2回に渡ってダラダラと PowerShot N に対する改めての感想を述べつつ、手放す理由を書きました。

PowerShot N について、もう一度書いておこうか【前編】〜実は無難なカメラ、だけど操作性は実験的すぎ…
PowerShot N について、もう一度書いておこうか【後編】〜クリエイティブショットとか孤高の操作性とか

上記の記事でも書いたように、PowerShot N がダメだから手放すというわけではなく、

PowerShot N、それなりに楽しく使えていた

GR 買ってしまった、使い良すぎて常用は GR に

GR の補完的サブとして 200mm ズームコンパクトとして良いかも?

操作性が違いすぎて、もっと GR のサブに適したコンパクトがあるのでは…


という流れだったことは再三書きました。

ちなみに書き忘れた PowerShot N の欠点としては

USB 充電可能だけど、今どき USB mini 端子だし
充電規格がシビアで充電器側をかなり選ぶ


というのがありました。

microSDHC カードを使っておいて USB がミニってのはないだろ…と思いますし(GR の 8ピンよりマシだけど)、一昨年発売の eneloop mobile booster でも充電できないのはストレスでしたね。せっかくの USB 充電が泣きます。

この一年 CyberShot RX100 を使ってきて「デジカメも USB 充電必須!」と思っていますが、RX100 は昨今一般的な microUSB で充電器を選ばないので、スマートフォンと変わらない感覚で充電できただけに PowerShot N の USB 充電は少々不満に感じました。

PowerShotN_14


ま、手放した PowerShot N (と RX100)のことはともかくとして、それらを「自分にとって、もっと良い GR の補完的コンパクトデジカメがあるはず」として手放したのですから、それを探さねばなりません。

私なりの GR を補完するコンパクトデジカメとして考えている条件には、以下のようなものがあります。




  1. コンパクトデジカメとして大きすぎない、重すぎないこと
    (RX100、GR より重い、大きいのは却下)

  2. 最低 200mm の光学ズームを持っていること
    (コンパクトデジカメだけで出かける場合に、望遠好きな私にとって RX100 の 100mm までは物足りなく感じていた
     →これが RX100 を GR の補完的サブカメラとせず、手放した理由)

  3. P/S/A/M の各撮影モードが用意されていること

  4. 露出補正を始めとする撮影操作が行いやすいこと
    (基準は愛機 PowerShot S シリーズ)

  5. USB 充電可能なこと
    (できるだけ microUSB 端子が望ましく、充電条件を選ばないこと)

  6. できるだけ Wi-Fi 機能が内蔵されていること
    (さらにできれば Flickr へのアップロード機能があれば完璧)


といったあたりでしょうか。

1番目2番目の項目が最重要でありまして、とにかくサイズと重さ重視。GR とのコンパクトな2台体制を考えた場合に、

サブのコンパクトは画質より持ち歩きやすさ、一定のズーム域を確保


という考えであります。

このあたりは GR ユーザーがサブカメラを考える場合でも、各自で方向性が全く異なるでしょうから、これが正解とか、これが良いとかは全く思っておらず、単に自分が欲する方向性です。

多少なりとも「カメラを持っていく」という時は、広角側は GR に任せ、標準域は X-E1 + XF35mm F1.4 R、望遠域は XF60mm なり XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS もしくは Nikon 1(動体相手の場合)という形になりつつある昨今ですので、コンパクトデジカメだけの体制なら、むしろ軽さを重視したいわけです。

メインのコンパクトデジカメとして RX100(101.6×58.1×35.9mm / 240g)や GR(117.0×61.0×34.7mm / 245g)を使ってきて、

厚み 35mm 程度、重さ 250g が、俺にとってのコンパクトデジカメの限界


という敷居ができてきたようで、それ以上のカメラはよっぽどのことがない限り No Thank you。だったら、レンズ交換式を使うわ、の世界。

それゆえに、いくらレンズが良くて画質に定評があろうとも DMC-LX7(110.5×67.1×45.6 mm / 298g)や XZ-2(113×65.4×48mm / 346g)、MX-1(122.5×60×51.5mm / 391g !!)あたりは、私にとっては購入候補には成り得ないのです。

ここらまでデカくなると、もはや“コンパクト”デジカメでも何でもないですし、これらを選ぶなら RX100 を使い続けていたと思いますから(RX1 くらい突き抜けていると、サイズ・重量に関係なく、アリですけど ^^;)。


あとは、ズーム域。最近は GR に 28mm、35mm 相当を任せる感じになっていますが(35mm は単なるクロップだけど)、それを補完するサブのコンパクトデジカメには標準域から一定の望遠域が欲しい。

RX100 を使ってきて 28〜100mm だと少々物足りなかった。ワイド端は 28mm で十分、無理して 24/25mm スタートなんて要らないけれど、望遠側は最低 200mm、できれば 300mm オーバーが欲しい。一眼で元々望遠野郎だから、視点がそうなるので仕方ない。

となると、折しも今春のコンパクトデジカメでキヤノンとソニーから出してきた、コンパクトサイズなのに 20倍ズームというヤツ。その中でもキヤノンの↓は第一候補。



106.4×62.8×32.6mm / 233g と、RX100 より若干縦横には大きいものの薄くて若干軽い、大きめだけど普通のコンパクトデジカメサイズ。それなのに 35mm換算 25-500mm という高倍率。

当然、レンズにはしわ寄せがきていて F値は 3.5-6.8 という暗さ。晴天屋外でもなければ ISO は簡単に 1600/3200 まで上がりますし、ISO が上がらなくても最小F値で既に回折の影響が出てビシっと来ない…

のですが、キヤノン機初搭載の DIGIC 6 でゴマカシ技術が上がっているせいか、店頭とキヤノンショールームで試す限りは

「極小撮像素子の ISO 3200 で撮っても、多少は見られるんじゃね?」

という画像になっているように感じました。もちろん、ノイズリダクションをがっつりかけた後にシャープネス処理をするので等倍では見られたものではありませんが、コンパクトデジカメの望遠なんて須らくそうです。

それを思えば 500mm 域まで行ってるのにこれならまだマシかも?という印象です(あくまで店頭とショールームで試す限り)。高感度の処理はさすがキヤノンという感じですし、手ブレ補正もしっかり効きます。

おまけにキヤノンのコンパクトデジカメは慣れに慣れているカメラですから、露出補正その他の操作に対する学習コストは不要ですし、廉価機でもキチンと P/S (Tv) / A (Av) / M の撮影モードがあるのは PowerShot の良いところ

値段もこなれてきていますし、Wi-FI も内蔵(Flickr へのアップロードは無理だけど)であり、GPS 機能もあります(S100 の時の経験からデジカメの GPS 機能を使うかどうかは微妙だけど)。

唯一、USB 充電ができないことが購入にあたっての大きな欠点


になっています。おまけに、評判によれば USB 充電できないのに大食いでバッテリーの保ちがあまり良くないらしいということですから、

GR との旅カメラとしてはちょっと不安点もあるかなぁ…


という気もしています。ま、メインは GR で、サブカメラと思えば気休めにはなるかもですが。

USB 充電不可&バッテリー大食らい、ということ以外の不満といえば、「サイズ的にもう半まわり小さければなぁ…」というくらい。PowerShot S100/S110 くらいだったら完璧だったけれども、500mm 域までのズームレンズ内蔵だから贅沢は言えません。

簡単に程良く撮れるコンパクトデジカメ、という点ではキヤノンが一番信頼できると思っていることもあって、PowerShot SX280HS は GR の補完的コンパクトデジカメとして最有力候補です。

ただし、SX280HS を買ったらまた予備バッテリーを数個買わないと…という感じですけれど(USB 充電できれば予備バッテリーは1個で十分なんですが)。



また、同時期に同じ「コンパクトサイズで 25〜500mm の20倍ズーム」というスペックのカメラが登場しています。ソニーの DSC-WX300。



当然、こちらも気になっています。元より CyberShot も慣れているカメラですし、こちらは

ホントに500mmまでの20倍ズーム内蔵?と思うくらい小さい


ですし(96.0×54.9×25.7mm / 166g。SX280HS とは一回り以上違うし軽い!)、

USB 充電可能で、バッテリーの保ちも良い


ですから、旅カメラにはむしろこちらの方が向いているようにも思います。GPS 機能はないですが(問題ない)、Wi-Fi 機能はあります。

また、個人的には黒以外のカラーがどれも好みだったりします。どこのメーカーも売れすぎの廉価機以外は黒ばっかりなことが多いのですが、ソニーの WX300 は一般向けカメラという位置づけのせいか、カラーバリエーションがあります。

先のブラウンがなかなか好みなのですが、それ以外にも



も悪くないかなぁ、と思っています。たまにはカラフルなカメラも使ってみたい気がしています…(^_^;)

ただ、この WX300 は一般向け CyberShot ですので

基本的にオートで撮るカメラ


であります。P モードはあっても、S/A/M モードはない。「プレミアムおまかせオート」にお任せあれ〜、というカメラです。

ま、キヤノンやソニーのシーン認識 Ai オートは優秀だと知っていますし、それはそれで良いのですが(PowerShot N でもそうでしたし)、やっぱりねぇ…

あと 1/2.3インチの極小撮像素子で 2,000万画素の高画素というのは、実写画像を見ても微妙に感じます。縮小前提ならば問題はないですが、だったらそこまで高画素にしなくても…と思ったりします。

ソニーもノイズリダクション処理や手ブレ補正は優秀ですし、等倍で見なければ実用上は問題ないですから、そのあたりは「コンパクトデジカメなんだから気にしたら負け!」ではありますけれども(^_^;)

いずれにしても、旅カメラとして GR を補完するコンパクトとしてかなり魅力的なカメラです。ただ、

同じ25-500mmでポケッタブルサイズのコンパクトデジカメだけど
PowerShot SX280HS と DSC-WX300 ではカメラの方向性は全然違う


のは書いてきたとおりです。GR と併用するとして気になるのは、カメラの方向性が GR とはあまりにも間逆だということでしょうか。

サイズ、USB充電、バッテリーの保ち、カラバリという魅力
v.s.
オート限定、高画素すぎるという難点


の狭間にいるカメラで、PowerShot SX280HS と比べても甲乙つけがたいんですよね。価格も SX280HS と同程度ですし…うーむ。



とまぁ、この2台が有力候補ではあるのですが、候補はもう1台あります。ちょっと気になっていたパナソニック LUMIX 最新鋭機 DMC-LF1。



102.5×62.1×27.9mm と少し高さはあるのですが、結構薄い!ですし、192g なので重量的にも軽い。そして何と言っても

このサイズ・重さで 1/1.7インチ撮像素子に 28-200mm ズームレンズを搭載


しているばかりか

小さな EVF を内蔵


しています。いやー、よくまぁ、このサイズに収めたのは凄いっ!という感じです。Wi-Fi も内蔵。

昨日発売されたばかりということもあり、お値段はまだそれなりにするので前述2台とはランク違いです。というか、1/1.7インチ撮像素子というのは PowerShot S シリーズや先に挙げたビッグサイズのハイエンド・コンパクトデジカメ機に搭載されている撮像素子と同じです。

もっとも、それなのに薄く軽いということは当然レンズにしわ寄せ行きまくりでしょうし、実際店頭やショールームで撮影してみても

「SX280HS や WX300 より1ランク良い撮像素子とは思えないなぁ。相変わらずパナの高感度処理は微妙すぎるし…」

という感じで、正直あまり画質的に良い印象はないんですよね。ISO 400 でもなんか既に微妙だし…。あくまで店頭やショールームで少し試した限りなので、実際に買って使えばまた違うのかもしれませんが。

加えて実機を触っていると

最新のハイエンド・コンパクトデジカメにしては、レスポンスがイマイチ


に感じます。キヤノンやソニーだとサクサクと待ちなしで操作できるのですが、DMC-LF1 は時々一瞬の待ちがあります。LUMIX は得てしてそういう傾向にありますが、2013年のコンパクトデジカメにしてはいただけない。特に LF1 は5万円弱なのですから。

操作性自体は PowerShot S シリーズに始まるレンズ根元のリングコントローラーを採用したり、Fn ボタン、クイックメニュー的なものがあって悪くはありません。ただ、サクサクというほどじゃないレスポンスが何とも…ですね。


ただ、EVF 内蔵というのは大きなポイント。背面液晶と EVF はアイセンサーによる自動切り替えではなく、ボタンによる手動切替なのが残念ですが、

どんなにショボい EVF でも、条件に左右されずに構図が確認できる


のは素晴らしい利点。メインで使うレンズ交換式カメラは EVF 内蔵機しか買わない、という私ですから、コンパクトデジカメでも EVF 内蔵というのは魅力的です。

ズーム域も(PowerShot N と同じ)28-200mm あれば、一応は十分です。と言いたいのですが、SX280HS や WX300 の 500mm 域までのズーム域を見てしまって比較すると、どうしても物足りないのも事実。PowerShot N の時も「もっとズームできれば…」ということはありましたしね。

そういう意味では LF1 の場合、

EVF 内蔵、薄い、一応のズーム域
v.s.
期待値・値段に比べて微妙な画質、微妙なレスポンス、望遠域がもう少し…


という良し悪しの狭間で悩んでいます。値段的には前2機種と比べてかなり高くなるので予算オーバーなのですが、PowerShot N、RX100 を売れば余裕で買えるくらいにはなっていますので…(^_^;)

ただ、このボディフォルムは完全に RX100 と同じで、このままだとグリップが安心できないんですよねぇ。RX100 よりは薄くて軽いので、RX100 ほど悪くはないんですけど…



とまぁ、ダラダラと書いてきましたが、こんな感じで GR の補完的サブカメラ、次のコンパクトデジカメを迷っています。勿論まだ買っていません。悩んでいる時が楽しい時でもあるので、もう少し悩んでいようかな、と(笑)

結局どれを買っても妥協は必要ですし、元々高倍率コンパクトデジカメなんて妥協しなければなりませんが、なるべく良い相棒を見つけて見たいと思います。

安心安定の PowerShot SX280HS にするか。
割りきって旅カメラに一番向いた CyberShot WX300 にするか。
EVF 内蔵に惹かれて DMC-LF1 にするか。

うーん、悩ましい…

Canon デジタルカメラ Power Shot SX280HS 光学20倍ズーム PSSX280HS
Canon デジタルカメラ Power Shot SX280HS 光学20倍ズーム PSSX280HS

(あまり無駄遣いせず、学習コストも要らないのが一番良いとは思うのだけど…)