前回記事では、小型 Windows 8 タブレット「ICONIA W3-810」に適したモバイル用キーボードを探して購入し、かなり満足している「リュウド RBK-3000BT」を取り上げました。

ICONIA W3とベストマッチの折り畳みモバイルキーボードを探して辿り着いた リュウド RBK-3000BT は満足の一品【前編】

ただ、この「リュウド RBK-3000BT」は Windows 8 のみならず、iPhone/iPad や Android で使えるばかりか、英語キーボード前提のデバイスでも日本語キーボードを問題なく使えるようにするキー配列補正機能によって

モバイル端末で日本語キーボードを使いたい!という場合に一番安心の選択肢


ともなっています。



前回は RBK-3000BT に行き着くまで経緯などをダラダラと書いてしまいましたので、ここで改めて RBK-3000BT の良い点、お気に入りの点を以下に列挙してみます。



  • キーピッチ 18mm とモバイル用キーボードとしては余裕あるピッチで、キー配列にも大きな違和感を感じたり、タイプしにくい配置がない(と感じる)。

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  • モバイル用キーボードとしては少数派の日本語 JIS 配列のキーボード
    (好みで善し悪しあるだろうが、国外メーカー品、中華輸入品は全部英語キーボードなので、日本語キーボードの選択肢が増えるのは良いね)

  • 折り畳みキーボードゆえにキーボード面に傾斜はなく平面だが、キーストロークはそれなりにあるため、モバイルキーボードとしてはタイプ感が良好。

  • バッテリーは充電式ではなく単4電池2本なので、出先でなくなっても調達しやすい。

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  • 4台までのマルチペアリング可能なので、iOS / Android / Windows など複数デバイスで、同じこのキーボードが使えて、再ペアリングが不要。色々なデバイス共通で同じキーボードが使えることは、慣れにも繋がる。

  • iPhone/iPad のような英語キーボード前提のデバイスでも日本語配列のこのキーボードを使っても、きちんとキートップの表記通りに入力できるキー配列補正機能がある。
    (iOS デバイスで日本語キーボードをキー配列通りに入力できる!)

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    (公式サイトの説明より)

  • スマートフォンを立て掛けられるスタンドがキーボード内部に収納されている。
    (スタンドはキーボードから分離することも可能。詳しくは後述)

  • 折り畳み部分をロックする機構があって、折り畳みキーボードにありがちなガタツキを少しでも減らす工夫がある。実際、(過度な期待は禁物だけど)多少だが安定する。

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    (スタンド内蔵部の上に折り畳み部が動かなくなるようなロック機構がある)

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    (平棒形状のスイッチを右にスライドさせると、折り畳みのヒンジにかすがいが通る)

  • 電源スイッチはなく、折り畳みキーボードを開くと電源が入って自動再接続され、折り畳んで閉じると電源がオフになるので、いちいちスイッチをオンオフする必要がない。

  • 電源が入ってから Bluetooth 再接続までの時間は、イラチな私でもストレスを感じない程度
  • 日本語キーボードとして、大きな不備がない。


とまぁ、モバイル用折り畳みキーボードとしてはかなり優秀というか、私にとっては使い勝手もまずまずで、細かい工夫もあるので、満足できています。

もちろん、キー配置やタイミング感というのは人それぞれの好み、感覚に大きく左右されますから、私個人が良いと思っても他の人は違って当然ですので、興味を持たれた方は必ず店頭などで確かめていただきたいと思います。

とはいえ、私にとってはかなり満足度が高く、もう一工夫欲しかったと思う点も

キーボードに傾斜を付けるための折り畳み式の爪が背面にあれば…


というくらいでしょうか。平板な状態で使っていても決してタイプしにくいと言うわけではありませんが、傾斜が少しでも付けられるなら最高でしたね。

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(ICONIA W3 純正ケースは手前に裏蓋が出るので、そこに載せて軽い傾斜を付けることも)


小型軽量なモバイル用キーボード、折り畳み式キーボードを選択して持って行く、使う限りはあまり贅沢なことを言えないわけで、多少のことは妥協・我慢せざるを得ませんが、このキーボードは(私にとって)あまり我慢する点が多くありません。

欠点やイマイチと思える点を探しても…

  • 仕方ないとはいえ、モバイル用キーボードらしく Enterキーが横長でやや小さめ。

  • モバイル用キーボードの宿命とはいえ、一部の記号キーが通常とは違う配置にある

  • メニューに相当するキーが Fn 併用でも割り当てされていない。

  • iPhone/iPad で使った場合は、機能キーが全て割り当てられておらず、どのキーにどの機能が割り当てられているかも(試してみないと)判らない。

  • モバイル用キーボードとしては、若干高めな値段設定
    (最近、円高で値上げしてしまったし…値上げ後に買ったけど ^^;)

  • 専用ケースが付属しているのは珍しくないが、スエード生地で安っぽい感じがなくて良いものの、ボタンが留まりにくいのが微妙と言えば微妙。

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  • 日本語 JIS 配列は嫌い、英語キーボードが好きという人は当然向かない

  • キーボードケース・カバーと違って、スマートフォン/タブレットとキーボードが分離しているタイプなので、ノートパソコンのように膝の上で使うのは無理

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    (ICONIA W3 純正ケースみたいな立ち方が不安定なケースだと、なお厳しい)


といったあたりでしょうか。

なんか褒め過ぎなきもしたので敢えて、見れば判るだろ!的な欠点と言えない点もあげつらってみたり、モバイル用キーボードなら仕方ないと言える点も多くあります。逆に言えば、

モバイル用キーボード、折り畳み式としては欠点が少ない


と言えると思います。もっと安いモバイル用キーボード、折り畳み式キーボードはありますが、そういうのを買ってきた身として、少々高めでもコレを買った方がええで、と言えます。

内蔵スタンドのギミックも良くできているのですが、こちらはあくまでスマートフォン向けと言えます。5インチくらいまでが限界でしょうか。7インチ以上のタブレットを載せて使うのは(一応置けるけれど)現実的ではありませんし、壊れそうです。

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(パッケージ外観。配列補正モードが一番の売りであることが判る)

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(パッケージを開けたところ。折り畳み部のロックレバーの注意だけ別紙になっている)

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(パッケージ中身一式)

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(キーボード左側に内蔵されているスタンドを引き出したところ)

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(スタンドはキーボードから分離できるので実用的に使える)

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(背面の支えを伸ばすこともできる。というか、普通伸ばして使う)

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(4.7インチ液晶の INFOBAR A02 をスタンドに置いて使っているところ。無問題)

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(iPhone 4S だと余裕ありまくり)

RBK-3000BT11
(iPad mini のようなタブレットは横置きで置けなくはないが無理がある)

RBK-3000BT12
(スタンドはキーボード底面に内蔵の折畳式だから支えは華奢、タブレットは厳しい)

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(500g ある ICONIA W3 を置くとかなり不安定で、支えが折れそうである…)


あまり絶賛モードだとステマのように思われてしまうでしょうけれど、Amazon のアフィリエイトを踏んで買ってもらう以外に私が得することは皆無であります X-)

いずれにせよ、折り畳み式のモバイルキーボードとしてはなかなか優秀だと思います。そして、本キーボードは Windows 8 タブレットや Android タブレットで使うのに適していて、iOS デバイス向けには必ずしも最適化されていないのですが、それでも前述のキー配列補正機能で iPhone / iPad で使うのにも、他にない魅力を発揮します。

ということで、次回は iOS デバイスで使ってみた時の良さについて記しておきます。