以前の記事に書いたように、私が主に利用している電子書籍ストアは四つ。そのうちの一つが KADOKAWA グループの電子書籍ストア「BOOK☆WALEKR」です。

出版社系列のストアとはいえ、今は自社書籍のみならず手広く取り扱っていますし、
  • ウェブサイトやアプリの使い勝手は同業他社と比較して上位の部類

  • 割引キャンペーンの積極さは国内ストア随一

という良さもあって、当方の電子書籍ライブラリーでは Kindle を少し上回って購入数が最も多いストアになっています。

ただ、「専用の読書端末を持ってない」「他ストアと比べると配信されていない出版社もまだ少なくない」ということもあってか、知名度や存在感は大手電子書籍ストアの末席という感じのようです(電子書籍ストア比較記事でも外されることが時々ある)。

個人的には、中の人の頑張りが(改善結果として)よく顕れており一番応援したいストアでもあるので、今後とも頑張って欲しいストアでありますが、そんな BOOK☆WALKER の新サービスとして、本日から青空文庫の配信が開始されました。

BOOKWALKER20131218B

青空文庫TOP│無料の近代文学を読むなら電子書籍ストア BOOK☆WALKER

一見、

「え?今ごろ青空文庫の配信? そんなのとっくに、どこの電子書籍ストアもやってるでしょ。」

というような話ですが、最後発ということもあってか、BOOK☆WALKER は従来の商業電子書籍ストアにない青空文庫への対応を出してきました。



その一つが

単にストアの電子書籍として無料入手できるだけでなく
汎用の ePub ファイルをダウンロードできる


というもの。他の電子書籍ストアでも青空文庫の書籍を配信していますが、いずれも自社の専用端末、自社ストアのアプリでのみ読むことが可能です。

ところが、BOOK☆WALKER では他のストアと同じように BOOK☆WALKER 内で管理し、BOOK☆WALKER アプリで読めるような形だけでなく、単純に ePub ファイルをダウンロードできるようになっています(ダウンロードは自由かつ無料だが BOOK☆WALKER の会員登録だけは必要)。

BOOKWALKER20131218D
(BOOK☆WALKER の青空文庫書籍のページ。一般書籍と異なり、右に2つボタンがある)

BOOKWALKER20131218D2
(BOOK☆WALKER 管理の「無料でもらう」ボタンの他に、EPUB ダウンロードボタンがある)

BOOKWALKER20131218F

(BOOK☆WALKER でダウンロードした ePUB ファイルを別アプリで表示)


青空文庫を色々見ている人は知っていると思いますが、epub は青空文庫のオリジナルの配信形式ではないため、青空文庫の ePub 版が網羅的に揃っているところがなかったので、これはかなり便利だと思います。

BOOK☆WALKER の会員登録をしなきゃならない点はあっても、汎用の epub ファイルが自由に入手でき、読むアプリも自由。そしてダウンロードしたファイルに束縛はありませんから、万が一 BOOK☆WALKER に何かあっても関係ありません。

BOOKWALKER20131218C
(著作権が切れたばかりで作業中の書籍が多い吉川英治作品も完了分は揃っている)


そしてもう一つは、BOOK☆WALKER 青空文庫ページのトップにもあるように

BOOKWALKER20131218E
ポイントによる青空文庫への寄付が可能


ということ。

他のストアBOOK☆WALKER でも書籍購入のたびにポイントが加算され、貯まると書籍購入に使える専用 WebMoney が発行できたりするのですが、その代わりに青空文庫への寄付が可能です。

青空文庫にお世話になりつつもなかなか寄付をする機会、きっかけがなかったので、これはお互いに良いシステムだと感謝したいですね。青空文庫にほんの僅かでも貢献できますし、塵も積もれば山となるので、私も寄付させていただきました。


ちなみに、この BOOK☆WALKER の青空文庫ページへは以下のリンクから行くか、トップページからだと文芸・ビジネス書の 3号館ページに青空文庫のバナーがあるので、そこから行くのが良いかと思います。

青空文庫TOP│無料の近代文学を読むなら電子書籍ストア BOOK☆WALKER

記事執筆現在では、1号館(ラノベ)、2号館(コミック)、4号館(BL)には青空文庫バナーがないのですが、せめてラノベの1号館くらいにはあっても良いように思いますが…

BOOKWALKER20131218A


今回の BOOK☆WALKER 青空文庫配信はなかなか意欲的な話で、「たぶん中の人はそう多くないはずなのに BOOK☆WALKER は頑張ってるなぁ」という印象をより強くしましたね。

ePub ダウンロードに関しては先日の自社 EPUB 仕様の公開および普及とも絡んでいるのだと思いますが、いずれにしても他にない施策で、ますます応援したくなりますね :-D

KADOKAWAグループのEPUB制作仕様が公開 - ITmedia eBook USER
利用中の電子書籍ストア4店舗雑感【2】BOOK☆WALKER