INFOBAR A02 のセカンド・インプレッションを3回に分けて書いてきている最終回。【前編】ではウンコすぎるカメラ機能について当たり散らし、前回の【中編】では au 800MHz LTE の良さを持ち上げまくり、と上げたり下げたり忙しいわけですが、ようやく本題と言いましょうか、

“INFOBAR A02 端末そのものの良し悪し”

について、iida UI のことも含めて何点か述べておきたいと思います。

この一ヶ月半使ってきて INFOBAR A02 端末そのものに感じることを列挙してみると

  • チャチな質感・造りで、長期間の使用に耐えられるか疑問(特にスイッチ類)

  • ファンクションキーは便利だが、軽すぎて誤動作多し

  • 液晶が 5インチ端末より少し小さいとはいえ、厚みもあるし、角が丸いので、片手操作は厳しい

  • ストラップ穴とイヤホン端子が逆面は使いづらい

  • バッテリーの保ちは Android 大型液晶端末ならこんなもんレベルで、そう悪くもないが、良い印象もない

  • モバイルバッテリーに繋いで使いながら充電していると、なかなか充電が進まないのは気になるレベル

  • やっぱり iida UI は見た目だけ、実用性はイマイチ
    (でもこれを止めたら INFOBAR A02 を使ってる価値ゼロだしねぇ…)


という感じでしょうか。



とりあえず、最初から感じているオモチャっぽい感触、(HTC 端末らしい)どこか安物っぽい質感は、一ヶ月以上使ってきても常々感じます。ソリッドで質感の高い iPhone を併用しているだけに、その差は強く感じます。

もちろん INFOBAR のコンセプトからすれば、このプラッキーで少し安っちい感じがどこか POP さを醸しだして似合っている、全体のコンセプトとして統一がとれているのは十分理解するのですが、

スイッチ類の感触まで安っぽいのは不安材料


だなぁ、と感じています。特に多用するファンクションキー。

ファースト・インプレッションの記事でも強調した USB 端子のカバーが千切れるのではないかという危惧も(充電クレードルが買えない状況では特に)気になるのですが、INFOBAR A02 のスイッチの中でファンクションキーは使用頻度も断トツに多い割りにはスイッチ感が非常に軽く

このスイッチ、2年間ちゃんと保つのかいな?


という不安を感じる今日この頃です。

ま、私自身はカメラのこともあってINFOBAR A02 を2年も使うのは無理と既に感じておりますので、そのうち機種変するでしょうけれど、かといってまだ買って1ヶ月少々ですからしばらくは使うつもりです。が、なんかこう、早々に壊れてもおかしくない軽さというか…

もちろん、耐久試験は行った上での端末でしょうが(HTC 端末はあまり信用していないけど)、その軽さは不安感だけでなく

ファンクションキーは便利だけど、スイッチが軽すぎて弊害も多い


こともあります。

ファンクションキーは側面の良い位置にあるので、スリープ解除ボタンとして実に重宝します。電源ボタンより遥かに押しやすく、押す回数も多いです。これがなくて、いちいち上面の電源ボタンを押す必要があったならストレスを感じたことと思います。

ところが、このファンクションキーは非常に軽く、簡単に押されてしまいます。意図した軽さだと思いますが、誤動作も多くて嫌になります。カバンの中や尻ポケットに入れている時に、このファンクションキーが勝手に押されてしまってることが度々あります。

InfoBarA02_56


スイッチ感が非常に軽いゆえに、ちょっとどこかに当たってしまうだけで、ファンクションキーが動作してしまうわけです。カメラ機能を使った直後だと、

ファンクションキーの誤作動→勝手にスリープ解除→カメラ起動→シャッターが切られている(時には連写で何枚も)

ということになります(ファンクションキーはシャッターキーでもある)。

カメラ機能起動は何度もありますが、時には尻ポケットから INFOBAR A02 を取り出すと緊急電話モードで電話番号がランダム番号に押されていて焦ったこともありました(然るべき番号がちゃんと押されるわけではなかったので、緊急電話がかかったりはしませんが)。

ま、こういうことが頻繁にあるとは言いませんが

  • ブラウジングしていたり電子書籍を読んでいる時に、誤ってファンクションキーに触って List View が表示される

  • 横画面でカメラの構図を整えている時に、誤ってファンクションキーに触ってシャッターが切られる


ということは、しょっちゅうです。

ファンクションキーは側面の良い位置にあって便利なのは認めますが、さすがに誤操作がこうも多いと

すぐ指がかかる場所がある割には、ちょっとスイッチ感が軽すぎる


のではないかと感じています。

それに、ファンクションキーが有効活用されてるかというと、結局のところ

・スリープ解除
・List View の表示非表示
・カメラのレリーズ

くらいしか役に立ってなくて、イマイチもったいない状況ですし、便利さは感じるものの微妙なところも多々ありという感じです。



INFOBAR A02 を選んだ理由の一つとして、5インチ液晶の端末はさすがに大きすぎるから少しでも小ぶりの端末を…ということもあったのですが、

4.7インチも 5インチも手に余るのは一緒


でしたね。私の場合、男としては手がやや小さめということもあるので、尚さらです。

そういう意味では、次は 5インチ液晶端末を選ぶことに躊躇いはなくなりました。iPhone 5 のギリギリ片手操作できるサイズ感とは、4.7インチでも 5インチでも大差ありませんから、どうせなら液晶が大きくて見やすい方が良いです。

特に INFOBAR A02 は 5インチ液晶端末と比べて薄くも軽くもないので、4.7インチ液晶だからというメリットは特に感じないですね。Xperia Z の方が明らかに安心して持ちやすいと感じますし。

ただ、片手操作で一番難のある文字入力に関しては

ATOK がタブレットモード以外でも文字パレットの左右寄せを可能にした

ので、かなり助かりました。

それまでは INFOBAR A02 でも ATOK をタブレットモードにして左右寄せしていましたが、スマートフォンモードでの左右寄せは変換文字候補の表示も左右に寄せられるので、文字入力に関してはかなりストレスが減りました。

ただまぁ、文字入力時のフリックに対する追従性はまだまだ iPhone 5 レベルにはなく、その点は INFOBAR A02 だけの問題ではないのですが、少しストレスはあります。

InfoBarA02_SS5
(以前の ATOK タブレットモードでの左右寄せ)

InfoBarA02_48ATOKupdate
(現在の ATOK 非タブレットモードでの左右寄せ)


また、iPhone 5 からのメイン・スマートフォン移行という観点から言えば、イヤホン端子は一般的な上面にあるより iPhone 5 のように底面にある方が良い、と改めて感じましたね。

イヤホン端子が上面にあるのは昔からの習わしかもしれませんが、実際の使い勝手では違います。スマートフォンを持ったままポケットに入れる時には頭(端末上面側)からポケットに突っ込む方が自然であり、持ち替えずに入れることができます。

その場合、ポケット内では端末底面が上を向くことになりますので、イヤホン端子も底面にあった方が便利です。ジャケットやズボンのポケット、ぶら下げたポーチに入れる時を考えると、

色々言われたけど iPhone 5 の底面側イヤホン端子は理にかなっていたなぁ


と思います。

また、INFOBAR A02 ではイヤホン端子が上面にあるのにストラップ穴が底面にあるため、イヤホンを挿したままポケットに入れておくのが非常に入れ心地が良くありません。このあたりは iPod 由来の、スマートフォンで音楽を聴くことに対する真剣さの違いを感じます。

ま、Xperia Z のように防水のためとはいえ、イヤホン端子に蓋を付けるよりはマシですけれど。



バッテリーに関しては

Android 大型液晶端末としては可もなく不可もなしなバッテリーの保ち


で、良い印象もなければ、そう悪い印象もない。

メインスマートフォンとして移行前の iPhone 5 と比べると多少悪くなっているが、以前のような「あー、Android はバッテリー保たねぇ、使ってられねえ」という感じは全くない。

ただ、充電に関しては

内部短絡が必要なタイプじゃないのは良いけど、充電速度は遅め


と感じます。この点は iPhone からのメイン端末移行で一番気になるところ。99%→100% がやたら時間がかかるのも気になります。

また、モバイルバッテリーでの充電では 1A タイプでは使いながらだと殆ど充電が進まないのも困りものです。2A 出力タイプを使っても遅いので、このあたりはやっぱり大型液晶端末らしく大電流食いだなぁ、と感じます。INFOBAR A02 に限ったことではありませんが。



他に気になる点では

  • 着信音と通知音を別々に音量設定できない

  • GPS はマップアプリだと測位はそこそこの速度だが、サードパーティ製アプリでは不安定すぎてイライラすることも多い
    (iOS 機の方が同じアプリを使っていても GPS 処理が安定している)

  • 表面の塗装がちょっと当たる程度で簡単に剥げる
    (ケースで保護しているが、保護していない部分にカツンと当たっただけで塗装が結構もっていかれる)


といった点もありますが、INFOBAR A02 の問題というだけでない部分もあるので、それらについてはあまり強く言いませんが、最後に言っておきたいのは iida UI 2.0。

iida UI は見た目だけ


というのは買う前から判っていましたし、それでも一度使ってみたかったから INFOBAR A02 を購入したわけですが、一ヶ月半近く使ってきて思うのは、

「やっぱり iida UI って、使いづらくもないけど、決して使い良くもないよね」

と。

InfoBarA02_03


特に

iida UI はインストールするアプリ数が多い人には向かない


と感じるわけで、そういう意味では私みたいな人間が使うのは間違っているように思います。

インストールアプリが十数個レベルでシンプルに使うには iida UI は素晴らしく良いかもしれないなぁ…と思いますし、そういう意味ではプリインストールアプリが多数ある時点で iida UI とのコンセプトとミスマッチがある気がします。そしてガラケーでは本当にマッチしていただろうなぁ、とも思ったりします。

セクションがフォルダ代わりと言えますが、縦へのスクロール量はどうしても多くなりますし、ファースト・インプレッションの記事でも書きましたが、左手持ち基本の端末なのにセクションバー開閉のボタンは片手操作できない右端にあるのはストレスが溜まります。

それでも iida UI は独自の世界を持っている INFOBAR の象徴ですから、

せっかく INFOBAR を買ったのだから、多少我慢してでもできるだけ iida UI で


という思いはありますし、まだしばらくは iida UI 2.0 を使い続けると思います。

決して使い良くは感じませんが、数十個のアプリを入れていてもどうしようもなく破綻しているわけではなく

iida UI の見た目に多少癒される?ところはある


のも、また事実ですので :-)



ただ、iida UI はかなりメモリ食いのようで、アプリを幾つもタスクスイッチして使ってから iida UI のホーム画面へ戻ると

InfoBarA02_42


この画面でしばらく待たされることがあります。

最新機種なのにホーム画面で待たされるとか有りえんやろ!


と思うこと、しばしばです。そういう意味では改めて、重くてメモリ食いの iida UI を入れるならメモリ 2GB を搭載すべきだったと思います。

さらに、iida UI は使い続けてシステム全体が重くなってくると妙な挙動を起こすことがあり、

InfoBarA02_40
本来止まるところでない場所でアイコンが止まったままになる


とか

InfoBarA02_41
右側へアイコンドラッグして出てくるごみ箱が消えずに画面がズレたまま


になって再起動を余儀なくされることもあります。

あと、iida UI がハングアップしたことも数度あり、一度はアンインストールしたはずのアプリのアイコンが復活してしまい、どうやっても消せなくなって今に至っています(初期化しなければ消せない模様)。

再現性のあるバグではないので報告しようもなくてしていませんが、

iida UI 2.0 は負荷がかかった状態では不安定


で、あまり信用できるホーム画面アプリではないと思っています。それでもまぁ、せっかくの INFOBAR ですから使い続けていますけど、何とかして欲しいものです。

InfoBarA02_55


また、iida UI のメインホーム画面が多数のアプリの効率利用にはあまり向かないだけあって、当初から List View を有効活用しようと思ったのですが、

List View は追加した/されたアプリを任意順に並べ替えができない糞仕様


ということが判って以来、使っているのは一番上にあるショートカットだけです。List View は開くたびに前回使っていたメニュー位置も覚えていませんしね。

何なんでしょうね、この List View の仕様は。お仕着せ大好き、ガラケー脳全開の開発者が作ったのだろうなぁ…と思わせるダメさ加減。おまけに 無駄なアニメーションばかりあります。

iida UI 側が見た目に凝ってるなら、List View は実用第一で作れよ!


と思うんですけどね。iida UI にない素早さが List View で補えると思いましたが、全くでした。

それでも List View の一番上のショートカット画面だけは iida UI を補う形で、よく使うアプリの一部を入れることにしていますので、List View の無駄なアニメーションを切るために iida HOME 設定で「アニメーション効果」をオフにしています。

InfoBarA02_50


iida UI の本来のホーム画面くらいは凝ったアニメーション効果があっても良いと思うので、List View のアニメーション効果だけを切りたいところですが、それはできないようですので全部のアニメーション効果を OFF にしています。そうすることで iida UI のホーム画面も少しは軽くなっているようですが…


あと、iida UI HOME に関して言うと、3月まではテーマを3種類供給していたのに、その後パッタリなくなったわけで、これは「餌をやるのは最初だけ〜」ってヤツですかね。

頻繁にテーマを追加しろとは言いませんが、

INFOBAR 買う人間は iida UI に惹かれた人も多いのだから
発売直後以外も毎月1つくらいテーマを追加しろよ


と言いたいですね。それくらいしても罰は当たらんでしょうに。

ついでに言うと

INFOBAR A02 の iida HOME テーマは暗いモノばかりすぎる!


と言っておきたい。明るいテーマは後から追加された「Park」くらいしかない。あとは基本的に暗いテーマばかり。

INFOBAR A02 の端末カラーに沿った、赤や青、白にちなんだテーマもないし、これから夏に向けてもっと明るいテーマの追加を是非とも希望したいところです。



色々気になっていることを書いていくと、どうしても文句ばっかりになってしまって申し訳ないのですが、au 800MHz 帯 LTE という(現状では)強力な武器を除けば、

最新端末としては、機能的にも性能的にも特に秀でたところはない


わけで、結局のところ INFOBAR のデザインや iida UI といった点だけが特徴ですので、気になる点はマイナス点が多くなってしまいます。

とはいえ、先にも書いたように

iida UI ホーム画面のどこかしらホンワカしたところは心地よい


ですし、iPhone にはない「おサイフケータイ」機能はガラケーから移行して安定して使えていて満足しています。

InfoBarA02_39


INFOBAR A02 を一ヶ月半近く使ってきて、とても大満足とは言えませんが、ひとまず(カメラ機能以外は)こりゃ使えん的なことはありませんので、今後もしばらく使っていこうと思っています(と言いながら一ヶ月もしないうちに…なんてことがないとは言えませんが ^^;)。

ある意味 iida UI 以外は平々凡々であり、その iida UI も実用的には特に良いわけではないので、端末全体として高得点をあげられる端末とは思いませんが、

カメラ以外は 65点くらいの「可」な端末


かなぁ…と思っています。カメラ機能はマイナス5万点ですけどね!(-_-#)

あまりにも個人的な感じ方を優先したインプレッション記事なので、誰にも参考にならないとは思いますが、とりあえず一ヶ月半近く使ってきて、改めての INFOBAR A02 への感想でした。


au INFOBAR A02 と一ヶ月少々 〜セカンド・インプレッション【前編】
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INFOBAR A02 《AOAO》ファースト・インプレッション【1】
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INFOBAR A02 《AOAO》ファースト・インプレッション【5】 〜最後に言おう、カメラはアカン
au INFOBAR A02 で動作仕様外の 64GB microSDXC カードを使ってみた(保証外なのでお薦めはしないヨ)