【１】OS X Mavericks とか iWork for iCloud とか

Mavericks は「異端者」とか「一匹狼」という意味のようですが、OS名にネコ科動物名を付ける伝統を止めてしまったのは、また一つ Jobs 時代から離れる出来事が増えたという感じですね。どうでもいいけど。

OS X や Safari の改善ポイントは

• Finder ウィンドウのタブ化、ファイルにタグを付けて検索可能に
  （これは便利。ってか、ようやくか…という感じ。Finder カスタマイズツール「Total Finder」は死亡のお知らせかな）


• マルチディスプレイ時の動作改善。ディスプレイ毎のフルスクリーン化など
  （マルチディスプレイが使いづらくて、ディスプレイを27インチにしてからデュアル・ディスプレイを止めてしまったが、こうなると復活するかも）


• Apple TV に繋いだテレビを Wi-Fi 経由でマルチディスプレイの１つにすることが可能に
  （これはこれで便利かもしれない。Apple TV の用途が増えていいが、2011年モデルで使えるのだろうか…？）


• OS X のメモリ消費改善・効率化
  （これは朗報）


• Keychain の暗号化された上での icloud 同期。
  （ブラウザレベルでは当たり前になりつつあり、目新しいわけでもないが、OS レベルでの機能としてという話）


• Safari の改良。タブ毎にプロセスが独立して、落ちても１つのタブだけクローズすれば済むように
  （これも後追いですな）


• Safari の JavaScript 高速化とか、バッテリー消費が減ったとか…
  （Safari に限らず、この手の話はもう食傷気味でどうでもええ）


• iCal のデザインが戻った
  （まぁ使いづらかったから当然だな）


• iBooksアプリ、地図アプリも Mac に。地図アプリはパソコンで調べた結果を iOS に同期
  （iBooks は使ってないし、地図アプリはだいぶマシになったが、店舗の検索がまだまだ弱いからなぁ）


• リリースは今年秋

といったところで、



です。

ただまぁ、改善点は使っていて不満に感じていたところが多いので、そう悪い印象はないですね。もうパソコン向け OS で（良い意味で）驚かせるのは、どのメーカーでも無理だろうと思いますし。

また、



も発表になって、独立した一つのコーナーで紹介されました。Safari、Chrome、IE10 で使えるようで、リリースは今年末。

■ Apple - OS X Mavericks - Do even more with new apps and new features.（米国サイト）

【２】マイナーチェンジ MacBook Air と フルモデルチェンジ MacPro 発表

Haswell 搭載による性能強化（主にグラフィック処理）とバッテリー持続時間が延びた MacBook Air は、純粋にマイナーチェンジ。今年はまだ Retina 化はないと思っていたので、そこは予想通り。

価格が米国では $100 安くなっていましたが、円安になったせいで日本では値上げされていますね。最廉価モデルで８万円台のインパクトがなくなったのは残念なところ。

■ MacBook Air - Apple Store (Japan)

そして、プロユーザー、コアユーザーが首を長くして待っていた MacPro のフルモデルチェンジが発表され、発売が今年末に。

高さが半分と小型化された黒い筐体は、サブウーファー（スピーカー）とかダイソンの本体あたりを思わせるデザインですが、機能的には色々先取りで Pro の名に相応しいものになりそうです。価格が気になりますけれど。

反面、MacBook Pro、iMac、Mac mini は音沙汰なしで拍子抜け。別途発表ですかねぇ。

個人的にはそろそろ今年〜来年でデスクトップ機を買い換えようと思っていて、27インチ iMac から Mac mini＋ EIZO ディスプレイに切り替えたいなぁ、とは思っているのですけど、値段次第では MacPro が良いかもな気が。

【３】デザイン一新、使い勝手改善の iOS 7

色々な巷の予想でも、私個人の予想でも



と思われていたわけですが、実際にはデザイン一新以外に



という印象もある iOS 7 でした。Control Center しかり、マルチタスク開放しかり、写真アプリの改善しかり。

しかし何よりも



でした。いや、これは素直に驚きでした。

写真で見るより、実際のデモ画面を動画で見ると、なかなか凄い。半透明多用、嫌味にならない3D多用で、フロントと背景の動きの独立感が格好良すぎです。

ま、見るからにかなり重い処理っぽいので、旧機種ではデモのようなクールな表示に対応しきれないだろうなぁ…とは思いますが。

ちなみに、iOS7 は iPhone 4 以降、iPad 2 以降、iPad mini、第5世代 iPod touch。とうとう iPhone 3GS のサポートは切られることになりましたが、さすがにもう４年になりますから十分でしょう。

なお、基調講演で iOS 7 の大きな機能として紹介された１０の機能は以下のとおり。

• 下からスワイプで各種設定が可能な Control Center 表示
  （これはイイね！ ってか、脱獄アプリの定番 SBSetting みたいだねぇ）


• マルチタスクを全アプリに開放！
  （とうとう！）


• Safari 色々改善


• Mac の AirDrop が iOS にも！これは便利！！
  （でも昨秋以降の発売機種のみ…orz）


• カメラにスクエア写真撮影やエフェクト機能が付いた


• 写真アプリで写真が色々整理できたり、日付ごとに写真がまとめられたり、iCloud との連携が。
  （よーーーやく、まともな写真「管理」アプリになりそう）


• Siri の改善、男性ボイス
  （未だに日本で Siri を常用してる人はいるのだろうか…）


• iOS in the Car で車のカーナビ画面と連携。
  （日本ではどうなのか…そもそもカーナビが要らなくなりつつ…）


• AppStore の改善、アプリの自動アップデートが可能に！
  （ようやくかよ、ですけど）


• iTunes Radio 登場。例によって米国から
  （日本では期待してないわ）

この他に、アプリ毎の VPN なんかは企業系には魅力的ですし、盗難紛失時の機能として単なるロックやデーター消去以外にアクティベーション・ロックも追加されたのは◎。これで iPhone / iPad をパクる奴が少なくなればいいのですけど。

いずれにしても、デザインはスーパークールだけど、それだけでなく



みたいな感じで、良くなっていそうなのは確か。メールは MailBox そのままだし、Control Center は SESetting だし（笑）

脱獄する理由も随分と少なくなってきたのではないかと思いますが、それだけでなく



という印象。

Google や Android 端末メーカーがいくら頑張ってパクっても、ここまで格好いいデザインは作れないだろうな…と思える出来の良さ（基調講演を見る限り、ですが）。



であることを改めて痛感する iOS 7 でした。

ま、それにしても



感じでしたけどね。あと、あのデザインに日本語フォントが合うのかどうか…心配です X-)

β版は今日から、正式版リリースは秋ですので、iPhone 5S の登場も秋になるのでしょう。９月か１０月あたりでしょうね。

■ Apple - iOS 7（米国サイト）



いずれにしても、



印象です。iOS 7 はもちろん、MacOS X も。

ぶっちゃけ言えば



ですね。久しぶりにちょっとワクワク。デザインだけでそう思わせるのは、さすがアップルですかねぇ。悔しいけれど。