発売からしばらく後に X-E2 を購入して、2週間近くが経ちました。一時体調崩し気味だったこともあって満足できるほどには撮れていませんが、そろそろ X-E1 との細かな違いにも慣れてきました。
具体的なインプレッション記事については後日別途の記事に書くとして、まずは買ってみた率直な感想をチラシの裏に書く感じで少々。
購入報告の記事で「X-E1 ユーザーが X-E2 を買っても新しいカメラを買った感に乏しい」と書いたのは2週間経った今でも変わらないのですが、
しています。
不思議なものですが、使い始めてからテンションが上がった理由は単純。
ということ。そして、それが X-E2 に買い替えた(買い増した)、たった一つの理由でもあります。
具体的なインプレッション記事については後日別途の記事に書くとして、まずは買ってみた率直な感想をチラシの裏に書く感じで少々。
購入報告の記事で「X-E1 ユーザーが X-E2 を買っても新しいカメラを買った感に乏しい」と書いたのは2週間経った今でも変わらないのですが、
買った直後より少し使ってみた今の方が撮りたい気分上昇
しています。
不思議なものですが、使い始めてからテンションが上がった理由は単純。
ようやくストレスなく撮れる富士フイルムのカメラを手にした
ということ。そして、それが X-E2 に買い替えた(買い増した)、たった一つの理由でもあります。
機能的な部分での X-E1 と X-E2 の差は小さなものです。画質的には、もっとです。買う前もそういう印象でしたが、両方買って使ってみて、より一層そう感じます。でも、X-E2 で撮るのは楽しいです。
元々絵作りが気に入って購入した富士フイルムのカメラでしたが、X-E1 は(私にとっては)撮っている時にストレスを伴うカメラでした。ですから、操作性/レスポンスなど使い勝手が改善された X-E2 は、それだけで満足度の高いカメラになりました。
(ここでの使い勝手、操作性とは単に UI の話だけではなく、操作レスポンス、背面液晶や特定条件下の EVF の改善も含めた総合的な話)
ただ、いくら X-E1 に不満があるからといっても、発売から一年で X-E2 が出たことは複雑な気分でしたし、さらに購入から一年未満で後継機に買い替えることには、かなり抵抗がありました。
購入したものの自分に合わないと判って or 使えないと判断して早めに売却することはあっても、過去に一年未満で後継機に買い替えたことはありませんでした。ボディをころころ変えるのは決して本意ではありません。
発売前イベントで実機を確かめて、「X-E2 を買えば一定の満足はできる」「X-E1 での大きな不満が取り除かれる」と判ったあとでも
というのは、ちょいと踏ん切りを必要とするものでした。
そして今、X-E2 を購入して使ってみて予想通りの満足感(≠満点)を得ている段階ですら
というのが本音です。
X-E2 を買ったことに後悔はなく、買って良かったと思いつつも、別の選択肢
「X-E2 買わずに、新しいレンズ XF23mm F1.4 R か Touit 12mm F2.8 を買う手もあったよなぁ」
という気持ちは、どこかにあります。カメラはボディよりレンズですから(両方買えるほどの財力がないのが悲しい)。
ふだん、買う前に散々迷うことはあっても、買ってから別の選択肢を振り返ることはないのですが、今回はそういうことを考えてしまうことがあります。

FUJIFILM XFレンズ FUJINON F XF23mmF1.4R 単焦点 広角
(評判の高い XF23mm F1.4 R。欲しい…付けっぱなしにしたい…)
いま手元には X-E1 と X-E2 の両方があり、一度は両方持ちだして 2台体制で撮ってみたこともありますが、ぶっちゃけ
と言い切って良いかもなぁ…と個人的には感じています。富士フイルムのカメラで AF-C を使いたい、という奇特な人にとっては大差ありますが。
私にとって、X-E2 の大きな売りであり、X-E1 からの進歩点として挙げられている点像復元処理や像面位相差AF などは、どうでもいいとまでは言いませんが、操作性やレスポンスの向上に比べれば“あったら嬉しい”程度です。
点像復元処理については巷の X-E2 レビュー記事で X-E1 との比較画像が嫌と言うほど掲載されているので敢えて私が掲載はしませんが、それらの比較写真を見れば判るように、絞って撮って等倍で見れば確かな違いは判るものの、では X-E1 の画質が X-E2 に比べて見劣りするか?と言われれば、否です。
像面位相差AF についても、若干速くなったと感じるレンズ・条件はあるものの、X-E1 もファームウェア・アップデートで高速化されていて、AF 速度を気にする私でも静止体相手には不満を感じる速度ではありません(他社機と比べて見劣りするとしても)。
(動きものの撮影は X-E2 で長足の進歩がありますが、像面位相差 AF の搭載そのものより、AF-C がなんちゃってではない真っ当なアルゴリズム実装になったことの方が大きいように思います)
デジタルスプリットは面白い機能ですし、アドバンストフィルターもダイナミックトーンが気に入っていますが、勿論これも“あったら嬉しい”という話。Wi-Fi もあれば使うけれど、なくて困る、不便というわけではありません。
唯一、糞すぎた X-E1 の背面液晶が真っ当なものになったのは、それら X-E2 で追加された機能より遙かに実用性の高い改善ですが、それも操作性向上の一つと言えますし、進歩というより X-E1 が 10万円超えるカメラなのに信じられないくらい酷かっただけでもあります。
いずれにせよ、X-E1 と X-E2 の両方を使ってみると機能差はあくまでマイナーアップデートにしか感じられず、改めて
だと私には思えます。X-E1 ユーザーだからこそ感じる X-E2 の良さ。
冷静になってみれば、当たり前のことをようやく当たり前のレベルにできるようになっただけですが、X-E1 にストレスを感じていた人なら判ってもらえるように思います。
反面、X-E1 → X-E2 での使い勝手の向上がどれほどの良さと感じるかは、個々人の感覚でしかありません。
X-E1 の操作性やレスポンスについて文句を書くと「そんなカメラじゃない」的な反応を言う人もいますし、個人的には 2012年にミラーレス機を出してきて “じっくり撮るカメラだ” なんて寝言は寝ていえレベルですが、考え方も感じ方も人それぞれですから別に否定しようとは思いません。お前はお前、俺は俺、です。
いずれにせよ、従来の Xシリーズのレスポンス/操作性に不満のない人とっては、X-E1 → X-E2 の操作性/レスポンスの改善は大きく感じないかもしれません。私もそうだったら(少なくとも我慢できたら)レンズを買えたのになぁ…と羨ましいくらいです :-)
しかし他人はともかく私自身は X-E1 の出す絵は気に入りつつも、撮る時にストレスを感じていましたから
そういう思いで X-E2 に投資したことは惜しくなかった、と思ってます。
正確に言うと、投資した金額を惜しむ気持ちはあるけど、仕方なかった/やむを得なかった、ですね(笑)
まぁそう思わないと、X-E1 と合わせて 20万以上出してようやく完成したカメラを買ったような気持ちは納得させられません。そんな言い訳込みです(^_^;)
いずれにせよ、X-E2 そのものには比較的高いレベルで満足していますし、
に、だいぶ近づいたと思います。X-E1 が今月のファームウェア・アップデートで改善されたとしても、超えられない壁は確実にありますしね。
ただ、X-E1 から買い替えた者として「X-E2 そのものには満足していても、かけた費用と手にした対価を思うと割と微妙」という思いは拭えないので、X-E1 ユーザーに対して安易に背中を押せる買い換えではありません。
のいずれかに当てはまるなら前向きに検討しても良いと思いますが、そうでないならレンズその他に投資するなり、噂のある防塵防滴の新機種や X-Pro1 後継機を考えるのもありでしょう。きっと、それらの機種の方が良いのは間違いないのですから。
私自身も X-E2 を買うにあたって、X-Pro1 後継機や噂のある防塵防滴の新機種は気になって迷いました。というか、元々 X-Pro1 後継機が先に出るものだと思っていましたし、それを買う予定でいましたから…
次回はそのあたりについてまたチラ裏を少々。
■ 色々悩みましたが……結局買いました、X-E2
元々絵作りが気に入って購入した富士フイルムのカメラでしたが、X-E1 は(私にとっては)撮っている時にストレスを伴うカメラでした。ですから、操作性/レスポンスなど使い勝手が改善された X-E2 は、それだけで満足度の高いカメラになりました。
(ここでの使い勝手、操作性とは単に UI の話だけではなく、操作レスポンス、背面液晶や特定条件下の EVF の改善も含めた総合的な話)
ただ、いくら X-E1 に不満があるからといっても、発売から一年で X-E2 が出たことは複雑な気分でしたし、さらに購入から一年未満で後継機に買い替えることには、かなり抵抗がありました。
購入したものの自分に合わないと判って or 使えないと判断して早めに売却することはあっても、過去に一年未満で後継機に買い替えたことはありませんでした。ボディをころころ変えるのは決して本意ではありません。
発売前イベントで実機を確かめて、「X-E2 を買えば一定の満足はできる」「X-E1 での大きな不満が取り除かれる」と判ったあとでも
操作性/レスポンス向上のためだけに 9万円追加
というのは、ちょいと踏ん切りを必要とするものでした。
そして今、X-E2 を購入して使ってみて予想通りの満足感(≠満点)を得ている段階ですら
この金額を払って X-E2 に買い替えたことが最適だったかは判断しかねる
というのが本音です。
X-E2 を買ったことに後悔はなく、買って良かったと思いつつも、別の選択肢
「X-E2 買わずに、新しいレンズ XF23mm F1.4 R か Touit 12mm F2.8 を買う手もあったよなぁ」
という気持ちは、どこかにあります。カメラはボディよりレンズですから(両方買えるほどの財力がないのが悲しい)。
ふだん、買う前に散々迷うことはあっても、買ってから別の選択肢を振り返ることはないのですが、今回はそういうことを考えてしまうことがあります。

FUJIFILM XFレンズ FUJINON F XF23mmF1.4R 単焦点 広角
(評判の高い XF23mm F1.4 R。欲しい…付けっぱなしにしたい…)
いま手元には X-E1 と X-E2 の両方があり、一度は両方持ちだして 2台体制で撮ってみたこともありますが、ぶっちゃけ
操作性/レスポンスを除いては(特定被写体以外)X-E1 も X-E2 も大差ない
と言い切って良いかもなぁ…と個人的には感じています。富士フイルムのカメラで AF-C を使いたい、という奇特な人にとっては大差ありますが。
私にとって、X-E2 の大きな売りであり、X-E1 からの進歩点として挙げられている点像復元処理や像面位相差AF などは、どうでもいいとまでは言いませんが、操作性やレスポンスの向上に比べれば“あったら嬉しい”程度です。
点像復元処理については巷の X-E2 レビュー記事で X-E1 との比較画像が嫌と言うほど掲載されているので敢えて私が掲載はしませんが、それらの比較写真を見れば判るように、絞って撮って等倍で見れば確かな違いは判るものの、では X-E1 の画質が X-E2 に比べて見劣りするか?と言われれば、否です。
像面位相差AF についても、若干速くなったと感じるレンズ・条件はあるものの、X-E1 もファームウェア・アップデートで高速化されていて、AF 速度を気にする私でも静止体相手には不満を感じる速度ではありません(他社機と比べて見劣りするとしても)。
(動きものの撮影は X-E2 で長足の進歩がありますが、像面位相差 AF の搭載そのものより、AF-C がなんちゃってではない真っ当なアルゴリズム実装になったことの方が大きいように思います)
デジタルスプリットは面白い機能ですし、アドバンストフィルターもダイナミックトーンが気に入っていますが、勿論これも“あったら嬉しい”という話。Wi-Fi もあれば使うけれど、なくて困る、不便というわけではありません。
唯一、糞すぎた X-E1 の背面液晶が真っ当なものになったのは、それら X-E2 で追加された機能より遙かに実用性の高い改善ですが、それも操作性向上の一つと言えますし、進歩というより X-E1 が 10万円超えるカメラなのに信じられないくらい酷かっただけでもあります。
いずれにせよ、X-E1 と X-E2 の両方を使ってみると機能差はあくまでマイナーアップデートにしか感じられず、改めて
使い勝手の向上が X-E1 → X-E2 の胆
だと私には思えます。X-E1 ユーザーだからこそ感じる X-E2 の良さ。
冷静になってみれば、当たり前のことをようやく当たり前のレベルにできるようになっただけですが、X-E1 にストレスを感じていた人なら判ってもらえるように思います。
反面、X-E1 → X-E2 での使い勝手の向上がどれほどの良さと感じるかは、個々人の感覚でしかありません。
X-E1 の操作性やレスポンスについて文句を書くと「そんなカメラじゃない」的な反応を言う人もいますし、個人的には 2012年にミラーレス機を出してきて “じっくり撮るカメラだ” なんて寝言は寝ていえレベルですが、考え方も感じ方も人それぞれですから別に否定しようとは思いません。お前はお前、俺は俺、です。
いずれにせよ、従来の Xシリーズのレスポンス/操作性に不満のない人とっては、X-E1 → X-E2 の操作性/レスポンスの改善は大きく感じないかもしれません。私もそうだったら(少なくとも我慢できたら)レンズを買えたのになぁ…と羨ましいくらいです :-)
しかし他人はともかく私自身は X-E1 の出す絵は気に入りつつも、撮る時にストレスを感じていましたから
愉しむための行為にストレスを感じるなんて百害あって一利なし
そういう思いで X-E2 に投資したことは惜しくなかった、と思ってます。
正確に言うと、投資した金額を惜しむ気持ちはあるけど、仕方なかった/やむを得なかった、ですね(笑)
まぁそう思わないと、X-E1 と合わせて 20万以上出してようやく完成したカメラを買ったような気持ちは納得させられません。そんな言い訳込みです(^_^;)
いずれにせよ、X-E2 そのものには比較的高いレベルで満足していますし、
撮る時も、撮った後も心地よいカメラ
に、だいぶ近づいたと思います。X-E1 が今月のファームウェア・アップデートで改善されたとしても、超えられない壁は確実にありますしね。
ただ、X-E1 から買い替えた者として「X-E2 そのものには満足していても、かけた費用と手にした対価を思うと割と微妙」という思いは拭えないので、X-E1 ユーザーに対して安易に背中を押せる買い換えではありません。
- よほど X-E1 にストレスを感じている
- 動きモノを撮りたい/撮れれば良いなぁ…と思っている
- 10万くらい端金だ
のいずれかに当てはまるなら前向きに検討しても良いと思いますが、そうでないならレンズその他に投資するなり、噂のある防塵防滴の新機種や X-Pro1 後継機を考えるのもありでしょう。きっと、それらの機種の方が良いのは間違いないのですから。
私自身も X-E2 を買うにあたって、X-Pro1 後継機や噂のある防塵防滴の新機種は気になって迷いました。というか、元々 X-Pro1 後継機が先に出るものだと思っていましたし、それを買う予定でいましたから…
次回はそのあたりについてまたチラ裏を少々。
■ 色々悩みましたが……結局買いました、X-E2





コメント
コメント一覧 (2)
確かにカメラとしての性能を見る限り、割高に感じますよね…レンズもどれも良いけど、お手頃とは言えませんし。
E-M1 や α7 は必ずしも同ランクのカメラではないのですが、10万前後以上の(ミラーレス機では)上級モデルとして一括りにされて比較されると、富士フイルムとしても厳しいところではないかと思います。
独自のセンサーと独特の絵作りが気に入るかどうか、だけが存在価値で、独自センサーゆえのコスト高もあるのでしょうが、それを気に入ってる私でも、どれほどの人がそれに魅力を感じるか、それを必要とするかは疑問ですからねぇ。
ひたすらの進歩と買い換えはデジタル物の宿命だと思っていますが、そのうち多くの人が「もうこれくらいで十分じゃない」と思わせる到達点に来た時、ミラーレス機も需要後退になって、全力投入の各社が終了状態にならないことを祈ってます。パソコンなどと一緒で、必ずやその日が遠からず来るわけですから…