ここしばらく、新機種対応、新OS 対応と、小幅な機能追加に留まっていたキヤノン純正 RAW 現像ソフト「Digital Photo Professional」。

キヤノン RAW 対応カメラユーザーには無償提供されつつも一通りの機能が完備され(昔は角度補正とか色々なかったけど)、なんといっても純正だけあって、自作含む Picture Style に対応しているのが有り難いソフト。

個人的には画像の取捨選択セレクトソフトとして一番のお気に入りで、Lightroom のようにオレオレ管理じゃなく、OS のフォルダ管理に即してくれるので扱いやすい、面倒がないのも利点(Lightroom のファイル管理は優秀だけど、オレ様に従え的なところがねぇ)。

そんな Digital Photo Professional が数年ぶりのメジャーアップデートで Ver.4.0 になることが発表されました。

キヤノン:キヤノン純正の画像編集ソフトウエアを大幅にバージョンアップ“Digital Photo Professional 4.0”などの無償提供を開始

細かな変更点など詳細は未だ明らかにされていませんが、とりあえず以下のとおり。

  • ユーザーインターフェース/デザインの一新(Adobe 系っぽくなった?)
  • 特定色域の調整機能(8軸色調整)
  • 高輝度側の階調を拡大するための「ハイライト」「シャドウ」スライダー機能の画像調整領域拡大
  • 画像調整後の情報を表示する「調整後の画像情報」を追加
  • 動画再生に対応
  • JPEG画像にも「オートライティングオプティマイザ」の適用
  • 1つのプレビュー画面でコピースタンプやトリミングなどの調整が可能(ようやくか…)
  • RAWヒストグラムでホワイトポイント拡張とミッドポイントの任意コントロールを追加
  • 100%表示でのセレクト作業の高速化
  • 1万枚程度の大量サムネイルもストレスなく表示
  • サムネイル切り替えが6種類にアップ
  • ツールバーの機能ボタンカスタマイズが可能
  • コレクションを20個まで登録可能
  • ホワイトバランスの色温度調整機能の改善
  • DPP 4.0 と同時発表の EOS Utility 3.0 でリモート撮影機能の強化可能
  • 多重合成機能/HDR/トーンカーブアシスト/ヘルプ は DPP 4.0 では搭載されていない
  • DPP 4.0 は従来の DPP 1〜3 のレシピは利用できない
  • DPP 4.0 と DPP 3.14 は同時インストール可能
    (EOS Utility 2.14 と EOS Utility 3.0 も共存可能)
  • Windows 7 / 8 / 8.1の32bitOS環境にはインストール不可
  • Mac は OSX 10.8 / 10.9 のみ対応
  • 対象カメラはEOS-1D X / EOS-1D C / EOS 5D Mark III / EOS 6D のみ
  • DPP 4.0、EU 3.0 とも公開日は今月 2014年6月26日(木曜日)

ということで、詳しいところは

キヤノン:一眼レフカメラ EOS|Digital Photo Professional 4.0

あたりに色々と説明されています。Windows の 32bit 環境を切り捨てたり、現行フルサイズ機だけ(今後のモデルも対象だとは思いますが)というのは思い切ったなぁ、と思いますが、色々変わって&強化されてそうで楽しみです。

DPP4_Release


従来、ニコンのデジタル一眼などでは無償添付されるのは、簡易 RAW 現像のみで基本的にはビューワーソフトの「Nikon Viewer」であり、純正 RAW 現像ソフト「Nikon Capture」〜「Capture NX」シリーズは有償で提供されていました。

ところが今夏からは、ニコンも新しい純正 RAW 現像ソフト「Capture NX-D」が、従来の NX で一番のウリだった U-Point 機能はなくなるものの、無償提供されることになりました(Capture NX のウリであった U-Point テクノロジーの開発元が Google に買収されたことも関係あるのでしょう)。

となれば、カメラ付属のメーカー純正 RAW 現像ソフトとして DPP の持っていた優位性も大きく減じますから、キヤノンとしてもウカウカしていられず、しっかりメジャーアップデートして対抗ということなのでしょう。

個人的に Photoshop は DPP と併用ですし、Lightroom CC を持ちつつも移行しきれない身体なので、DPP 向上のためのこういう競争は大歓迎ですし、

やっぱりキヤノンを頑張らせるためには、ニコンが頑張ってくれないとね!


という思いを新たにするわけです。他のメーカーじゃキヤノンの危機感は今ひとつだし、この2メーカーは競ってもらわないとね。