先週金曜日に新型「Nexus 7」2013年モデル LTE 版(以下、新型 Nexus7 LTE)が国内でも発売開始となりました。過去の記事で何度か触れてきましたが予約してあり、発売日翌日に手元に届きました。

Google Nexus 7 (2013) TABLET/ブラック(Android/7inch/APQ8064/2G/32G/BT4/LTE) ME571-LTE
Google Nexus 7 (2013) ME571-LTE

(Amazon では3連休が明けて在庫が復活、即納状態になっている)


最近は Android もクラウドへのバックアップ&レストア機能があり、同じ Nexus 7 のせいか、Googleアカウントへログインすると初代 Nexus 7 のアプリや環境設定が自動的に復元されました。

iOS ほど便利な復元機能ではありませんが、Android も随分と楽になりました(Mac や iOS は勿論、Android もこうやって整備してきたのに Windows は相変わらず周回遅れなんですよねぇ)。

到着日のうちに、ほぼ環境も構築できて使い始めましたので、3連休のうちにはファーストインプレの記事でも書こうかと思っていたのですが、バタバタとしていて3連休も過ぎ去ってしまいました。

が、その分、この3連休からしっかり自宅内外のタブレットとして使い始め、持ち出しての利用もしています(そのための LTE版購入です)。

新型 Nexus 7 は米国での Wi-Fi版発売から既に一ヶ月半以上、国内 Wi-Fi版発売からも半月以上経っていて、今さら私ごときがとやかく言うデバイスでもないのですが、私なりに思うところを述べていきたいと思います。

Nexus7_2013LTE01


特に過去、初代 iPad から iPad mini まで歴代 iPad を購入し、初代 GALAXY Tab などの Android 端末を使いつつも、メインのタブレット端末は iPad だった私が、

iPad (mini) から新型 Nexus 7 へメインのタブレット端末を移行する


今回ですので(そしておそらく Retina iPad mini が出てもメイン端末は移行しない)、そのあたりのことも含めて忌憚なく書いていこうかと思います。


先日の与太記事でも書いたように、従来はベッドサイド端末が Nexus 7、リビング用が dtab(家族は iPad)、持ち出してのモバイル用タブレットが iPad mini と使い分けされていましたが、今後は持ち出しも新型 Nexus 7 です。

理由は先日の記事で述べたとおり、閲覧用端末としては iPad mini のサイズ(7.9インチ液晶)がどうしても少し大きく感じること。

従来は iPad (mini) ではウェブや電子書籍閲覧だけではなく、仕事のモバイル作業用端末としての役割も担わせていたので、Android の 7インチ端末より広く(横向きにした時の縦サイズが取れる)4:3 画面比率の iPad mini がベストに感じていました。

ところが、作業用タブレットとして iOS / Android より遙かに効率的にこなせる Windows 8 タブレットを使い始めた今、タブレット本来の閲覧用端末として使うには 8インチ近い液晶サイズは少々中途半端に感じます(私には)。

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このことは前から感じてはいたものの、先頃の東北〜北海道ぶらり旅に ICONIA W3 + iPad mini という体制で出かけて、「閲覧専用なら iPad mini より Nexus 7 の方がスリムで良かったなぁ」と、感じたことが決定打になりました。

ちょうど東北〜北海道ぶらり旅の間に Wi-Fi版が発売され、Wi-Fi版発売日にちょうど札幌にいたのでビックカメラやヨドバシカメラ店頭で新型 Nexus 7 の実機を確認し、初代モデルよりあらゆる点で良くなっているのを確認して購入を決断しました。

発売日買いがデフォルトになってる私としては、その場で Wi-Fi版を買って持ち帰りたいところでありましたが、いつまで続くか判らない旅でしたし、

本気で使う端末はタブレットでも 3G/LTE 対応に限る


と思っているので、その場は我慢して寿司の馬鹿食いで紛らわせて、ホテルへ戻ってから LTE版をネット予約したのでした。

初代 iPad mini は「Retina Display版が出るまでの繋ぎ」でしたので Wi-Fi版を購入しましたが、元々フルサイズ iPad でも SIMロックフリーの 3G版、LTE版を購入してきました。今回の新型 Nexus 7 (2013) も本気で使う、使える端末と判ってからは LTE版一択でした。

(iPad mini は Wi-Fi版を購入したものの、ストレージ容量は Camera Connection Kit でのデジカメデーター吸い上げを想定して従来通りの 64GB モデルを購入。 でも ICONIA W3 購入後はデジカメのバックアップも普通のモバイル HDD/SSD にバックアップできるので不要になりました)

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(外箱は Wi-Fi版と全く同じだが、背面の電波ロゴが2つに増えているのが LTE版の証)

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(同梱物は Wi-Fi版と同じ。本体以外は手持ちのものを使うので再び箱の中へ…)


さて、使い始めたの第一印象は

パーフェクトとはいわないが、すこぶる満足


であります。大満足とまではギリギリ言えないけど、十分満足。というか、これで文句言っちゃあ罰が当たるでしょ、という感じですね。

ぶっちゃけ、この新型 Nexus 7 が発表された時に「Nexus 7 のくせにガッツリ値上がりして高くなったなぁ」というのが正直な印象でした。それは今でも変わりませんが、ただ、

Nexus 7 ごときに4万円も出すのは癪だったが、これなら許すか…


というところですね。

初代 Nexus 7 は iPad mini と比べると質感は大きく劣りましたし、この二代目 2013年モデルも細かいところを見ていくと Apple 製品の質感や考えられたデザインには劣りますが(そのあたりは後日記事で)、それでも持った感じも含めて随分と進化しました。

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(新型は薄く細くなっているだけでなく、液晶の視野角も確実に広く色も良い)


初代 Nexus 7 も毎日のように使っているだけに、新型 Nexus 7 が届いて取り出して掴んだ途端、

お〜、持ちやすくなったなぁ


というのが第一印象、私にとって一番大きなインパクトでした。正確に言うと、持ちやすく、ではなく、掴みやすく、ではあるのですが。

iPad mini は極端に薄いだけあって、液晶面のフットプリントが大きくても決して片手で持ちにくいことはなく、重量バランスも悪くないのですが、やはり新型 Nexus 7 のがガシッと握れる感にはかないません。

別にいつもガシッと片手で握って使うわけではありませんが、安心感という点ではちょっと違うかな、と。特に車内などで気軽に取りだして使う場合には iPad mini よりスリムな端末なのは左右の人に覗かれる的な面でも少し印象が違いますしね…

特に処理速度の向上とか機能面でどうこうはないのですが、

持ちやすさ、“Retina” 液晶、メモリ倍増


の3点だけは、新型にして良かったわー、と思うところですし、これなら多少値上がりしても仕方ないかなぁ…と納得できるモノであります(Android の場合、メモリ 1GB と 2GB の差は快適さという点でそれなりに変わる)。

もちろん、それでも初代は安さで売っていた分、「もう少し値段は勉強して欲しかったなぁ」と思いますが(3万円台前半なら文句なし)、近いうちに発表発売されるであろう Retina iPad mini の LTE版 32GB の値段は 5〜6万円でしょうから、それを思えば

初代ほど安くなくても、十分リーズナブル


なのは認めざるを得ません。キャリアから販売される Android タブレットの値段を思えば、特に。

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もちろん、欠点はあります。初代 Nexus 7 の時は自宅内利用が殆どでしたが、新型は頻繁に持ち出すことになりますので

Nexus シリーズ共通の SDカードスロットなしはキツい


ですね。モバイル用途を考えると、内蔵ストレージ 32GB だけでは(個人的には)物足りないです。

タブレットには音楽ライブラリを入れることはしていませんが、Kindle、Book☆Walker、Reader Store などの電子書籍ストアの購入書籍(450冊ほど)を一括ダウンロードしただけで内蔵 32GB メモリが埋まりそうになったので、大量コンテンツ利用者には Nexus シリーズは厳しいですね。ビデオをアレコレ入れるなんて到底無理です。

初代 Nexus 7 は国内発売日買いでしたのでストレージ 16GB でしたので、新型に買い換えて倍増だ!と思っていたのですが(それも買い換え理由の一つ)、やはり内蔵ストレージ 16GB +外部 SD カード 64GB くらいが最低ラインですね…まぁ私が特殊なのかも知れませんが。

そういうこともあって、先日の記事

microUSB/標準USB両対応!スマートフォン・タブレット時代のUSBメモリ「PQI Connect 201」

でも紹介した



を購入したのですが、英語環境以外の新型 Nexus 7 では Nexus Media Importer にバグがあってマトモに USB メモリが使えないので困ったモノです。

【追記】コメントをいただきましたが、LTE版では問題なく読み書きできているとのこと。当方では何種類かの USB メモリやカードリーダーを使っても認識や閲覧はできるものの、途中でエラーや強制切断が頻発して不安定であります…orz【追記終わり】

あとは細かいところですが、見た目や重量バランスが微妙に良くないと感じられる点や側面のデザインについては少し言いたいことはありますが、それら細かい点については次回記事以降に書いていこうと思います。

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(購入直後にファーム更新が来ましたが、上記問題とは関係ないようで…)


とまぁ、不満も多少あるわけですが、基本的には大いに満足できる端末です。お値段高めになりましたので、初代 Nexus 7 からの買い換えは薦めにくいですが、これから 7インチ・タブレットを買おうとしている人には一番に薦められるでしょう。

現行の iPad mini はモデル末期、かつ画面の粗さ的に薦めにくいですし、Retina Display版 iPad mini が出たとしても画面比率やサイズのお好み次第で、どちらの方が良いということはないだろうと思います。それくらい、新型 Nexus 7 の完成度は高いです。

値上がりしたけど、その価値はあった


そんな新型 Nexus 7 (2013年モデル) というのが、私のファーストインプレッションです。