出かけておりまして二日ほど間が開いてしまいましたが、今回、先週購入した 8インチサイズの Windows 8 タブレット「ICONIA W3-810」に最低限、出先で仕事その他をこなせる環境を作り上げて初めて持ち出してみた率直な感想は
という感じであり、思った以上にこの ICONIA W3-810 を好きになれそうです。
もっとも、前回記事でも書いたように、従来型の Windows デスクトップアプリを仮想キーボードとタッチ操作で使うのは罰ゲームみたいなところがありますから(あくまで補助的なもの、緊急用)、
“小型 Windows マシンとしてまずまず使えるようにするには、外部キーボードとマウスが必要”
ではありますし、また以前の記事で散々書いたように、
であります。重さや厚みもいささか持ち歩いて使うタブレットとしては重め厚めですが、とにかくそれ以前に、タブレットで快適に使えるよう最適化されたアプリが少なすぎます。
いやホント、Windows 8 タブレットというのは Windows パソコン+タブレットの「2in1」として使えなくもないカテゴリーですから、もうちょっとタッチ操作に特化したメトロ UI で使えるストアアプリが増えてくれないと、タブレットとしてはどうしようもない、まだ最低限にも達してないレベルだと実感しました。
スティーブバルマー(マイクロソフトCEO)がストアアプリが10万本云々と言ったようですが、日本向け、日本語に配慮したアプリの数となると、あまりにも少なすぎて途方に暮れそうな状況です。
(こういうことは Windows 8 をタッチパネルのディスプレイすら持たないパソコンで使うだけでは、全く実感できなかったことです)
いずれにせよ、「タブレット」として売ってても、あくまで主は Windows パソコンだなぁ、と感じていますし、私自身はこの ICONIA W3-810 を「タブレットとしても使える小型 Windows パソコン」として接して、使っていこうと思っています。
(電子書籍リーダーとしては使いものにならないので、Kindle PW がお供に)
とまぁ、前置きは長くなりましたが、前回記事に続いて、この1週間弱、ICONIA W3-810 を使ってきて感じたことを、さらに列挙してみます。
はっきり言って、安っぽい。けど、安いから仕方ない。ただ、質感はとやかく言わないが、剛性感に乏しくチリがあってないのを見てると、すぐ壊れないかなぁ、大丈夫かなぁ、なんていう心配はある。国内メーカー製とは違うから(サポートも含めて)覚悟の上だが。
液晶下の Windows ハードウェアボタンが軽くてすぐに押されてしまうため、スリープ状態で運んでいる時にスリープ状態から無駄に起動してしまう。
microSDHC スロットに蓋がないのは◎。抜き差ししやすくて良い。防水じゃないし、スマートフォンやタブレットと違ってパソコンなのだから、メモリーカードを必要に応じて抜き差しして使えるようにしているのは助かる。
(USB 端子が通常サイズではなく、Android 端末と同じ microUSB A のため、USB メモリを直接させないので代替として microSDHC カードが活躍する)
ただし、microSDHC スロットの差し込みが結構奥の方なので、簡単に抜き差しはできない。誤動作がなくてよいが、SDHCカードによっては指だけでの抜き差しは難しく、爪か何か細く硬いもので押しこむ必要がある。
(本体右側面。microSDHCカードスロットとボリュームボタン)
ボディ底面に電源端子があるのは別に良いが、イヤホン端子が底面、逆に上面に microUSB A 端子というのは逆にすべきだろうと思った。
(本体底部。右の穴は電源、左の穴はイヤホン端子)
(本体上部。左がスリープボタン、右は microUSB A と microHDMI 端子)
個人的にスリープ/電源ボタンが右側面のボリュームボタンの並びになくて、上面にあるのは好感が持てる。好みの問題だけど、判りやすいと思うので。
これだけボディがぶ厚いしデカめのだから USB 端子は microUSB A じゃなく普通の USB A 端子にして欲しかった。USB ホスト変換アダプターをいちいち付けなきゃならないのは超面倒!!
とはいえ、microUSB A ホストケーブル経由ではあるものの、Windows パソコンそのものだから USB に気兼ねなく色々刺さるわけで、プリンタでも DVD-R ドライブでも何でも来い!なのは良いね。
(DVDドライブも使えるのは(一応まだ)便利なことも。でも、もうゲームくらい?)
旅先でデジカメのバックアップは、パソコン同様に小型 USB ハブにメモリカードリーダーと SSD/HDD をぶら下げて、直接コピーでバックアップできるので、大量に撮影したデーターのバックアップも安心。
パソコンとしては超小型端末なので USB に繋いだデバイスへの電源供給を心配したが、DVD-R ドライブも HDD も特に問題なし。
とまぁ、ちょうど1週間使ってきて気づいた点は、前回記事と合わせてこれくらいでしょうか。
バッテリーはそこそこ保つのでモバイル充電ができなくても(私は)我慢できますが、AC アダプターの予備が店頭で買えない、入手性が悪いというのはちょっと不安ですね。本気で使うなら/持ち出すなら、自宅用・持ち出し用の使い分けも含めて予備のACアダプターが欲しいところです。
あとはまぁ、やっぱり
というのは、本気で使う上でネックになりますね。Windows デスクトップ環境で使うことが多くなるので、どうしてもそこが悩ましいです。
そして Windows デスクトップ環境で使う上での持ち運び用キーボード選びも難しいところです。手持ちの Bluetooth キーボードは10を超える数がありますが、どれも iOS 環境や Mac で使う用途に買ったものが多いですからねぇ…そのあたりはもう少しじっくり考えて、また書き記すこともあるかと思います。
■ タブレット+ミニノートPC の融合?どっちつかず? 二律背反的な一品 〜 ICONIA W3-810 ファーストインプレッション【1】
■ ミニノートPC→ネットブック→コイツな感じ 〜 ICONIA W3-810 ファーストインプレッション【2】
■ 5日ほど使ってみた感想まとめて諸々【前編】 〜 ICONIA W3-810 ファーストインプレッション【3】
小型 Windows マシンとしてもまずまず使えるし
時によってはタブレットとして使えるのは意外と便利だね!
時によってはタブレットとして使えるのは意外と便利だね!
という感じであり、思った以上にこの ICONIA W3-810 を好きになれそうです。
もっとも、前回記事でも書いたように、従来型の Windows デスクトップアプリを仮想キーボードとタッチ操作で使うのは罰ゲームみたいなところがありますから(あくまで補助的なもの、緊急用)、
“小型 Windows マシンとしてまずまず使えるようにするには、外部キーボードとマウスが必要”
ではありますし、また以前の記事で散々書いたように、
タブレットとしては半人前以下
であります。重さや厚みもいささか持ち歩いて使うタブレットとしては重め厚めですが、とにかくそれ以前に、タブレットで快適に使えるよう最適化されたアプリが少なすぎます。
いやホント、Windows 8 タブレットというのは Windows パソコン+タブレットの「2in1」として使えなくもないカテゴリーですから、もうちょっとタッチ操作に特化したメトロ UI で使えるストアアプリが増えてくれないと、タブレットとしてはどうしようもない、まだ最低限にも達してないレベルだと実感しました。
スティーブバルマー(マイクロソフトCEO)がストアアプリが10万本云々と言ったようですが、日本向け、日本語に配慮したアプリの数となると、あまりにも少なすぎて途方に暮れそうな状況です。
(こういうことは Windows 8 をタッチパネルのディスプレイすら持たないパソコンで使うだけでは、全く実感できなかったことです)
いずれにせよ、「タブレット」として売ってても、あくまで主は Windows パソコンだなぁ、と感じていますし、私自身はこの ICONIA W3-810 を「タブレットとしても使える小型 Windows パソコン」として接して、使っていこうと思っています。
(電子書籍リーダーとしては使いものにならないので、Kindle PW がお供に)
とまぁ、前置きは長くなりましたが、前回記事に続いて、この1週間弱、ICONIA W3-810 を使ってきて感じたことを、さらに列挙してみます。
【ボディ外観・端子類など】
(USB 端子が通常サイズではなく、Android 端末と同じ microUSB A のため、USB メモリを直接させないので代替として microSDHC カードが活躍する)
(本体右側面。microSDHCカードスロットとボリュームボタン)
(本体底部。右の穴は電源、左の穴はイヤホン端子)
(本体上部。左がスリープボタン、右は microUSB A と microHDMI 端子)
(DVDドライブも使えるのは(一応まだ)便利なことも。でも、もうゲームくらい?)
【電源・バッテリー関連】
- バッテリーの保ちは合格点。初期設定直後の色々負荷がかかってる時でも断続的に使って都合6時間は十分もっていたし、その後も6時間程度は余裕でもつ感じ。
- 単純に使っている時のバッテリーの保ちだけではなく、スリープ状態でのバッテリーの減らなさは素晴らしいレベル。使わず放置だと、12時間で2〜3%しか減らない。Nexus 7 より遥かに優秀。
- ずっと連続で使い続けたりしてせず、スマートフォンなどと使う場面を分ければ、一日の持ち歩きにも耐えられるバッテリー容量かな?
(画面の小さな端末でやれることは限られるので、そういう意味ではまずまず十分かな、と思うけれど、人によってはもう一声という場合もあるだろうとは思う) - 残10%くらいからの充電で5時間の睡眠の間に満充電になるので、充電速度も特に問題なし。
- 電源が独自 AC アダプターなのは×。あくまでパソコンと考えれば仕方ないし、電源仕様(12V 1.5A)が USB での供給仕様を大幅に超えるから無理なのは判るけれど…
- AC アダプターをもう1個欲しいと思っても単独アクセサリーで売っていないようで、補修部品扱いか?
- ACアダプターそのものは小さいが、コンセント部が別途パーツで国別対応になるタイプなので、当然コンセントが折れて収納式なんてことはないので、持ち歩きには少々かさばり気味。
【その他】
- 液晶も超安物 TN 液晶だが、スピーカーもコストダウンの代物で、音量も小さめ。音楽を聴く端末ではない
- ICONIA W3-810 というよりは Windows 8 の問題だが、縦横を回転させるとバックグラウンドにあっても Windows デスクトップ上のウィンドウサイズが勝手に変化されるので困る。
- Windows 8 の標準解像度である 1366x768 pixels より横幅の小さい 1280x800pixels なので、スプリット機能が使えない。
(ただし、Windows 8.1 では横 1366pixels 以下でもスプリット機能が使えるし、8インチ端末でもかなり使い勝手が良くなりそうなので楽しみ) - 公称 64GB の SSD (eMMC) だが、実際のディスク容量は 49.3GB で初期状態で使えるのは 30GB 強しかない。
(最初の WindowsUpdate が終わるとストレージ残量は 29.9GB) - プリインストールの Acer アプリだの、サービスへのショートカットが色々あるが、ほとんど削除しても数百MB しか増えず、容量稼ぎとしてはあまり意味はなかった。が、本気で要らないのばかりなので削除しまくり。
(プリインストールアプリなどが色々あるが殆ど削除。楽天タイアップすぎて◯ね)
(Acerアプリは自社サービス登録しろと喧しいしね。誰がするか)
【不思議なトラブル】
- Bluetooth キーボードを取っ替え引っ替え、色々ペアリングして試していたら、急にキーボードドライバが暴走。↑キーがずっと押された状態になって、ペアリングしているキーボードを電源オフにしようが何しようが症状が解決せず。再起動もできなくなって途方に暮れかけたが、USB キーボードを接続して解決。
(Bluetooth キーボードを色々試している途中…) - スリープ状態で microSDHC カードを挿したら電源ボタンやWindowsボタンを押してもウンともスンとも言わなくなったことがあって焦りまくり。microSDHC カード抜いても変わらず。結局、スリープボタン長押しによる強制再起動。
とまぁ、ちょうど1週間使ってきて気づいた点は、前回記事と合わせてこれくらいでしょうか。
バッテリーはそこそこ保つのでモバイル充電ができなくても(私は)我慢できますが、AC アダプターの予備が店頭で買えない、入手性が悪いというのはちょっと不安ですね。本気で使うなら/持ち出すなら、自宅用・持ち出し用の使い分けも含めて予備のACアダプターが欲しいところです。
あとはまぁ、やっぱり
画面が小さい割には質が悪くて見づらい
というのは、本気で使う上でネックになりますね。Windows デスクトップ環境で使うことが多くなるので、どうしてもそこが悩ましいです。
そして Windows デスクトップ環境で使う上での持ち運び用キーボード選びも難しいところです。手持ちの Bluetooth キーボードは10を超える数がありますが、どれも iOS 環境や Mac で使う用途に買ったものが多いですからねぇ…そのあたりはもう少しじっくり考えて、また書き記すこともあるかと思います。
■ タブレット+ミニノートPC の融合?どっちつかず? 二律背反的な一品 〜 ICONIA W3-810 ファーストインプレッション【1】
■ ミニノートPC→ネットブック→コイツな感じ 〜 ICONIA W3-810 ファーストインプレッション【2】
■ 5日ほど使ってみた感想まとめて諸々【前編】 〜 ICONIA W3-810 ファーストインプレッション【3】
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