au が今、一番力を入れている追加オプション「スマートパス」。何百万人加入!と謳い上げてるけれど、実際のところ Android では「スマートパスに入らなきゃ毎月割減額」という状況なわけで、加入してもしなくても百円も違わないという状況だったりする。

その上、iPhone / iPad 向けのスマートパスときたら、スマートパス最大の売り、というか唯一の存在意義でもある「アプリ取り放題」が事実上機能しないから(ウェブアプリで使い放題と言われてもねぇ)、よほどの人以外は加入する意味がないとも(私は)感じるくらいだ。

(ただし、現在スマートパス加入者はブックパスの読み放題プランが7月末まで無料、うたパスは3ヶ月無料なので、そちらに興味があれば悪くないかもしれない。ただし、iOS版のブックパスは Android と違って、これまたウェブアプリである)

ま、そんな「加入する意味ってあるの?」状態の iPhone 向けスマートパスをテコ入れしようとして発表されたのが、

スマートパス加入者は iPhone 修理代金をサポート


というもの。スマートパスに加入していたら、iPhone/iPad故障(自損・水没)時の修理代金が実質無料になるというもの。

これはなかなか良いかも…と思ったのですが、しかし前提条件がキッチリありました。


スマートパス加入者が iPhone 修理代金がサポートされるのは、

iPhone/iPad購入と同時または以前からスマートパスに加入している人のみ


であり、

1回の修理でサポートされる金額は 4,400円


であり、

サポートされるのは2年間で2回のみ


であり(最大 8,800円上限)、よって

修理代無料になるのは、スマートパスと Apple Care + の両方加入時のみ


であります。

au_SmartPassRelease20130328


スマートパスは月額 390円必要になりますので、年額 4,680円。2年で 9,360円。スマートパスの他の内容に興味がなければ、この修理代金サポートのためだけに入るのは、むしろ損です。

スマートパスの他のことに興味がある、使うということであれば、そのついでに修理代金サポートがついてくると思えばお得感も高まりますが、やっぱり付加サービスをどれだけ追加しても、スマートパスならではの何かがないと、現状の iPhone / iPad ユーザーに魅力はないでしょうね。

Android と違って独自のマーケット機能を提供できないので、アプリ取り放題というスマートパス最大の特長が生かせないのは止むを得ませんが、それならそれで安くするなり、他の○○パスを無料にするなりしないと、このままでは Android 以上に店頭で強制追加されるだけのサービスのままです。

ココがすごい!!と言われても全然スゴくも何ともないので、次の展開に期待しませう :-)

auスマートパス