1週間前の購入から感想を書き続けてきた 8.1インチサイズの Windows 8 タブレット端末「ICONIA W3-810」。実際1週間使ってみて、そして数日間出かけている間に使ってみて、なかなか筋としては良いなぁ、面白いなぁ、と感じています。



ウェブ媒体では宣伝臭いレビュー記事も含めて結構取り上げられていると思うのですが、その割には今ひとつ話題になっていない、売れている気配もないのは、やはり Windows 8 という(タブレットでは)マイナー OS ゆえでしょうか。

タブレット端末としてはアプリの揃い具合は致命的ですし、液晶の質も悪く、液晶サイズの割りには重く分厚いので、確かに簡単に人へ薦めるデバイスではありませんが、もう少し話題になっても良いよなぁ…とは思います。

多少モッサリしているとはいえ(半分は安物ストレージのせい)、過去の Atom プロセッサ Windows 機と違ってバッテリー駆動時間と Windows の実用性は合格点ですから、バッテリー駆動時間が同じで、もう少し軽く、薄かったら、絶賛しても良いくらいなんですが。


そんな感じで ICONIA W3-810 を使い始めてすぐに「思いの外、気に入りそう」「真面目に使うことになりそう」と思ったので、ICONIA W3-810 のために色々と買い揃えました。

ネタ製品として買ったので出費は最小限に抑えるつもりでしたが、ちゃんと使う気なら話は別です。

ということで、ICONIA W3-810 関連で購入した諸々を以下に紹介しておきます。



【1】買ったけど即ダメ出しの、ICONIA W3-810 専用 Bluetooth キーボード




ネタ製品として買ったけど本気で使えそうな ICONIA W3-810 本体とは違って、裏面合体のネタ製品として買ってみたら

使えない本当のネタ製品だった…


という代物でした。詳しくは過去記事を。

公式サイトやショップの写真とは異なる酷いキー配列の ICONIA W3-810用キーボードは色々と要注意

キーボードについて思うところがあるので、近々また記事を書くこともあるかと思います。



【2】とりあえずで買った、サードパーティ製レザーケース




これも以前の記事で紹介しましたが、持ち運び用に購入しました。

ICONIA W3-810用サードパーティ製レザーケースを買ってみた

ICONIA W3-810 のボディが厚めで決して持ちやすい端末ではないので、そういう意味ではケースがあった方が良いとは思いますが、中華安物ケースにありがちな適当サイズで作られているので、フィット感はあまり良くありません。

とはいえ、今週前半に出張・旅へ出るのにこのケースに ICONIA W3 を入れて持ち出していましたが、キーボードと組み合わせて横置きで Windows デスクトップ環境を使うスタイルでは、この手のケースを使うのは悪くありませんでした。

モバイル用キーボードにはスマートフォン・タブレット用スタンドが付属している製品も多いのですが、ケース側でスタンドにする方が安定安心して使えます。

ただし、それなりにケースに入れると、それでなくても分厚い ICONIA W3-810 がさらに嵩張ることになるので、タブレットとして縦持ちメインで使うなら私なら裸+適当なケースで使うと思います。手持ちする厚みとしては、ICONIA W3-810 本体だけでも限界ですから…

ICONIA-W3_27
(7インチ端末向け汎用スリムケースだと少しはみ出るが、一番薄く持ち運べる)


iPad mini よりさらに大きい(縦長)ため、ICONIA W3-810 にピッタリのケース、うまく収納できるケースはあまりないのですが、手持ちのケース(いつしか十数個もある…)でためしたところ、今春、週刊アスキーの付録になっていた「スマホ・タブレットコンボケース」が割りと良い感じでした。

週刊アスキー付録「スマホ・タブレットコンボケース」 〜iPad miniには悪くないが、Nexus 7には微妙

7インチ端末にはいささか大きすぎる造りでしたが、iPad mini や更に大きめの ICONIA W3-810 にはちょうど良い感じでしたね。

あとは純正ケースは私が購入した安いサードパーティ製ケースよりもフィット感がよく、少しでも厚みが抑えられるので、ケチらずにそちらを選択する方が良いかもしれません。





【3】ストレージ増量に必須な、64GB microSDXC カード


前回記事で書いたように、ICONIA W3-810 の内蔵ストレージ (SSD/eMMC) 容量は公称 64GB ですが、リカバリー領域 8.2GB などがあるため、実際には 49.4GB、Windows 8 の OS 部分や MS Office を除くと初期状態で使えるのは 30GB 前後です。

USB メモリなどにリカバリーディスクを作ってリカバリー領域を消して 8GB 増やすこともできますが、その程度ではストレージ容量不足の根本的解決にはなりません。

ということで、Android スマートフォン/タブレットと同じく microSDHC カードで容量不足を解消することになるわけで、今回もまた

どうせならケチらずに 64GB microSDXC カード


であります。不要不急のデーターは全部こちらへ、という方針です。

(ストレージ容量 64GB、実際に使えるのは 30GB 前後という環境は、昔の MacBook Air でも経験がありますし、非力な Atom プロセッサ、メモリ 2GB と思えば、やれること、やらせることを限定されますから、そう大きな不満はないです)

いつもメモリーカード類は Sandisk 一択の私なので 64GB microSDXC カードでも



と思うのですが、Sandisk の並行輸入 microSDHC カードは色々と当たり外れも激しい頃の印象がまだ強いので、昨今評判の良い



コレを使ってみようかと思ったのですが、既に INFOBAR A02 などで使ってきて(私の環境では)安定して使えていて安心感のある

上海問屋オリジナル microSDXCカード(マイクロSDXCカード) 64GB Class10 UHS-I 変換アダプタ付き DNF-TSD65536C10/R [メ04] |パソコン周辺機器・ブランド商品の【上海問屋】通販サイト

これを買い足して ICONIA W3-810 に付けています。先週買ったのに、いま見たら今日から決算セールで1割引になっていて凹みました…orz が、5千円以下なら値段的にもかなり安いです。

CrystalDiskMark によるディスクベンチマーク結果は上記販売ページにもありますが、非力な ICONIA W3-810 での実測値は以下のようになりました。

ICONIA-W3_SS16


販売ページの表記結果より随分と遅いですが、ICONIA W3-810 本体の処理速度の遅さ、microSDHC メモリカードリーダーの USB 3.0 非対応などを鑑みれば、どうしても速度的にも大きく減衰するはずなので、まぁこんなものかと思っています。

内蔵ストレージ容量ともども、あまり多くを望んではいけない割り切り端末ですしね :-)

なお、最小限の内蔵ストレージの補完として 64GB microSDXC カードを購入して挿していますが、ICONIA W3-810 は多くの Android 端末と違って microSDHC スロットが剥き出しになっていて、カードの差し替えが非常に楽になっています。

ですので、この 64GB microSDXC カードも完全なストレージ代わりで挿しっぱなしというよりは、必要/用途に応じて作った microSDHC カードを差し替えて使おうと考えています。そういうことが気軽にできる端末ですし、そういった方針ならストレージ不足もだいぶ解消できるかな、と思っています。



【4】アンチグレア液晶保護フィルム




元々スマートフォンやタブレットに液晶保護フィルムは貼らない派(見え味が少しでも落ちるのが嫌、フィルム貼った方が汚れや傷が目立つから嫌)なのですが、今週前半にずっと持ち出した経験から

ICONIA W3-810 の液晶は元々クソな見え味だし反射も多いから
いっそ、アンチグレアのフィルムを貼った方がマシかも?


ということで、貼ってみました。

ICONIA-W3_28
(簡易包装とありましたが、確かにAmazon箱に貼り付けた簡易さでした。無問題)


まだ貼り始めたばかりなので、良し悪しは何とも言えませんが、とりあえず

中華安物フィルムらしい適当な造り


です。とりあえず、

  • サイズが全然足らない。実際の液晶サイズは十分カバーするが、黒い部分のサイズからは全く足らない。特に縦(長辺)側は 1cm くらい足らない。

  • インナーカメラ用の穴が全く合わない。どんなに頑張っても半分近くは照度センサーが隠れる
    (なるべくインナーカメラを防がないように貼ると、フィルムサイズが足りないので Windows ボタン側が 1cm くらいフィルムが貼られないエリアができる)

  • 元々見栄味の悪い TN 液晶なのでアンチグレアフィルム貼っても一緒だろ!と思ったが、Windows デスクトップ環境の細かい字はさらに少々見づらい場面も。元々どうしようもない色味はさらにどうでも良くなる。

  • しかし、反射は何もないときより抑えられるので、出先での液晶の見やすさは向上


という感じですね。悪くはないですが、中華製らしくサイズは超適当でムチャクチャなので、そのあたりピッタリじゃないと気持ち悪いという人は無理でしょうから純正を買うべきです(光沢タイプだけど)。



サイズが寸足らずすぎるので見た目は格好悪いです。さらに、この手のフィルムが貼るのが苦手な私は、風呂場で貼り付けても完全に埃と気泡を抜くのは無理な下手っぴなので、そのうち剥がしてしまうかもしれません(^_^;)



【5】USB ホストケーブル




USBホストケーブルは、たまに Nexus 7 などで使っているので一本持っているのですが、ICONIA W3-810 を本格的に持ち出して使っていくことになりそうということで、持ち出し用に一本買い増しました。

ただまぁ、USBメモリ一つ刺すにもホストケーブルが要るのは正直かなり面倒臭いです。前回記事でも書いたように、USB端子がmicro Aなのは ICONIA W3-810 を実際に使っていて一番不便に感じる点の一つですね。我慢で対応できませんから。



【6】セキュリティソフト


ESET ファミリー セキュリティ 3年版 10万本限定
ESET ファミリー セキュリティ 3年版 10万本限定

(7月中は Amazon でさらに千円割引きキャンペーン中)


タブレットのようなフリをしていても、ICONIA W3-810 は立派な Windows パソコン。iPad はもちろん、Android と比べても遥かにセキュリティ対策は必須条件であります。

セキュリティソフトは色々とあって、中にはメーカーに食い込んだプリインストール商法で有名なところもありますが、私はNOD32 の時代から ESET を使い続けています。ESET は未だにマイナーですけれど、無駄なお節介機能は最小限だし、何よりも

インストールしても無闇に重くならず、メモリ使用量も少なめ


なのがお気に入り。世の中、インストールしたらパソコンの動作が2〜3割重くなるソフトが蔓延しすぎですしね。

特に Android 端末や ICONIA W3-810 みたいな非力マシンには動作の軽さは必須条件です。以前から ESET を使っていますが、今回他の端末も含めて、Windows/Mac/Android 含めて5台分3年ライセンスの「ESET ファミリー セキュリティ」を追加購入。ICONIA W3-810 にもインストールしました。

まぁ私が ESET を推したところで何の利益もないのですが、謳い文句だけの機能満載で糞重いどこぞのセキュリティソフトよりずっとマシですし、ICONIA W3-810 にはオススメだと思います。



ひとまず、ICONIA W3-810 関連で買ったモノは以上ですかね。同時購入の純正キーボードを除いても、なんだかんだで1万円くらい出費してますねぇ。まぁでも純正キーボードだけは心底余分でした。どうしようもないです。既に押入れ行き(笑)

ICONIA W3-810 に合うキーボードは iPad / Android とはまた少し違う感じもするので、またちょっと探してみようかな…という感じです。今週初めの出張時には以前買った



これに付いてくる Bluetooth キーボードを持って行ってました。決して小さくないキーボードなんですが、任天堂製品らしく手荒な扱いにも耐えるので、旅や出張に安心して持っていける一品です。

折り畳みキーボードの方がコンパクトに持っていけるのですが、手持ちの折り畳みキーボードでは ICONIA W3-810 との組み合わせで快適に使えるものが無さげなので、コレを持っていきました(スーツケースにキーボードを入れていく時には頑丈なこのキーボードなんですけどね)。

マウスも持ち運びに薄くて良いマウスが以前ほどなくて悩みどころです。Microsoft Arc が持ち運びには一番良いのですが、使用時の大きさと使い勝手が手の小さな私にはちょっと合わないので…

まぁなにせ ICONIA W3-810 は「小型 Windows パソコン」ですから、しっかり使っていこうと思うと、それに見合ったアクセサリーは欲しくなりますね。出費は嵩みそうですが、ミニノートPC をアレコレ買いまくっていた時分を思い出して、結構愉しかったりします :-)