前2回にわたって紹介してきた、コストパフォーマンスに優れる iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」。私自身、購入して使ってみて満足の一品です。
■ リーズナブルで真っ当に使える iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」【1】
■ リーズナブルで真っ当に使える iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」【2】良いところ編
ただ、何度となく書いてきましたが、「リーズナブルで真っ当に使えて、コスパ最高」な製品と思うけれども、ベストな製品かと言われるとやっぱりロジクール製品に軍配を挙げてしまいます。
そのあたりの評価は個々人の好みにもよりますし、値段の差を考えると Anker の本製品を支持したくなりますが、細部はロジクールのキーボードカバーの方が良いなぁ、と感じるところもありますので、その理由について書いておきます。
以上、Anker Keyboard Cover を一ヶ月ほど使ってきて、従来使ってきたロジクールの iPad用キーボードカバー/ケース製品と比べつつ、色々気になった点を列挙してみました。
いささか重箱の角を突つくような項目もありますし、Anker 製品だけでなく他メーカーも同じ問題を抱えている項目もあります。それに何より、幾つか気になる点はあっても
ので、何ら問題なく使えています。

あとは、一番ポイントになる耐久性という問題はありますが、こればかりは使い続けていかないと判りません。ただ、少なくとも使い始めから今までの印象は良い感じで、
と思っています。
日々 iPad Air と持ち歩くなら TF715 など他製品と十分に吟味すべきですが、私のようにたまに使う程度なら値段の差、コストパフォーマンスの差でこちらを選んでも問題ないように思います。今まで「iPad用キーボード製品はロジクール安定」と言っていた私ですらそう感じる良製品です。
■ リーズナブルで真っ当に使える iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」【1】
■ リーズナブルで真っ当に使える iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」【2】良いところ編
■ リーズナブルで真っ当に使える iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」【1】
■ リーズナブルで真っ当に使える iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」【2】良いところ編
ただ、何度となく書いてきましたが、「リーズナブルで真っ当に使えて、コスパ最高」な製品と思うけれども、ベストな製品かと言われるとやっぱりロジクール製品に軍配を挙げてしまいます。
そのあたりの評価は個々人の好みにもよりますし、値段の差を考えると Anker の本製品を支持したくなりますが、細部はロジクールのキーボードカバーの方が良いなぁ、と感じるところもありますので、その理由について書いておきます。
- ○ ホワイトモデルがない、ブラックモデルは光沢テカテカ
- iPad 用アクセサリーとしてホワイトモデルが用意されていないのは問題ですね。旧製品はあったようですが……そう言いながら、買っちゃってますけど、やっぱり似合いません(;´д`)
あとブラックモデルも中華製品らしく光沢テカテカ系のブラックです。どうもあちらさんは光沢ピカピカがお好きなようですが、はっきり言ってマットブラックの方が品もあるし、指紋などが目立たなくて良いですね。
また、スイッチが上面にあるのは一見便利ですが、ロジクール TF715 の方が見た目がすっきりしていて、ボディデザイン周りはロジクール製品の方が良いですね。 - ○ iPad 液晶面がキーに当たらないための手前両隅の突起部が微妙に邪魔
- 前回記事で良い点として挙げた、液晶画面がキートップに当たらないようにする配慮。キーボード手前の左右両脇に突起部が作られているわけですが、タイピング時には若干邪魔というかキーボードの位置も含めて微妙かな?と。
突起部が邪魔というだけではなく、その部分があることでキーボードの手前に若干のスペースがあります。つまりキーボードが手前ギリギリよりは少々奥まった位置にあります。ただし、パームレストになるほど手前が広いわけでもありません。
これは好みによると思いますが、個人的には中途半端な奥シフトならもっとキーボード部分が手前にあった方がタイプしやすいですね。
慣れれば大して気にはなりませんし、液晶にキーが当たらない配慮そのものは良いので一概に悪いとは言えませんが、純粋に手のホームポジションの取りやすさはロジクール TF715 の方が若干良いような気がします。 - ○ iPad Air を立て掛けるスリット部分のマグネット吸着が弱め
- キーボードカバー/ケース製品を使う時は、iPad Air をキーボード部分の奥にある溝、スリット部分に差し込んで立て掛けることでノートパソコンスタイルになるわけですが、昨今の製品はスリット部にも磁石を埋め込んであります。
カバーにする時の蝶番部と同じくスリット部にも磁石を埋め込んでおくことで iPad 本体とマグネット吸着して、使っている時にキーボードカバーが多少動いたり、奥に傾けたりしても、溝に引っ掛けてある iPad 本体が倒れないようになっています(激安製品にはこの仕組みがない物もある)。
このスリット内部のマグネットの強さが Anker のキーボードカバーは少々弱めです。多少弱くても使い勝手には影響ありませんが、ロジクール TK710 のような強力さがあるとやはり安心です。キーボードカバーに立て掛けた iPad 本体の上を持って持ち上げてもキーボードカバーごと持ち上がるし、多少振ってもキーボードカバーが外れて落ちたりしないほどの強力さでした。
それくらいの強さでくっついていると、普段タイピングしている時もそう簡単にiPad がスリットから外れて後ろに倒れることはないだろうな、という安心感がロジクールの時はありました。本製品はそこまでの安心感はないですね。 - ○ ホームボタンキーが Fn キー併用で微妙に押しづらい
- Anker 製品もロジクール製品(TK710, TF710)もキーボード左上、数字キー列の一番左にホームボタンに相当するキーがあるわけですが、ロジクールはそのまま押せばホームボタンですが、Anker の iPad Air 用キーボードは Fn キー併用じゃないとホームボタンになりません。
iPad Air 用の Anker Keyboard Cover は機能キーが全て Fn 併用に統一されており、ホームボタンもそれに則ったのでしょうが、はっきり言って
iOS で多用するホームボタンは独立キーの方が使いやすい
ですね。アプリを切り替える際にホームボタンのダブルタップをするなど、ちょくちょく使うだけに Fn キー併用は微妙に使いづらいです。
もちろん iPad Air 本体のホームボタンはありますが、立て掛けた iPad Air 本体のホームボタンは押しづらいですし(特に二度押し)、タイピング途中にキーボードから手を離すのはあまりしたくありません。ちょっとしたことですが、意外と気になります。 - ○ 地球キーがないので言語切り替えが Command (Apple) + スペースキーのみ
- これはホームボタンキーの件とは違って、さほど気にならないし慣れの問題なので欠点とは言えないですが、Anker Keyboard Cover には言語切り替えのための地球キーがないため、言語切り替えが Cmd + Space 一択です。
スペースキーの右は Command (Apple) キーと Option (Alt) キーになっていて、これは一般的なキーボードを意識した配列なのでしょう。
これはこれで悪くないのですが(左利きの人には朗報?)、iOS の言語切り替えは一発で切り替えられずに二度押しが必要になったりするので、独立した言語切り替えキーがあった方が良かったかな?と思います。
私は英語キーボードを散々使った経験があるのでこの切り替え方に何ら違和感はないですが、初心者向きという点では地球キーがあった方が良いでしょうね。 - ○ 最上段の数字キーが小さすぎる、それゆえバックスペースキーも小さい
- これは Anker の本製品のみならず、ロジクールその他のキーボードカバー/ケース殆どの製品に言えることですが、奥行きが足りない分が最上段の数字キー列にしわ寄せがいっていて、数字や数字キーに伴う記号をタイプする時だけは使いにくいですね。
また、たいていの場合、数字キー列の一番右にあるバックスペースキーも小さくなるので、数字キーそのものよりバックスペースキーが小さいのが大変使いにくいですね。
これは物理的な問題でもあるので仕方ないと言えば仕方ないのですが、先ほどのキーボード手前両側に突起部があることの是非、キーボードが手前ギリギリよりは少々奥まった位置にあることの弊害もあるかと思うと、ほんの少しでも数字キー列は大きくして欲しい、バックスペースは大きくして欲しいと思いますね。
(Anker の本製品ではホームボタンキーが Fn キー併用で使いにくいというのも、併用だけでなく Fn キー併用しながら小さなキーを押す面倒さがあります) - ○ 高速タイピングしようとすると、ちょくちょくとりこぼす
- Bluetooth 接続だから、というだけではなく、キートップの端だとタイプを認識してくれないとかがあって、ちょっとタイピング精度には厳しい印象。ま、致命的とかストレスが溜まるとか、そういうレベルではないので十分実用的だけど、比べるとね。
- ○ キーボード裏側に滑り止め対策はない
- そのためか一応、ゴム足が付属しています。
ただ、これを付けると厚みが増して入れづらくなったり、そのうちポロっと取れちゃったりします。まあ、取れるのを想定してか、ゴム足が2セット分(8個)付いているんですけどね……
とりあえず背面にゴム足を付けないと滑りやすいです。揺れる新幹線のテーブル上で作業する、とかいう場合はゴム足は付けておいた方が良いでしょう。
以上、Anker Keyboard Cover を一ヶ月ほど使ってきて、従来使ってきたロジクールの iPad用キーボードカバー/ケース製品と比べつつ、色々気になった点を列挙してみました。
いささか重箱の角を突つくような項目もありますし、Anker 製品だけでなく他メーカーも同じ問題を抱えている項目もあります。それに何より、幾つか気になる点はあっても
致命的な欠点、ストレスが溜まりまくる問題はない
ので、何ら問題なく使えています。

あとは、一番ポイントになる耐久性という問題はありますが、こればかりは使い続けていかないと判りません。ただ、少なくとも使い始めから今までの印象は良い感じで、
ベストでなくてもコスパで選ぶならコレは悪くない
と思っています。
日々 iPad Air と持ち歩くなら TF715 など他製品と十分に吟味すべきですが、私のようにたまに使う程度なら値段の差、コストパフォーマンスの差でこちらを選んでも問題ないように思います。今まで「iPad用キーボード製品はロジクール安定」と言っていた私ですらそう感じる良製品です。
■ リーズナブルで真っ当に使える iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」【1】
■ リーズナブルで真っ当に使える iPad Air用キーボードカバー「Anker Keyboard Cover」【2】良いところ編
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