日本通信が火を付けた廉価データー通信サービスも最近は一般層まで広まる勢いでメジャーになり、MVNO 業者も多数になり、様々なサービスが展開されていますが、従来の廉価データー通信サービスは全てドコモ回線利用でした。

それは au やソフトバンクが MNO として回線網を広く提供してこなかったことによるものですが、最近はその姿勢も変わってきて、近いうちに(au と懇意の)ケイ・オプティコムが au 回線を利用した MVNO 事業を始める、というのが周知の事実になっていましたが、本日正式発表されました。

高速LTE、音声通話、スマホが低価格でそろう「mineo(マイネオ)」の提供開始について|プレスリリース|ケイ・オプティコム

今回 au LTE回線の MVNO が登場したことで、現状 LTE エリアの広さ(と速さ)に定評ある au LTE 回線を安く利用できることもポイントですが、

機種変、MNP して使わなくなった au LTE 端末を再生できる!


というのも大きなポイント。従来、ドコモ端末なら使わなくなったあとで安い SIM を突っ込んでサブ機に使えていましたが、au 端末ではそれができませんでした。

それが今回、ケイ・オプティコムから au LTE 回線を使った廉価データー通信サービスが提供されて、従来のドコモ端末同様、au LTE 端末の中古機を安く再活用することができるようになりました。au からドコモへ MNP した人も古い au LTE 端末があれば、再活用できます。

ただし、このサービスは

au 4G LTE 回線のみ利用可能で 3G は利用不可


ですから、利用できるのは au 4G LTE 端末に限られることになります。iPhone 4S を含む、au 3G / CDMA 端末はこのサービスに使うことができません(元々 SIM 種類も違いますしね)。

「LTE しか使えないの? 3G 使えないとエリア的にヤバくない??」と思われそうですが、はっきり言って

au は LTE エリアが十分広く、3G に落ちたら負けレベルなので
LTE のみしか使えなくても僻地以外はまずまず実用になるだろう


と思います。ずっと au LTE 回線を使ってきて、そう思います。

また、au LTE 回線初の MVNO ということで料金的にどうなるかと思いましたが、

高速通信1GB/月が付いて月額980円の業界標準価格・仕様


ですので、気軽に手を出せる価格ですし、音声通話付きプランも 1,590円で用意されていて抜かりがありません。

その他、主な仕様をまとめると以下のとおり。


  • データー通信のみの「シングルタイプ」なら高速通信 1GB/月が付いて、月額 980円(税別)

  • 090音声通話サービス付きの「デュアルタイプ」は同じく 1GB/月が付いて、月額 1,590円(税別)

  • 音声通話は国内 20円/30秒、SMS は国内宛送信 3円、受信無料と、他の MVNO と変わらず
    (データー通信のみのシングルタイプでは SMS 利用不可)

  • 音声通話付きサービスの「デュアルタイプ」には MNP 加入可能

  • データー通信のみの「シングルタイプ」でも 050 IP電話アプリが月額基本料無料で利用可能
    (音声通話付きサービス付きの「デュアルタイプ」でも利用可能)

  • データー通信は au 4G LTE 回線のみ利用可能(3G のみエリアでは利用不可)

  • 音声通話は 4G LTE の届かない 3G エリアでも利用可能

  • 月 1GB の高速通信容量を使い切ったのちも最大 200Kbps の低速通信は可能

  • 当日を含まない直近3日間の通信量が 500MB を超えると、最大200Kbps の速度制限措置あり

  • 追加の高速通信容量をチャージすることも可能。100MB あたり 150円
    (これはドコモ系 MVNO に比べると、かなり安い)

  • 高速通信容量は翌月まで持ち越し可能(翌々月には消える、良くあるパターン)

  • 複数回線を契約した場合は、複数の契約回線間で高速通信容量をシェアすることが可能
    (1つの eoID に対して 5回線まで契約可能)

  • メールアドレスが1個付与される
    (今さらキャリアメールなんて要らないと思うけど……)

  • 留守番電話、三者通話、迷惑電話撃退といった電話系のオプションも大手キャリア同様に用意されている

  • 着信転送、割り込み電話、番号通知リクエストといったオプションは無料提供

  • テザリング可、おサイフケータイ利用可、ワンセグ利用可

  • 端末 DIGNO M (KYL22) の販売も行う

  • 支払いは基本的にクレジットカード限定
    (eo光ネットを口座振替で利用の場合のみ、口座振り替えも可能)

  • 1年の最低利用期間が設定され、解約金は 9,500円


mineo ホーム

料金的にもリーズナブルで、かなり良さげなサービスと思えますが、

最低利用期間1年の縛り


は少々引っかかります。これでは迂闊に人柱で突っ込んでいくこともできません。

IIJmio や OCNモバイルONE のように “安いながらもかなり使えるサービス” なのか、日本通信のように低速通信時にはロクに使えない “安かろうなサービス” なのか、こればっかりは実際にサービスインして(しばらく経って)みないと判りませんからねぇ。

まあ、しばらくは人柱の様子を見たいと思いますが、一年縛りがあるとそう多くの人も申し込まないでしょうし、毎月の高速通信容量もありますから実用にならないようなことはないと想像しますが、さて……



端末については以下のページにて、au LTE 端末で動作確認されたものが記載されています。

端末について|サービス紹介|mineo

先ほど書いたように機種変したり、MNP して使わなくなった au LTE 端末があれば安く再利用可能ですから、サブ機にするのも良し、家族に使わせるのも良し、でしょう。

以前から言っているように、ドコモの回線は FOMA 3G エリアの広さは信頼感があるものの、LTE エリアの広さ(と速さ)は現状 au が断然上。新幹線のような乗り物に乗っているときは特に LTE の安定性を実感しますから、ドコモユーザーの人もサブ利用として au LTE を使ってみたいなら、中古機+このケイ・オプティコム「mineo」というのはアリかもしれません。

ただ、このことで

売値も買値も安かった au 端末も LTE 対応機は少し値上がりするかも?


しれませんね。


いずれにせよ、ケイ・オプティコムという会社は全国的には無名でしょうが、関西では「eo光」ブランドとともに固定回線(光ファイバー通信)業者として比較的名が通っています。関西電力 100% 子会社ということもあって、関西エリアでは固定回線シェアを持っていて NTT西日本の牙城を切り崩しています。

(ケイ・オプティコムの提供する「eo光」は au の固定回線とのセット割であるスマートバリューの対象回線であるため、eo光シェアが高い関西ではスマートバリュー率も高く、結果的に au 端末値引きが首都圏より悪かった要因の一つとも言われています)

そんな地域ローカル会社が「au LTE 回線の MVNO」を武器に全国に打って出るため、「mineo」というブランドも創設して大々的にやってきましたので、ここは頑張ってもらいたいな、と思います。

b-mobile のような評判でなければ、将来 au 回線が2年の満期を迎えた際には私も「mineo」を使ってみようと思います。

mineo ホーム

 
(1万円くらいで売られている激安 au LTE 端末もどうなりますやら…)