来週からワールドカップ開催のため、Jリーグも J1 は中断期間中。なので、午前中に代表戦の馬鹿試合を見てから、午後は J2 観戦。一眼レフを背負って撮影しようと出かけたのですが、現地について撮り始めたら CF が入ってない……予備も持ってくるのを忘れて 5kg の重りを背負って往復しただけでした(>_<)

ここしばらくスナップ撮りしかしてなかったサッカー撮りのリハビリのために行ったのですが、いやはや久しぶりに間抜けなことをしてしまいました。雨降りの中、人間もレンズもレインコート着て撮ろうと思ったら…でしたからね。試合内容もロクに頭に残らず、凹んで戻ってきました(-_-;)


さて、今週 X-T1 を修理に出しました。故障や破損したわけではなく、発売直後にリリースのあった、端子カバー開放時に入射光が内部に影響するという問題の対策です。

デジタルカメラ「FUJIFILM X-T1」をご使用のお客さまへ : お知らせ | 富士フイルム

殆ど影響するような使い方をすることはないのですが、昼間レリーズケーブルを使うことが皆無ではないので、レンズのチェック・調整をお願いするタイミングで一緒に出しました。

上記リリース発表後、使わないタイミングを見て出そうと思いつつもメインカメラとして常用していたので出す機会がなかったのですが、最近は持ち出し率が下がっていますし、梅雨入りもしたこともあるので、このタイミングで出すかな、と。

来週末には X-T1 用のロングアイカップが発売されるはずですから、X-T1 が戻ってきてロングアイカップはめて、夏に向けてまた快適に使えるようになるのではないかと思っています :-)



さて、そんな感じで X-T1 が手元から離れて Xマウントを使う時は X-E2 をしばらく使うわけですが、またこのタイミングで X-T1 について適当に戯れ言でも書いておこうかと思います。



X-T1 については先々月、

購入・発売から二ヶ月が過ぎて思う、富士フイルム X-T1 徒然【1】

こういうことを書いたわけですが(記事タイトルで1としたけど結局1しか書かなかった ^^;)、基本的には何も変わってないというか、あのあたりから

「動きモノにはやっぱり使えん、諦めた」

と判断した(というか観念した)ので、以前のように何でもかんでも X-T1 で頑張ってみる、ということはなくなり、より冷静に(?)割り切って使うようになりました :-)

ちなみに、雑誌など巷の動体追従能力比較みたいな記事では、カメラを固定して向かってくる電車にどれだけ合焦するかみたいなテストで X-T1 の AF-C 優秀性は示されていますから「動きモノには使えん」と判断しているのは、あくまでウンコレベルの技量しかない私の主観にすぎません。

私自身は、比較記事のためには仕方ないとは言え、あんなテストで比較したところで実戦では大して役にも立たんわ、としか思ってませんけど、そういう指標も別に否定はしませんし、自分の物は自分の主観で判断するしかないですからね。

X-T1_VGrip02
(動きモノ撮らなくなったので、質の割には無駄に高い縦グリは殆ど使われなく…)


いずれにせよ、動きモノ相手はともかく、静止体相手にはよく撮れるミラーレスという評価は変わっておらず、多少操作性が糞ったれな部分があったり納得してない部分はあるものの、まあまあ満足くらいには達しています。

ただ、本音を言えば、

「ボディもレンズも(ミラーレス機としては)かなり高め価格なんだから、これだけできて当たり前」
「値段の割にはまだまだこなれてないところがあって、どこか納得できないところはある」

ってのも、4ヶ月使って慣れてきた今でも思います。

X-E2 購入後数ヶ月で、X-E2 である程度満足していたのに、(アクセサリー類含めて)さらに20万突っ込んだこと、動きものメインの一眼レフを多少でも置き換えれることを期待して買ったことを思うと、大満足と思えるカメラではありませんし、

カメラ自体は(操作性以外は)間違いなく良いカメラだけど
自分の買い物としては微妙だったかも


という思いは拭えません。まあ、この点については富士フイルムが悪いのではなく、自分の選択と結果に過ぎません。

ま、そんなネガティブな思いがないわけではありませんし、XFレンズも含めて結構富士フイルムにカネ突っ込んだなぁ、と思いますが、

動きもの以外の撮影には、もうコイツで良い


と思わせるものがあります。これもまた本音。

レンズが揃ってるとか言われる割りには望遠レンズがアレな2本しかないとか、純正で等倍マクロがないとか、最近はやたら重くデカいレンズばかりに走ってるとかありますが(広角〜中望遠域で焦点距離は揃っていても上下2ランク構成になってない)、EVFの良さも含めて、望遠系を使わない人なら一眼レフの代わりになってもおかしくない、と改めて思います。

私自身は、動き物と望遠系はとても富士フイルム機では……という結論に達しましたが、それ以外は完全に Xマウント機一択になりましたし、だからこそ自分が必要と思う XFレンズは金欠にもめげず、他のミラーレス機を売り払っても揃えました。そのことに後悔はありません。

XF14mm_05XF35and60
(23mmが一番持ち出し率が高いけど、好きなのはこの3本)


もっとも、XFレンズは良いレンズと評価は高いものの、これについては(ミラーレス機のレンズの中では)高値路線を行っているのですから、X-T1 もそうですが、高けりゃ良くて当然だし、求めるもの、納得する基準も高くなります。

それでも X-T1 は大満足とはいかないものの、XFレンズは満足できるものが多いです。初期に不満のあった XF60mm ハーフマクロなんかも X-E2/X-T1 で使うと快適で、すっかりお気に入りです(手振れ補正は欲しくなる距離だけど)。

それに富士フイルム機は出てくる画質と色について自分の感覚と凄くマッチしていますから、AWB も含めた撮って出しに安心感はあります。自分にとって不安なく JPEG only で撮れるのは、Xマウント機くらいです。

色傾向という点では EOS で撮った写真も好きですし、撮って出しの色は Picture Style Editor で自分が追い込める良さもありますが、お手軽に良い感じで撮れる、今どきの解像感に溢れた画像はやっぱり富士フイルム機がええなぁ、と感じます。

それだけに動きモノも、せめてヒコーキくらいは富士フイルム機で撮れれば〜と思って、 X-E2 買った直後に X-T1 まで手を出したわけですが、ミラーレス機でメーカーや謳い文句を信じてアテが外れたのは過去に数多かったわけで、今回も(幾ばくかは)勉強代ということで(^_^;)

EOS が古い機種ばかりってこともありますけど、ぶっちゃけ EOS + EF で撮っていても「出てくる絵が X-E2/X-T1 だったらなぁ」と思うことはありますけど、撮れなきゃ画質が良いも悪いもないということもまた痛感しました :-)

X-T1_11
(55-200に縦グリは重量的にバランス良いけど、見ためは恥ずかしいw)


X-E1/X-E2 から X-T1 をメインして慣れなかった操作性も、さすがに4ヶ月もすると慣れきって、むしろ X-E2 をサブ機で使う時の方が戸惑って、一瞬見直さないと操作すべきボタンが判らなくて操作が止まります。

X-T1 の糞ったれ動画ボタンも最近は誤操作することは少なくなりました。ただ、X-E2 で Fn ボタンに割り当ててる WB 変更をしようとして、完全に手が止まってしまいます。考えてからの操作になってリズムが悪くなりました。

そういうこともあって、おそらく X-T1 が戻ってきたら X-E2 は売却する予定です。2台体制は便利なんですが、操作性の違いがありすぎて戸惑って前述のようにオペレーションが止まることが多く、加えて、動きモノ相手をしなければ2台体制は要らんかな、と。

X-T1 + XF55-200 で望遠狙いつつ、X-E2 + 広角〜標準系レンズというのがパターンなのですが、XF55-200mm も重さと得るもののバランスが納得できずにもうええわ……という気もありますんで、XF55-200 も売って XC50-230 を買う方向で検討してます。

(XC50-230 は、メーカー純正レンズのくせに230mm 程度で F6.3 というふざけた仕様は納得いきませんが、軽さが断然ですし、写りは周辺は多少落ちても結構良さげでしたので、スナップ望遠にはこちらの方が…という気がしてます)

まあ、昨年から今年3月にかけて限られた資金を Xマウントにばかりかけてきましたし、ここ数年ミラーレス機ばかりに金をかけて EOS & EF 方面がおそろかになりまくりなので、Xマウント方面も一区切り付いた今、EFマウントへ投資したいですからね……

XF27mm_02
(XF27mm F2.8 は殆ど使われず、むしろ自宅でのレンズキャップ状態…
って、参考出品レンズキャップレンズはどうなったんだ?出してみただけ??)


そういや、X-T1 のファームウェア・アップデートも特にないままですが、私の X-T1 への不満の多くは、ボタンやハードウェア的な UI 部分に対するものばかりなので(グリップとか)、ファームウェア・アップデートで解決して欲しいというようなこともあまりありません。

EVF の縦位置表示を自慢するより前にフォーカスポイントを縦横で別に記憶する方が先やろ、とか縦位置時に上下左右ボタンの上下左右が変わらないのは(特に縦グリ使用時に)使いづらいよなぁ、とか思いますけど、縦グリップを作る時に開発陣がロクに使って作ってない感ありありなので、そのあたりにもう期待はしてませんしね……

いずれにせよ、慣れたといっても X-T1 の操作性についての個人的評価は低いままです。X-E1 の頃よりは随分使い勝手もマシになった(≠良くなった)とはいえ、未だ撮る時にはストレスを感じます。

先日、以下の噂記事を取り上げましたが、十字ボタンだけでなくボタン類全般のダメさ加減はデジタルカメラとしての本質を軽視してるという判断に変わりません。

富士フイルム X-T1 の糞ったれ十字ボタンを自分で改善する方法やら、ボタンアップグレード?の噂やら

元々デジタルネイティブな私だけにアナログダイアルだと楽だとか心地よいとかは皆無ですから、そんなことよりデジタル部の操作性の悪さが気になりますし、アナログ操作なんかにこだわってるからカスタム登録でロクに設定を覚えてくれなく、なんかイマイチなんだよなー、という気持ちも変わりません。

ただ、こういったアナログ操作にこだわってる部分は「これが富士フイルムのポリシー、カメラなんだよ」というところで我慢するしかないと思っていますし、画質や色が気に入って使っている代償ということで耐えるしかないと思っています。

安いレンズばかりと言ってもこれだけ(7本)レンズを揃えたからにはそう簡単に Xマウントを捨て去ることもできませんしね :-)



というわけで、X-T1 への評価というか気持ちは、割りと愛憎入り混じりという感じです(⌒-⌒; )

もちろん、X-T1 購入後に XF14mm、XF23mm とレンズを買い増していますから決してダメな評価ではありません。ただ、良くも悪くも Xマウントに対しては

X-T1 で愛着というものはなくなったので、今後はあくまで道具


として接することができそうです。EFマウントもそうですが、メインマウント的なポジションになると道具として割り切れるところがあるように思います。

富士フイルムがどこへ向かっているのかも判りませんが、自分が Xマウントで撮る物、撮れる物を撮るのに必要な道具はある程度揃えた「打ち止め」感が強いので、今後は冷静に、生暖かく見守って行きたいと思います :-)

XF56mm F1.2 R がどれだけ素晴らしくても、また XF18-135mm がそろそろ発表近しで値段含めて色々噂になっていても、まったりと眺めていられそうです(笑)

とりあえず、この4ヶ月での一番の収穫は、自分が一番撮りたい物を撮りたかったら、重い機材を背負って、重い機材を振り回すしかない、という決心ができたことでもありますし、それ以外については X-T1 & XFレンズで心置きなく使っていけるだろう、と思っています。