先日、とある写真家さんがメモリーカードの DCIM フォルダ内で 1,000ファイル毎に作られるフォルダの名前に関して改善を求めていましたが、個人的には 1,000ファイル毎にフォルダが作られるのが嫌です。

飛行機やスポーツを撮っていると千枚〜二千枚を超えることは珍しくないので、取り込む時にあとでフォルダの中身を統合する微妙な手間をかけるたびに、なんか古くさい仕様だよなぁ……と思います。ちなみにこの仕様は 20世紀に日本の JEIDA で決められて、その後 ISO 規格になりました。

ISO 規格ですから今さら変えられないものですが、そんな“しょっちゅう撮影フォルダが複数できる”状況に X-T1 も仲間入りしました。

制限付きながら被写体追従可能な高速連写が使えるようになり、高速連写をいつも使うわけではありませんが、飛行機撮影で数時間のちょい撮りでも千枚を軽く超えることは珍しくありません。

おかげで、まだ一ヶ月も経ってませんが、シャッター回数がおそらく1万を超えています。画像ファイル名の下4桁の数字も ISO 規格上 9999 でリセットされるのですが、当然そちらも “二周目” に入っています。これもせめて5桁にしとけよ…と思うわけで。

いずれにせよ、こうなってくると心配になるのが X-T1 のシャッター耐久回数

数字は公表されていなかったと思いますが、いくらメーカーがアピールしようが、富士フイルムのボディは(歴史が浅く)耐久性という点で信頼を獲得するに至っていないので心配です。ミラーレス機にありがちな10万程度だと1年もたずにシャッターユニット交換逝き、になりかねないわけで……

X-T1_07


さて、アレコレ(ダラダラ)と X-T1 と X-E2 の両者の比較やら併用具合やらを書いてきましたが、X-T1 を買う前に「もし X-E2 と併用したら…」という部分で懸念していた

X-T1 と X-E2 の両方を併用していての操作性の混乱


について個人的な感想を述べておきたいと思います。



結論から言うと、私個人としては

両者の Fn ボタン操作を間違えて戸惑うことはあるが
X-E1 と X-E2 の時よりは割り切れて、ごった煮にならない


という感じですね。

X-E1 と X-E2 はボディもボタン配置も全く同じなのに、AE / AFボタンへのファンクション割り当てができないなど「ほぼ一緒で微妙に違っているからこそ間違えやすい、慣れにくい」ものでしたが、X-E2 と X-T1 はボディ形状からボタン配置までかなり違うので、戸惑いはまだ少なく、手も機種の違いを勝手に感じて操作してくれます。

(それにしても X-E1 のファームウェア・アップデートで AE / AFボタンへのファンクション割り当てを実現しなかった理由は何なのでしょうか。もう X-E1 は手放してしまいましたが、ユーザーのままなら納得いかないですね)

X-T1_X-E2_02


X-T1 購入後一週間は X-T1 だけの使用に専念して、その後併用を開始しても基本的に X-T1 を使うことが多く、メイン機とサブ機的な扱いでシャッター回数の差は顕著に違いますから、今は既に X-T1 に慣れきっています。

ですから間違うとしても、もう X-T1 の操作を X-E2 で行おうとして間違うことが多い昨今です。例えば、十字キーの右ボタンに「カスタム設定の選択」を割り当てているのですが、それを X-E2 でもやってしまうことは頻繁です。

X-E2 では AF ボタンに「カスタム設定の選択」を割り当てているのですが、

X-T1 に慣れると X-E2 の液晶左側のボタンの存在を忘れてしまう


ことがあり、右ボタンを押して「カスタム設定の選択」メニューが出てこなかった時に、あれ?どこのボタンに割り当てたっけ?と一瞬考えてしまうことがあります。

でも、このくらいは些細な問題ですし、以前 X-E1 / X-E2 の記事でも書いたように、撮影体制に入ってから

ホールド中に操作するボタンは右手だけに集中させるべき


と思っていましたから、そういう意味で X-T1 のボタン配置は従来機より良くなった、と思っています。

まあ、十字キーや各種ボタンがあんなに押しにくい糞ボタン化されていなければ諸手を挙げて歓迎できたんですけどね……

私の使い方上、フォーカスフレームは頻繁に、かつ迅速に移動させたいことが多いので、十字キーの押しにくさは「また言ってやがる」と思われようと、X-T1 を手放すまで永遠に言うと思います(^_^;)

ってか、位相差センサー位置に囚われる必要のないコントラスト AF や、広くセンサーを配置できる像面位相差 AF を採用しているミラーレス機なのですから、フォーカスロックを使うより素速くフォーカスフレームを移動させて AF したいことも多いのです(富士フイルム機はレリーズ半押しで AE ロックがかかるのをキャンセルできませんし)。

X-T1_X-E2_03


X-T1 では背面ダイアルとフォーカスアシストボタンが独立して、こちらも最初戸惑いましたが、半月以上併用してきて今は慣れて X-T1 / X-E2 で手が違いを感じて操作に支障はなくなっています。

こちらもフォーカスアシストボタンの押しづらさには閉口しますし、同じ小さなボタンが2個縦に並んでいるので Qボタンと間違えることもありますが、X-E2 との併用という点では特に問題は感じていません。

むしろ従来機でも微妙な場所にあった AE-L / AF-L ボタンがさらに微妙な位置にいき、特に MF 時のワンタッチフォーカスでよく使う AF-L ボタンは慣れてきたとはいえ、フォーカスアシストボタン同様、この小さなボタンを押してるのと 15万も出して買うボディかねぇ……と感じる時もあります。

このあたりは再生ボタンにしろ、ゴミ箱ボタンにしろ同じことで、個人的には3週間以上経っても

X-E2 と X-T1 の違いより、X-T1 のボタンの押しにくさにストレスを感じまくり


なので、X-E2 と X-T1 の操作性の差によるストレスは相対的に低くなっています(良いのか悪いのか… ^^;)。

X-T1_X-E2_07


また、X-T1 では左肩に ISO ダイアル、DRIVE ダイアルができましたが、ISO についてはマニュアル露出の時以外はあまり頻繁に変えるものではないので、違いは気になっていません。

DRIVE ダイアルについてもそれ自身はどうってことはなく、

DRIVE 設定はダイアル云々より設定の中身が変わった方が戸惑った


印象でした。

これも慣れの問題で解決できる話で、今まで AE ブラケット撮影とフィルムシミュレーションブラケットがすぐに変えられたのがメニュー奥での変更行きになったのが困りものでしたが、色々使って悩んだ挙げ句、ブラケット変更に Fn ボタンを一つ割り当てることで解決にはなっています。

(こういうことがあるので、X-T1 で Fn ボタンが増えたと言っても、あまり実感はなかったりします)

ISO にしろ DRIVE にしろ、X-E2 と X-T1 で違いはありますが、大きく違うので私にとっては、むしろ切り替えられる違いです。

X-T1_X-E2_06


唯一、未だに X-E2 と X-T1 の併用で “違和感のある差” であるのは

X-E2 の Fn ボタンに当たる使いやすいボタンが X-T1 にはない


ことですね。購入直後に文句付けたように、X-E2 の Fn ボタンの位置に動画ボタンがあるのは残念です。

購入直後のように毎日数回も動画ボタンを押すことはなくなりましたが、今でも何かの拍子にタッチして動画撮影が始まってしまうことがあります。動画より静止画優先という富士フイルムのコンセプトを賞賛していた私にとっては百害あって一利なし、です。

X-E2 の上面隅にあった Fn ボタンは、X-T1 では前面の Fn1 ボタンと上面シャッター速度ダイアルと露出補正ダイアルの間にある Fn2 ボタンに分かれた形になっています。

Fn2 ボタンは大きなダイアルの間にあってホールドした状態からは使いにくく、私のなかでは存在を忘れているボタンです。割り当てている機能はあるのですが、その機能をメニューで呼び出すくらい忘れてる状態……(^_^;)

X-E2 の Fnボタンに割り当てていたホワイトバランス設定を X-T1 では Fn1 ボタンに設定しているのですが、Fn1 ボタンは思ったより勝手に触れやすい位置にあり、なおかつボタンが軽いので、よく誤動作で WB メニューを出すことがあります。

どちらにしても X-E2 の Fn ボタンほど使いやすい Fn ボタンは X-T1 にはなくて残念なところ。X-E2 と X-T1 の操作性の差で間違えると言うよりは、なくなって残念といった類いのものですが。

X-T1_X-E2_04


以上、X-E2 と X-T1 の使い勝手の差で感じることを述べてみました。ぶっちゃけ、

思っていたよりは戸惑いなく併用できている


感じですね。

メニュー周りはブラケット/アドバンストフィルター設定と AF 設定がサブメニュー化したことや、クイックメニューも測光モードが独立ダイアル化して顔認識のオンオフが入りましたが、使い勝手に大差ありません。

まあ、先にも書いたように、X-E2 と X-T1 の使い勝手の差より X-T1 のボタン類の押しにくさへのストレスが大きくて、相対的に気になりにくいだけでもありますが……正直ボタンだけが改善された X-T2 が出ても買い替えそうな勢いです(^_^;)

後継機と言えば、あくまで個人的な意見ですが、X-E3 では X-M1 や X-T1 に習って液晶左側のボタンを廃し、右側に操作系を統一して欲しいと思っています。

X-E2 は X-E1 のガワを流用したことで色々と効率化を計った機種としてやむを得なかったのでしょうが、X-E3 ではボディ周りも再設計して、操作性をある程度統一して欲しいと思います。

(操作性の統一という点ではレンズの方がバラバラで、システム全体を思うと富士フイルム機は操作性が良いなんて言えたものではないと思うのですけどねぇ)

もちろん、X-E3 ではチルト液晶は欠かさず、また液晶左側のボタン列を削った分だけ横サイズもシェイプアップを期待したいものです。まだ先は長いし、今度は買い替えるのはさすがに厳しいと思いますが……(X-E3 より X-T2 優先でしょうし、今年の秋こそ EOS 7D Mark II が ^^;)


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