いやー、日本語ニュースサイトだけでなく、海外でもあまり取り上げられていないのが、今の SONY Reader、Reader Store の現状なのでしょうかねぇ。昨晩のソニーカンファレンスでは大物新製品が幾つもありましたし、その後サムソンの発表もあったとはいえ、Kindle や Kobo に比べると埋没しまくりです。

Sony - Feels like a book, reads like a book; Open up to new Reader™ from Sony – with integrated snap cover and an even more satisfying reading experience : : News : Sony Europe Press Centre


ともあれ、Kindle や Kobo と比べて完全に周回遅れの時代遅れ端末だった SONY Reader 端末でしたが、

ようやく解像度が 758×1024pixels になった


のは朗報です。

他の電子書籍専用端末が高解像度化するなか、昨年は時代遅れの 600x800 pixels の前モデルをマイナーチェンジしただけでしたからね(ほぼ型番を付け替えただけレベルでガッカリした)。これでようやく…であります。

加えて、今回の新型 SONY Reader PRS-T3 の特徴は、

PRS-T3_Release
液晶を保護するためのカバーを搭載


となっています。

まぁ便利と言えば便利、ケースを付けて厚く重くせずには済みますが、反面

軽さが魅力だった SONY Reader が 200g と Kindle 並みの重さに


なってしまいました。

そして何と言っても大きな欠点があります。

この期に及んでもフロントライトを搭載しないまま


です。フロントライトがあるとないとでは読みやすさに大きな差があるのに、何なんですかねぇ。アホなのか、やる気がないのか。ま、売れないでしょうなぁ。



他には電子インク特有のリフレッシュ動作が殆どなくなったこと(これは結構素晴らしい)や動作が速くなった、クイック充電というのはありますが、このあたりは地味ですからねぇ。

(ベースの新しい E-Ink パネルは第二世代 Kindle Paperwhite と同じで、ソニーが独自改良しているらしい)

Xperia や BRAVIA の新製品の力の入れよう、ONE SONY を標榜しての素晴らしさを見る反面、SONY Reader の周回遅れ加減はどうも納得できませんね。これでまた1万円ないしそれ以上で売るつもりでしょうか。

ストアだけ見ても Kindle の方が良い面が多々あるのに、専用端末自体も「誰が SONY Reader なんて選ぶんだよw」状態では、ほんとダメですな。T1 も T2 も買ってきたし、フロントライトがついたら T3 も買うつもりだったけど、T2 に続いてガックリ(T1 を壊したので T2 は買ったけど)。

海外ソースで、「Reader Store もてこ入れしていく」的な発言も見かけましたが、端末上限台数が5台なうえ、使っている端末でログアウトしないと使用台数が減らせなくて、故障やログアウト前に初期化したりして端末上限まで行くと、サポートにメールしなきゃ利用端末のコントロールができないなんて、今どき Reader Store だけ。

ストアの使い勝手も(多少改善は見られたとはいえ)とにかくパスワードを何度も入れなきゃならないと買えない造りになっていて、他のストアと比べても使い勝手は良くない。SONY 全体の認証システムを共有しているせいであろうが、品揃えやキャンペーンなどを頑張っていても使い勝手が悪ければダメすぎる。

端末もストアも改善・進化に乏しい、やる気のなさ


私自身、端末もストアもそれなりに使ってるし買ってるのだけれども、電子書籍関連に関しては、ソニーの変化も進化も全く見られない、捨て置かれてる状況だなぁ、と感じざるを得ません。元々は良い点も色々あったのに(今でもフォントとかは SONY Reader が一番良いと感じる)。

と同時に、こんな電子書籍ストアや端末を人に勧められるわけもない。

ホントね、やる気ないなら辞めたら?と言いたくなる。所有電子書籍は書籍データーのバックボーンが共通の紀伊國屋 Kinoppy に移してくれたらいいので。

ほんと、毎年歯がゆい思いをする SONY Reader の発表ですが、今年もまた、でした…


SONY 電子書籍リーダー Wi-Fiモデル Reader ブラック PRS-T2/BC
SONY 電子書籍リーダー Wi-Fiモデル Reader ブラック PRS-T2/BC

(新型がまた強気値段なら安くなった旧型の方がマシ…かもねぇ)