すっかり初夏の気配で熱源多い自室は夜が蒸し暑くて、一足早く寝苦しい季節になっております。というか、どうも一昨日くらいから風邪でもなさそうなのに怠くて微妙に調子悪いなぁ……と思っているのですが、これは早くも夏バテかもしれません(^^;;

さて、昼過ぎまで諸々雑務をやったのちに梅淀へ買い物に、と思ったところで、ふと思い出したのが、ソニーの「デジタルイメージング新商品体験会」。

ソニー デジタルイメージング 新商品体験会 | ソニー

そういや、αユーザー向けの先行体験会を金曜日にやるという DM を来ていたのも同時に思い出しましたが、すっかり忘れていました。一昨日はずっと梅田界隈にいたのですけどね。

東京、大阪、名古屋での一般向け体験会は今週末の土日だったのですが、日曜の午後になって思い出したので、梅田へ出るついでに体験会に寄ってみました。

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3商品同時の体験会ですが、特にお目当ての製品というものはなく、ただ、EVF内蔵& F2.8通しズームに生まれ変わった “三代目 RX100” だけはちょっと気になっているので、ソニー社員の方に色々聞きつつ、じっくり触ってみたいな、と。

先日の記事にも書いたように、個人的に、ここ数年あっちこっちのミラーレス機やハイエンドコンパクトデジカメを渡り歩きつつ散財していたのを止め、今年度は一眼レフ復権の年、EFレンズ更新に注力するつもりでありますが、RX100 III を触って前言撤回してしまいたくなるかどうかの試金石のつもりで触りに行きました :-)



会場はハービスエント4階にあるソニーストア大阪。毎度のスタイルで、イベントと言ってもストア内での特設コーナー展示みたいな雰囲気であり、どこかのホールを借りて大々的にやるような形ではありません。

日曜の夕方近くということもありストア内もさほど混雑していなく、じっくり触りつつ、疑問点をソニーの方にお聞きすることができました。

また、訪れた時間はちょうどプロカメラマン福田健太郎氏による3回目のセミナーイベントが始まるところでしたので、そちらも一時間弱、楽しませてもらいました。

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お目当てというか、今回ソニー発表の三機種の中では一番気になっていた DSC-RX100M3 は結構アレコレいじっていたのですが、思った以上に好印象。一番チェックしていたのはやはり EVF ですが、思っていた以上に良い感じ。

手のひらサイズの EVF 内蔵コンパクトデジカメといえば、パナソニックの LUMIX LF1、TZ60 が簡易な EVF を内蔵していますが、スペックを見ればわかるとおり、RX100 III の EVF はレベルの違う、ちゃんと使える EVF。

ポップアップ式の EVF というギミックも良いし、単にポップアップ式というだけでなく、EVF をポップアップさせたら電源は自動的にオンになるし、EVF を収納したら電源がオフになってくれるのは、ちゃんと考えられてる印象。

実際には EVF をポップアップさせるだけでなく、ポップアップさせたあとに EVF の内側を引っ張って少し手前に出してやる必要があって、撮影までの手間は(EVF を使う限り)迅速という感じではないけれど、撮影に入る意識付け込みの手順としては良さげ。

(あのボディサイズによくあれだけの EVF が収まったなぁ、と思っていたけれど、ファインダーのレンズ部分を引いて焦点距離を確保する構造になっていて納得)

もっとも、コンパクトデジカメとしてはやや大きめとはいえ、手のひらサイズに収まるボディに入る EVF ですので、解像度はともかくファインダーサイズはかなり小さいので、「こんな小さなファインダーは観たくもないわ」という否定的な意見も分からなくはないです。

それにポップアップ式ということもあってアイピースの類いは一切なく、EVF そのものの小ささと相まって周囲の光は入り込みやすいだろうと思います。でも、それは物理的な制約として仕方ありません。

個人的にはパナソニック LUMIX LF1、TZ60 のショボい EVF ですら「EVF があるとないとでは全然違う時があるから大賛成」と思っていますので、サイズは小さいものの解像度は低くない RX100 III の EVF は高く評価したいですね。それに、EVF がポップアップで出てくるだけじゃなくて、ストロボもしっかり内蔵というのですから頭が下がる思いです。

 RX100 III は背面液晶もチルト可能ですし、液晶の見え味はソニーらしく優秀ですから、撮影面では 100点に近い印象でした。レスポンスに不満は全くないし、ボタン類は小さいですが特別押しづらい、回しにくいということもなし。

また、最近のソニーは心を入れ替えたように、ボタン類のカスタマイズ性を高めていますし、以前は出す機種出す機種で Fn メニューのレイアウトや機能が違っていたのですが、それも統一されるようになってきました(続けてもらいたいものです)。

ストア内でいじるだけでは画質の判断などはできませんが(ボディ側は二代目の延長線上でしょうが、レンズが全く変わりましたからね)、こと

操作性は完成の域に入りつつあるのかな?


と思いますね。キヤノンも EOS と PowerShot では全然違うと思わせつつ、どこか共通した印象があるわけですが、ソニーもそういった部分の重要性に気づいて、商品に現れてきたのかな、という感じです。

ただまぁ、1インチセンサー搭載のレンズ F2.8 通しなので、テレ端付近の開放は結構ボケますが、

個人的にはやっぱりテレ端 70mm では足りない


というのは、少し撮影しただけでも痛感しました。最低限でも、もう一息欲しい。

従来の RX100 シリーズのテレ端 100mm でもギリギリ我慢の範疇でしたが、さすがにそれより少ないのは望遠馬鹿の私が使うコンパクトデジカメとしては足りません。

ソニーの超解像デジタル望遠は(過去に RX100 や NEX で使った印象では)1.5倍くらいまでは緊急避難的になら十分許容範囲内ですし、マスターの画質が良いならもう少し伸ばせるかもしれませんが、元が 70mm ですから 1.5倍しても 105mm ですからねぇ。

EVF や可動式背面液晶でサクサク撮れるのを体験していて、「やっぱり RX100 はええカメラやなぁ」と思って心が動きましたが、テレ端の短さで衝動を抑えることができました。

F2.8 通しレンズでこのサイズに抑えるためにはテレ端 70mm というのは仕方ないところなのでしょうが、久しぶりに触る RX100 シリーズは思ったより重さを感じなかったので、もう少し大きく重くなってもテレ端 100mm というのはアリだったかもなぁ、と身勝手なことを感じたりしました(^_^;)

リコー GR もそうですが、さらに重い RX100 II / III では、もうポケッタブルというよりはカバンの中に入れたり、ポーチでぶら下げるような持ち歩き方になっているので、どうせそうならばもう一回りくらい……なんてことも思ったりしましたね。

まあ、デカく重くなったら、それはそれでまた文句を言いそうなのは認めますが(^_^;)



ところで、RX100 III を触ったあとに、ほとんど興味がなかった α77 II も、ついでだからと触ってみたのですが、正直言って

α77 II、なかなかええなぁ


と思ってしまいました。

こちらも画質評価はできないのでストア内で少し触っただけの印象ですが、
  • ボディサイズの割りには軽い!
  • 画面の広い範囲に広がる多点AFエリア
  • キヤノン上位 APS-C機に負けない AFの詳細設定
  • RX100 III 同様に、広いカスタマイズ性と共通化されて併用しやすいメニュー体系

といったところが良い感じでしたね。

AF速度は付けていたレンズが 16-50mm F2.8 SSM と 70-300mm F4.5-5.6 G SSM であったもののストア内が暗かったせいか、さほど速いとは感じられませんでしたが、顔認識の優秀さも含めて悪い印象はなかったですね。

個人的にはレンズ資産のこともあるので、EOS & EF から乗り換える、買い増すようなことはないのですが、ニコン、キヤノンの中級機に負けないだけのスペックは積んできているなぁ、というのは実感できましたね。

ソニーも Eマウントの方は望遠レンズもロクにないし、FE70-200mm F4 G のようにフルサイズ用に望遠レンズをちゃんと作るとミラーレス用と言ってもどうせデカくなるので、Eマウント機でも望遠系はαマウントでアダプター使いつつ、動体にはα77 II併用、なんてのは良さげです。

α77II を触りながら、

「キヤノンも EOS M と一眼 EOS で、ソニーの Eマウントと Aマウントのような使い分けを本気でできる日が来ればいいのだけどなぁ…(でも無理だろうなぁ)」

と思ってしまいましたね。海外ではミラーレスより一眼レフが断然という今の状況では見果てぬ夢かもしれませんが(^_^;)

まあ、キヤノンを本気にさせることができるのはニコンだけなのですが、スペック的にはかなり良さげな α77II が売れて、EOS 7D Mark II に少しでも好影響を与えてくれたら良いのですけどねぇ。

いずれにせよ RX100 III を触ってみて、二年前のように「おう、今すぐ梅淀行って(or Amazon で)速攻予約するぜ!」とならなくて助かりました。魅力的ではあるのですが、やっぱり私にはテレ端 100mm、いや、120mm 相当は欲しいですね。広角は 28mm 相当でいいので。


ちなみに、もう一つの新製品である α7S については、高感度が必要な状況で実写しなければ何も分からないと思っているので、今回は完全スルーでした。

α7 は賛否あるものの、個人的には(フルサイズを身近にした値段、サイズ含めて)画期的だと思っているので、今年のカメラ・オブ・ザ・イヤーを取れなかったのを不思議に思ってます。まあ、広告的価値以外にカメラ・オブ・ザ・イヤーなんかに意味があるのか?と言われればそれまでですが、E-M1 ならまだしもニコン Df とは……。