買おう買おうと思いつつ、X-E2 やら X-T1 やらのボディに金が要ってしまって後回しになってしまっていた XF広角レンズ。XF10-24mm F4 R OIS などと迷いつつも、自分の使い方から、小型軽量さに重きを置いて XF14mm F2.8 R にしたのは以前書いたとおり。

XF10-24mm F4 R OIS が発売される今、敢えて XF14mm F2.8 R を買った理由

購入から2週間、使う場面はサッカースタジアムのスナップであったり、超広角でのヒコーキであったり、あまり超広角を活かした写真ってなものは撮っていませんが、買う前にイメージしていたとおり

肩の凝らない、気軽に使える画角広めのスナップレンズ


という感じで使えています。

もう一本、という感じで入れていくのにも苦にならないコンパクトさ、描写も周辺まで安定していて破綻なく満足できています。主に X-E2 に付けることが多いのですが、バランスもベストマッチですね。

XF14mm_10X-E2


21mm 相当という画角なので、10mm 台のような圧倒的なワイド感はありませんが、その分扱いやすく、超広角の構図がイメージが膨らまない自分としては、やはりこのくらいが手頃な感じです。

やはりミラーレス機の、特に APS-C 以下のセンサーサイズ小さめの専用設計レンズでは、広角側レンズの方がコンパクトで良質なものを生み出されやすいことを実感しますね。各社ともミラーレス機用の広角レンズは良玉が多いですし。

XF14mm_14Sample2


使い始めて2週間、お気に入りレンズの一本となっている XF14mm F2.8 R ですが、気に入らない点が唯1つ。

XF14mm F2.8 R 発表時から気になっていて、XF10-24mm にした方が良いかもなぁ?と考えていた点の一つですが、

AF/MF の切り替えが他のレンズと異なる


という点(XF14mm F2.8 R と XF23mm F1.4 R だけが他と違う)。操作方法が節操なく変える富士フイルムの悪い癖がレンズにも顕著に出ている例。

通常、AF/MF の切り替えはボディ側のレバーで切り替えるわけですが、このレンズ(と XF23mm)を使っている場合にはレンズのフォーカスリングを引くと MF になります。

XF14mm_12


このタイプのレンズは珍しくなく、他メーカーのレンズでもこういった仕様はありますが、富士フイルムの他のレンズにこのような仕様はありません(14mm と 23mm だけ)。

なんで2つのレンズだけ操作方法を変えるのか!?


という点については、さっぱり意味がわかりません。使ってみても判らない。

この操作方法が良いというなら(私もこの方法の切り替えは嫌いじゃない)、XF56mm F1.2 R では何故採用しなかったのか?むしろ XF56mm にあった方が良かったはずだし、今後のレンズでも同じだ。ちょっと変えて、また変える。

XF14mm と XF23mm を使っている時だけ、AF/MF の切り替えはボディではなくレンズでやらなければならない。これがユーザーに何のメリットがあるのだろうか?操作性の違いによるデメリットしか感じられない。

だいたい、操作方法的なメリットを考えるなら、

「こんな小細工するよりフルタイムマニュアルフォーカスできるようにしとけよ」

と言いたい(まあ少し話は違うけど)。

XF14mm_05XF35and60


レンズの操作性という点においては、単焦点レンズは絞りリングに指標があって端に Auto があるのに、ズームレンズでは絞りリングに指標がなくてリングとは別に Auto と Manual の切り替えスイッチがあるという違いもある。

単焦点とズームレンズで、そこを変える理由も判らない(言われても納得できそうもない)。個人的には全部絞り指標付けて欲しかったし、絞りオートとマニュアルの切り替えはスイッチ方式にすれば良いのに、と思っている。

廉価レンズである XC ズームやパンケーキタイプの XF27mm に絞りリングがないのも X-Pro1 発表当初に喧伝していたことからすると何だかなーではあるが、それは百歩譲って仕方ないとしても、なんですか、このレンズ操作方法の節操のなさは。

僅か2年の間で、10本しかない XFレンズで、操作方法の違いが4種類!


歴史のあるマウント、サードパーティのレンズならともかく、新規に立ち上げたマウントで僅か2年なのに、こんなに操作方法が変わるとか、富士フイルムの開発陣は阿呆か馬鹿である。ボディもそうだが、富士フイルムはユーザーインターフェイスの重要性、継続性を何にも考えていない(断言)。

イベントの時にボディ側の操作性について富士フイルム社員の方に「いい加減、操作性の継続というものを考えていただきたい」といったところ、「まだ出始めて2年しか経ってないので、より良いものを出すために変えているんです」と言われたが、ボディならともかくレンズまでこの状況では説得力に欠ける。

色々思うところがあって仕様を変えて出してるとしても「お前ら金出して商品買ってるユーザーを試行錯誤のたたき台にするんじゃねーよ」と思ってしまう。というか、もっと考えて出せよ、と。

快適な操作性というのは、別にアナログダイアルがあろうが絞りリングがあろうが、そんな次元よりもまず

慣れたメーカーなら複数のレンズやボディを使っても違和感なく使えること


が快適性、操作性の第一のはず。

廉価機のレンズキット買って終わり、という商売ならともかく、それとは真逆の方向を目指しているメーカーがこんなことやっていて何を考えているのだろう?と思う。愚かすぎる。

この点については買うにあたって XF14mm を躊躇った第一の理由だが、結局買うことになるであろう XF23mm も同じ操作性であることで、この点を争点にするのは諦めた。XF14mm はまだ MF を使う頻度は少ないから良いけど……

XF14mm_11X-T1


あと、絞りリングの軽さも気になって、よく絞りを Auto にしているつもりが F22 や F16 になってしまっていることがあって困るのですが、まぁホント、レンズ毎に操作性がこれほど違うカメラメーカーもない。

パンケーキタイプのレンズといった特殊なレンズならともかく、アレもコレも違う。それも、たった2年の間で。

コロコロ変える絶対的な必然性もなければ、今後全部変えるわけでもなく戻したり、全く意味判らん。阿呆か馬鹿かと言っても全然後ろめたくない。こんな状況で操作性が良いとか言ってる奴らも同じ。

前から思っていることをこの機にまた勢い任せて書いたけれど、XF14mm F2.8 R そのものは気に入っています。

気に入っているけれど、富士フイルムの操作性の節操なさだけは許せないし、ボディもレンズも操作がコロコロ変わるメーカーを他人に勧めたりはできないですね。


 
(操作方法が他と違うレンズ2本。これがまた魅力的だから困る…)