X-E2 を手にして、半月。操作性やレスポンスの改善は、発売前イベントで触った僅かな時間でも実感できましたし、購入後も使い始めた瞬間から深く感じていることでもあります。

ただ、実際に購入して、色々な環境で実戦投入して使わなければ判らない点も、当然数多くあります。

期待していなかったけれど気になっていた AF(特に偽物じゃなくなった AF-C)や、暗所での EVF や AF の改善、アドバンストフィルターの使える度…。自分が興味ある範囲は偏ってるのは否めないですが(笑)

それに改善された操作性も、イベント会場や店頭で触ってみる分と実戦投入した状態では印象が変わることは間々あります。

X-E2_07


この二週間、実際に使いながら色々と感じたことは、できるだけメモしています。適当に書き殴っただけですが、100項目くらいはあるので、記事にしていくのにもう少し時間はかかりそうです(一部、再検証も必要な事項もありますし)。

ただ、実際に使ってみて

発売前イベントで触って感じた印象と明らかに違ったこともある


のは確かなので、以前書いた以下の記事

富士フイルム「Xシリーズ新製品デビューイベント in 大阪」で X-E2 に関する疑問点を確かめてきた 〜改善された点も多いが、まだまだな点も(長いよ)

に対する、購入して使ってみたからの修正/訂正を行ってみたいと思います(もちろん、イベントで感じた印象と変わらない点もあります)。



さて、発売前イベントの時に確認した事項のうち、実際に使ってみて感想が変わったのは、以下の通り。

○ ボタン操作に対するレスポンスが 2012年のカメラ、それも十万を超えるカメラにしては酷かったが、そのあたりは改善されたか?

発売前イベント時:「全部が全部ではないが改善された。キビキビサクサクと言いきっていいかどうか判らないが(実戦で使ってみないとねぇ)、ボタン押してから反応までの微妙な間はなくなった。」

実戦投入後の感想→ 動きのモッサリ感はかなり軽減されたのは事実だし、不満を言うレベルではない。だが、値段を考えるともう少し反応が良くても良いというか、上下左右OKボタンのチープさが体感的な反応の鈍さにも繋がっているところがあるので、次機種ではそのあたりもう少し考えて欲しいな、と思う。



○ EVF はフレームレートが上がっているとのことだが、視認性に変化はあるか?

発売前イベント時:「基本的な視認性の差はなく、フレームレートについては暗い会場だと少し良くなってるかな?程度にしか感じず。開発者の方ともお話ししていたのだが、富士の EVF は感度を上げるよりフレームレートを落とす傾向にあるので、特に望遠レンズのテレ端のような暗いレンズだと劇的に改善された感はないかも。」

実戦投入後の感想→ これは発売前イベントでの印象と大きく違って、EVF のフレームレートは改善されていて、特に暗所での見やすさは X-E1 から劇的に良くなっていることが、実際に色々な条件で使ってみて判っています。

EVF ならではの遅延は当然あるし、EVF での見え方を厳密な露出や色の当てにはできない点は変わらずあるので、さらなる進歩は必要ですし、他社最新鋭 EVF に並んだとまでは言いませんが、他社機と比べたり併用しても見劣りしないレベルになったと思います。

室内程度の明るさでもカメラを振った時の EVF の違和感は減り、動き物を追いかける時の見え方も良くなったように思いますし、とにかく

EVF で撮る時のストレスが X-E1 に比べて随分減った


と感じます。X-E2 で大きく使い勝手が良くなった理由の一つ。



○ 鞄の中ですぐに動いてくれた電源スイッチが固くなったというが、どんなものか?

発売前イベント時:「確かに固くなったが、大きく変わったというより、ほんの少し固くなった感じ。それでもだいぶ違うと思うが、なんで電源スイッチがあんなに軽かったのか、それを設計した人間を小一時間(以下略」

実戦投入後の感想→ 少し硬くなって誤動作はしくくなったが、露出補正ダイアルがあれだけ重いなら、電源スイッチも同じくらい、もう少し重くしても良かったんじゃないかな…とは思ってる。レバー型だから当たると動きやすいしね。

X-E2_09



○ サムグリップの上に AF-L / AE-L ボタンがあったり、Qボタンが移動したが、使いやすさ(というより使いづらさ)に変わりはあるか?

発売前イベント時:「Qボタンが小さくあの場所に行ったのは個人的には微妙。それからサムグリップの上に AF-L / AE-L ボタンを押くのはホールドがずれるので個人的には納得していない。むしろ、サムグリップの上にボタンを押くなと言いたい。」

実戦投入後の感想→ 微妙じゃなくて、私個人にとっては EVF 覗きながらクリックメニューで設定変更する場合に使いづらくなった。ただ、これは個人の使い方の問題に依存すると思われる。

効き目が右目で手が大きめ(男性の標準以上)なら問題ないし X-E1 より使いやすいと思う。が、効き目が左目で手が小さめなら以前の方がマシに思える。このあたりは正解がないかもしれないので、あくまで個人の感想。

ただ、AF-L と AE-L ボタンを分けたのは良いが、AF-L ボタンがあの位置にあっても使いづらいだけだと思うのだが…(何を意図して AF-L ボタンをあの位置に付けたのかは判らない)



○ 酷かった X-E1 の背面液晶がどのくらいマトモになったか?

発売前イベント時:「マシにはなった。しかし晴天日中下で見ないと判らないこともあるので断言するには足りない。」

実戦投入後の感想→ 背面液晶は断然良くなった印象は、発売前イベントも購入後も同じ。雲泥の差。X-E1 が 2012年に十万以上で売るカメラとしては酷すぎる背面液晶だったので(低価格コンパクトデジカメにも負けるレベル)、平均レベルの背面液晶になっただけとも言えるが、大きな改善には間違いない。

晴天日中下でも見やすいし、反射もまずまず抑えられていて、満足できる背面液晶。というか、ケチりすぎずに最初 (X-E1) からこのレベルを搭載していただきたかった。ホント、X-E1 はポストビューしてピント確認すらも判りづらかった。

ただ、X-E2 の背面液晶で唯一のマイナス点は

液晶画面の縦横比が 3:2 になり、情報がより多くライブビュー/再生画面にかぶるように


なったところ。やむを得ない点はありますが、使う人によっては気になるでしょう。

X-E2_23EVFCompare1_E1
(情報表示時のライブビュー時画面/X-E1)

X-E2_24EVFCompare1_E2
(情報表示時のライブビュー時画面/X-E2)

X-E2_27EVFCompare3_E1
(標準設定の再生画面/X-E1)

X-E2_28EVFCompare3_E2
(標準設定の再生画面/X-E2)


X-E1 と同サイズの X-E2 は X-Pro1 より高さが低いため、液晶の大型にあたって従来よりややワイドな 3:2 比率の液晶を採用したのだと思われますが、上記写真のように画面最下部に表示していた情報がライブビューや再生画面にかぶるようになりました。

ボディと液晶サイズとの兼ね合いで仕方ないとも言えますし、ライブビューや再生画面をできるだけ大きく表示した方が良いという判断は理解できますので、特に欠点とは思いませんが(液晶が大型精細化したメリットの方が遙かに大きい)、X-E1 と X-E2 の違いとしてはあるので、ライブビュー多用者は要注意でしょう。

X-E2_25EVFCompare2_E1
(標準設定時のライブビュー画面/X-E1)

X-E2_26EVFCompare2_E2
(情報オフ時のライブビュー画面・レリーズ半押し時/X-E2)


なお、情報オフ設定にしても露出モード表示行は半透明でライブビューにかぶる仕様になっていますが、レリーズ半押しする前までは何も表示されず隅まで構図を確認できるようになったのは良いですね(背面液晶の情報オフ設定は X-E1 にはないモード)。

ただ、情報オフ設定でも、全表示をオフにしたカスタム設定の画面でも露出モード表示行はレリーズ時に表示されてしまいますから、いっそカスタム設定では露出モードも最下部の情報行そのものも消せるようにした方が良かったのでは?と思います。

まあ、EVF や液晶表示のカスタム設定が2つくらいあって、7個ある全体のカスタム設定の中に埋め込んで切り替えできると、状況によって切り替えられて有り難いんですけどねー(期待はしていないが…)


2倍近く速くなったと謳われているメモリーカードへの書き込み速度については、発売前イベントで激減した印象はなかったものの、実戦投入時は多少速くなってるかな?という感じなのですが、このあたりはまた定量的な結果をもって報告したいと思っています。

X-E2 Test Shot (15)
(今日の結果、来年もまた西京極へ J1 昇格決定プレーオフを見に行くことになりそうですな…
X-E2 + XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS)


発売前イベントの感想で AF に関しては、「イベント会場では確認しきれない」「確たることは言えない」と書いていたのですが、かなり色々な条件で AF を試してみて、条件によりけりですが改善は確認しています。

正直言って XF55-200mm のように AF速度が 50% 短縮とはとても実感できないレンズもあれば(理由は想像できつつある)、速くなったと感じる XF18-55mm のようなレンズもあるし、XF35mm のように明るいところでは「殆ど速くなった気がしないけどなぁ」と X-E1 と比較しながら思うレンズでも暗所では効果を感じています。

AF-C については背面液晶同様に「X-E1 が 2012年に十万以上で売るカメラとしては酷すぎた」部類なので、こちらも平均レベルになった程度とも言えますが、動き物に対しての AF は X-E1 とは比較にならない雲泥の差があります。

それが動きものにも対応できるカメラになったと言えるかどうかは別の話ですし、AF に関しては実際に使って感じてみたところをまた後日しっかり書く予定です。

とりあえず今日のところは、X-E2 発売前イベント会場で試して感じたことについてのフォロー記事という形で、実際に使ってみて買う前と印象が変わった点を整理してみた次第です。

富士フイルム X-E2 ファーストインプレ【1】 〜X-E1 ユーザーの私が X-E2 を購入した唯一つの理由と、その結果
富士フイルム X-E2 ファーストインプレ【2】 〜X-E2 を買うにあたって気になった“次”機種