【6/8 追記】一部に事実誤認がありましたので、追記修正を行いました。
前編記事では従来の“Eye-Fi 連動カメラ”とは一線を画す、GR の進化した Eye-Fi 連動機能を紹介しました。
■ GR と Eye-Fi カードの便利で微妙な関係【前編】〜 従来の Eye-Fi 連動から一歩進んだ便利な転送機能
その中でも触れたように「GR と Eye-Fi の連動機能が進化しても、Eye-Fi カードの設定の面倒臭さ、ややこしさは何も変わらない」のは紛れもない事実です。
などと書いていたところに、初期設定のややこしさを大幅に改善した新しい Eye-Fi カード「Eye-Fi mobi」が発表され、昨日の記事で触れました。
■ シンプル&判りやすさな新製品「Eye-Fi Mobi」に見る、現行 Eye-Fi カードの難解さと多機能さ(便利さ) >
設定が大幅に簡略化され、パソコンでの初期設定も不要になったのは良いものの、今度は Eye-Fi が他の無線LAN内蔵 SDカードと比べて持っていた優位性、パソコンやネットサービスへの自動写真転送などの機能が削られています。
GR のように日々持ち歩いてスナップするカメラでは、自宅に帰って電源を入れておけば勝手にパソコンやネットサービスへ転送されるのは手間いらずで便利です。それゆえ、設定が多少面倒でも GR には従来の Eye-Fi Pro X2 の方が良いかなぁ…と思っています。
特に、新型 GR では自動全写真転送と選択転送を GR 側で選べるようになったこともあって、
ことができて、なかなか便利になったと感じています。
ただ、設定をいじる時は何かと面倒なことには定評のある Eye-Fi カードですから、転送先を変える時には少々手間は必要ですし、時には
も時にはあります。というか、バグじゃないか…というのもあったりします。
なかなか、こうスカッと「GR ユーザーには Eye-Fi お薦め!」と言い切れないのですけれど、前編記事での便利な機能とは逆に、GR で Eye-Fi を使っていて「このあたりはちょっと…」と思うところを記しておきたいと思います。
その上で、これくらいなら別に構わない、という GR ユーザーなら、Eye-Fi Pro X2 16GB Class10 はお勧めできると思います。
前編記事では従来の“Eye-Fi 連動カメラ”とは一線を画す、GR の進化した Eye-Fi 連動機能を紹介しました。
■ GR と Eye-Fi カードの便利で微妙な関係【前編】〜 従来の Eye-Fi 連動から一歩進んだ便利な転送機能
その中でも触れたように「GR と Eye-Fi の連動機能が進化しても、Eye-Fi カードの設定の面倒臭さ、ややこしさは何も変わらない」のは紛れもない事実です。
などと書いていたところに、初期設定のややこしさを大幅に改善した新しい Eye-Fi カード「Eye-Fi mobi」が発表され、昨日の記事で触れました。
■ シンプル&判りやすさな新製品「Eye-Fi Mobi」に見る、現行 Eye-Fi カードの難解さと多機能さ(便利さ) >
設定が大幅に簡略化され、パソコンでの初期設定も不要になったのは良いものの、今度は Eye-Fi が他の無線LAN内蔵 SDカードと比べて持っていた優位性、パソコンやネットサービスへの自動写真転送などの機能が削られています。
GR のように日々持ち歩いてスナップするカメラでは、自宅に帰って電源を入れておけば勝手にパソコンやネットサービスへ転送されるのは手間いらずで便利です。それゆえ、設定が多少面倒でも GR には従来の Eye-Fi Pro X2 の方が良いかなぁ…と思っています。
特に、新型 GR では自動全写真転送と選択転送を GR 側で選べるようになったこともあって、
自宅にいる時は自動全転送、出先では選択転送と GR で切り替えて使い分ける
ことができて、なかなか便利になったと感じています。
ただ、設定をいじる時は何かと面倒なことには定評のある Eye-Fi カードですから、転送先を変える時には少々手間は必要ですし、時には
これ不便、とか、これ何かおかしくね?という挙動
も時にはあります。というか、バグじゃないか…というのもあったりします。
なかなか、こうスカッと「GR ユーザーには Eye-Fi お薦め!」と言い切れないのですけれど、前編記事での便利な機能とは逆に、GR で Eye-Fi を使っていて「このあたりはちょっと…」と思うところを記しておきたいと思います。
その上で、これくらいなら別に構わない、という GR ユーザーなら、Eye-Fi Pro X2 16GB Class10 はお勧めできると思います。
まず、最初にバグ臭い挙動について述べておくと、
「RAW+JPEG で撮影した写真をスマートフォンへ選択転送する際に、受信側の端末で JPEG だけ転送する設定にしていると、いつまで経っても GR 側で写真の転送を終了したと判断されない」
というものがあります。これがミス(バグ)なのか仕様なのか判りませんし、GR 側の問題か Eye-Fi アプリ側の問題かも判りませんが、どちらにしても困る問題が起きています。
具体的にどういうことかというと、
という場合があると思います。
GR + Eye-Fi カードで撮影した写真をスマートフォン側で JPEG だけ受信するには、Eye-Fi アプリで Eye-Fi カードとペアリング処理をする際に以下のような設定を行います(Android の Eye-Fi アプリの例)。
(Eye-Fi カード設定をタップ)
↓
(Eye-Fi 登録済みのカードや端末が表示されるので GR に入れている Eye-Fi Card をタップ)
↓
(Eye-Fi カードの転送先が別の端末 or なしになってるので
この端末に転送する場合は Eye-Fi Card のところをチェックする)
↓
(転送したいファイルタイプを選ぶところで RAW 以外にチェックを入れる)
↓
(Eye-Fi カードとペアリング設定が終わると、ダイレクトモードの設定が表示される)
とまぁ、このような感じでスマートフォンに JPEG(と動画)だけ転送したい設定にできるわけですが、この状態で GR から RAW+JPEG で撮影した画像を選択して転送すると、JPEG の転送が終わっても GR 側はまだ転送中という認識のままのようで、
新たに選択転送しようとすると、この画面が出てしまう
のようになります。ダイレクトモードでも既存の無線LAN 経由でも症状は同じです。
一度電源を入れ直すと再び選択転送ができるようになりますし、Eye-Fi アプリ側でのペアリング設定時に RAW も受信するように設定すれば問題なく全て転送されて転送終了状態になりますが、
のは非常に困りものです(もちろん JPEG だけで撮っている画像に関しては問題ない)。
原因がいずれにあるのか判りませんが、GR + Eye-Fi で改善してもらいたい項目の一つですし、
と思います。是非、ご一考願いたいですね。
また、GR + Eye-Fi で便利な選択転送機能で、もう一つ改善して欲しいことがあります。
のは不便です。転送したい画像を一つ一つ、ちまちま選ぶのは面倒な時もあります。
GR では画像の削除・プロテクトを行う場合には複数枚指定の際に「1枚ずつ選ぶ」か「範囲指定」かを選択できるだけに、Eye-Fi の選択転送の時だけ1枚ずつ選ばなきゃならないのは残念です。
できなくはないと思うので、Eye-Fi の選択転送画像を選ぶ時も範囲指定できるようにして欲しいですね。
【2013/6/8 追記】初出時の以下の記述、再生時の20/81コマ画面にてページ送りができないというのは誤りでした。直接ページ送りを行うことはできませんが、コメントでご指摘いただいたとおり、DISPボタンを押すことでページ送りモードになります。お詫びして訂正いたします。
まぁいちいちページ送りモードにするのは微妙な気もしますし、Eye-Fi の転送画像選択時も再生画面と挙動を合わせて欲しいと思いますが…【追記終わり】
ついでに言っておくと、これは通常の画像再生画面でもそうなのですが、
と思ってます。大量に撮影した時に写真を選ぶ時には少々まどろっこしい。
20コマ(Eye-Fi 選択転送時はこの画面)、81コマ画面では上下にも移動できるとはいえ、いずれの画面でも上下左右に1コマずつですし、GR の 20コマ/81コマ画面のスクロールは、いささかモッサリ。
GR の再生画面に関しては背面ホイールダイアルで高速にコマ送りができるということもないので、キヤノン機みたいに 10/100コマ前後移動ができるか、20/81コマ状態の時にはページ送りができるようになってくれると嬉しいと思います。
背面の上下左右ボタンと、アップダウンダイアル / ADJ. レバーの機能が同一になっていますから、そのあたり工夫してもらえると良いなぁ…と思っています。
ともあれ、これらは基本的に「出先でスマートフォンやタブレットに選択した写真を転送する」という場合の話であり、先にも述べたように「1日撮った分をまとめてパソコンやネットへ転送する」という場合には関係のないことです。
iOS/Android 端末とのやり取り専用の新製品「Eye-Fi Mobi」について書いた昨日の記事でも述べたように、アレコレ色々できる分だけややこしいのが従来からの Eye-Fi カードです。
特に Eye-Fi で面倒くさいのは「Eye-Fi に設定できる転送先は同時に1つのみ」ということ。つまり
ということです。複数の端末からのアクセスは超面倒です。
他の無線LAN 内蔵 SDカードでは
「外部の端末(スマートフォン・タブレット・パソコン)から SDカードへアクセスして中身を見る(必要なら保存する)」
という判りやすい形ですが、Eye-Fi では
「Eye-Fi カードから登録した端末へ写真を転送する」
という形態(ポリシー)になっているので、転送先は常に1つ。そもそものコンセプトが異っています。
それゆえに複数の端末で1つ Eye-Fi カードを使おうと思うと、いちいち Eye-Fi カードのペアリング登録を変更する必要がありますし、
Eye-Fi カードの登録先(転送先)を変える時にはネット接続が必要
ですので、Wi-Fi モデルのタブレットや iPod touch のような端末で Eye-Fi の転送先を変更するには、別途モバイルルーターなりテザリングできる端末なりが必要になります。
おまけに
ので、何度かやり直しが必要だったりと、正直このあたりは挙動が未だに安定しきってるとは言えないと思います。昔みたいに不安定極まりない状況ではありませんが…
(先に Android 端末での Eye-Fi 登録方法を示したので、こちらは iPhone で)
(設定→ Eye-Fi カード設定と進んで「Eye-Fi Card」を選択。
Eye-Fi カードが複数ある場合はペアリングしたいカードを選ぶ)
(ここで、はい、と答えると Eye-Fi カードとペアリングされる)
(ネットワークの追加を選ぶと、ダイレクトモード用プロファイルをインストールできる)
(ブラウザが開いて、Eye-Fi サイトからプロファイルのインストールを選ぶと
自分の Eye-Fi カードに直接接続ためのプロファイルがダウンロードされる)
(インストールを選ぶと確認とパスワード入力の後、プロファイルが入る)
(プロファイルがインストールされると、Eye-Fi カードへのダイレクトモードでの
接続のネットワーク設定を自分で設定しなくて済む)
Eye-Fi カードの転送先を切り替える時は、先の Android での設定、上記の iOS での設定を行います。転送する時にはいちいち切り替えですので面倒くさいですが、仕方ありません。
ただ、一度切り替えが成功していれば、
であります。特に
ので大変便利です(パソコンへの転送と同じ感覚)。iOS だと無線LAN の繋ぎ変えやアプリの起動が必要なので、一手間かかりますが、Android では大変楽ちんです。
(勝手に転送されるのはバックグラウンドタスクが自由な Android ならでは…)
(通知領域で転送の進行状況も表示される)
(Android の場合、Eye-Fi アプリから共有機能で他アプリへ送れるのも便利)
(iOS ではクラウドやPCにしか送れないので、断然 Android が便利)
他の無線LAN 内蔵 SDカードでは自分で写真を取りに行く感覚ですが、Eye-Fi は自動転送が基本。それだけに
こともあるかと思います。まぁ、設定の面倒さは何度でも言いたくなりますが…
また、Eye-Fi カードを新規購入した場合は、パソコンに「Eye-Fi Center」なる管理ソフトをインストールして、そこで新しい Eye-Fi カードを(Eye-Fi のサーバーへ)登録する必要があります。さらに
自宅やモバイルルーターなど接続する無線LANの設定
スマートフォン・タブレットと直接接続するダイレクトモードの設定
パソコンに取り込むための設定
自動的に全写真を転送するか選択転送するか、の設定
などを最初に行わなければなりません。
今回、最後の項目だけ GR ではカメラ内でできるようになったわけですが、
できるようになって欲しいと切に思います(GR でなくても)。特に既存ネットワークへの接続設定はカメラ内でできて欲しいと思いますね。
とまぁ、取り留めもなく乱文になってしまいましたが、GR での Eye-Fi 利用はちょっと便利になった、特に出先で一部の写真を転送するのは大変便利になりました。
しかし、でもやっぱりまだまだ敷居は高く、面倒もあって、それは今回の GR の Eye-Fi 連動機能が充実しただけでは何ともならないことです。
ではあります。
GR の発売前のイベントでは Eye-Fi からも専任の説明員の方が来られていましたが、
「GR には Wi-Fi 機能がないのだからリコーももう少し力を入れてアピールしつつ、Eye-Fi と組んで連携のための簡易パンフレットを作るなどしても良いのでは?」
と思います。少なくとも街スナップ、JPEG メインの人には良い機能だと思いますしね。
ただ、Wi-Fi 機能内蔵の代わりの Eye-Fi 連携機能だったとしても、はっきり言って
のも事実です。PowerShot N の Wi-Fi 機能、スマートフォンやパソコンとの連携、転送機能の簡単さを思うと、「Eye-Fi は代替品でしかないなぁ」と痛感します。
ですから、Wi-Fi 機能内蔵カメラのような便利さ、簡単さを望む向きには全くオススメ出来ませんが、
という人には、購入を考えるだけの価値はあると思います。
ホントこう、気兼ねなくオススメするには、もう一声なんですけれど…(^_^;)
■ Eye-Fi(アイファイ)カード - あなたのカメラをワイヤレスに
■ GR と Eye-Fi カードの便利で微妙な関係【前編】〜 従来の Eye-Fi 連動から一歩進んだ便利な転送機能
■ シンプル&判りやすさな新製品「Eye-Fi Mobi」に見る、現行 Eye-Fi カードの難解さと多機能さ(便利さ)
「RAW+JPEG で撮影した写真をスマートフォンへ選択転送する際に、受信側の端末で JPEG だけ転送する設定にしていると、いつまで経っても GR 側で写真の転送を終了したと判断されない」
というものがあります。これがミス(バグ)なのか仕様なのか判りませんし、GR 側の問題か Eye-Fi アプリ側の問題かも判りませんが、どちらにしても困る問題が起きています。
具体的にどういうことかというと、
RAW+JPEG で撮ってるが、スマートフォンに RAW は転送したくない、JPEG だけで
という場合があると思います。
GR + Eye-Fi カードで撮影した写真をスマートフォン側で JPEG だけ受信するには、Eye-Fi アプリで Eye-Fi カードとペアリング処理をする際に以下のような設定を行います(Android の Eye-Fi アプリの例)。
(Eye-Fi カード設定をタップ)
↓
(Eye-Fi 登録済みのカードや端末が表示されるので GR に入れている Eye-Fi Card をタップ)
↓
(Eye-Fi カードの転送先が別の端末 or なしになってるので
この端末に転送する場合は Eye-Fi Card のところをチェックする)
↓
(転送したいファイルタイプを選ぶところで RAW 以外にチェックを入れる)
↓
(Eye-Fi カードとペアリング設定が終わると、ダイレクトモードの設定が表示される)
とまぁ、このような感じでスマートフォンに JPEG(と動画)だけ転送したい設定にできるわけですが、この状態で GR から RAW+JPEG で撮影した画像を選択して転送すると、JPEG の転送が終わっても GR 側はまだ転送中という認識のままのようで、
新たに選択転送しようとすると、この画面が出てしまう
のようになります。ダイレクトモードでも既存の無線LAN 経由でも症状は同じです。
一度電源を入れ直すと再び選択転送ができるようになりますし、Eye-Fi アプリ側でのペアリング設定時に RAW も受信するように設定すれば問題なく全て転送されて転送終了状態になりますが、
「RAW+JPEG で撮って、スマートフォンには JPEG だけ転送」が上手くできない
のは非常に困りものです(もちろん JPEG だけで撮っている画像に関しては問題ない)。
原因がいずれにあるのか判りませんが、GR + Eye-Fi で改善してもらいたい項目の一つですし、
いっそ GR 側に JPEG だけ転送する設定があっても良いのでは?
と思います。是非、ご一考願いたいですね。
☆
また、GR + Eye-Fi で便利な選択転送機能で、もう一つ改善して欲しいことがあります。
Eye-Fi 選択転送時の写真選択には範囲指定がない
のは不便です。転送したい画像を一つ一つ、ちまちま選ぶのは面倒な時もあります。
GR では画像の削除・プロテクトを行う場合には複数枚指定の際に「1枚ずつ選ぶ」か「範囲指定」かを選択できるだけに、Eye-Fi の選択転送の時だけ1枚ずつ選ばなきゃならないのは残念です。
できなくはないと思うので、Eye-Fi の選択転送画像を選ぶ時も範囲指定できるようにして欲しいですね。
【2013/6/8 追記】初出時の以下の記述、再生時の20/81コマ画面にてページ送りができないというのは誤りでした。直接ページ送りを行うことはできませんが、コメントでご指摘いただいたとおり、DISPボタンを押すことでページ送りモードになります。お詫びして訂正いたします。
まぁいちいちページ送りモードにするのは微妙な気もしますし、Eye-Fi の転送画像選択時も再生画面と挙動を合わせて欲しいと思いますが…【追記終わり】
ファイル移動が1コマずつしかできないのも改善してほしい
と思ってます。大量に撮影した時に写真を選ぶ時には少々まどろっこしい。
20コマ(Eye-Fi 選択転送時はこの画面)、81コマ画面では上下にも移動できるとはいえ、いずれの画面でも上下左右に1コマずつですし、GR の 20コマ/81コマ画面のスクロールは、いささかモッサリ。
GR の再生画面に関しては背面ホイールダイアルで高速にコマ送りができるということもないので、キヤノン機みたいに 10/100コマ前後移動ができるか、20/81コマ状態の時にはページ送りができるようになってくれると嬉しいと思います。
背面の上下左右ボタンと、アップダウンダイアル / ADJ. レバーの機能が同一になっていますから、そのあたり工夫してもらえると良いなぁ…と思っています。
☆
ともあれ、これらは基本的に「出先でスマートフォンやタブレットに選択した写真を転送する」という場合の話であり、先にも述べたように「1日撮った分をまとめてパソコンやネットへ転送する」という場合には関係のないことです。
iOS/Android 端末とのやり取り専用の新製品「Eye-Fi Mobi」について書いた昨日の記事でも述べたように、アレコレ色々できる分だけややこしいのが従来からの Eye-Fi カードです。
特に Eye-Fi で面倒くさいのは「Eye-Fi に設定できる転送先は同時に1つのみ」ということ。つまり
複数の端末から Eye-Fi カード内の写真へアクセスしたければ
その都度 Eye-Fi アプリから Eye-Fi カードの登録端末を切り替える必要がある
その都度 Eye-Fi アプリから Eye-Fi カードの登録端末を切り替える必要がある
ということです。複数の端末からのアクセスは超面倒です。
他の無線LAN 内蔵 SDカードでは
「外部の端末(スマートフォン・タブレット・パソコン)から SDカードへアクセスして中身を見る(必要なら保存する)」
という判りやすい形ですが、Eye-Fi では
「Eye-Fi カードから登録した端末へ写真を転送する」
という形態(ポリシー)になっているので、転送先は常に1つ。そもそものコンセプトが異っています。
それゆえに複数の端末で1つ Eye-Fi カードを使おうと思うと、いちいち Eye-Fi カードのペアリング登録を変更する必要がありますし、
Eye-Fi カードの登録先(転送先)を変える時にはネット接続が必要
ですので、Wi-Fi モデルのタブレットや iPod touch のような端末で Eye-Fi の転送先を変更するには、別途モバイルルーターなりテザリングできる端末なりが必要になります。
おまけに
Eye-Fi 転送先(ペアリング登録)の変更が上手くいかない時もある
ので、何度かやり直しが必要だったりと、正直このあたりは挙動が未だに安定しきってるとは言えないと思います。昔みたいに不安定極まりない状況ではありませんが…
(先に Android 端末での Eye-Fi 登録方法を示したので、こちらは iPhone で)
(設定→ Eye-Fi カード設定と進んで「Eye-Fi Card」を選択。
Eye-Fi カードが複数ある場合はペアリングしたいカードを選ぶ)
(ここで、はい、と答えると Eye-Fi カードとペアリングされる)
(ネットワークの追加を選ぶと、ダイレクトモード用プロファイルをインストールできる)
(ブラウザが開いて、Eye-Fi サイトからプロファイルのインストールを選ぶと
自分の Eye-Fi カードに直接接続ためのプロファイルがダウンロードされる)
(インストールを選ぶと確認とパスワード入力の後、プロファイルが入る)
(プロファイルがインストールされると、Eye-Fi カードへのダイレクトモードでの
接続のネットワーク設定を自分で設定しなくて済む)
Eye-Fi カードの転送先を切り替える時は、先の Android での設定、上記の iOS での設定を行います。転送する時にはいちいち切り替えですので面倒くさいですが、仕方ありません。
ただ、一度切り替えが成功していれば、
GR の電源を入れるだけ(自動転送時)、写真を選択するだけ(選択転送時)で
スマートフォンやタブレットに写真が勝手に入っていくのは便利
スマートフォンやタブレットに写真が勝手に入っていくのは便利
であります。特に
Android だとアプリを起動せずとも勝手に転送される
ので大変便利です(パソコンへの転送と同じ感覚)。iOS だと無線LAN の繋ぎ変えやアプリの起動が必要なので、一手間かかりますが、Android では大変楽ちんです。
(勝手に転送されるのはバックグラウンドタスクが自由な Android ならでは…)
(通知領域で転送の進行状況も表示される)
(Android の場合、Eye-Fi アプリから共有機能で他アプリへ送れるのも便利)
(iOS ではクラウドやPCにしか送れないので、断然 Android が便利)
他の無線LAN 内蔵 SDカードでは自分で写真を取りに行く感覚ですが、Eye-Fi は自動転送が基本。それだけに
設定の面倒さえ乗り越えられれば、実際の利用時は Eye-Fi の方が便利に感じる
こともあるかと思います。まぁ、設定の面倒さは何度でも言いたくなりますが…
☆
また、Eye-Fi カードを新規購入した場合は、パソコンに「Eye-Fi Center」なる管理ソフトをインストールして、そこで新しい Eye-Fi カードを(Eye-Fi のサーバーへ)登録する必要があります。さらに
自宅やモバイルルーターなど接続する無線LANの設定
スマートフォン・タブレットと直接接続するダイレクトモードの設定
パソコンに取り込むための設定
自動的に全写真を転送するか選択転送するか、の設定
などを最初に行わなければなりません。
今回、最後の項目だけ GR ではカメラ内でできるようになったわけですが、
Eye-Fi 連動機能が今後拡充できるなら、Eye-Fi の初期設定をカメラ内で
できるようになって欲しいと切に思います(GR でなくても)。特に既存ネットワークへの接続設定はカメラ内でできて欲しいと思いますね。
☆
とまぁ、取り留めもなく乱文になってしまいましたが、GR での Eye-Fi 利用はちょっと便利になった、特に出先で一部の写真を転送するのは大変便利になりました。
しかし、でもやっぱりまだまだ敷居は高く、面倒もあって、それは今回の GR の Eye-Fi 連動機能が充実しただけでは何ともならないことです。
お薦めではあるけれど、安易に勧めるのも難しい、もどかしさ
ではあります。
GR の発売前のイベントでは Eye-Fi からも専任の説明員の方が来られていましたが、
「GR には Wi-Fi 機能がないのだからリコーももう少し力を入れてアピールしつつ、Eye-Fi と組んで連携のための簡易パンフレットを作るなどしても良いのでは?」
と思います。少なくとも街スナップ、JPEG メインの人には良い機能だと思いますしね。
ただ、Wi-Fi 機能内蔵の代わりの Eye-Fi 連携機能だったとしても、はっきり言って
Wi-Fi 内蔵デジカメの使い勝手には遥か及ばない
のも事実です。PowerShot N の Wi-Fi 機能、スマートフォンやパソコンとの連携、転送機能の簡単さを思うと、「Eye-Fi は代替品でしかないなぁ」と痛感します。
ですから、Wi-Fi 機能内蔵カメラのような便利さ、簡単さを望む向きには全くオススメ出来ませんが、
- 日々のスナップ写真をパソコンに手間なく取り込みたい
- 旅先、出先にて GR で撮った写真をネットにアップしたい
という人には、購入を考えるだけの価値はあると思います。
ホントこう、気兼ねなくオススメするには、もう一声なんですけれど…(^_^;)
■ Eye-Fi(アイファイ)カード - あなたのカメラをワイヤレスに
■ GR と Eye-Fi カードの便利で微妙な関係【前編】〜 従来の Eye-Fi 連動から一歩進んだ便利な転送機能
■ シンプル&判りやすさな新製品「Eye-Fi Mobi」に見る、現行 Eye-Fi カードの難解さと多機能さ(便利さ)
コメント
コメント一覧 (4)
DISPボタンでのページ送りは可能でした。事実誤認でしたので、記事の方も訂正の上、修正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。
(GRD4 は使っていなかったので…という言い訳 ^^;)
バージョンアップで色々直りそうだったら買おうかな…。
確かにワンクッション必要なのは若干手間ですね。
リコーは削除やプロテクトで範囲指定ができるとかあるので使い勝手が悪くないだけに、そこだけ画竜点睛を欠くかな、という感じです。
(このあたりの使い勝手はキヤノンのコンパクトが一番、卒がないですが)