今日は立冬。インフルエンザの流行を除けば冬大歓迎の私としては、晩秋〜年末までが一番好きな季節でもあります(年が明けると微妙)。我らがガンバ大阪はJ1昇格は決めたものの、天皇杯も既に負け、珍しく暇な12月になりそうですが…

さて、またチラ裏糞記事なんですが、一昨日発表になった Nikon Df。ネットでも賛否両論ですけれども、昨日友人とも話していて意外と言われたのですが、個人的には「アリ」です。というか、

これはニコンならではの英断だなぁ


と思ってます。

もちろん、自分自身が欲しいかと言えば1ミリも欲しいとは思いませんし(一眼はハイエンド高速連写機にしか興味なし)、今はキヤノンメイン、サブでフジその他ですから完全に他人事なのですが、今の時代、こういう “趣味性だけに走ったカメラ” が一台くらいあっても良いでしょうし、それができるのはニコンだけです。



一種のファッションカメラとも言えますが、良いじゃないですか。

カメラは性能や機能だけで買う/好むものではない


わけですし。カメラだけでなく、道具はいかにそれを愛せるかであって、そこに見た目や雰囲気は十分大きな条件だと思います。

私は機能やデザインが気にならないことはないにしても、もっと別のところを重視してカメラを選びますが(デザインで選んでいたら富士フィルムのカメラなんて使っていない)、見た目やデザインに重きを置く人もいるわけです。

このカメラのデザイン(ここでは操作系 UI デザイン含む意味)が好きにしろ、嫌いにしろ、そういう見た目重視のカメラがコンパクトだけでなくデジタル一眼レフでも出てくるのは良いことだと思います。


アナログチックでありつつも現在のデジタルカメラとして破綻ないようにしたために若干チグハグな面は(ぱっと見だけですが)見受けられますし、ニコンも絞り環付きのレンズを撤廃しつつある状況ではレンズとボディのデザインバランスも微妙なところもあるでしょうが、

「細けーこたあ、どうでもいいんだよ!」

という感じで懐古趣味に走りたい人向けのカメラなのですから、それはそれで良いんじゃないでしょうか。

G レンズ以前の、それこそ Ai-S 以前も含めた Fマウントレンズを昔から使っている人向けのニコ爺専用機だったとしても、むしろ

いま一番商売でターゲットになっている年齢層向け


として売ってみるのはアリな気がします。商売として成功するかどうかは判りませんし、ターゲット層の中でも皆が皆、このカメラを支持をするわけではないでしょうけれども、このデザインのために 30万出せる層はニコ爺さんたちだけでしょう :-)

NikonDf_Release1


少なくとも、こういう懐古主義的ニッチ向けカメラはキヤノンから出ることはないでしょうし、ペンタックス(リコー)以外の他社は一眼レフを捨てたか、カメラから撤退しているので作りようもありませんしね(ペンタックスの一眼レフはメインストリーム自体が Nikon Df の方向性と似てますしね)。

発表記者会見時の質疑応答でもニコン社内から反対が少なからずあったようですが、カメラ業界を取り巻く状況を見れば、ニコンとて余裕はないのですから当然でしょう。メインストリームの機種更新だけでもコストはかかるのに、これだけカスタムパーツの多い機種をよく量産する気になったなぁ、と思いますし、D800 が買える値段になったのもやむを得ないかと。

ぶっちゃけ、この値段とスペックでは手を出す人も限られていると思いますが(スペックが決して悪いわけではない)、それも含めての Nikon Df というカメラじゃないかなぁ、なんて思ったりしています。

ぶっちゃけ、このカメラ業界が厳しいご時世、そして現状この先はさらに厳しくなる予測が支配的な状況では、「次の Df」の可能性は決して高くないと思います。今でこそ、良く出した、というレベルだからこそ

ニコンからの贈り物


という感じですね。

NikonDf_Release2


個人的に各パーツが密集しすぎてる感じはあるのでもう少しボディ幅に余裕を持たせても良かったんじゃないのかなぁ…なんて思いますが、そこらへんは色々と兼ね合いもあるのでしょう。

(富士フイルム X シリーズも上面のシャッター速度ダイアルか露出補正ダイアルを二段にして、一つを ISO にしてくれてもいいような…と思ったけれど、ボディが小さすぎるか…)

懐古趣味なクラシックデザインは基本的に嫌いですが、Nikon Df はアリかな、と。ペンタ部があるのもミラーがあるのだから当然であって、一部のミラーレス機にある、見かけだけの一眼レフを真似たペンタ部とは違いますからね。


ちなみに、ネーミング・サービスも 2年経てば中古行きでもおかしくないデジタルカメラにそれは…と最初思っていましたが、むしろ Df を買うような人は大切に 3年経っても 5年経っても、下手すると 10年経っても保持しているのではないでしょうか。

スポーツ撮り、ヒコーキその他の動体撮りをする人間にとっては、AF の進化は果てしないものですし、高感度画質もまだまだ望む先もありますから、買い換えていくのは宿命です。特にミラーレス機の EVF や AF は現状論外レベルですから、そちらでは今後ブレイクスルーを待ち望むばかりです。

しかし、静止体を撮るなら、デジタルカメラももはやかなり行き着くところまで来てるように思います。3年後、5年後、Nikon Df で撮った写真が見劣りするとは考えられません。少なくともその時点での最新 RAW 現像ソフトを使えば、画質面でそう大きな時代遅れを感じることもないでしょう。

例えば、初代 EOS 5D は 8年以上前のカメラで確実に時代遅れな面はあっても、画質が今どきのカメラに大きく劣るかといえば、ISO 400 くらいまでで撮ったモノを最新の RAW 現像ソフトで処理すれば、まだまだ現役で使えるといっても良いくらいです。

ましてや、D700 なら尚更です。でも D700 は 5年以上のカメラです。それが今、画質面で大きく見劣りするかと言えば、そんなこともないでしょう。

そう考えれば、Nikon Df がターゲットとする層なら長く使う人も少なくなく、オールドレンズと組み合わせるなら十分な性能を持っているわけですから、むしろ長く使って何も問題ないはず。だからこそのネーミングサービスかなあ、なんて思ったりします。

NikonDf_Release3


いずれにしても、EOS / EF ユーザーとしては、こういう機種が出るニコンは素直に羨ましいなぁ…と思います。

欲しい、欲しくない、に関係なく、こういうモノを出せる心意気は、さすがニコン!と思います。Nikon 1 みたいな飛び道具?も出てきますしね。

まぁマーケッティング一直線のキヤノンは決して嫌いじゃないし、ユーザー層的にはキヤノンの方が楽なので(笑)、ニコンに戻ることはないのですが、Nikon Df においては

静止画に特化したカメラ作りだけは羨ましい


ですね。最近のキヤノンはコンパクトも一眼も動画志向が強すぎてねぇ…(;´д`)

とりあえず、ニコンもカメラ事業は余裕がある状態ではないにも関わらず、こんなカメラを出してきたことに敬服します。まぁ場末のブログでいくら褒めても Nikon Df を買うわけではないので、ニコンさんには何のメリットもないわけですがw

というか、Nikon Df を出すのは良いんですが、色物系列なら Nikon 1 はどうなってしまうのでしょうか。

今年は Nikon 1 AW1 なんていう超飛び道具を出してきたものの、肝心要の Nikon 1 はモデルチェンジなし。以前の記事でも書いたように先行きは不透明なのは判っていますが、このまま fade out しちゃうんでしょうかねぇ。

RX100M2 のセンサーを搭載した Nikon 1 V3 なんて出たら速攻購入計画を立てるのですが、夢のまた夢ですかねぇ…。30-110mm を見習った超小型の超望遠レンズとともに出して欲しいモノですが(/_;)

Df | ニコンイメージング