購入と同時に常用コンパクトデジカメが GR となって三ヶ月。その座は全く揺るぎようもなく、どこへ行くのにも GR を腰からぶら下げて使っています。

水曜日の鳥取に続いて、今日は横浜へガンバ大阪のアウェイ遠征応援に来ているのですが、午前中にお見舞いやら豊洲へ SPACE BALL を観に行くやら、昼には横浜で大好きな炒飯を食しつつ、いつでもどこでも「GR といっしょ」状態です。

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そして、ガンバ大阪 vs 横浜FC 戦を応援し終わって明日からは、しばらくブラブラ旅に出かける予定でいます。青春18きっぷと似たきっぷを使って、久しぶりに鈍行中心に鉄道で移動を重ねる旅をしてみようと思っています。

そういう“若者向け”的な旅も厳しくなりつつある年齢なので、できる時にやっておこうと。いま暇だし(ダメじゃん! ^^;)。ま、慢性腰痛の腰が長時間乗車で破壊されなければ…ですが(^_^;)

そんな鉄道旅を予定していますので、今回はビジネスボストンバッグ一つ、ポーチ一つの身軽な体制です。ポーチは GR 早期購入特典だった「GR × nano universe ストリートバッグ」。以前の記事でも書きましたが、超愛用しています。

なかなか使える/愛用できるヤツだった、GR早期購入特典の「GR × nano・universe ストリートバッグ」

愛用しつつも割とめいっぱい詰め込むことが多いので、オークションで予備を買っといた方が良いかも…と思っているくらい気に入っていますが、今回もこのバッグに、カメラとタブレットとスマートフォンその他諸々を詰め込んでいます。

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(Win8タブレット、Kindle PW、折り畳み傘、GR用アダプタ、小型ブロワー、カメラ、
iPhone、カメラバッテリー、モバイルバッテリー、生きるのに欠かせない薬等々…詰め込み ^^;)


そして、こういった身軽旅ですから、一眼レフはもとよりミラーレス機も持ってくるのは止めました。カメラとタブレット、スマートフォンなど車内や旅の日常で使うようなアイテムは全部、この小さなバッグに詰め込んで完結するようにしました。

実際には、パンケーキタイプのレンズ XF27mm F2.8 を買って X-E1 に付けて持ってこようかと思ったり、望遠撮影用に Nikon 1 V1 + 30-110mm の小型望遠セットを持ってこようかと悩みましたが、切りがないのでスッパリと止めました。

とはいえ、GR だけでは 28mm と 35mm の画角だけしかありません。旅先で、これはちょっと辛い。

GR 一本と割り切って旅するのも良いのですし、正直そういうスタイルに憧れるのですが、私はそこまで人間も、カメラの腕も、センスもできていません。

また、今回は1〜2泊の短い旅ではないので、やっぱり望遠もあった方が良いなぁ…と思うこと、後悔することは必ずあります。

ということで、

GR + 画角を補完するコンパクトもう1台


という体制で、旅をすることにしました。



以前から “GR 補完用コンパクトデジカメ” 選びは考えていて、以下のような記事も書いています。

GR の補完的コンパクトデジカメをどれにしようか… 〜買い物は悩んでる時が一番楽しい

今回は、その回答編、になります。

実を言うと、今回のブラブラ鉄道旅は元々7月に行くつもりでした。ですから、6月から選択を考えていて、本来行く予定にしていた7月上旬には今回の新しいコンパクトデジカメは購入しており、既に1ヶ月半使ってきています。

7月にブラブラ鉄道旅が行けなくなったものの、出張やら所用で九州へ行った帰りにちょっと日本海へ寄ってから帰ったりする時に、今回選んだ “GR 補完用コンパクトデジカメ” は散々活躍しています。

今年の夏は、まさに酷暑。昼間は歩いているだけでへばりそうになる暑さですから、本来の目的が写真撮影でない時はできるだけ身軽で動きたくなり、

この夏は暑すぎる

出かける時は荷物をできるだけ軽量化

カメラはコンパクトデジカメでいいや


ということが多くなりました。本気撮りじゃない限りは、とにかく暑さ対策最優先。体力優先。死人が出るほど暑いのですから当然です。

ま、こういう時に

コンパクトながら操作性も良く、画質は一眼並みの GR を買って良かったわー


と改めて思うのですが、同時に画角補完カメラもコンパクトデジカメにしておくかと思うわけです。

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(ちょっと前の九州からの帰途、日本海側をちょい寄りした時に GR で撮影)


というわけで、前置きがやたら長くなってしまいましたが、今回のコンパクトデジカメ選びは

コンパクトデジカメ2台で補完しながら旅をする


というのが、コンセプトです。そして、そのうちの1台は GR。

  • 画質を求めるなら画角は限定されるが GR で

  • 画角(望遠)を求めるなら画質は我慢することになるが、ペアのコンパクトで


こういうスタイルです。

これだけなら、単に画角をある程度補完するだけなら、昨年からずっと愛用していた CyberShot RX100 でも、この春に購入した PowerShot N でも良かったと言えます。

しかし、どちらも GR のペアとして悪くないものの、私の思い描いている感じとは違いました。

ぶっちゃけ、今でも RX100 は画角が 100mm 相当までのコンパクトデジカメなら、画質とサイズ/重さのバランスは最高だと思っていますし、GR のペアとして良かったと思います。PowerShot S100/S110/S120 でも悪くはありません。

ただ、以前の記事「GR の補完的コンパクトデジカメをどれにしようか… 〜買い物は悩んでる時が一番楽しい」で書いたように、今回の “GR を補完するコンパクトデジカメ” 選びでの条件は

  • コンパクトデジカメとして大きすぎない、重すぎないこと
    (厚さ 35mm、重さ 250g 程度が限界。DMC-LX7、XZ-2、MX-1 等は画質が良くても今回は論外)

  • 最低 200mm、できれば 300mm 以上相当の望遠ズーム域を持っていること
    (100mm 域では旅のカメラとしては物足りない。逆に自分にとって広角側は 28mm で十分)

  • 露出補正を始めとする撮影操作が行いやすいこと

  • できるだけ P/S/A/M の各撮影モードが用意されていること

  • できるだけ USB 充電可能なこと
    (microUSB 端子が望ましく、充電条件を選ばないこと)

  • できるだけ Wi-Fi 機能が内蔵されていること


  • という条件であり、特に今回は

    手のひらコンパクトで超望遠にこだわった


    ので、候補に上がったのは、以下の 25倍ズームでコンパクトな4機種+別途 200mm までだが画質的には1ランク上のもう1機種(※)でした。

    1. Canon Power Shot SX280HS

    2. SONY Cyber-shot DSC-WX300

    3. FUJIFILM F900EXR

    4. Panasonic LUMIX DMC-TZ40

    5. Panasonic LUMIX DMC-LF1 (※)


    元々大本命機種で、当初は自分でも「8割方コレを買うことになるだろうなぁ…」と思っていたのは



    コレでした。25〜500mm の 25倍ズームで、サイズも小さくはないけど妥協の範囲。

    PowerShot シリーズは P/S/A/M モードもあるし、画質も安定かつ無難。操作性も満足だし、何しろ全てにおいて慣れている。Wi-Fi 機能もあるし、(S100 で経験して、もう使わないと思うけれど)GPS 機能もある。

    ただ、USB 充電ができないことと、その割にはバッテリーの消費が激しいという評判は、旅カメラとしては躊躇われるところでした。


    そんな PowerShot SX280 HS と対極な感じで、25倍ズーム機としてはダントツに軽く小さく、USB 充電可能でバッテリーの保ちも良いという、旅カメラとしてはベストに見えたのがコレ↓



    いやホント、こいつは「このサイズで本当に 500mm ズーム!?」と驚くくらい小さいし、USB充電&バッテリーの保ちも評判が良い。カラーバリエーションも好みで、値段も SX280HS と同程度。GPS はないが(要らない)、Wi-Fi 機能はある。

    ただ、P/S/A/M モードがなく、ほぼオート専用機。旅スナップと考えれば、オートでも問題ないことが殆どだけど、私の場合、自分でコントロールできないカメラは長く使うにはやっぱり厳しいかなぁ…と。特に超望遠域はシャッター速度をコントロールしたい時も多い。

    ぶっちゃけ、最後の最後まで迷いながら CyberShot WX300 は買わなかったのですが、

    高倍率ズームの旅コンパクトデジカメとしては現状ベストかもなぁ


    と今でも思っていますし、今でも時々欲しくなります。実際に使ってみて、画質がどうなのか、使い勝手がどれだけ自分に合ってるか合ってないかを確認したいという欲求があります。それくらい、これは魅力的な機種です。


    とまぁ、この2機種のどちらかを…と思いつつ、決めきれずに悩みながら以前の記事「GR の補完的コンパクトデジカメをどれにしようか… 〜買い物は悩んでる時が一番楽しい」を書いていたのですが、その記事を書きながら急に思い出して気になり、店頭で確かめて、結局買ってしまったのが



    コレでした。割と急転直下。PowerShot SX280HS に決めきれなかった部分、ちょっと納得しきれなかった部分である

    なんか最近のキヤノンは動画重視ばかり、静止画にもっと力入れてくれよ〜


    というところが F900EXR では逆(静止画撮影に注力された機種)でしたので、好感が持てました。

    X-Pro1 / X-E1 などミラーレス機の X システムのボディでもそうですが、富士フイルムはあくまで静止画メイン、動画はオマケ。それは富士フイルムが動画について遅れてるだけの話ですが、その分静止画に注力してくれているところは、殆ど “写真” しか撮らない私には有り難いわけです。

    細かなことは次回記事以降で書きますが、F900EXR の広角側画質はレンズの糞っぷりが際立ちますが、望遠域は(コンパクトデジカメとしては)なかなかで、EXR モードでハマった時は驚く望遠画質の時もあります。

    そして何よりも、富士フイルムの「色」は X-E1 で使っていても好ましいものですし、F900EXR でもそう。

    JPEG 撮って出しで使うことになるコンパクトデジカメでは、最初から出てくる色の良さは一番重要な要素です(F900EXR は RAW 撮影も可能だけど)。

    F900EXR_Sample27_SeaOfJapan_25mm
    (F900EXR @島根県)


    もちろん、X-E1 同様に「開発者は頭おかしいんじゃねーの?」という富士フイルムならではの糞っぷりもあるわけで、どの点も過不足なく無難でバランスの良い PowerShot SX280HS や、軽く小さな Cyber-shot WX300 にしておいた方が良かったかなぁ…と思うことがないわけではありません。

    ただ、きっと、この3機種はどれを買っても「あっちを買っても良かったかもなぁ…」というのは、あったように思います。Cyber-shot WX300 にしていたら「やっぱり S/A/M モードが欲しいぃぃぃっ!」と叫んでいたでしょうしね。

    思った以上に使ってみると厚みがあるなぁ…ということと、富士フイルムらしい細かい点での意味不明な仕様を除けば、F900EXR には概ね満足しています。

    100点にはほど遠いし、90点も論外だけど、70点は出せる。つまり合格点。

    なんて偉そうに言っていますが、それなりに満足していますし、すっかり愛用していますし、本来の役目である

    GR の補完的カメラとして十分役立っている


    のは間違いありません。

    というわけで、今回 “GR を補完するコンパクトデジカメ” として購入した F900EXR について、今回の旅をしながら感想を書き連ねていこうと思います(掲載する写真は今回の旅の写真より、ここ1ヶ月くらいの写真が主になりますが)。

    キヤノン:PowerShot SX280 HS|概要
    DSC-WX300 | デジタルスチルカメラ Cyber-shot“サイバーショット” | ソニー
    F900 / FinePix F900EXR | 富士フイルム
    DMC-TZ40|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic
    DMC-LF1|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic

    FUJIFILM デジタルカメラ F900EXR 1/2型1600万画素CMOSIIセンサー 光学20倍ズーム F FX-F900EXR
    FUJIFILM デジタルカメラ F900EXR ブラック

    (今や2万円強で買える安さも魅力の一つ)