一ヶ月半ほど前、東北・北海道ぶらり旅をしている時に書き始めた、富士フイルムの手のひら超望遠高倍率コンパクトデジカメ F900EXR のレビュー。旅の後半は疲れが出てきてホテルに入ってからブログを書いている余裕もなくなり、帰阪後はバタバタしていたり他の話題もあって放置プレイになってしまいました。
■ 身軽な旅に向けて、GR の補完用コンパクトデジカメとして結局買ったのは…
■ いつでもどこでも超望遠 500mm!画角は力、手のひらサイズの超望遠コンパクトの魅力 〜富士フイルム F900EXR(その1)
上記記事からすっかりご無沙汰ですが、今でもちょくちょく持ち出して使っています。日々使うというわけではありませんが、GR とペアを組むお出かけカメラとして使っています。
この春から日々の持ち歩きカメラが完全に GR になって、それは今でも全く変わらないのですが、その分 GR の画角を補完するカメラも小さい物を求めるようになり、そのために購入した F900EXR は良いペアです。GR が小さい分、なかなか大きなミラーレス機を持ち出す気が起きなくなりつつあるもので…(^_^;)
F900EXR の大きな特徴・利点としては
といった点が挙げられます。
そして、もう一つの大きな利点として
もポイントでしょう。記事執筆現在は 2万円を切っています。
発売から半年も経てばどのカメラも値段がこなれて買いやすくなるわけですが、とりわけ富士フイルムのコンパクトデジカメは値下がり率も高く、今では2万円弱(私の買った3ヶ月前はもう少し高かったですが、それでもリーズナブルな値段)。
この価格なら比較的手軽に買えると思いますから、手軽に超望遠域の撮影をしたいと思う人が試しに買ってみるのも有りでしょう。所詮コンパクトデジカメの超望遠であり画質はそれなりですが、晴天昼間なら見られる程度には撮れますし、何より
という点においても、コンパクトデジカメを買う理由になり得るものだと思います。
幅広い画角で撮れることはカメラの持つパワーの一つであり、高画素化が進む最近のスマートフォンなら 100〜200mm 程度ならトリミングして対応できても、300mm 以上、ましてや 500mm の世界は、強烈な圧縮効果も含めて太刀打ちできるものではありません。
過去の記事でも幾つか作例を示しましたが、改めて 25mm 相当の広角から 500mm 相当の超望遠までの画角差というのがどういうものかを以下に示しておきます。

(とある、お気に入りのカフェ。25mm 相当)

(47mm 相当。人間の見た目に近い画角)

(117mm 相当。一般的なコンパクトデジカメの望遠端がこのあたり。
奥の方の川岸に鳥たちがいるのが判る)

(328mm 相当。一般的なミラーレス機の望遠レンズの限界付近)

(500mm 相当。ずっと奥の川縁にいた鳥たちがしっかり写る)
超望遠域まで撮れるカメラ(レンズ)の良さの第一は
ということ。スマートフォンや 100mm 程度のズーム域までしかないコンパクトデジカメでは捉えられないものが撮れます。
無論、コンパクトデジカメで超望遠というのは元々レンズ的に無理があって画質としてはあまり良くありませんが(特に暗くなるとお手上げ)、それでも一般的なスマートフォン画質よりは良いですし、何よりも普段見られないものを見る、撮ることの面白さは他で得られません。
また、超望遠であることによるスマートフォンや 100〜200mm 域までの一般的なコンパクトデジカメでは得られない写真としては強烈な圧縮効果があります。
望遠・超望遠で被写体を強烈にアップにすることで、背景をも圧縮することができ、一般的な画角で被写体に近寄って(もしくは被写体が近づいてから)撮るのとは違った雰囲気になります。
背景の写る範囲が狭く、またピント外の部分がボケやすいので、被写体が目立ちやすくなります。特に被写界深度の浅いコンパクトデジカメでは背景を暈かしたい時には超望遠は有効です(画質的には厳しく、またぶれやすくなりますが)。
以前の記事でも述べたように、同種のカメラとしてはソニー DSC-WX300 とかキヤノン PowerShot SX280HSなどがありますが、F900EXR は
のもポイントでした。他の2機種もコントラスト式AF ながら決して遅くないですが、超望遠域では位相差AF の方が有利なことも多いと判断しての選択でした。
また、富士フイルムの色(だけ)はお気に入りですし、インテリジェントオートの EXR モードがなかなか優秀で、静止画画質は他の手のひら超望遠コンパクトデジカメより勝るかな?と感じたのも理由です。
反面、購入から3ヶ月以上使ってきて(画質は別としても)不満に感じられる点は幾つもあります。
1ヶ月半前の記事では言いたいことの途中、書き掛けのままでもありましたので、次回以降「F900EXR を選んだ理由」「F900EXR の欠点」を記しておこうと思います(F900EXR の欠点というよりは、富士フイルム開発者のおかしさ、ですけどね)。
ともあれ、昨今スマートフォンの影響でコンパクトデジカメの売れ行きが急速に落ち込んで、猫も杓子も似たような“高画質志向のハイエンドコンパクトデジカメ”を出してきて、挙げ句に「普及機からは手を引いて高付加価値機種に集約する」などと逃げているメーカーも少なくないわけですが、
と個人的には思います。一般層にすぐ判る違いを見せられるのは画質より画角だと思いますし、画質だけで売れるのはある程度コアな層だけで、狭いパイの奪い合いでしかなくなって行き詰まると思うんですけどねぇ。
いずれにせよ、手のひらサイズの超望遠コンパクトというのは、スマートフォン+αのコンパクトデジカメの選択としては十分に有りだと思うので、そのことも含めて改めて F900EXR について述べていきたいと思います。
■ F900 / FinePix F900EXR | 富士フイルム
■ 身軽な旅に向けて、GR の補完用コンパクトデジカメとして結局買ったのは…
■ いつでもどこでも超望遠 500mm!画角は力、手のひらサイズの超望遠コンパクトの魅力 〜富士フイルム F900EXR(その1)
■ 身軽な旅に向けて、GR の補完用コンパクトデジカメとして結局買ったのは…
■ いつでもどこでも超望遠 500mm!画角は力、手のひらサイズの超望遠コンパクトの魅力 〜富士フイルム F900EXR(その1)
上記記事からすっかりご無沙汰ですが、今でもちょくちょく持ち出して使っています。日々使うというわけではありませんが、GR とペアを組むお出かけカメラとして使っています。
この春から日々の持ち歩きカメラが完全に GR になって、それは今でも全く変わらないのですが、その分 GR の画角を補完するカメラも小さい物を求めるようになり、そのために購入した F900EXR は良いペアです。GR が小さい分、なかなか大きなミラーレス機を持ち出す気が起きなくなりつつあるもので…(^_^;)
F900EXR の大きな特徴・利点としては
- 手のひらサイズのコンパクトデジカメなのに広角 25mm から超望遠 500mm までカバーできること
- 動画機能は弱いけれど、その分静止画に注力していること
- P/S/A/M モードを始め、コントローラブルなところ
- Wi-Fi 搭載でスマートフォンやパソコンへの画像転送が簡単にできる
(今どき当たり前になりつつあるけど)
といった点が挙げられます。
そして、もう一つの大きな利点として
500mm の超望遠コンパクトなのにリーズナブルな値段
もポイントでしょう。記事執筆現在は 2万円を切っています。
発売から半年も経てばどのカメラも値段がこなれて買いやすくなるわけですが、とりわけ富士フイルムのコンパクトデジカメは値下がり率も高く、今では2万円弱(私の買った3ヶ月前はもう少し高かったですが、それでもリーズナブルな値段)。
この価格なら比較的手軽に買えると思いますから、手軽に超望遠域の撮影をしたいと思う人が試しに買ってみるのも有りでしょう。所詮コンパクトデジカメの超望遠であり画質はそれなりですが、晴天昼間なら見られる程度には撮れますし、何より
スマートフォンが逆立ちしても撮れない
トリミングでも追いつけない世界が撮れる
トリミングでも追いつけない世界が撮れる
という点においても、コンパクトデジカメを買う理由になり得るものだと思います。
幅広い画角で撮れることはカメラの持つパワーの一つであり、高画素化が進む最近のスマートフォンなら 100〜200mm 程度ならトリミングして対応できても、300mm 以上、ましてや 500mm の世界は、強烈な圧縮効果も含めて太刀打ちできるものではありません。
過去の記事でも幾つか作例を示しましたが、改めて 25mm 相当の広角から 500mm 相当の超望遠までの画角差というのがどういうものかを以下に示しておきます。

(とある、お気に入りのカフェ。25mm 相当)

(47mm 相当。人間の見た目に近い画角)

(117mm 相当。一般的なコンパクトデジカメの望遠端がこのあたり。
奥の方の川岸に鳥たちがいるのが判る)

(328mm 相当。一般的なミラーレス機の望遠レンズの限界付近)

(500mm 相当。ずっと奥の川縁にいた鳥たちがしっかり写る)
超望遠域まで撮れるカメラ(レンズ)の良さの第一は
人間の目で見えない物まで見える、撮れる
ということ。スマートフォンや 100mm 程度のズーム域までしかないコンパクトデジカメでは捉えられないものが撮れます。
無論、コンパクトデジカメで超望遠というのは元々レンズ的に無理があって画質としてはあまり良くありませんが(特に暗くなるとお手上げ)、それでも一般的なスマートフォン画質よりは良いですし、何よりも普段見られないものを見る、撮ることの面白さは他で得られません。
また、超望遠であることによるスマートフォンや 100〜200mm 域までの一般的なコンパクトデジカメでは得られない写真としては強烈な圧縮効果があります。
望遠・超望遠で被写体を強烈にアップにすることで、背景をも圧縮することができ、一般的な画角で被写体に近寄って(もしくは被写体が近づいてから)撮るのとは違った雰囲気になります。
背景の写る範囲が狭く、またピント外の部分がボケやすいので、被写体が目立ちやすくなります。特に被写界深度の浅いコンパクトデジカメでは背景を暈かしたい時には超望遠は有効です(画質的には厳しく、またぶれやすくなりますが)。
以前の記事でも述べたように、同種のカメラとしてはソニー DSC-WX300 とかキヤノン PowerShot SX280HSなどがありますが、F900EXR は
像面位相差AF を採用していて(超望遠コンパクトにしては)AF がそれなりに速い
のもポイントでした。他の2機種もコントラスト式AF ながら決して遅くないですが、超望遠域では位相差AF の方が有利なことも多いと判断しての選択でした。
また、富士フイルムの色(だけ)はお気に入りですし、インテリジェントオートの EXR モードがなかなか優秀で、静止画画質は他の手のひら超望遠コンパクトデジカメより勝るかな?と感じたのも理由です。
反面、購入から3ヶ月以上使ってきて(画質は別としても)不満に感じられる点は幾つもあります。
1ヶ月半前の記事では言いたいことの途中、書き掛けのままでもありましたので、次回以降「F900EXR を選んだ理由」「F900EXR の欠点」を記しておこうと思います(F900EXR の欠点というよりは、富士フイルム開発者のおかしさ、ですけどね)。
☆
ともあれ、昨今スマートフォンの影響でコンパクトデジカメの売れ行きが急速に落ち込んで、猫も杓子も似たような“高画質志向のハイエンドコンパクトデジカメ”を出してきて、挙げ句に「普及機からは手を引いて高付加価値機種に集約する」などと逃げているメーカーも少なくないわけですが、
画質だけじゃなく画角でも違いを見せられるのになぁ
と個人的には思います。一般層にすぐ判る違いを見せられるのは画質より画角だと思いますし、画質だけで売れるのはある程度コアな層だけで、狭いパイの奪い合いでしかなくなって行き詰まると思うんですけどねぇ。
いずれにせよ、手のひらサイズの超望遠コンパクトというのは、スマートフォン+αのコンパクトデジカメの選択としては十分に有りだと思うので、そのことも含めて改めて F900EXR について述べていきたいと思います。
■ F900 / FinePix F900EXR | 富士フイルム
■ 身軽な旅に向けて、GR の補完用コンパクトデジカメとして結局買ったのは…
■ いつでもどこでも超望遠 500mm!画角は力、手のひらサイズの超望遠コンパクトの魅力 〜富士フイルム F900EXR(その1)





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