予約特典の赤リング、早期購入特典の nano・universe コラボバッグも届いたところで、しばらく使ってみた GR の感想をファースト・インプレッションでは触れなかった部分を中心に書いていこうと思っています。
前回の【操作性/前編】では、GR の真骨頂でもある使い勝手の良さについて書きました。
■ 改めて GR セカンド・インプレッション【操作性/前編】〜グリップと親指AFの使い勝手は絶賛レベル
上記前回記事では、主にグリップ感や AF/AE LOCK ボタンについて称賛する内容でしたが(特に後者は俊逸すぎる!)、もちろん GR の使い勝手の良さはそれだけではなく、
にあります。右手で持ったまま完全に操作でき、撮影時に遊んでいるボタンがない。
それと同時に
は、使いこなしていけば「自分だけの GR」を作れて、とことん手に馴染んでくれます。
(ADJ. レバーによるサブメニューは伝統の UI)
ただまぁ、GR Digital / GXR を使ってきてリコー機の操作性に慣れきっていて、カスタマイズ性も魅力と感じている私でも
とは思っています。私は慣れてるから今のままでも判るし、UI 全とっかえで一から学習することになると大変かもだけど、このままだと GR は敷居が高いままじゃないかなぁ、と危惧するところもあります。
前回の【操作性/前編】では、GR の真骨頂でもある使い勝手の良さについて書きました。
■ 改めて GR セカンド・インプレッション【操作性/前編】〜グリップと親指AFの使い勝手は絶賛レベル
上記前回記事では、主にグリップ感や AF/AE LOCK ボタンについて称賛する内容でしたが(特に後者は俊逸すぎる!)、もちろん GR の使い勝手の良さはそれだけではなく、
使い良いボタン配置と、無駄のないボタンへの機能割り当て
にあります。右手で持ったまま完全に操作でき、撮影時に遊んでいるボタンがない。
それと同時に
一見さんお断りレベルなほどの豊富なカスタマイズ性
は、使いこなしていけば「自分だけの GR」を作れて、とことん手に馴染んでくれます。
(ADJ. レバーによるサブメニューは伝統の UI)
ただまぁ、GR Digital / GXR を使ってきてリコー機の操作性に慣れきっていて、カスタマイズ性も魅力と感じている私でも
リコーもそろそろ UI、メニューに手を入れるべきじゃないかなぁ…
とは思っています。私は慣れてるから今のままでも判るし、UI 全とっかえで一から学習することになると大変かもだけど、このままだと GR は敷居が高いままじゃないかなぁ、と危惧するところもあります。
周りに何人か GR Digital / GXR ユーザーがいますが、色々カスタマイズしてまで使っている人は、意外といません。マイセッティングBOX なにそれ?な人も少なくない。
GR シリーズを雰囲気で買って、特に難しいことをせず使っても十分に良いカメラですが、もっと自分のものにできるのにもったいないなぁ…と思うと同時に、敷居の高さがあるのもまた事実。
メニューの中身がよく判らない、色々あるけどいっぱいありすぎて…と言われることも間々あります。確かに、GR / GXR のメニューは昔ながらの質実剛健、もとい素っ気ないメニュー。
(フォントサイズも今どきにしては小さく、老眼気味だからキツいと言う人も)
シンプルなメニューといえば聞こえはいいけど、スクロールする量が多すぎてメニュー周りは決して操作性が良いとは言えない。
と言えます。ハッキリ言えば、互換性維持ばかりすぎてメニューまわりは古臭いわけです。
初代 GR Digital の頃は GR Digital の使い勝手が他のコンパクトデジカメを圧倒していたけれど、今や他メーカーの機種も色々と工夫して、メニューまわり、ボタンまわりについては、昔ほどのアドバンテージはない。
昔は便利だなーと思っていたモノも、今となっては冷静に見てみると、そんなに良いとも感じなくなっている。
と思う。
それらが決して悪いとも思わないし、絶対変更した方が良いとは言わないが、ADJ. レバーじゃなく前後2つのダイアルの方が使いやすいかも?と思うことはある(ADJ. レバーのダイレクト ISO 変更は便利なんだけど、突起がありすぎて勝手に動くこともあるし…)。
そういう意味では
と思ったりする。メニュー周りはそろそろ再設計して、もう少し敷居を下げたほうがいいだろうと思うしね…
(昨今のスマートフォンのように従来 UI と新設計 UI の切り替え式なんてのもリコーならやれる、やるんじゃないかという期待もある :-)
とまぁ、いきなり「次の GR」の話になってしまいましたが、本題は今の GR の話。使い勝手の良さ推しの GR ですが、決して 100% 満足というわけではなく、
と思う部分もありますし、使い勝手を更に良くするための機能追加への要望も何点かあります。
特に RAW 撮影絡みではもう少し何とかしてほしい点が幾つかあり、以前の記事でも書きましたが
であります。
1枚のRAW から 3枚のエフェクト画像 JPEG を生成しているのに、それぞれの JPEG に同じ RAW を生成するのはメモリーの無駄でもありますし、処理速度(メモリーカード書き込み時間)の無駄でもあります。
RAW + JPEG という概念から JPEG 3枚なら RAW も 3枚ということなのでしょうが、RAW 1枚 + JPEG 3枚でファイル番号も全部別で連番に降った方が色々と無駄がないと思うので、これは変更してもらいたいなぁ…と、エフェクトブラケットを多用する私は思います(RAW で撮るのは保険)。
もっとも、富士フィルム機の「1枚の RAW から 3枚の JPEG を生成するフィルムシミュレーション・ブラケットでは JPEG のみ、RAW + JPEG 不可」というケチくさい糞仕様よりはずっとマシですけどね。
また、リコー機だけに限らないのですが、
と思います。キヤノンなど RAW/JPEG 個別削除機能があるメーカーもありますが、無いメーカーも多く、そこは GR に限らず欲しいところです。
(キヤノン PowerShot S100 の例)
さらに RAW 絡みでもう一つ。昨今、カメラ内 RAW 現像機能を搭載するメーカー、カメラが増えてきているのですが、
であると思います。手元のカメラでは GR もそうだし、X-E1 もそう。
個人的には
「どこのメーカーも自社開発のコスト抑えて、カメラ内現像の JPEG とは全く違う画像しか出せない SILKYPIX 限定版を付けて、お茶濁してるんじゃねーよ!」
と思いますが、百歩譲って開発力がないからそれは仕方ないとしても(パナあたりは開発できないと思わないのだが)、だったらカメラ内 RAW 現像で一括処理できるようにすべきでしょう。
何枚かの写真を同じ設定で RAW 現像するのに、使いづらいカメラ内のメニューで一枚一枚、設定を変更しては現像、またメニューから RAW 現像を選んで設定変更して現像…って、やってられねえ〜〜!!
パソコンで一括処理できるならそれでも問題ありませんが、それができないメーカーならカメラ内 RAW 現像処理をオマケ程度に考えず、もう少し真っ当に考えてもらいたいものです。
で、話は少し変わって、カスタム設定(マイセッティング)。
カスタム設定を保存・呼び出しできたり、モードダイアルに割り当てられたりするのは昨今のデジタルカメラでは常識的な機能ですが、その中でも GR は3種類のカスタム設定をモードダイアルに割り当てられるし、カスタム設定で反映される機能も幅広く、殆ど文句ありません。
ただ、
のは画竜点睛を欠くように思います。
拡大設定のオンオフ切り替えは現状、フォーカスエリア移動に入ってからズームボタンという少し深い位置にあるので、マイセッティングで切り替えたら拡大設定もオンオフできるようになって欲しいと思います。マイセッティングによっては最初から拡大設定をオンにしたい場合もありますしね。
また、マイセッティングについては編集も可能ですが、マイセッティングBOX の中では設定のコピーができるになってもらえると助かりますし、何よりも
して欲しいですね。
何かの拍子に初期化したらまたマイセッティングの設定を全部やり直すのは面倒すぎますので、ここまでカスタマイズできるなら、カスタマイズを保存・読み込みできるようにしていただきたいです(どこかのメーカーにあったような…?)。
ちょっと書くのに疲れてきましたが(今週は腰痛が酷くて…)、他にも色々と「こうなって欲しい、改善して欲しいなぁ」と思うところはありますので、以下列挙。
といったところでしょうか。
この1ヶ月半近く使ってきて、一度だけハングアップしたことがありましたが、現象再現はないので、たまたまだったのでしょう。特に信頼性に欠けるような印象はなく、安心して使えています。
今回はちょっと操作性について要望点を書いてみましたが、RAW 現像絡みを除けば割りと細かい部分ばかりなので、これがないと特に困る、というものではありませんが、あればもっと便利に使えるかなぁ、というものを記しておきました。
少なくとも操作性/使い勝手において GR に決定的な不満を感じるところはありませんし、概ね満足していることは何度も述べてきたとおり。
もし、不満を感じるとすれば、というか満足しきれていない点があるとすれば、画質…かもしれません。
GR シリーズを雰囲気で買って、特に難しいことをせず使っても十分に良いカメラですが、もっと自分のものにできるのにもったいないなぁ…と思うと同時に、敷居の高さがあるのもまた事実。
メニューの中身がよく判らない、色々あるけどいっぱいありすぎて…と言われることも間々あります。確かに、GR / GXR のメニューは昔ながらの質実剛健、もとい素っ気ないメニュー。
(フォントサイズも今どきにしては小さく、老眼気味だからキツいと言う人も)
シンプルなメニューといえば聞こえはいいけど、スクロールする量が多すぎてメニュー周りは決して操作性が良いとは言えない。
ADJ. レバーやボタンに割り当てられなかった項目へのアクセスは良くない
と言えます。ハッキリ言えば、互換性維持ばかりすぎてメニューまわりは古臭いわけです。
初代 GR Digital の頃は GR Digital の使い勝手が他のコンパクトデジカメを圧倒していたけれど、今や他メーカーの機種も色々と工夫して、メニューまわり、ボタンまわりについては、昔ほどのアドバンテージはない。
昔は便利だなーと思っていたモノも、今となっては冷静に見てみると、そんなに良いとも感じなくなっている。
アイデンティティとも言える ADJ. レバーや露出補正ボタンも
今となっては再考の余地ありでは?
今となっては再考の余地ありでは?
と思う。
それらが決して悪いとも思わないし、絶対変更した方が良いとは言わないが、ADJ. レバーじゃなく前後2つのダイアルの方が使いやすいかも?と思うことはある(ADJ. レバーのダイレクト ISO 変更は便利なんだけど、突起がありすぎて勝手に動くこともあるし…)。
そういう意味では
次の GR では惰性で UI を継続することなく
「果たしてコレが本当に一番使いやすいのか?」と白紙から考えて欲しい
「果たしてコレが本当に一番使いやすいのか?」と白紙から考えて欲しい
と思ったりする。メニュー周りはそろそろ再設計して、もう少し敷居を下げたほうがいいだろうと思うしね…
(昨今のスマートフォンのように従来 UI と新設計 UI の切り替え式なんてのもリコーならやれる、やるんじゃないかという期待もある :-)
☆
とまぁ、いきなり「次の GR」の話になってしまいましたが、本題は今の GR の話。使い勝手の良さ推しの GR ですが、決して 100% 満足というわけではなく、
ファームウェア・アップデートで改善して欲しい
と思う部分もありますし、使い勝手を更に良くするための機能追加への要望も何点かあります。
特に RAW 撮影絡みではもう少し何とかしてほしい点が幾つかあり、以前の記事でも書きましたが
RAW + JPEG 時のエフェクトブラケットで同じ RAW 3枚も保存するのは無駄すぎ
であります。
1枚のRAW から 3枚のエフェクト画像 JPEG を生成しているのに、それぞれの JPEG に同じ RAW を生成するのはメモリーの無駄でもありますし、処理速度(メモリーカード書き込み時間)の無駄でもあります。
RAW + JPEG という概念から JPEG 3枚なら RAW も 3枚ということなのでしょうが、RAW 1枚 + JPEG 3枚でファイル番号も全部別で連番に降った方が色々と無駄がないと思うので、これは変更してもらいたいなぁ…と、エフェクトブラケットを多用する私は思います(RAW で撮るのは保険)。
もっとも、富士フィルム機の「1枚の RAW から 3枚の JPEG を生成するフィルムシミュレーション・ブラケットでは JPEG のみ、RAW + JPEG 不可」というケチくさい糞仕様よりはずっとマシですけどね。
また、リコー機だけに限らないのですが、
RAW + JPEG で撮れるカメラは、RAW だけ(JPEG だけ)削除機能が欲しい
と思います。キヤノンなど RAW/JPEG 個別削除機能があるメーカーもありますが、無いメーカーも多く、そこは GR に限らず欲しいところです。
(キヤノン PowerShot S100 の例)
さらに RAW 絡みでもう一つ。昨今、カメラ内 RAW 現像機能を搭載するメーカー、カメラが増えてきているのですが、
自社のパソコン用 RAW 現像ソフトを提供できないメーカーは
カメラ内 RAW 現像で一括 RAW 現像機能を用意すべき
カメラ内 RAW 現像で一括 RAW 現像機能を用意すべき
であると思います。手元のカメラでは GR もそうだし、X-E1 もそう。
個人的には
「どこのメーカーも自社開発のコスト抑えて、カメラ内現像の JPEG とは全く違う画像しか出せない SILKYPIX 限定版を付けて、お茶濁してるんじゃねーよ!」
と思いますが、百歩譲って開発力がないからそれは仕方ないとしても(パナあたりは開発できないと思わないのだが)、だったらカメラ内 RAW 現像で一括処理できるようにすべきでしょう。
何枚かの写真を同じ設定で RAW 現像するのに、使いづらいカメラ内のメニューで一枚一枚、設定を変更しては現像、またメニューから RAW 現像を選んで設定変更して現像…って、やってられねえ〜〜!!
パソコンで一括処理できるならそれでも問題ありませんが、それができないメーカーならカメラ内 RAW 現像処理をオマケ程度に考えず、もう少し真っ当に考えてもらいたいものです。
で、話は少し変わって、カスタム設定(マイセッティング)。
カスタム設定を保存・呼び出しできたり、モードダイアルに割り当てられたりするのは昨今のデジタルカメラでは常識的な機能ですが、その中でも GR は3種類のカスタム設定をモードダイアルに割り当てられるし、カスタム設定で反映される機能も幅広く、殆ど文句ありません。
ただ、
マイセッティングで拡大表示の種類は設定できるのに、オンオフは設定できない
のは画竜点睛を欠くように思います。
拡大設定のオンオフ切り替えは現状、フォーカスエリア移動に入ってからズームボタンという少し深い位置にあるので、マイセッティングで切り替えたら拡大設定もオンオフできるようになって欲しいと思います。マイセッティングによっては最初から拡大設定をオンにしたい場合もありますしね。
また、マイセッティングについては編集も可能ですが、マイセッティングBOX の中では設定のコピーができるになってもらえると助かりますし、何よりも
マイセッティング内容をSDカードへバックアップ・リストアできるように
して欲しいですね。
何かの拍子に初期化したらまたマイセッティングの設定を全部やり直すのは面倒すぎますので、ここまでカスタマイズできるなら、カスタマイズを保存・読み込みできるようにしていただきたいです(どこかのメーカーにあったような…?)。
ちょっと書くのに疲れてきましたが(今週は腰痛が酷くて…)、他にも色々と「こうなって欲しい、改善して欲しいなぁ」と思うところはありますので、以下列挙。
- Pモードなどで ISO AUTO-HI にしていても電源オフで通常の ISO AUTO に戻ってしまうのは大変困る。
(ISO AUTO が上限800なだけに) - ADJ. レバーのサブメニューは5つだが、機能がかなり増えてる分、もう1つ2つ増やして欲しい…
(たしか昔は4つだったのが増えたような…) - リコー機は露出補正や ADJ. レバーやボタン押しによる設定メニュー表示状態でレリーズは切れるが、レリーズボタンを押しても設定モードから抜けられない仕様だが、個人的には抜けられる方が好き
(これは各社のポリシーの違いだから仕方ないけど) - 色々とブラケット撮影があるのに、なぜか画像設定ブラケットがない
(モノクロ関係をエフェクトへ移動させたせいで、画像設定がかなり寂しいことになってるけれど…) - 画像設定のスタンダードとビビッドの設定が知りたい…
- 拡大表示の倍率を等倍/n倍に一発切り替えできるショートカットを Fn ボタンに追加できるようにして欲しい
(ついでにマイセッティングにも登録できるように) - 拡大表示の倍率は ADJ. レバーのサブメニューで変更ができるようになっても良いと思う
- 今どきのデジタルカメラとして機能的に足りないものがあるとすれば HDR、パノラマ合成、エフェクトではパートカラー。これらは意外と便利だから機能拡張ファームウェアで期待
といったところでしょうか。
この1ヶ月半近く使ってきて、一度だけハングアップしたことがありましたが、現象再現はないので、たまたまだったのでしょう。特に信頼性に欠けるような印象はなく、安心して使えています。
今回はちょっと操作性について要望点を書いてみましたが、RAW 現像絡みを除けば割りと細かい部分ばかりなので、これがないと特に困る、というものではありませんが、あればもっと便利に使えるかなぁ、というものを記しておきました。
少なくとも操作性/使い勝手において GR に決定的な不満を感じるところはありませんし、概ね満足していることは何度も述べてきたとおり。
もし、不満を感じるとすれば、というか満足しきれていない点があるとすれば、画質…かもしれません。
コメント