【追記】OS X 10.9 Mavericks に対応した&各種バグ修正と結構あちこちに改善の入った iOS 7.0.3 のリリースも開始されています(割りと大規模アップデートな感じで、5s ユーザーは必須かと)


冒頭の iOS 7 動向のくだりを除いては、新製品発表の連続になった今夜の Apple 発表会。盛り沢山でかなり駆け足紹介でしたが、個人的には先月の iPhone 発表会よりはずっと楽しめたかも知れません。

最初の OS X 10.9 Mavericks の紹介は 6月 WWDC の復習なので若干退屈でしたし、その後も製品紹介は駆け足、おまけに Mac 新製品発表の間は会場は盛り上がらず、ではありましたが…

さて、今回発表の新製品は全部で以下の通り。

  1. OS X 10.9 (Mavericks)

  2. Ivy Bridge 世代 13&15インチ Retina MacBook Pro

  3. 完全リニューアル Mac Pro

  4. iLife & iWork 更新

  5. iPad Air !!

  6. iPad mini Retina Display モデル


発表された内容は既にネット上でかなりリークされていたけれど、なかなか興味深いことも多かったかな。


【1】OS X 10.9 (Mavericks) は本日から無料提供


Windows 8 → 8.1 への対抗ということもあるのか、今年の OS X 10.9 は 10.8 (Mountain Lion) から無料アップグレード可能で、本日から AppStore で提供。さらに

OS X 10.9 利用可能機種は 10.8 と同じ


なので、2007年モデルの iMac/MacBook Pro、2008年モデルの MacBook、MacBook Air、Mac Pro、2009年モデルの Mac mini 以降が対象。

個人的には仕事で使っているマシンでもあるので少し様子見してからの予定だけれども、「最適化により13インチMacBook Airにインストールすると1時間バッテリーが長持ちする」「圧縮技術でメモリ使用量が少なくなる」と言われると、メモリ 4GB しかない MacBook Air に入れたくなりますね。

【追記】午前4時になって AppStore に OS X Mavericks がリリースされていました。

Marvericks_AppStore

Mac App Store - OS X Mavericks

もちろん無料ですが、ダウンロードサイズは 5.29GB と Mountain Lion の時よりも大きいのでご注意を。



【2】MacBook Pro & Mac Pro


Retina Display 搭載 MacBook Pro については

Ivy Bridge 世代チップ&Thunderbold 2 搭載&値下げ


がポイント。Ivy Bridge 搭載については当然な話で、値下げして、Retina Display 搭載機も13インチで $1,299、15インチで $1,999 とリーズナブルになってきた感じ。

久しぶりの完全リニューアルな Mac Pro には今回 iPad と並ぶ説明時間のかけようだった。12GB メモリ、2GB VRAM、256GB SSD、Dual WorkStation GPUs で $2,999 というのは内容に比すると高いとは思わないし、従来の 4分の1 の消費電力というのも納得。

個人的に Mac Pro のデザインは格好良いと思うので欲しいけれど、こんなパワーマシンの使い道はないし、その金があったら EOS 5D Mark III かレンズ買うしねぇ…縁はないだろうな。



【3】iLife & iWork 新バージョン


どちらも諸々機能追加の更新。iMovie で iPhone 5S のハイスピード撮影の動画を編集可能になったのは良いね。みんな iPhone 5S でハイスピード撮影したはいいが、編集できずに困っていたわけで。

iLife にせよ、iWork にせよ、OS X 10.9 と同じく「Free」を連発していましたが、

無料と言っても、新しいMac / iOSデバイスを買えば無料だよ作戦


ですね…(GarageBand だけは Mac版、iOS版とも完全無料化されましたが、アプリ内課金ありに)



【4】iPad Air


今回、性能向上とともに一気に薄く軽くなったフルサイズの iPad は「iPad Air」と呼ばれることに。正式名称で驚きですが、キャッチーな名前なので “惹き” はある印象ですね。

Air というのに相応しいかどうかはともかく

厚みが 9.4mm → 7.5mm と iPad mini 並み
重さも一気に 469g!


そしてベゼルも半分近くに狭くなって筐体横幅も狭くなり、無線LAN も MIMOアンテナ採用など、かなり良さげ。色は白黒のみで、ネットで噂になっていた指紋認証センサーはなし

ま、軽くなったと言っても、昨今の 9〜10インチクラスのタブレットは 500g 切ってくるのがトレンド。iPad Air が特別に軽いわけでもなく、軽さという点から言えば、Kindle Fire HDX 8.9 の驚異的な軽さの方がインパクトは上(若干小さな 8.9インチとはいえ 374g は衝撃的軽さ)。

とはいっても、iPad アプリ資産もあるし、今回は iPad mini をスルーしてフルサイズの iPad を買う方向かなぁ。この軽さだと持ち出す可能性があるので、どのモデルを買うのか悩みどころなので、すぐには買わない(買えない)けれど、おいおい購入の方向で。

(以前も書いたように、一年間 iPad mini を使って、クリエイティブ系の iPad アプリは iPad mini で使うと窮屈に感じるので、このくらい軽く薄くなるとフルサイズ iPad 復権かな、と思う)

11月1日発売で、値段は Wi-Fi モデルは 16GB 51,800円から 128GB 81,800円まで1万円刻み。まぁ安くはありませんな…でも今回のは第三世代(初の Retina モデル)を買ったユーザー(私含む)も買い換えに値するでしょう。

ちなみに

2年半前発売の iPad 2 はまだまだ併売(マジかよ…)


ということのようです。おまけに $399 と値下げもせず、さすがにこれはボッタクリすぎでしょう…。もう3世代も前の機種なんですから $199 で良いんじゃないですかねぇ。



【5】iPad mini Retina ディスプレイモデル


こちらも予想されていた Retina Display 搭載 iPad mini。

初代モデルと違って出し惜しみなし、フルサイズ iPad と同等レベル


になりました。Retina Display だけでなく、最新の A7 チップ、MIMOアンテナ採用…

それだけパワーアップしていて、初代とサイズは同じままであり

厚み 7.2mm→7.5mm
重さ 308g→331g


と、厚みと重さの増加も最小限に留めているのは、まずまずといったところでしょう。Retina Display のためにバッテリー容量がかなり増えているので仕方ないでしょうが、第三世代 iPad の時ほど酷くはないですしね。

でも、やはり iPad mini の薄さ、軽さが少しでも損なわれているのは事実ですし、私は Nexus 7 もあるので今回はパス。

値段も Retina ディスプレイモデルは Wi-Fi 16GB 41,900円から 128GB 71,800円まで(Retina モデルには 128GB が追加された)。発売は 11月下旬

また、

従来の iPad mini も値下げして併売


だけど、Retina でもないのに値下げして 31,800円〜 とは強気にも程がある感じですねぇ。iPad 2 といい、この期に及んでも Apple ぼったくり過ぎですわ。



概ね以上の内容でしたかね。MacBook Air は6月に更新されているので今回はなく、iMac もスルーでした。あとは、

iPad Air / iPad mini のスマートカバーの色が少し変わった


くらいでしょうか。やや淡くなった感じで個人的には良いですね。

ま、とりあえず私自身が買う予定なのは、iPad Air ですね。でも以前ほどの即買いまっせ!気分ではないし、他にも気になる製品はあるので、ちょっと悩むことになりそうです…

【追記の追記】Engadget Japanese の iPad Air / iPad mini Retina ディスプレイモデルは全世界統一モデルで日本も含めて全部 SIM ロックフリーになる、という報道は全くの嘘だったようで…残念。

iPad Air と iPad mini Retina は国内モデル含め全世界共通SIMフリー。国内3キャリアのSIMカードを利用可能 - Engadget Japanese