前記事で書いたように土曜発売予定の X-T1 が今日から量販店で売られていたので、アポとアポの合間に買っちゃいました(元々予約していたけど)。

買った直後に X-E2 からバッテリーと SDカードを入れ替えて京都駅で十分ほどテスト撮影をしていたのですが、まあ画質や機能は X-E2 そのままですし、既に3回もショールームやイベントで試しているので、その程度では新鮮味は正直ありませんでした。

おまけに動画ボタンの誤動作を3回もやったので、アポ待ちの間にああいう記事を書いた次第。ま、

操作関係はやりにくくても慣れるしかない


のも事実。このあたりの感覚は人それぞれでしょうけれど、ボタンの押しにくさなどはオリンパスの E-M5 が出た時と似たような惜しい点と感じました。

ところが、アポその他の仕事を終えて帰り道、X-E1 や X-E2 でも試した場所で、夜間の電車流し撮りをやってみたところ、

X-T1 の EVF は、やっぱり凄い!デカいだけじゃない!


と感じ入りましたし、

AF-C も(X-E2 より)良くなってそう、期待できるかもなぁ


という印象でありました。

インプレ記事は最低でも数日経ってから、伊丹空港へ持ち出してからと思っていましたが、ちょっと感動?したこともありますし、先ほどの記事だけではネガティブに感じてると思われそうなので、もう一記事書いておきます :-)



X-T1 の EVF は「世界最大、ファインダー倍率0.77倍」「世界最短、表示タイムラグ0.005秒」というのが売りですが、実際誰でも覗いてみれば

「おお、これは大きい、見やすい」

と思うファインダーです。私が購入した理由の一つも EVF です。

(EVF の大きさそのものより、情報表示が EVF のライブビューに殆どかぶらなくなった、構図を隅まで確認しやすい、というのが最も気に入ったポイントでした)

また、X-T1 の EVF についてはその大きさ、見やすさだけではなく、世界最短0.005秒という表示タイムラグも元々動体撮り野郎としては魅力があったのですが、イベントやショールーム程度できっちり判るものではありません。実戦に使わねば、確認できないものです。

それについてはホームフィールドである伊丹空港なりで確かめるしかないのですが、まずは暗所でどうかと早速試したところ

暗所で流し撮りしても実用になるレベル


と言って良いのではないかと思います(少なくとも置きピンなら)。何とかならなくはないけどレベルの X-E2 とは違います。

真っ暗ではないものの暗い場所で、EVF 覗いて向かってくる電車に合わせてカメラを振ってみると

「おおお、これは見やすい」


と驚きました。元々 EVF が大きいだけに、この暗所での見やすさ、動きの追いやすさは素晴らしいモノがあります。

X-T1_Test1


富士フイルムの特設ページ「X Story」の中で、表示タイムラグを最小に抑える仕組み、暗い所で表示遅延の増加を抑制する仕組みが語られていますが、正直なところ、斜に構えて読んでました。開発者の人たちに「申し訳ない」と言いたい気分。

X-T1 ファインダー: X Story | FUJIFILM

EVF であるがゆえに、連写した時のファインダー消失時間についてはまだ一眼レフ上位機と比類できるものではありませんが、逆に増感して確認できるメリット、拡大してピントを追い込めるメリットもあります。

もしかして最強ナイトシューター?


思わずそんなことを思ってしまうくらい、良くなっていると感じました。元々高感度に関しては(実効感度の差を考慮しても)APS-C で最上レベルにありますしね。

X-E1 → X-E2 → X-T1 と、富士フイルムの EVF 機を三代使ってきた身として、率直に

富士フイルム従来機の EVF とは全てのシーンでレベルが違う


と言えます。これだけでも、買って良かったわ……と思っちゃいました。

昼間、適当にスナップしてテストしていた時は「あー、なんか使いづらいところあるし、バッテリーグリップと合わせて17万も出して買った甲斐が本当にあったかなぁ」なんて不安になりましたが、消し飛びました(単純)

X-T1_Test2


また、置きピンしての流し撮りがなかなか快適なので、AF-C にして連写してみたところ、さすがに夜間ですからヒット率が高いとは言いませんが、

AF-C も X-E2 よりはずっと実用になりそうな気配


と感じました。こちらはまだしっかりと確かめながら撮ってないので、あまり確証的には言えませんが、

「食いついた後の追従時におけるフォーカスの動きが確実に減っている」

ことは確認できましたし、スペックでの違いもあるように

「AF-C でも X-E2 より遙かに速い連写速度が出る」

のも確認できました。流し撮りの AF-C だと秒3コマも出なかった X-E2 に比べると、雲泥の差ですね。

イベントに行った時の記事でも書いたように、X-E2 → X-T1 の AF-C の改善はアルゴリズムの変更によるものが大きいということですので、将来 X-E2 にも適用される可能性はあります)

状況によっては全くヒットしなかった場合もありますが、概ね X-E2 よりは改善が見られました。AF-C でもコマ速が出るので一応全体としては合焦枚数が増えますから、今度は多少使えるかもなぁ…という印象です。

暗所での AF-S は X-E2 でも結構良くなっていたので、X-T1 で劇的に良くなった印象はありませんが、殆どストレスはないですね。被写体のパターンによっては暗所で迷ってしまう場合もありますが、それはどの機種でも得手不得手はありますので気にしていません(静止体なら MF すればいいだけだし)。

とにかく

夜間流し撮りをしていても撮れる、使う気になる


EVFであり、カメラです。「これならどんどん、もっと使えるぜ」という思いを抱くに値しました。

【2/15 追記】と思ったのですが、連写すると素晴らしい EVF もやはり従来と同じでキツいですね。
→ 「富士フイルム X-T1 vs 飛行機 AF-C &連写試し撮りインプレッション 〜AF-Cは進歩した!が…


てなわけで、早く伊丹空港へ持ち出して撮ってみたい、確認してみたいと思うのですが、明日はこちらもまた大雪予報……。天候の回復は日曜日らしいので、それまでは設定その他をちゃんとやり直しておきますかね。

(雪だ!防滴ボディの出番だ!と言いたいところだけど、防滴レンズがないしねぇ。まぁ従来レンズは雪の中でもガシガシ使っているけど)

あ、そうそう、縦グリップはやっぱり必需品ですが、縦グリップの電子接点のキャップはなくしてしまいそうです……


公式発売日前ですが……富士フイルム X-T1 購入 〜とりあえず一つだけ!
大盛況!富士フイルム X-T1 新製品イベント in 大阪 〜AFその他お聞きしてきました