先週、音声通話可能な廉価データー通信 SIM である「スマホ電話SIM」を値下げ&スペック改善でリニューアルの発表を行った日本通信 b-mobile が、本日新サービス第二弾を発表しました。

b-mobile は廉価データー通信サービスの先駆者としてデーター通信専用 SIM を中心にやってきましたが、今回は

データー通信なしの、音声通話だけの新サービス


という意表を突く「携帯電話 SIM」でした。

スマホ電話SIM フリーData , 携帯電話SIM | b-mobile SIM

音声通話だけ、ということから判るように、利用対象端末は FOMA 携帯電話。つまり、ガラケー(フィーチャーフォン)利用を想定した SIM になっています。

昨今、主要キャリアはデーター通信料で携帯電話代の底上げに熱心なあまり、ガラケーよりスマートフォン中心になり、また料金プランも売り方もパケット定額料金を払うのを前提にすることが多くなってきました。

携帯電話は通話だけしかしない、という人にとっては、無駄に高い金を払わされるリスクが高い時代になっていますが、そういった人

「通話だけできたらええねん!」という人向け


であり、これはこれで良いサービスが出てきた、サービスの多様化の一環だと思います。

パケット通信オプションなしで、通話プランのみが以下の3種類となっています。


プラン名月額基本料無料通話分通話料
プラン S1,354円1,365円21円/30秒
プラン M2,404円2,835円18.9円/30秒
プラン L3,895円5,250円14.7円/30秒


先日の「スマホ電話SIM」リニューアル前の FOMA 3G 向けスマホ電話SIM のプラン体系とほぼ同じですが、以前のスマホ電話SIM と違ってデーター通信がオプションで用意されず、音声通話専用になっています。もちろん、MNPにも対応。

使っていないガラケー、中古のガラケーを音声専用で子供など家族に持たせるには、ちょうど良いように思います。うちの年老いた両親も(iPad は使っていますが)携帯電話は音声通話しか利用していませんからねぇ。

ただ、逆に

通話料金が安くても端末入手が難しければ、あくまでマニア向け


になってしまいますから、日本通信が格安フィーチャーフォンを調達して売れば、もっと大きな広がりを見せる可能性はあるのになぁ…と思います。

高齢化社会でお年寄りも携帯電話が必須になっている、でも音声通話しかしない。そういう状況であるからこそ、こういった通話専用の安い SIM は求められてると思うのですが、それだけに端末の入手が中古購入限定だったりするのは残念なところ。

新規端末込みとなると、ぶっちゃけ大手キャリアの方が安くなることもあります。そういうことも考えると、音声通話専用の単機能だけど安い携帯電話を調達して売れば、大きな選択肢の一つになるような気がします。

高齢者や子供だけじゃなくて、ガラケー+小型タブレットの組み合わせで使っている人も少なくないですからね。

bmobile20131118release


いずれにせよ、今回の日本通信を見ていると、

競争の激しい格安データー通信市場よりも、安い通話サービスで勝負


という方向に舵を切っているようで、日本通信が廉価データー通信サービスの質という点でついて行けなくなりつつあるのを見ると正解かもなぁ…などと、勝手なことを思っています :-)

廉価データー通信サービスのサービス内容はどこも同じようになってきましたし(質という点ではどこも一緒ではありませんが)、こういった通話込み、通話だけ、のサービスが活発化するのは歓迎ですね。面白いと思います。


スマホ電話SIM フリーData , 携帯電話SIM | b-mobile SIM
音声通話可能な廉価データー通信 SIM「スマホ電話SIM」を値下げ&(スペック上は)改善の新サービスに


日本通信 bモバイル・スマホ電話SIM ドコモ FOMA3Gネットワーク利用 SIMパッケージ
日本通信 bモバイル・スマホ電話SIM ドコモ FOMA3Gネットワーク利用

(古いスマホ電話SIM は3種類の通話プラン+通信オプションが使えるが、あくまでスマホ用)