今回の新型 Kindle Paperwhite は、11月30日までに購入すると 1,980円分のクーポン(電子書籍購入に充当できる)がもらえるキャンペーンが行われています。

私自身それが予約購入に踏み切った理由の一つだったのですが(端末価格が実質8千円弱になるので)、購入後にクーポンが付与されていない人がいるようで、発売日にその旨の Amazon からメールが来たのですが、友人知人の中にも対象者がいたようです。

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クーポンが付与された場合にはその旨のメールが来るようで、私の場合は新型 Kindle Paperwhite 発送のメールと同時に到着していたのですが、そのメールが来ていない人はクーポン付与がまだのようです。

ちなみに今回のキャンペーンで付与されるクーポンは、Amazon ポイントやギフト券と違って付与の有無や残額を Amazon アカウントサービスの画面で見ることができません。実際に電子書籍を購入してみて初めて、クーポンで割引されていることが判ります。

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このあたり Amazon / Kindle ストアの不親切な点でありますが、リアル書店をなぎ倒しつつこの世を横臥する Amazon も便利な点ばかりではありませんし、特に

Kindle は他の電子書籍ストアと比べて劣ってる点も少なくない


のが実情です。

特に

Kindle ストアの書籍管理機能は最低


といってもいいくらい。

世の中、Amazon アフィリエイト狙いで Kindle ストアの書籍を紹介するブログはやたら多いし(メディア系ブログでもやってるくらい)、私も幾つかは見て参考にさせてもらうこともあるわけですが、盛んに持ち上げるほど Kindle ストアも Kindle 端末もバラ色満足なもんじゃねえよ、と常々感じています。

そんな「Kindle ストアは他に比べて不便すぎて困る」点の最たるものが書籍管理なわけですが、そのダメさ加減が直撃するのが新しい端末を購入した時の書籍移行。

新しい Paperwhite を購入した今回もそうですし、新しいスマートフォン/タブレットを購入して Kindle アプリを入れた時も同じ。

今回は新型 Kindle Paperwhite 購入にあたって一番苦労した、初代モデルに入れていた書籍を新モデルに移行する(ダウンロードし直す)面倒さについて触れておきたいと思います。ホント、

新型 Paperwhite 購入で一番インパクトのあった出来事


です。新型の良さを実感する前に面倒さ百倍。

Kindle での購入書籍数、パーソナルドキュメント数が多いと、新端末購入も楽じゃありませんし、新たに Kindle Paperwhite を購入すると言うことは長く Kindle と付き合っていくことになりますから、Kindle ストアのダメな点とも付き合っていく必要があります…



新しい Kindle Paperwhite の初期設定(Wi-Fi 設定くらいしかないけど)とチュートリアルが終わると、毎度のホーム画面に移りますが、この時点では誰にも共通の以下の画面です。

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私の場合、初代 Paperwhite に百冊以上の書籍を入れてあるのですが、これと同じ状況を新モデルに移行しようと思うと数時間かかることになりました。おまけに、一時間くらいは手作業が必要になります…

新端末へ移行したい内容としては

  • 初代モデルに入っている書籍を新モデルに再ダウンロードする

  • 書籍整理のための初代モデルで作成したコレクション(フォルダ/ラベルに相当する機能)を新モデルに反映


の2点。

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(左:初代モデルはコレクションを作ってダウンロード書籍を整理している)


このうち、コレクションはクラウドからインポートできるようになりましたので、いちいち全部作り直す必要はありません。

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ただし、インポートしたコレクションの読み仮名の設定は消えている(名前が読み仮名にコピーされている)ので、コレクションのソート順は崩壊していますし、何よりも

コレクションを新端末にインポートをしても、コレクション内は空のまま
コレクション内の書籍が新端末へ自動的に移行されるわけではない


のです。もうね、なんのためのコレクション機能なんだろう、コレクションのインポートなんだろうと思いますね。

手動で書籍を再ダウンロードした場合、それがコレクションに入れてあった書籍なら自動的にコレクションの中へ入ってくれますが、インポートした時点でコレクションの中は空のまま(書影すらない)ですから、

書籍は手動でクラウドから一冊ずつ選んでダウンロードしてね


という糞仕様。

十数冊、いや数十冊レベルなら我慢してクラウドの書影を見ながら選んでダウンロードできましょうが、こちとら Kindle 購入冊数だけでも3百冊以上、パーソナルドキュメントも含めると Kindle 管理は5百冊を超えますし、初代 Paperwhite に入れていた書籍だけでも百冊以上…

Paperwhite の端末上では一画面に6〜8冊しかクラウド上の書籍は表示されませんから、60ページ以上めくりながら、ちまちまとダウンロードしたい書籍をタップしていくこと百数十回…アホすぎですわ。これを糞と言わずして何を糞というのだ!レベル。

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(再ダウンロードは書籍を一冊ずつタップしていくしかない糞仕様…リスト表示でも同じ)


これが BookLive! や BOOK☆WALKER なら「本棚復元」ボタン一発で、整理分類した本棚(私のBOOK☆WALKER なら二十数面)も一発復帰、ダウンロードも一覧からチェックしていってダウンロードボタンを押すだけ。全書籍のダウンロードなら全選択→ダウンロードで終わり。

真っ当な電子書籍ストアなら新端末での環境復帰もあっという間に終わり、少なくともダウンロードの時間はかかるけれど、手作業は最小限で済み、あとは待つだけです。それが Kindle ではどれだけ手作業させられるのかと…

何のための電子書籍ストアやねん!


と言いたくなる仕様です。

(ちなみに Kindle ストアは、他の電子書籍ストアと比べて書籍のダウンロード速度が極めて遅いですし、本棚機能もシリーズ本まとめ機能も、シリーズで買ってる新刊のリリース通知機能もなく、登録端末台数の制限がないことも含めた端末管理が抜群なこと以外は、あまり使い良い電子書籍ストアじゃないと断言しておきます)

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(数時間かけてようやく新モデルを初代モデルとほぼ同じ状態にできた…)


Kindle ストアはウェブ上(My Kindle)から書籍管理、端末管理ができるようになっていて、端末管理の方はまずまず上出来なものの、書籍管理は端末やアプリ同様に整理ができません。

Kindle 端末や iOS アプリで使えるコレクションも、My Kindle の書籍管理には全く反映もされないため(コレクションの存在すら判らない)、十数冊程度ならいざ知らず、百冊を超えると使いづらいことこの上ありません。

また、My Kindle で管理してる書籍(Kindle 購入書籍とパーソナルドキュメント)は My Kindle から各端末、Kindle アプリへ送ることができますが、その手順は

  1. My Kindle 内の Kindle ライブラリで表示された書籍一覧の右にある「アクションボタン」へマウスカーソルを持っていくと現れるプルダウンメニューから「端末に配信する」をクリック。

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  2. 配信先の端末をプルダウンメニューから選択。

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  3. 配信ボタンをクリック。

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  4. これをまた、一冊一冊繰り返すことになります。

    書籍一覧からチェックボックスで複数書籍選んで送信できないのかよ!


    と何度思ったことか。

    数冊程度なら My Kindle から送信する方法は使えるのですが、さすがに百冊を超える量をこれでやるのは無理すぎです。腱鞘炎になります。Kindle Paperwhite 端末からクラウドにアクセスして、数十回ページめくりしながらダウンロードしたい書籍を次々とタップしていった方がまだマシです…orz

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    というわけで、今回は全面愚痴展開になってしまいましたが、

    端末への書籍保存数が多い人は、新端末への移行は手間暇がかかる


    のは間違いありません。

    おまけに

    連続で書籍ダウンロードしまくると Kindle Paperwhite がハングアップする


    わけですよ。どうやらコミックのような重いデーターを連続でダウンロードしていると起きやすいようです(2回発生)。それでなくても面倒な作業なのにハングアップしてやり直しだと爆発しそうになりますね…


    いやホント、Kindle ストアがベストな電子書籍なんてことはありません。とにかく書籍管理に関しては最低中の最低です。それでも褒めてるのはステマかアフィ狙いでしかない(私も含めて :-)。

    Kindle ストアを使っていると

    Kindle は本を読み捨てていく人のための電子書籍ストア


    だなぁ、と実感します。少なくとも、本を並べてキチンと整理して大切にする人のための電子書籍ストアではないですね(そのあたりは本棚機能がないことも含めてアメリカンなのかも知れません)。

    電子書籍ストアは一度買い始めると(特にお金を出し始めると)依存性が高くなりますから、これから始める人、専用端末を買う人はキチンと考えた方が良いと思っています。

    …とはいえ、Amazon / Kindle 以外で電子書籍専用端末を売っている国内ストアは、楽天 kobo とソニー Reader、そして BookLive! だけ(電子書籍専用端末に対応しているという点では、SONY Reader 対応の紀伊國屋 BookWeb Plus もある)。

    BookLive! はどこまで端末に本気なのかは微妙ですし、楽天とソニーはなにせ一度自社電子書籍ストアを潰した過去もありますしねぇ。ソニーの場合は時代が時代だけに仕方なかったともですが、やはり Amazon / Kindle の将来安定性にはかなわないのも事実。

    とかいう私自身も、結局その将来安定性を見込んで Kindle ストア&端末を使っているわけですが、本当に

    Kindle は殿様サービスやなぁ


    と思いますね。痒いところに手が届かない以前のレベルなのは、何とかして欲しいものですが…。管理書籍数が千冊超えたら完全に崩壊しそう。



    今回は愚痴展開しつつ、今年モデルへの端末移行の大変さをつらつらと書いてきましたが、ファーストインプレ後編では初代モデルと新型を比較しつつ、

    「初代モデルユーザーは新モデルに買い換えるべきか?」
    「買い換える価値のあるのは、どういう場合か?」

    について記しておきたいと思います。

    新型 Kindle Paperwhite (2013年モデル) 到着!ファースト・インプレッション【前編】サイズ・重さは変わらないが、もっさり解消!