社初、ピーチが関西空港到着便の国際線機内でプリペイド SIM を販売
PLAY SIM for Amazon.co.jp | So-net
Prepaid LTE SIM for Amazon.co.jp | So-net