10月はカメラメーカー各社から色々な新製品発表があり、秋のデジタルカメラ発表月間でありましたが、ティザー広告を行って三連休明けに発表のあるニコンを始め、11月もまた幾つか発表があるようです。

さて、先週末行われた富士フイルム Xシリーズ新製品発表会で色々と X-E2 について触ったり聞いたりして確認したことは以前の記事に書きました。

富士フイルム「Xシリーズ新製品デビューイベント in 大阪」で X-E2 に関する疑問点を確かめてきた 〜改善された点も多いが、まだまだな点も(長いよ)

週末はバタバタとしていたので、あの後ゆっくり考える暇もなかったのですが、改めてチェックして納得できる点、未だにダメ出しを出さざるを得ない点を鑑みながら、色々と思う点をチラシの裏に書くが如く、ちょっと駄文を書き連ねておきます。



先日チェックしたとおり、X-E2 は未だダメな部分も散見されますが、随分と操作性が改善されたところもありますし、機能強化された部分については非常に魅力的です。ま、本音を言わせてもらえれば、

ある意味ようやくこれがスタートラインだよなぁ


と思えるレベルにようやく達した感があります。そういう意味では、すぐに買わなくても買い換え/買い増しは有りだよなぁ…という方向に傾いているのも事実です(その金でレンズを買う方が正しい気もするけれど)。

と同時に

Xマウント機は最初からこのくらいで出すべきだった


と思うところもあります。値段はまだまだ高すぎに思いますが、レンズラインナップも含めて最初からもっと完成度を高めていたら、ここまでニッチな機種にならずに済んだようにも思います。

というか、最初からニッチを目指していたのかも知れませんが、最近の廉価機攻勢、XC レンズをみると日和って、どういう方向へ進みたいのかイマイチはっきりしないというか、富士フイルムカメラ部門の業績的に「手っ取り早く利益を取りに行ける市場狙い」を考えた結果かなぁ、という邪推もしてしまいます。

デジタルカメラも所詮広い意味での家電モノ。純粋なデジタル製品ではなく、日本がまだアドバンテージのある光学製品(レンズ)が絡んでいるものの、高付加価値機種に重点を置いて…というメーカーが多い中、テレビの二の舞にならなければいいのになぁ、と感じています。その中に富士フイルムもいるわけですが。

X-E2 購入を考えつつ、出てきたのが昨日発表された富士フイルムの第二四半期決算発表内容。

富士フイルムホールディングス | 決算説明会

上記 IR ページから決算内容を知ることができるわけですが、富士フイルムのデジタルカメラ部門(厳密にはセンサーその他も含めたイメージング部門)の業績は厳しいものです。

イメージング部門は上期の売上高こそ前年比 5% 以上伸びていますが、営業利益はマイナス15億円からマイナス54億円と3倍以上赤字幅を拡大させています。

FUJIFILM2013Q2A
(2013年度第2四半期決算説明会資料より)


その主な理由をコンパクトデジタルカメラの世界的需要減退とし、スマートフォンなどの組み込み用光学デバイスやインスタントカメラの好調とともに Xシリーズの方は X100S および X-M1 のおかげで順調であると発表しています。

カメラ部門(フォトイメージング事業)の中のコンパクトと Xシリーズそれぞれの売り上げや利益については記されていないので、どちらがどのくらいの補完がなされているかは判りませんが、まぁ Xシリーズの値付けを思えば利益幅は小さくないでしょう。

ただ、カメラ部門(フォトイメージング)が大きな割合を占めるイメージング部門が過去5四半期で1期を除いて赤字垂れ流し状態であるのは事実ですし、今年の前年度比業績は円安による効果もありますから、今後は予断を許さない状況なのは明らかです。

FUJIFILM2013Q2B
(2013年度第2四半期決算説明会資料より)


医療向けなど他部門が好調で全体業績が良くてカメラ部門の赤字が賄えているのはオリンパスや旧ペンタックスなどと同じわけですが、旧ペンタックスのようなことはないにしても、この先なかなか厳しいのかなぁ、なんて思ってしまうわけです。

本来プレミアム志向と位置づけていた Xシリーズも X-M1、X-A1 と次々廉価機を出してきていますし、ニッチメーカーになりつつあるだけに難しい舵取りになるようにも思います。ぶっちゃけ、迷走気味じゃね?と感じるところもありますしね。


X-E2, XQ1 が発表されたばかりだというのに、防塵防滴ボディの噂やら、来年〜再来年のフルサイズ機の噂がポツポツと出始めているのを見ても、この先 Xマウント機をどうしていくのかなぁ、という不安は一ユーザーとしてあります。

(噂はあくまで噂なのですが、EVF のない廉価機を出す、富士のアイデンティティとも言える X-Trans CMOS を採用しない廉価機も出す、という半年前なら Xマウントユーザーから一笑に付されるような噂が次々と現実化していきましたから、リークっぽいところもあるように最近は言われています)

Eマウントはそのままフルサイズに対応し、従来の NEX 向け Eマウントレンズはそのまま使える連続性がありますし、Aマウントも従来通りマウントアダプターを用意しています。ところが富士フイルムは以前のインタビューで Xマウントのままでのフル化は難しいようなことを答えていた記事があったように思います。それが本当ならフルサイズ化はより茨の道でしょう。



とまぁ富士フイルムの先行きを一ユーザーが心配しても仕方ないのですし、カメラ事業から手を引く会社だとも思っていませんが、GXR のようにフェードアウトされるのは(いくら GXR そのものが良機であったとしても)面白いものではありませんから、Xマウント機の先行きは気になりますね。

個人的には EF レンズ資産があるだけにフルサイズはやはり EOS 5D シリーズに戻る一手だと思っていますし、5D の時と違って今はあまりフルサイズにこだわってもいませんが、フルサイズに注力して APS-C レンズをおざなりにされていくと結構辛いですから。

それにまぁ、この富士フイルムの割高路線について行けるのは私の懐では APS-C が限界でしょう(笑)。フルサイズ機を出してきてもソニーのように「意外とリーズナブル」と思わせる価格にはいかないでしょうからねぇ(リーズナブルに見えるのはボディだけだが)。

また、防塵防滴ボディが出たとしてもボディだけ防塵防滴でも意味がないですし、防塵防滴は是非欲しいと思うものの、防塵防滴レンズが揃ってからボディも考えればいい話かなぁ、なんて思ったりしています。どうせ富士のことだから防塵防滴ボディだと更にデカくなるでしょうしね。

(マイクロフォーサーズも防塵防滴ボディはあるものの、防塵防滴レンズはパナソニック、オリンパス合わせて4本。うち標準ズーム3本、望遠ズーム1本というだけですからねぇ)

そういうことも含めて、フルサイズも防塵防滴もレンズを考えると先は長い、出たとしても買い換えていくのは出費が嵩みすぎて、下手すると他マウントに乗り換えるのと変わらなくなる、などと思えば、現時点では X-E2 への買い換えて、その先は富士フイルムのふらつきが収まってからでも良いかねぇ…などと思う昨今ではあります。

まぁ一年でボディを買い換えさせられるのは、それはそれで癪に障るのですが…(-_-;)