このところ「改めて GR セカンド・インプレッション」と題して、また GR のことを連続で書いてきましたが、とりあえず今回の記事で一区切り。

最後に、すっかり書き忘れていた GR +クローズアップレンズについて、簡単に触れておきたいと思います。



「リコーのデジカメといえばマクロに強い」というのは昔からの定評であり、GR Digital シリーズだけでなく(今はなき)高倍率ズームの普及機 R〜CXシリーズでも寄れるデジカメでありました(CX シリーズがなくなったのは残念)。

しかし、新 GR では APS-C センサーを採用しながらもコンパクトなサイズにレンズを押し込んだこともあって、最短撮影距離が 10cm と少々長くなってしまいました。

と言っても、APS-C センサーを採用しながら、このサイズに収まるレンズで最短 10cm というのは凄いなぁ〜と(理屈では)思うのですが、とはいえ実際に使っていると

「う、ここまで離さないと撮れないかぁ…」


と感じることも多いわけです。

maison de fleurs (3)
(食べ物屋ショットでは、ここまで離す必要もないが、こういうショットが多くなる)


これが一眼レフやミラーレス機なら最短撮影距離 10cm でもあまり気にならなかったのでしょうけれど(どうしても必要があればマクロレンズを使えば良いだけ)、

GR が軽く小さいゆえに、コンパクトデジカメ感覚でギリギリまで寄ろうとしてしまう


のが原因であります。

まぁ個人的にはマクロをバシバシ撮るわけでもないし、テーブルフォト、食べ物写真もそう撮るわけでもないので(撮るとしてもスマートフォンで十分)、最短撮影距離が 10cm なら 10cm で大して問題はないのですが、やっぱり寄れる手段は用意しておこうと。

で、登場するのが

NewGR183CloseUpStart
「クローズアップ・フィルター」


いやー、すっかり存在を失念していて、GR を買って1ヶ月くらいしてから「そういや、寄れないのはクローズアップフィルター使えば良いじゃん」と気づく始末。持ってるだけで、全く使ってないのが丸判りですね。存在すら頭から消えていました(^_^;)

ということで、フィルターコーナーを漁ってみると、49mm 径のクローズアップ・フィルターがありました。



以前、クローズアップフィルターは +3 を買っていたのですが、+3 だとイマイチ寄れきれないな〜と思うことが多かったせいか、この 49mm 径は +4 を買っていました。

度数が上がるほどに大きく撮影できますが、画質も落ちます。けれど、どうせクローズアップフィルター使って撮る場合は、ある程度画質は犠牲、特に周辺は流れまくるのですから、それより寄れる方を重視したいな、という感じであります。

ちなみにフィルターはマルミ派です。持って出られるフィルターケースが付いてくるのがお気に入りです :-)

NewGR184


さて、実際にこの marumi の「MC クローズアップ+4」を使ってどこまで寄れるか(大きく撮れるか)を試してみますと…

NewGR186Compare1Normal
(通常状態)

NewGR187Compare1CloseUp
(クローズアップ +4 装着時)


こんな感じです。マクロレンズのように通常より劇的に寄れる(大きく撮れる)というのではなく、

もうひと息、寄れる(大きく撮れる)ことができる


といった程度です。

クローズアップフィルターは +1〜+5 と +10 あたりが一般的で、数字が大きくなるほど撮影対象も大きく撮れるわけですが、割りと数字大きめの +4 でもこんなもんです(クローズアップフィルターの重ね技もありますが、広角レンズなのでケラれる可能性が大きいです)。

NewGR188Compare2Normal
(通常)

NewGR189Compare3CloseUp
(クローズアップ +4 装着時)


というわけで、マクロレンズにような感覚ではとても使えませんが、それでも食べ物を撮る時に、標準状態の GR ではどうしても周囲が入る程度に離さないと撮れませんが、対象をある程度画面に大きく入れられるので、これはこれでアリだなぁ…と思っています。

クローズアップフィルターは画質をそれなりに劣化させますし、特に周辺は流れるのでマクロレンズのようにビシっと撮るのには向きませんが、

GR をコンパクトカメラらしく撮るサポートにはなる


ように思いますし、もう一息しか寄れないとしても

このもう一息寄れる差は意外と大きい


と感じています。

前回記事で書いたように、フード&アダプターの出番は少なめなのですが、最近はアダプターにクローズアップフィルターを装着して、アダプターだけ持ち歩くことは多いですね。GR が寄りきれない分、日常撮影で使いたくなるのは PL フィルターより多い気がします。

NewGR185


もっとも、クローズアップフィルターは付けっぱなしだと近距離しかピントが合わなくなりますし、かと言ってアダプターの付け外しは(リアキャップやフロントキャップをつけたりすると)結構手間ですが、レンズ交換と思えば許せるかな…と。

単体で寄れれば何も苦労はないのですが、そこまで望むのは酷ですし、寄れる代わりに GR は今以上に分厚く重くなるのは勘弁ですので、クローズアップフィルターで我慢しておきたいと思います。

いずれにせよ、GR のようなコンパクトデジカメの場合はマクロレンズに交換するという技が使えませんから、最短撮影距離を補うのはコレしかありませんし、代用措置としては悪くないと思います。クローズアップフィルターを買っても一眼レンズに付けたことは殆どないけど、GR には使っていきそうです。

これなら画質が少々落ちても、もっと寄れる +10 とか買ってもいいかなぁ…なんて思っていたりしますが、+10 はかなりフィルター枠が分厚いので GR ではケラれそう…