Windows 8.1 から半年で「Windows 8.1 Update」がリリースされました。Windows 8.1 自体が Windows 8 から1年でリリースされた、昔で言うところの Service Pack 1 (SP1) みたいなものでしたから、今回は SP2 といったところでしょうか。

基本的なところは Windows 8 / 8.1 を踏襲しつつもマウスオペレーション周りを改善し、タッチパネル万歳な UI から旧来の Windows 的操作方法へまた一歩歩み寄ったという感じではあります。

WindowsUpdate20140409A
(ダウンロードサイズは427MB、トロい8インチ端末ではインストール完了に1時間弱)


が、個人的にはそういった操作方法のことよりも、

今回のアップデートから Windows 8.1 の動作条件が
さらに緩く/軽くなってメモリ 1GB でも動くようになった


という点に注目していました。

私が常用する Windows 環境は、VMware 仮想環境上の Windows を除けば 8インチ・タブレットの ICNOA W3-810 のみ。昨秋〜昨冬発売された現行 Windows 8.1 の 8インチ・タブレットと比べると CPU は一世代古くて遅い Atom の Windows タブレットです。

また、現行 Atom 搭載 8インチ Windows タブレットと同じく、ストレージは遅い eMMC であり、メモリも 2GB。割とギリギリ。

マイクロソフト・オフィスも含めて実用的に使えることは使えますが(巨大Excel, PowerPointファイルの編集、動画編集などの作業を除く)、決してキビキビというわけではなく、しばらく使い続けているとモッサリ感が出てきて、ちょくちょく再起動してリフレッシュしたくなります。

昨秋の Windows 8.1 リリース時もメモリ使用量の削減が図られ、Windows 8 → Windows 8.1 で少しではあるものの実感できるほど軽くなったことがありましたが、今回の Windows 8.1 Update でもメモリ使用量の削減がなされているようですから期待できます。

ということで、午前中に Windows Update を行ってから今日はずっと ICONIA W3 を作業に使い続けてみました。


結論から言うと、

動作速度が速くなる感じではないものの
色々なソフトを使っているうちにモッサリしてくる部分が減った


感じですね。もう少し使い続けなければ判らないところもありますが、半日使ってきただけでは「Windows 8.1 リリース時よりさらに良くなった、スムースに使えるようになった」という感触です。

従来、ICONIA W3 を使う時は1〜2日に一度は再起動して使ってきましたから、再起動したてだから反応が良く感じるというわけではなく、確実な実感として従来よりスムースさが増しているところはあります。

また、リソースに乏しい ICONIA W3 では Bluetooth マウス接続時にちょくちょくマウスの動きがギクシャクしていた現象が減った感じもあります。これについては結構イラッとすることがありましたから、このままなくなってくれれば嬉しいところ。

WindowsUpdate20140409B
(大物アプリを複数起動していなければ 1〜1.2GB 程度に収まっている)


昨秋 Windows 8.1 とともに新世代 Atom プロセッサ(Bay Trail-T)搭載の小型 Windows 8.1 タブレットが出てきて評判も良く、ICONIA W3 から買い替えようと思って予約までしていたのですが、結局スルーした理由の一つは Windows 8.1 で動作速度が改善されたからでした。

そしてまた今回の Windows 8.1 Update で、少ないメモリでより良く動くなった感じであります。ベンチマークなどの速度計測では何も変わらないでしょうが、実利用において使い心地が良くなれば十分。

OS のアップデートで使い心地が上がった分、買い換えはまだ我慢だわ


と判断できるくらいですね。

いやホント、Windows Vista のメモリイーターぶりは何だったのでしょうか。Windows 7、8、8.1、8.1 update と確実に良くなっています。

また、8インチ Windows タブレットは元々リソースの少ない機種ですから、長期にわたって再起動せずに快適に使えることを望んでいるわけでもなく、再起動に要する時間は1分もかかりませんから、時々の再起動を行ってリフレッシュすることは厭いませんので、ここまで快適に使えれば十分。

もちろん ICONIA W3-810 は液晶ディスプレイが今どき糞ったれな液晶であったり、USB 充電に対応していない、500g 以上と重い(分厚い)という欠点はありますが、メモリ4GB、64bit Windows 8.1 対応の機種が出てくるまでは ICONIA W3 で頑張っていこう、そんな気分にさせてくれる今日の Windows 8.1 Update でした。

WindowsUpdate20140409C


まあ、Windows XP も(MS Office 2013 も)今日でサポート終了ですから、現行 Windows がここまで真っ当になってくれるのはギリギリセーフといったところでしょうかね。

一部マスコミが XP のサポート打ち切りに意味不明の批判を上げているようですが、永遠にサポートなんてことはなく XP の寿命を考えればマイクロソフトはよくここまでサポートしてくれたと思いますし、XP にしろ、その後の OS にしろサポート期限を最初からきちんと明言していますからね。

この点については、いい加減アップルもマイクロソフトの爪の垢を煎じて飲んでもらいたいものですし、アップルやグーグルの OS やソフトウェアサポートの見切りの速さを思えば、無駄に悪いマイクロソフトの印象は改められても良いと思うのですけれどね。


もちろん、Windows 8.1 Update で十分満足というわけではなく、ネットワーク設定に関しては相変わらず簡素すぎて細かい設定は何もできないままだし、タッチパネルではなくマウスオペレーション環境では本当の意味でのスタートボタンの復活が待たれます(次期バージョンで復活らしいけど)。

それでも、Windows 8 → 8.1 → 8.1 Update というアップデート内容はかなり満足すべきもので、特に 8インチ Windows タブレットのようなリソースの少ない端末では即アップデートすべし、な内容ですね。満足です :-)


 
(Windows 8.1 は単体製品としても安くなったのも有り難い)