今朝、リーク画像が出回った時は「これは嘘くさいデザインだけど、チャレンジング製品溢れるシグマだったらやりかねんなぁ〜」と思ったら、本当でした。

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(正面から見ると、ちょっと横長のコンパクト?と思うデザイン)

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(俯瞰すると衝撃のボディデザイン!)


これはもう斬新あんど斬新!それに尽きます。

最初リーク画像を見た時には、カバンへの収まりは大して良く無さそうだとか多少ネガティブなことも思ったのですが、

この形状、意外と持ちやすくてバランス良いかも?


と思いましたね。横長すぎて片手撮りには向かないでしょうが、シグマ機は DP シリーズでもじっくり撮るカメラですから関係ないでしょう。

とにかく、

「とりあえず一度、手に持って構えてみたい、撮ってみたい」

そんなことを思わせるカメラです。

dp2Quattro3


そして、ボディデザインがあまりに奇抜なのでセンサーはマイナーチェンジ程度かと思ったらそんなこともなく、

ボディデザインだけでなく中身も一新


となっています。センサー構造を従来の FOVEON センサーから大きく変えてきています。



私の乏しいユーザー経験を言う間でもなく、FOVEON の3層構造のセンサーの弱点は高感度どころか、中感度でもからっきしなこと。低感度では強烈な解像感と独特の色合いをもって琴線に触れる写真を生み出すのですが、感度が上がると辛い。

そこはあまり変わってなかったのですが、今回の DP Quattro シリーズでは3層のセンサー構造に手を入れてきました。

dp2Quattro6

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3層のうち、光が届きにくい2層目、3層目を画素サイズを4倍にする構造となって

輝度情報はトップ、色情報はトップ、ミドル、ボトムの3層で取り込み、Foveonセンサーならではの持ち味はそのままに、さらなる高画質を追求。解像度(従来比30%アップ)とノイズ特性を向上させ、高画素化に伴うSN比の悪化を抑えられるだけでなく、忠実な色再現を行うための膨大なデータ処理の高速化にも成功しました。


という話。

また、RAW の出力解像度は現行の 4,704×3,136 pixels から 5,424×3,616 pixels へとアップしつつ、




だそうですから、額面通りならまた凄まじい解像感を体験させてくれることになるでしょうし、感度が少し上がった時の画質も気になるところです。せめて ISO 400 くらいまでは全く気にせず、ISO 800 でも使いたくなるくらいなら良いんですけどねぇ。

ただ、現行 DP でも SPP(SIGMA Photo Pro)での処理は激重いので、新型 DP Quattor を買う前にパソコンを買い替える必要がありそうです。シグマ機はパソコンで RAW 現像してナンボですから。

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(奇抜なデザインでも三脚穴はちゃんと光軸上にある)


ボディサイズは 161.4×67×81.6mm ということなので現行 DP2 (121.5×66.7×59.2mm) と比べると、ボディ厚は半分だけど横に 1.3倍という感じでしょうか。重さもちょい増しになっています。

カメラの思い切ったデザインといえば、昨年シャッターボタンをなくしたキヤノンの PowerShot N があったわけですが、見た目のインパクトはこちらが断然上ですね。

発売時期・価格は未定ですが、CP+ に出品されるようなので触れる人は羨ましいですねぇ。現行までの DP シリーズは真っ平らボディすぎたので、なんだかんだといって持ちやすく使いやすくなってそうですが、さて……

私もまた欲しくなりそうですが、X-T1 をどうやって買うか、XFレンズの充実計画に苦心しているところですから、7D Mark II が出るまでは Xマウントに専念して、Twitter の Timeline に流れてくる素晴らしい Foveon 写真を眺めるだけになりそうですね…

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シグマ、新世代Foveon X3センサー採用の「dp Quattro」シリーズ - デジカメ Watch

  
(Foveon の魅力は変わらない現行機も4万円台になって、お買い得価格になっていますね)