昨日土曜日は首都圏を始め、多くの地域で希に見る大雪で大変な状況であったようですが、ここ大阪は極めて平穏な雨の日でありました。寒さも風も大したこともなく、むしろ木曜金曜の方が寒かったくらい。
おまけに昼過ぎには雨も止みましたので、雪が積もらなくて出かけるテンションもなくしていたのですが、本屋へ行くついでに梅田まで出て、富士フイルムの新製品イベントにも行ってみました。
イベント開催時間も後半の、午後4時近くになってから行ったのですが、前回 X-E2 の時と同じハービスの小ホールへ入ってみると、
X-E2 イベントの時と打って変わって大盛況!
で驚きました。
X-E2 の時は同日開催の α7 イベントから戻ってきて再度ゆっくり触ろうとしたら、だーれもタッチ&トライしてなくて、α7 イベントとの熱気の差に「えーマジ大丈夫かよ……」と思ったくらいでしたから。
いや、これで富士フイルムも泡沫候補からメジャーリーグ入りですかね? なんて失礼なことを言いたくなるくらいに落差がありました。ホントでも良かったと思います。
逆に言えば、
という気はします。もちろん、最高の EVF など訴求力の高いポイントはあるものの、ここまで違うとは…というのは、以前の記事で書いたように、X-E2 ユーザーとして、X-E2 を気に入っている者として少々複雑な思いはあります。
■ X-T1 が発表された今、改めて X-E2 を思う 〜購入から2ヶ月
そんなことは思いつつも、やっぱり X-T1 の事前評価の高さを実感できるイベントでありましたし、お持ち帰り一式の中にはパンフレットだけでなく、
X-Photographers BOOK 2014 という結構分厚い写真冊子まで入っていた
のは、X-T1 の素晴らしいパンフレットともに、今回の富士フイルムは力の入れようが半端ないなぁ〜と改めて思いました。
さて、私は前回記事でも書いたように既に二度、富士フイルムサロン大阪で試させていただいていますし、入ったらこれだけ大盛況だったのでUターンして帰ろうかと思いましたが、幾つか確認したいこともあったので、また社員の方にご質問もさせていただきました。
途中で赤城耕一氏のトークセッションを一部拝聴したのを挟んで、前半に C-AF 周りのこと、後半に操作性について別の方にお聞きして明快な回答をいただきましたので、ここに記しておきたいと思います。
おまけに昼過ぎには雨も止みましたので、雪が積もらなくて出かけるテンションもなくしていたのですが、本屋へ行くついでに梅田まで出て、富士フイルムの新製品イベントにも行ってみました。
イベント開催時間も後半の、午後4時近くになってから行ったのですが、前回 X-E2 の時と同じハービスの小ホールへ入ってみると、
X-E2 イベントの時と打って変わって大盛況!
で驚きました。
X-E2 の時は同日開催の α7 イベントから戻ってきて再度ゆっくり触ろうとしたら、だーれもタッチ&トライしてなくて、α7 イベントとの熱気の差に「えーマジ大丈夫かよ……」と思ったくらいでしたから。
いや、これで富士フイルムも泡沫候補からメジャーリーグ入りですかね? なんて失礼なことを言いたくなるくらいに落差がありました。ホントでも良かったと思います。
逆に言えば、
中身(ベース)は同じなのに、形でここまで注目度が違うか
という気はします。もちろん、最高の EVF など訴求力の高いポイントはあるものの、ここまで違うとは…というのは、以前の記事で書いたように、X-E2 ユーザーとして、X-E2 を気に入っている者として少々複雑な思いはあります。
■ X-T1 が発表された今、改めて X-E2 を思う 〜購入から2ヶ月
そんなことは思いつつも、やっぱり X-T1 の事前評価の高さを実感できるイベントでありましたし、お持ち帰り一式の中にはパンフレットだけでなく、
X-Photographers BOOK 2014 という結構分厚い写真冊子まで入っていた
のは、X-T1 の素晴らしいパンフレットともに、今回の富士フイルムは力の入れようが半端ないなぁ〜と改めて思いました。
さて、私は前回記事でも書いたように既に二度、富士フイルムサロン大阪で試させていただいていますし、入ったらこれだけ大盛況だったのでUターンして帰ろうかと思いましたが、幾つか確認したいこともあったので、また社員の方にご質問もさせていただきました。
途中で赤城耕一氏のトークセッションを一部拝聴したのを挟んで、前半に C-AF 周りのこと、後半に操作性について別の方にお聞きして明快な回答をいただきましたので、ここに記しておきたいと思います。
で、富士フイルム社員さんにお聞きしたことについて書く前に、一つだけ。
「イベント来場者にパンフレットその他一式を渡す場合には会社の書類封筒ではなく、何らかの手提げ袋の方が良いと思います>富士フイルムさん」
もしかすると行った時間が遅くて手提げ袋がなくなってしまったのかもしれませんが、さすがに書類封筒は持ち歩きしにくいので(雨なら特に)。前回はどうだったかなぁ……FUJIFILM の手提げ紙袋があるのは、その時だったかな?
後半、応対してくれた方が盛んに「何かあったらネットに書いて下さい。見ていますから」を何度も言われていましたし、そのことは捕捉できていますので、ここに書いておきたいと思います(あん時のあいつかw と思われてそう…別に良いけど)。
あともう一つ、印象的だったこと。
XF56mm F1.2 もいずれ欲しいレンズではありましたが、ポートレートは撮らないし、この焦点距離を単焦点で撮る用途は私には殆どない。となれば、一番後回しの予定なのですが、ふと X-T1 に付いてあったのを覗いてみたら、一見してこりゃ凄いわ、って感じ。
見る目のないド素人でも判らざるを得ない、ピント部分の鮮明さとボケの綺麗さ。X-T1 の大きく見やすい EVF と XF56mm F1.2 のマッチングが素晴らしい。この組み合わせは落とせますね。使用頻度が低いと判っている私も、予約に走りたくなるくらい。
私は巷で時々見かける、富士フイルム機とフルサイズと比較して富士フイルムの方が〜と必死になってるのが大嫌いなのですが、こういうレンズが出てくると APS-C で十分かもなぁ、という人は増えるのかも知れないと思ったりします。
富士フイルムはボディの更新ペースが速くて買わせてばっかりなのに、レンズも毎度魅力的なのを出してこられるので困りますね。10-24mm F4 も X-T1 に付けると見直しました。その件はまた別に。
ちなみに、XF16-55mm F2.8 R OIS WR と XF50-140mm F2.8 R OIS WR のモックアップも触らせてもらいました。まだサイズ、大きさその他詳細は何も決まってはないと言うことですが、モックアップを見るかぎり、
という印象でした。
16-55mm F2.8 はフルサイズ用の F4 ズームの全長を短くした感じで、モックアップながら太さ重さは結構なもの。それだけに写りは極上のズームになる予感がします。
それに比べると、あとから出してもらった 50-140mm F2.8 は 55-200mm と大差なく感じるサイズと重さ。70-200mm F2.8 クラスのレンズと比べたら激軽くて、これから気軽に持って行けます。
って感じ。正直 F2.8 望遠ズームとしては大丈夫かよ?と思うくらいのサイズですが、富士フイルム XF レンズは裏切ることはないと思うので、買うのは決定です。買います。買うので、早く出して〜
ということで、最初から余談に走ってしまいましたが、本題です。まずは、AF-C、コンティニュアスAF について。
今回の X-T1 は原則中身は X-E2 と同じコアを使っているわけであり(メモリが違うとか処理方法を一部変えているとかはあるようです)、画質や AF、連写周りの基本的な性能は変わっていません。
ところが、被写体追従時の C-AF だけは、X-E2 の(公称)秒3コマから X-T1 では秒8コマに大幅アップしています。この
「被写体追従時のコンティニュアスAF 連写速度が大幅向上の理由は何か?」
を聞いてみました。
(※)社として正式決定されていないものを「ファームウェア・アップデートするのか?」と聞いても答えられるわけはないので、可能性としての質問にしています。
当初お話しさせていただいた方とは別の方がフォローで出てきて、AF について明快にお答えいただいたのですが、ぶっちゃけ
なんて思っちゃうくらいでした(営業トークかも知れませんが ^^;)。
いずれにせよ、C-AF における被写体追従アルゴリズムが刷新されているなら大歓迎です。X-E2 を習作として X-T1 で一歩進めて良くなるなら歓迎ですし、あの口ぶりなら
という感じでしたから X-E2 ユーザー的にも問題ありません(別の方とお話しした時に、春に X-E1、X-E2 ともファームウェア更新する方向と言っていましたし)。
C-AF 以外についてはもっぱらボタン周りの話、特に AF-L / AE-L / Focus Assist のボタン位置と、(また)親指 AF の話。
AF-L / AE-L / Focus Assist のボタン位置については、AE-L は殆ど使わず AF-L は使うユーザーにとって使いづらい配置なので、これらが入れ替えできれば良い、せめて AF-L と AE-L は入れ替えたい、というリクエストでした。
また、例によって富士フイルムのターゲットユーザーにはあまり関係ないであろう親指 AF については、頭の片隅にでも入れといて的にお伝えしました。もちろん、個人的要望でしかないので、取捨選択するのは多くの意見を集約して決定する富士フイルム次第です。
ただ、一眼レフスタイルのボディが出てこの先、大口径望遠ズーム、超望遠ズームが出れば、きっと富士フイルムの色、画質で長物持って動きモノ撮りたい人が増えてくると思うんですよね。そこで親指AF が設定できて損はない、と思います。
ネットで「AF-L があれば同じことができる」という人を時々見かけるのですが、親指AF は
という点で AF-L とは異なります。Xマウント機で言えば、MF時のワンプッシュ AF が AF-S/AF-C でも可能になり、レリーズでの AF 動作がキャンセルされるのが違い、となります。
ま実際に親指AF をするとなると、今の X-E2/X-T1 の AF-L の位置では厳しいですし、X-T1 の Focus Assist ボタンに割り当てられるようになったとしても、あのボタンでは……というのがありますので、どちらかというと私としては「次の X-T2 ではよろしく」的な感じではありました。
(もちろん、X-T1 でできるようになれば嬉しい話ですが。ある種のジャンルを撮る人たちにとって、親指AF は身に染みついた、ごく自然な動作ですので)
(赤城耕一氏のトークセッション)
さて、AF関連のお話し(質問と要望)をさせていただいた後、赤城耕一氏のトークセッションを少しお聞きし、セッション終了後に会場を後にするつもりだったのですが、X-T1 に XF56mm や XF10-24mm が付いている個体があったのを見て少し試しているのうちに、聞き忘れた点を思い出しました。
ということで、先ほどとは別の社員の方に、今度は操作性について質問や要望を投げかけたのですが、忌憚なくお答えいただきました。それについて以下にまとめます。
とまぁ、これくらいでしたかね……。文章で書くと、定型文的な物言いで答えてもらっているようにも見えますが、実際は率直に色々と語ってもらえました。
個人的には
「ボディ造りはまだ2年半で、まだまだ蓄積もないし判らないところもあるので、どんどんフィードバックが欲しい」
と語っておられたことが印象的でした(何度か言われていました)。
ある程度の一眼レフユーザーなら、富士フイルムの魅力に囚われつつも、スペックに出てこない部分で富士フイルムのボディに物足りなさ、使い勝手の微妙なストレスを感じていた人も少なくないでしょうが、そういったことは富士フイルム開発陣も判っていて、一歩一歩直していこうという姿勢を強く受けました。
(それがあるべき姿勢だとしても、それを単なる一ユーザーに向けて直接言えるのはなかなかないと思います)
ま、実際、山ほど文句言いつつも気に入って使っていて、X-E2 も X-T1 も進化は着実に感じ取れますから、先のようにお話しさせていただくと
「今度も期待して富士フイルム機と付き合っていこうかな」
という気になります。納得できる言葉がありました。
海外の富士フイルム信者サイトのように「EOS から乗り換えた〜」「一眼レフは売って X-○○ だけでやっていく」なんてことには今後もなりませんが、サブ扱いではなく、メインマウント(の一つ)として使っていきたいな、という決意を固めるに値するものではありました。
色々とお話しさせていただいたなかで、唯一何も反応がなかったのが、本体グリップはもうちょっと深い方が良い、縦グリップの深さにして欲しかった、ということですかね。二人の方にともに言ったのですが、割と微妙な顔をされていたなぁ。
ホワイトバランス選択で OK ボタンを押すと決定にならずに微調整に行くことは、登録時だったかのアンケートにも書いたけれど、改めて UI 的におかしいと伝えました。あれはホント唯一直ってない点(微調整は右ボタンで行けるからねぇ)。
あと、フラッグシップ機ならフラッシュはいいちいち同梱しなくても良いんじゃね?少しでも安くしてくれ、と言うのを忘れたなぁ。今さら変えられませんが、
と思うのですけど。ミラーレス機は何故かそういう機種が多い。
一眼レフはフラッグシップ機は勿論、一定以上のクラスには付いてないですし、このレベルになれば、用途に合わせた光量のフラッシュを買うでしょう。フラッシュを殆ど使わない私も、本腰入れて Xマウント機と付き合っていくなら、そろそろバウンスできるフラッシュを買おうと思っていましたしね…
いずれにしても、大盛況で驚くとともに、私も色々と収穫はありました。
という思いが固くなりました。
そしてお試しも三度目ともなると、だいぶ指の操作も X-T1 に慣れてきた気がします ;-)
■ 「X」新製品イベント 「X-Photographers × X-Lovers Festival」 | FUJIFILM
■ 明日は大阪でも積雪予報もとい富士フイルム新製品イベントですが、既に心は…
「イベント来場者にパンフレットその他一式を渡す場合には会社の書類封筒ではなく、何らかの手提げ袋の方が良いと思います>富士フイルムさん」
もしかすると行った時間が遅くて手提げ袋がなくなってしまったのかもしれませんが、さすがに書類封筒は持ち歩きしにくいので(雨なら特に)。前回はどうだったかなぁ……FUJIFILM の手提げ紙袋があるのは、その時だったかな?
後半、応対してくれた方が盛んに「何かあったらネットに書いて下さい。見ていますから」を何度も言われていましたし、そのことは捕捉できていますので、ここに書いておきたいと思います(あん時のあいつかw と思われてそう…別に良いけど)。
あともう一つ、印象的だったこと。
XF56mm F1.2 R はヤベえ!
XF56mm F1.2 もいずれ欲しいレンズではありましたが、ポートレートは撮らないし、この焦点距離を単焦点で撮る用途は私には殆どない。となれば、一番後回しの予定なのですが、ふと X-T1 に付いてあったのを覗いてみたら、一見してこりゃ凄いわ、って感じ。
見る目のないド素人でも判らざるを得ない、ピント部分の鮮明さとボケの綺麗さ。X-T1 の大きく見やすい EVF と XF56mm F1.2 のマッチングが素晴らしい。この組み合わせは落とせますね。使用頻度が低いと判っている私も、予約に走りたくなるくらい。
私は巷で時々見かける、富士フイルム機とフルサイズと比較して富士フイルムの方が〜と必死になってるのが大嫌いなのですが、こういうレンズが出てくると APS-C で十分かもなぁ、という人は増えるのかも知れないと思ったりします。
富士フイルムはボディの更新ペースが速くて買わせてばっかりなのに、レンズも毎度魅力的なのを出してこられるので困りますね。10-24mm F4 も X-T1 に付けると見直しました。その件はまた別に。
ちなみに、XF16-55mm F2.8 R OIS WR と XF50-140mm F2.8 R OIS WR のモックアップも触らせてもらいました。まだサイズ、大きさその他詳細は何も決まってはないと言うことですが、モックアップを見るかぎり、
16-55mm F2.8 デカっ!(フィルター径 77mm)
50-140mm F2.8 は結構小さくて良いなぁ(フィルター径 67mm)
50-140mm F2.8 は結構小さくて良いなぁ(フィルター径 67mm)
という印象でした。
16-55mm F2.8 はフルサイズ用の F4 ズームの全長を短くした感じで、モックアップながら太さ重さは結構なもの。それだけに写りは極上のズームになる予感がします。
それに比べると、あとから出してもらった 50-140mm F2.8 は 55-200mm と大差なく感じるサイズと重さ。70-200mm F2.8 クラスのレンズと比べたら激軽くて、これから気軽に持って行けます。
X-T1 買うから XF50-140mm F2.8 を一刻も早く出してくれ!
って感じ。正直 F2.8 望遠ズームとしては大丈夫かよ?と思うくらいのサイズですが、富士フイルム XF レンズは裏切ることはないと思うので、買うのは決定です。買います。買うので、早く出して〜
☆
ということで、最初から余談に走ってしまいましたが、本題です。まずは、AF-C、コンティニュアスAF について。
今回の X-T1 は原則中身は X-E2 と同じコアを使っているわけであり(メモリが違うとか処理方法を一部変えているとかはあるようです)、画質や AF、連写周りの基本的な性能は変わっていません。
ところが、被写体追従時の C-AF だけは、X-E2 の(公称)秒3コマから X-T1 では秒8コマに大幅アップしています。この
「被写体追従時のコンティニュアスAF 連写速度が大幅向上の理由は何か?」
を聞いてみました。
- X-E2 で採用された像面位相差 AF は C-AF では最初の合焦時のみ使われて、被写体追従時にはコントラストAF だけだったが、X-T1 では被写体追従時にも像面位相差 AF が使われるようになって高速化したのか?
→ No(X-T1 でも被写体追従時はコントラスト AF) - では、X-T1 ではコンティニュアスAF のアルゴリズムが変わったのか?
→ Yes - 被写体追従時にコンティニュアスAF だとアウトフォーカスした時の復帰が非常に遅くて困ったのだが?
→ どんなシーンでも外さないわけではないが、アルゴリズムの改善によって精度はだいぶ良くなった。コントラスト AF でサーチする動作は減った - X-E2 は追いかける被写体ではそれなりに被写体追従していたが、向かってくる被写体は非常に外しやすかったが、そのあたりはアルゴリズムの変更で改善されるのか?
→ 完全ではないかも知れないが、改善されている - X-E2 → X-T1 における被写体追従時の連写速度の改善がアルゴリズムだけで実現されているなら、ファームウェア・アップデートで X-E2 にも同じものが適用される可能性はあるか?
→ それはあると思います(※)
(※)社として正式決定されていないものを「ファームウェア・アップデートするのか?」と聞いても答えられるわけはないので、可能性としての質問にしています。
当初お話しさせていただいた方とは別の方がフォローで出てきて、AF について明快にお答えいただいたのですが、ぶっちゃけ
「えらく自信もってそうな口ぶりだなぁ、期待して良いのかなぁ」
なんて思っちゃうくらいでした(営業トークかも知れませんが ^^;)。
いずれにせよ、C-AF における被写体追従アルゴリズムが刷新されているなら大歓迎です。X-E2 を習作として X-T1 で一歩進めて良くなるなら歓迎ですし、あの口ぶりなら
X-E2 の C-AF も X-T1 並みの性能向上アップデートがあるはず
という感じでしたから X-E2 ユーザー的にも問題ありません(別の方とお話しした時に、春に X-E1、X-E2 ともファームウェア更新する方向と言っていましたし)。
C-AF 以外についてはもっぱらボタン周りの話、特に AF-L / AE-L / Focus Assist のボタン位置と、(また)親指 AF の話。
AF-L / AE-L / Focus Assist のボタン位置については、AE-L は殆ど使わず AF-L は使うユーザーにとって使いづらい配置なので、これらが入れ替えできれば良い、せめて AF-L と AE-L は入れ替えたい、というリクエストでした。
また、例によって富士フイルムのターゲットユーザーにはあまり関係ないであろう親指 AF については、頭の片隅にでも入れといて的にお伝えしました。もちろん、個人的要望でしかないので、取捨選択するのは多くの意見を集約して決定する富士フイルム次第です。
ただ、一眼レフスタイルのボディが出てこの先、大口径望遠ズーム、超望遠ズームが出れば、きっと富士フイルムの色、画質で長物持って動きモノ撮りたい人が増えてくると思うんですよね。そこで親指AF が設定できて損はない、と思います。
ネットで「AF-L があれば同じことができる」という人を時々見かけるのですが、親指AF は
- AF 時でもボタン押下中だけ AF が動作する(離すと AF は動作しない)
- レリーズボタン半押しで AF 動作は行わない
という点で AF-L とは異なります。Xマウント機で言えば、MF時のワンプッシュ AF が AF-S/AF-C でも可能になり、レリーズでの AF 動作がキャンセルされるのが違い、となります。
ま実際に親指AF をするとなると、今の X-E2/X-T1 の AF-L の位置では厳しいですし、X-T1 の Focus Assist ボタンに割り当てられるようになったとしても、あのボタンでは……というのがありますので、どちらかというと私としては「次の X-T2 ではよろしく」的な感じではありました。
(もちろん、X-T1 でできるようになれば嬉しい話ですが。ある種のジャンルを撮る人たちにとって、親指AF は身に染みついた、ごく自然な動作ですので)
(赤城耕一氏のトークセッション)
さて、AF関連のお話し(質問と要望)をさせていただいた後、赤城耕一氏のトークセッションを少しお聞きし、セッション終了後に会場を後にするつもりだったのですが、X-T1 に XF56mm や XF10-24mm が付いている個体があったのを見て少し試しているのうちに、聞き忘れた点を思い出しました。
ということで、先ほどとは別の社員の方に、今度は操作性について質問や要望を投げかけたのですが、忌憚なくお答えいただきました。それについて以下にまとめます。
- フォーカスエリア移動時に、従来は背面ダイアルでフォーカスエリアのサイズを変更できたのに、X-T1 では背面ダイアルではできずに前面ダイアルでしかできないのは、設定で変更できないのか?
→ 設定できない。X-T1 では前面ダイアルだけになる。
(この点についてはファームウェア・アップデートで従来機と同じく背面で操作する切り替えが欲しいとはリクエストしておきました) - またコロコロと操作体系を変えて、御社では従来機との併用、操作性の継続に配慮することはないのか?
→ おっしゃるとおりだが、まだ何が最適化を探りつつあるところでもあり、良くない点を放っておくより改善するのを優先している。ボディ造りはまだ2年半なので、今後も意見をいただいて改善していきたい。 - 御社は静止画優先をポリシーとしてきたのに、従来の Fn ボタンの位置に動画ボタンを置き、Fn2 ボタンを申し訳程度に露出補正ダイアルと SSダイアルの間に配置した。こんな位置で押しやすいと思いますか?
→ 元々 Fn ボタンは前面だけにするつもりで(今の Fn1)、Fn2 ボタンは Wi-Fi 専用ボタンの予定であの位置になっていた。が、途中で Wi-Fi を使わない人もいるし、Fn2 に割り当てようとなって現状の状態になった。
(これは商品設計上のミスに私には感じる。コンパクトや廉価ミラーレス機と違って、頻繁に Wi-Fi 転送するユーザーがどれだけいるのかと思う。メニューで十分。最初から Fn2 ボタンとして設計再配置すべきだった) - ダイアルロックが多用されていたり、露出補正が一つの指で回らなくなっており(従来機と違って親指が届かなくなり、人差し指だけでは回らない重さ)、十字ボタンの押しづらさも含めて、誤動作防止に偏りすぎて、明らかに X-E2 より操作性が落ちている。直感的な操作と謳う割には、直感的でなくなっているのではないか?
→ ロックに関しては様々な意見があるが、意見をもらいながら今後も考えていく。ただ、ロックについては E-M1 で採用されている方式でも良かったかも知れない。
(E-M1 の新モードダイヤルロックは特許があるのかと思ったら、ないとのことで採用しようと思ったらできたらしいので、次機種から考えてもらいたいですね。みんなが幸せになる方向に近いと思うので) - 縦グリップは握り具合が大変良いが、本体グリップが物足りない。また縦グリップは握った感触や操作感、ボタン配置もできるだけ同じ操作感にすべきではなかったかと思う。
→ ボタンについてはスペース的な問題があって、適当に縦に3つ並べたわけではないが、ボタンの順番は考える余地はあったかも知れない。初めての縦グリップなので、今後もっと考えていく。 - AF や EVF 周りで色々な数字を出してアピールしているが、他社も含めて EVF 機の一番の課題は昔からずっとファインダー消失時間ではないか?EVF の見え方がここまで良くなったら、残るはそこになるし、それをアピールできるように頑張って欲しい。
→ 読み出し・書き込みのアルゴリズムを改善することで、もっとファインダー消失時間を減らすことができると思っている。暗所でのリフレッシュレート向上も含めて、考えている改善の方向はある。
(そう言われるとマジで期待しちゃいますけど、また次機種買うことになるなぁ… >_<) - 基本的に中身は X-E2 ベースだと思うが、レスポンス周りではやはり異なる部分があるのか?
→ 使用メモリが高速化しているのとバッファリングの効率化で、撮影後書き込み中の何もできない時間の短縮を図っている。
(ここは富士フイルム機の泣き所というか、X-E1 で RAW 露出ブラケットすると本気でイライラした) - X-T1 ではアイピースが取れる構造になっているが、もっとデカいアイピースが…
→ 出します!(私の質問にかぶせてくるように ^^) 本体と同時発売には間に合いませんでしたが
4月頃に3種類のアイピースを出す予定です
もっと大きなものや当たりが柔らかいモノを出します、本当は同時に発売できれば良かったのですが、とのこと。
(これは嬉しい!!縦グリップと合わせて、これでまた X-T1 を買う理由ができた。眼鏡だと斜光線に悩まされていたしね。これも EVF の素晴らしい性能があってこそ)
とまぁ、これくらいでしたかね……。文章で書くと、定型文的な物言いで答えてもらっているようにも見えますが、実際は率直に色々と語ってもらえました。
個人的には
「ボディ造りはまだ2年半で、まだまだ蓄積もないし判らないところもあるので、どんどんフィードバックが欲しい」
と語っておられたことが印象的でした(何度か言われていました)。
ある程度の一眼レフユーザーなら、富士フイルムの魅力に囚われつつも、スペックに出てこない部分で富士フイルムのボディに物足りなさ、使い勝手の微妙なストレスを感じていた人も少なくないでしょうが、そういったことは富士フイルム開発陣も判っていて、一歩一歩直していこうという姿勢を強く受けました。
(それがあるべき姿勢だとしても、それを単なる一ユーザーに向けて直接言えるのはなかなかないと思います)
ま、実際、山ほど文句言いつつも気に入って使っていて、X-E2 も X-T1 も進化は着実に感じ取れますから、先のようにお話しさせていただくと
「今度も期待して富士フイルム機と付き合っていこうかな」
という気になります。納得できる言葉がありました。
海外の富士フイルム信者サイトのように「EOS から乗り換えた〜」「一眼レフは売って X-○○ だけでやっていく」なんてことには今後もなりませんが、サブ扱いではなく、メインマウント(の一つ)として使っていきたいな、という決意を固めるに値するものではありました。
色々とお話しさせていただいたなかで、唯一何も反応がなかったのが、本体グリップはもうちょっと深い方が良い、縦グリップの深さにして欲しかった、ということですかね。二人の方にともに言ったのですが、割と微妙な顔をされていたなぁ。
ホワイトバランス選択で OK ボタンを押すと決定にならずに微調整に行くことは、登録時だったかのアンケートにも書いたけれど、改めて UI 的におかしいと伝えました。あれはホント唯一直ってない点(微調整は右ボタンで行けるからねぇ)。
あと、フラッグシップ機ならフラッシュはいいちいち同梱しなくても良いんじゃね?少しでも安くしてくれ、と言うのを忘れたなぁ。今さら変えられませんが、
フラッグシップ機なら、フラッシュは自分で必要なものを買え、で良くね?
と思うのですけど。ミラーレス機は何故かそういう機種が多い。
一眼レフはフラッグシップ機は勿論、一定以上のクラスには付いてないですし、このレベルになれば、用途に合わせた光量のフラッシュを買うでしょう。フラッシュを殆ど使わない私も、本腰入れて Xマウント機と付き合っていくなら、そろそろバウンスできるフラッシュを買おうと思っていましたしね…
いずれにしても、大盛況で驚くとともに、私も色々と収穫はありました。
色々文句はあれど、X-T1 は買うしかないな…
という思いが固くなりました。
そしてお試しも三度目ともなると、だいぶ指の操作も X-T1 に慣れてきた気がします ;-)
■ 「X」新製品イベント 「X-Photographers × X-Lovers Festival」 | FUJIFILM
■ 明日は大阪でも積雪予報もとい富士フイルム新製品イベントですが、既に心は…
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