前編では個人的に一番使用頻度の高い、ケース高の低いタイプを紹介しました。


インナークッションボックスは主に3種類を使い分けていますが、今回は残りの2つを紹介します。

どちらもケース高がある程度高いもので、売られているインナークッションボックスとしては主流の高さだと思います。



まず、前編で紹介した高さ控えめなインナークッションの、背の高い版がコレ↓です。



同じエツミのフレキシブルシリーズで前編紹介分が「S」、こちらが「L」です。どれくらい違うかというと、

InnerCushionBox05


こんな感じで、幅や奥行きはほぼ同じですが、背丈が倍くらい違います。

ちなみに、前編では書きませんでしたが、このエツミ・フレキシブルシリーズは奥行きが少し広げられる構造になっており、ミラーレス機向けレンズなら狭めた状態で殆ど問題ありませんが、一眼レフ用は奥行きを広くとった状態にして入れることが多くなります(もちろん、その分カバンの内部スペースにも余裕が必要)。

そして、このくらいの高さがあると、ミラーレス機の望遠レンズもスッポリ入ります(一眼レフでもダブルズームキットの廉価望遠ズームなら収まる)。

InnerCushionBox06
(ミラーレス用望遠ズームとしては大柄な XF55-200mm が余裕持って入る)


逆にミラーレス機の標準ズームレンズや単焦点レンズでは深すぎますので、底部に予備バッテリーやアクセサリー類を(百均ポーチなどでくるんで)入れておいてスペースを有効活用するとかしています。

InnerCushionBox08
(小さなレンズは底部に置くだけになるのでスペース効率的には勿体ない)


ただ、このクラスのインナークッションになると小さなバッグには入らなくなります。また場合によっては、このインナークッションを入れると他にモノを入る余地がない、なんてことも出てきます。

InnerCushionBox13
(前回紹介の背の低い S タイプのクッションボックス使用時)

InnerCushionBox14
(今回紹介の背の高い L タイプのクッションボックス使用時)


上記のような状態になると「カメラ+何か」を持っていくためのインナークッションというより、「カメラバッグじゃないバッグをカメラバッグにする」ためのインナークッションボックスになりますが、それはそれで悪くないかな、と思っています。

逆に、望遠レンズも含めてスッポリとボディもレンズもクッション内に収まる安心感のあるサイズではありますので、

大きなショルダーやトートバッグに入れるのに向くサイズ


でもあります。このあたりは自分が日頃使うバッグとの兼ね合いですので、色々試されると良いかもしれません。



3つ目は上記で紹介したインナークッション同様に背は高いのですが、横幅は3分の2くらいのクッションボックスです。



先ほどの製品と比較すると、以下のようになります(私の持っているのはブラックですが何色か用意されています)。

InnerCushionBox09


インナークッションボックスは、このくらいのサイズの製品が一番種類が多いでしょうか。

区切って2気室として使うのも良し、区切りをなくしてボディ+レンズ1セットだけを入れるのも良し(空き部分には適当にアクセサリー類でも転がしておく感じ)です。

前編記事で紹介した高さの低いクッションボックスのようにカバンに入れた時、上下に余裕ができるのではなく横に余裕ができますので、高さのある望遠レンズを入れながらも他のものを入れる余裕が欲しい時に、このクッションボックスを使う時もあります。

InnerCushionBox15
(上の方で紹介した一番大きなフレキシブルLを入れると、このバッグでは目一杯)

InnerCushionBox16
(こちらのインナーだと隣りに 500ml ペットボトルが余裕で入る)


本記事の最初に紹介した、背丈も横幅もあるクッションボックスだと望遠レンズも入って便利だがカバンいっぱいになって水分は持っていきたいのに困る…という時などに使っています。

付属のベルクロ仕切りは、ケース高に合わせた高さのある仕切りになっていますが、私は別製品の余りの、もう少し高さが低めの仕切りを使っています。

InnerCushionBox10
(付属の仕切りではボディ+レンズをT字に入れると、はみ出るので低めの仕切りを)


私は完全に上側を開いた状態で使っていますが、写真をよく見れば判るように開口部を閉じることができますので、移動中などには完全にボックス内部のものを閉じた状態で持ち運ぶことができます。私の場合は、上写真のように開きっぱなしなんですけど。



以上、日頃使っているインナークッションボックス3種類の紹介でした。背の低めのもの、高いものは幅の違いで2種類。

これだけあれば、ミラーレス機でちょい撮りに行く程度は使い分けることで十分賄えますし、「何か別の荷物+カメラ」というスタイルで、レンズを2〜3本持っていきたい時には便利に収納できます。

ボディ+レンズを一セットだけなら

OLYMPUS 中仕切り付汎用キルティングクッションケース CS-43
OLYMPUS 中仕切り付汎用キルティングクッションケース CS-43

(小型ミラーレス機ならボディ+レンズと、もう1本小さなレンズが入る)


とか昔から愛用している



などで、耐衝撃的には弱くても嵩張らないことを優先に入れていけるのですが、ボディ+レンズ数本だと

インナークッションにカメラボディとレンズがまとめて入っていると
カバンの中も整理がつきやすい


利点もあります :-) 個人的にはこの点が気に入っています。

いずれにせよ、わざわざカメラバッグを買わなくても、またデザイン的にあまり制約なく利用できたり、クッションを入れ替えることで自由度が出るので、インナークッションボックスはなかなか便利良いと思います。

もちろん、純粋なカメラバッグとしては特化している製品に比べて利便性が劣ることもありますし(私は不便に感じることはないけど)、何より

バッグそのものの外装+インナークッションの厚みの二重構造


になりますので、スペース的に無駄が多くなります。これは長所短所が裏返しなので仕方ありません。

ま、インナークッションボックスは耐衝撃性を高めようとクッションが厚めのモノばかりなのですが、カバンの中に入れるということを思えば、もう少し薄手のインナークッションボックスが出てきて欲しいなぁ…と思いますね。

ミラーレス機のカメラバッグは「普通のバッグ+インナークッション」がオススメ【前編】