ホテルなどの宿でインターネット回線は提供されているが有線LAN しかない、という時にスマートフォンやタブレットで使う場合に利用するのが、「USB給電可能な小型 Wi-Fi ルーター」。

この手の Wi-Fi ルーターが小型化し、さらに USB 給電で動作可能になったのはさほど昔ではなく、最初期の1台である Asustek WL-330gE を購入したのが2008年末の記事にありました。発売もその年ですから、登場してから 6年くらいでしょうか。

当初は発売しているメーカーも限られていたのですが、スマートフォン/タブレットが普及して、ここ数年は各メーカーから様々な製品が出るようになりました。

そんな中で小型化競争も激しいのですが、昨日バッファローから発表されたのが「WMR-433 シリーズ」。

無線LAN親機(Wi-Fiルーター): WMR-433シリーズ | BUFFALO バッファロー

単三電池より軽い 19g で、最新規格の 801.11ac に対応!というのが売り。サイズも 45×45×15mm とコンパクト。カラーも5色展開で女性が買いたくなっても良い感じです。

WMR-433_Release


ただまぁ、ケチを付けるわけではありませんが、個人的にこの製品を見て思ったのが、

小さく軽くても給電用 USB ケーブルが別ってのは、モバイル用として微妙


といっておきたい。

そして、もっと言うなら、出張/旅行用のホテル向け Wi-Fi ルーターならもっとお薦めのがあると。私も愛用している以下の製品。




本ブログでも昨年のレビュー記事を書きましたが、この製品も小型であり、スティック状なので持ち出しでも便利だし、何よりも USB 給電のケーブルが内蔵されていて、別途、給電用の USB ケーブルを持ち歩かなくて良いのが超便利!

http://ecx.images-amazon.com/images/I/31asO7xF4IL._AA300_.jpg


もちろん、給電用 USB ケーブルが内蔵されているけれど、その分かなり短いので取り付け場所に困る時がないとは言えないものの、8ヶ月以上あちこちで使ってきて給電用内蔵ケーブルが短くて使えなかったことはないので、例外を除けば大丈夫でしょう。

また、MacBook Air のような有線LAN を内蔵していないノートパソコンの USB LAN アダプタにもなりますから、その点においても便利に使えます(Mac OS X はドライバ要らず)。

詳しいことは過去記事を参照して下さい。

この小ささはモバイル有線→無線LANルーターの決定打「ちびファイ2」 前編 〜MacBook Airユーザーはマストバイ
ほぼ完璧だがセキュリティ設定だけは最初に変更すべし「ちびファイ2」 後編

バッファローも従来製品として USB 給電ケーブルを内蔵し、LAN ケーブル収納スペースもドッキングして持ち運び可能な



という製品も出しています。こちらは一回り大きくなりますが、個人的には

本体が最小最軽量より、充電ケーブルは絶対に内蔵していた方が良い


と思いますね。紛失することもないですし、鞄やポーチの中でケーブルを探すこともないですから。

また、今回の新製品は最新の無線LAN 規格である 801.11ac 対応とありますが、現状ホテルその他の宿で 801.11ac 対応の電波が飛んでるところはレア中のレアですし、801.11ac で実現できる速度も出ないことが殆どですから、その部分の差については気にしなくても良いように思います。

反面、

無線周波数帯を 2.4GHz と 5GHz で切り替えられるというのは良い


ですね。ホテルで有線LAN だけでなく無線LAN も提供している場合は、干渉の多い 2.4GHz 帯ではなく 5GHz 帯を使うと快適になることがあります。

(ただし、5GHz 帯を使うには、スマートフォンやタブレットの無線LAN 機能が 2.4GHz 帯だけでなく 5GHz 帯に対応していることが必要になります)

とまあ、利点はあるものの、私はやっぱり給電用 USB ケーブル内蔵を採りたいですね。長年この手の製品を使ってきての実感。特に「ちびファイ2」は昨年末のお買いものベスト 2013 の 9位にも推したくらい気に入って愛用しています :-)