日本史上最高気温が更新されるなど連日猛暑もいいところですが、こういう時は大きな熱源となるデスクトップ PC を使うのはできるだけ避けたくなって、ノートパソコンやタブレットが活躍する季節です。

ウチの 27インチ iMac はファン音こそ殆どなく静かに動いていますが、50℃ 近い内部の熱を大きなボディ全体から放熱する構造ですから、熱でうなされている人間が近くにいるのと同じで、室内気温を確実に数度上昇させます。

おまけに効かないエアコンのおかげで外気温 37〜38℃ になると室内気温も 30℃ 以上…。少しでも熱源を減らすべく、ノートパソコンやタブレットの活躍する今日この頃であり、普段はデスクトップ機上の仮想環境で WIndows を動かしていますが、ICONIA W3-810 を自宅で使う機会も出てきています。

何度も書いているように、元々半分ネタ製品として ICONIA W3-810 を購入したわけですから、実用にも使えていてうれしい誤算ともいます。反面、ネタ製品ゆえに ICONIA W3 本体以外にお金をかけるつもりはなかったのですが、本気使いのマシンになるなら…と色々周辺アクセサリを買い、失敗もしてしまいました(;´Д`)

ということで、これから ICONIA W3-810 を買う人のために、私個人が選ぶ「買って良い周辺アクセサリ、買ってはいけない製品」を率直に述べたいと思います。



【1】ケース


一度はサードパーティ製のよくあるタイプのショボいレザーケースを買いましたが、純正ケースを買い直した経緯は本ブログでも書きました。

ICONIA W3-810用サードパーティ製レザーケースを買ってみた
ICONIA W3-810 のケースは純正を買うべき 〜 Windows 8 端末は iPad/Android と同じ基準でケースを選んではいけない

後者の記事に書いたように、Windows 8 ではチャームなど液晶の端からフリックする動作が多く、液晶ギリギリまでケースがかぶっているケースは非常に使いづらくなります。私も iPad /Android タブレット感覚で選んで失敗しました。

ICONIA W3 用ケースはまだ種類も少ないので、

現状では操作性を考えて純正ケースを買うのが無難


です。チャームなどの操作を考えると純正ケースのようなタイプに限ります。



ニッチ商品ということもあって専用ケースもあまり出てきていませんし、eBay などを見ても最初に買ったレザーケースと同じような製品が氾濫しているのですが、操作性を考えれば現状は純正一択。

ただ、エレコムから幾つか ICONIA W3-810 用の製品が出始めていまして、背面だけ保護するシリコンケース↓



というのも出ています。表面の蓋は要らん!という人は、この手のケースになるでしょうね。

また、エレコムからはレザーケースも発売予定になっていて、こちらは純正ケース同様、チャームなど Windows 8 の操作に適したケースになっているようです。



お値段の方が予価 ¥6,424 となっていまして、いくら何でも高すぎるだろ…と思うのですが、液晶保護フィルム付属で、ケースはベルトで閉じられるようになっているのは高ポイントです。

以前の記事にも書きましたが、純正ケースは表側の蓋に対してマグネット吸着もベルトも何もないので、ピタッと蓋が収まらなくてそのままでは微妙に困ったりするんですよねぇ…

それでもこの手のケースで6千円以上、タブレット端末本体価格の1割以上もするのは微妙すぎますが…




【2】液晶保護フィルム


液晶保護フィルムについては、まずフィルムを貼るか否かの問題がありますが、

液晶保護フィルム大嫌いな私も ICONIA W3-810 には
アンチグレアタイプの液晶保護フィルムを貼るべきと言いたい


ですね。この端末だけは液晶保護フィルムをお薦めしたいです。ただし、アンチグレアタイプに限ります。ですから、純正フィルムはお薦めしません。

私が液晶保護フィルムを貼るのが嫌いなのは、液晶保護フィルムを貼った方がフィルムに汚れや傷がついて見苦しくなるのと、液晶の色味・見え味が変わるのが嫌だからですが、ICONIA W3 は糞液晶なので色味とか元から関係ないですし、元から見づらい液晶なのに反射だけは多い最悪な状況ですので

アンチグレアタイプの液晶保護フィルムを貼れば
反射だけでも防げてかなり見やすくなる


ため、この端末だけはアンチグレア液晶保護フィルムがなくてはならない、と感じています。

そのアンチグレアタイプの液晶保護フィルムですが、私は Amazon で



を買いましたが、以前の記事で書いたように全くの寸足らず、カメラ穴もズレていて、中華製品にありがちな適当フィルムで、とてもオススメできるものではありませんでした。

ICONIA W3-810 にアンチグレア液晶フィルムを貼ってみた結果…

ところが、その後国内メーカーのエレコムから ICONIA W3-810 用のフィルムが発売されました。



こちらは純正よりも安く、それでいてアンチグレアタイプもあるので、お薦めです。

他にも光沢タイプ、気泡レスの高級タイプもありますので、好みに応じて選択すればいいでしょう。とにかく中華製の激安フィルムはいい加減すぎて止めておいた方が良いです。



アンチグレアフィルムを貼ると色味も変わりますし、正面以外からは見づらくなりますが、ICONIA W3-810 は TN液晶で元々正面以外からは見づらいし、色も元々糞ったれ液晶ですので、全く問題ないですね。

元々、iPad と違って Windows 端末で写真を見たりレタッチするつもりはなかったので、個人的には全然問題ないです。

…と思っていたのですが、本格的に使い始めるにつれ、もう少しマシな液晶だったらなぁ〜とは思いますね。まぁ、MS Office 込みで5万円台と思えば仕方ありませんし、納得もできますが。




【3】microSDHC/SDXC カード


ICONIA W3-810 の内蔵ストレージは 64GB。割り切って使えば何とかなりますが、それでもちょっとしたことで

「うわっ、内蔵ストレージの残量が 20GB 切った」
「気が付いたら 10GB ちょいしか残ってなかった」

なんてことになります。

どうせなら Windows 用ゲームを少し入れてみよう…なんてことを思うとダメですし、自炊電子書籍ファイルや写真、動画を内蔵ストレージに入れてしまうと、あっという間に残容量を圧迫してしまいます。

ということで、Android タブレット/スマートフォン同様に必須なのが microSDHC/SDXC カードによるサブストレージ増量。

ストレージに関しては完全に大は小を兼ねますし、パソコンやタブレットのサブストレージとして使うならできるだけ高速なカードを使うべきですので、

金銭が許す限り大容量かつ高速なカードを買え


というのは鉄則です。



このあたりが定番でしょうか。ICONIA W3-810 は小型化のために SDHC スロットが通常サイズではなく micro スロットになっていますので、高速大容量カードでは当たり外れが多く、また価格も未だ高めの microSDXC を使わなければならないのが辛いところです。


ただ、ICONIA W3-810 の microSDHC カードスロットが(多くの Android スマートフォン/タブレットと違って)非常に外部からアクセスしやすいところにあり、いつでも抜き差し可能です。

ですから、割高で当たり外れのある 64GB microSDXC カードを使わず、リーズナブルな 32GB microSDHC カードを使って、必要なら複数枚用意して用途に応じて差し替えるというのも有りかもしれません。

32GB microSDHC カードなら比較的価格もこなれて評判的にも安定している製品がありますので、追加投資も控えめにできます。

Transcend microSDHCカード 32GB Class10 (無期限保証) [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)] TS32GUSDHC10E
Transcend microSDHCカード 32GB Class10 (無期限保証) TS32GUSDHC10E

(Amazon での定番品。値段もリーズナブル)



サムスン Samsung microSDHC 32GB PLUS 超高速48MB/s UHS-I Class10 並行輸入品
サムスン microSDHC 32GB PLUS 超高速48MB/s UHS-I Class10 並行輸入品

(高速タイプでは評判良いサムスン。Sandiskの輸入品は粗悪業者が増えすぎたしねぇ)


もっとも、面倒くさがりの私は価格に悩みつつも「差し替えとか面倒くせえ!刺しっぱなしにしておきたいわ」ということで、以下の 64GB microSDXC カードを利用しています。

上海問屋オリジナル microSDXCカード(マイクロSDXCカード) 64GB Class10 UHS-I 変換アダプタ付き DNF-TSD65536C10/R
ICONIA W3 -810 のために買い揃えた諸々の製品

ちなみに私は microSDHC/SDXC カードを全く信用していないので、主にバックアップやコピーを別途取ってあるデーター、もしくは Dropbox や SKy Drive などクラウド同期で常にバックアップが取れているデーターのみを microSDHC/SDXC カードに置いています :-)




【4】USB 関連


ICONIA W3-810 は小型化のために SDHC スロットも通常サイズではなく microSDHC スロットになっていますが、USB ポートも通常の USB A 端子ではなく USB micro B。最近の Android 機と同じです。

ICONIA W3-810 は小さくても正真正銘の Windows PC ですから、HDD でもプリンターでもカメラでも何でも来い!であります。が、USB ポートだけは通常通りではありませんから



こういった変換アダプターが必要になります。正直コレが非常に鬱陶しい!! でも鬱陶しくても何でも、これがなければ ICONIA W3-810 には USB 機器を接続することができません…

最近の Android 機には USB ホスト機能があって、USB micro B のホストケーブル/アダプターの需要は少なくないと思うのですけれど、その割には種類が意外と少なくて、ケーブルタイプの変換アダプターばかりです。

できれば、ケーブル部分のない変換アダプターとか、USB micro B 直結の USBメモリとか極小 microSDXC カードリーダーとかないものでしょうかねぇ…

USB micro B 直結のカードリーダー自体はあるので、去年 Nexus 7 を買った時から何度も買おうと悩んでいるのですけど…迷いますねぇ。

GREEN HOUSE Android対応 カードリーダ SD/USBポート搭載 ブラック GH-CRAD-SUAK
GREEN HOUSE Android対応 カードリーダ SD/USBポート搭載 ブラック GH-CRAD-SUAK

(Windows 端末は動作保証外だけど、たぶん使えるはず…)


いずれにしても、ICONIA W3-810 を Windows 8 パソコンとして色々とやるには、USBホストケーブルは一本有った方がいいですし、私の場合は(Android 機もあることですから)自宅用に一本、持ち出し用に一本常備してあります。

まぁ、正直言うとデジカメのデーター吸い上げとかでもなければ、そうそう使うこともないんですけどね(^_^;)



またダラダラと長くなりましたので、ひとまずここで区切って、残りの周辺アクセサリー類については次回記事にて。

Acer ICONIA W3-810 購入から一ヶ月【1】 〜ネタ製品として買ったけれど、すっかり実用の愛機