さて、長々と続けてきた INFOBAR A02 / HTX21 のファーストインプレッションですが、ひとまずインプレという形の記事は今回で終わりにしたいと思います。次回以降も INFOBAR に関して幾つか書く予定ですが、INFOBAR A02 のインプレとしては区切りにします。

今回は、今まで触れてこなかったカメラ関係を中心に触れていきます。

InfoBarA02_PhotoSample1


購入直後に使った時から「なんじゃこりゃ」という感もあったわけですが(画角的にも驚く)、慣れは必要だろうと1週間何も言わずに使い続けてきました。その結果としての感想でもあります。

先に結論を言っておくと糞です。慣れたら変わるかと思いましたが、iPhone と比較すればするほど糞です。さすが HTC 製というべきか。

INFOBAR A02 購入して少し使ってみてかなり気に入ったので、というか LTE エリアの広さと快適性は端末云々を超えるので、ひとまず iPhone 5 からメイン環境を移行して使ってみる方向でいるのですが、幾つかのネック、ハードルがあります。その最たるものが、この INFOBAR A02 のカメラ。

さらに酷いカメラの Android スマートフォンから移ってきた人はいざ知らず、iPhone という“機能的には最小限だけど、何も考えずに綺麗に撮れる”点ではスマートフォンで最優秀の部類に入るであろう端末からの移行となると、かなり厳しく言わざるを得ません。

というわけで、今回は INFOBAR A02 のカメラについてちょっと辛口に書かざるを得ないわけですが、カメラ以外の補足的な項目とともに以下、記しておきます。



◎ LTE は広いな、大きいな 速いなー


現在 au Android 端末だけが使っている 800MHz帯 LTE エリア。先日の Part 3 記事でも「屋内に強い」と書きましたが、一昨日午後から急に入った所用で広島県東部まで行って帰ってきた時に LTE エリアの広さを実感しました。

au iPhone 5(au 2GHz帯 LTE 対応)だけでなく Xi 端末(ドコモ LTE)も持っていったのですが、

こんな田んぼしかない田舎でも LTE 入っとる!


みたいな感じで感激というか感心しました。

主要都市圏以外の地方へ行くと、県庁所在地などの大きな都市の中心部付近しか入らない au iPhone 5 の LTE エリア。何年も前からやってるのに au にもソフトバンクにもエリアぶち抜かれのドコモ Xi は、昨今本気を出して整備しているようですが、やっぱり au 800MHz帯 LTE エリアとは現状広がりが違うな、と。

新幹線があるような地方の中心駅から中心街を過ぎて郊外住宅地エリアに行くと、真っ先に 3G に落ちる au iPhone 5 の 2GHz帯 LTE。しばらくは LTE がもつけど、住宅地より田んぼがメインになる頃には 3G に落ちていくドコモ Xi。

それらに比べると、かなり粘る au Android の 800MHz帯 LTE。最近 WiMAX を全く使ってないし、イー・モバイル端末を持っていくのを忘れましたが、もしかすると

一番広いエリアで使える高速通信環境かも!?


という感じです。少なくともエリアマップ見る限り、(私がよく行く)美瑛付近も現時点で LTE 系は au 800MHz帯 LTE だけですしねぇ。

正直なところ、iPhone と Android のどちらが良いとかは関係なく、

都市圏を離れたところで au Android 向け 800MHz帯 LTE を使うと
もう au iPhone 5 の LTE では満足できんなぁ…


というのが正直なところ。都市圏ではだいぶ au iPhone 5 の LTE もマシになってきたけれど、エリアに関しては現状比較にならないレベル。

INFOBAR A02 を購入契約した理由の一つが、この au 800MHz LTE を自分で使って経験することでしたが、旅や出張で地方へ行く人なら、これはもう後戻りできないですね。




△ GPS 測位速度は満足はできないが、とりあえず実用レベル


一昨日は LTE エリアの広さもチェック確認しつつ、道中 GPS の測位速度なども見ていたわけですが、

測位速度はあまり速くない


ですね。ただ、以前の某社 Android 機のように「GPS 付いてるだけで動いとんのか!?」というようなことはなく、地図を見る分には実用的な GPS です。

ただ、測位できるはずなのに諦めることが時々あったり、屋内でカメラを取り出して撮影した時の位置情報がとんでもないところというのは多かったですね。同じような状況で iPhone 5 では問題なく測位できていたのに、ということはありました。

その点だけは少し気になりましたが、地図で現在位置を確認しながら…という用途では問題ないですし、実用上さほど不満に思うことはないように思います。




× やっぱりボディは滑りやすく、そして背面は傷つきやすい


ファーストインプレの初回記事で、ボディについては

「デザイン優先かつスッキリボディは良いけど、質感や指紋・皮脂の目立ちやすさは微妙」

と書きました。

そして今日まで1週間使い続けてきた率直な印象は

滑りやすいし、背面は小傷がつきやすい
こりゃカバーがいるわ


と。

とにかく思った以上に滑りやすい。手に持っている時にも慎重になるけれど、少しでも斜めのところに置くとツルッといく。

そして背面は、ぱっと見、傷が無いように見えても、よーく見ると1週間で小キズがあちこちに入ってた。細かいことは気にしない!でも良いのだけど、ここまで小キズが入りやすいと、背面ケースだけは買ってきた方が良いのかなぁ…と。



買ったのは何の変哲もない、透明な背面ケース。これも滑りやすいけど、本体が傷つくよりマシ。液晶保護シールが付いていたけれど、液晶保護シールは付けない派なので、そちらはそのまま Go Trash。

iPhone と違って、そうそう選べるほどケースの種類もないし、せっかくこだわって AOAO を買ったのから(少なくとも当分は)背面を隠したくないので、無難にクリア。ラメ入りにしようかと思ったが、青バックだと異様に目立つので、オサーンには無理すぎました(^_^;)

InfoBarA02_33
(ヨドバシの陳列棚1区画しかない…iPhone 5 の十数分の一)




××× カメラはかなりの広角で個性的だが、画質も使い勝手もダメすぎ


INFOBAR A02 の背面カメラは HTC J Butterfly と同じく画角 88度。35mm換算では 22〜24mm くらいの広角レンズ。いささか超広角域に足を突っ込んでいるようなワイドさです。

このあたりのスペックは何も知らずに購入したので、最初に撮影する時にあまりの画角の広さに「なんだこのワイド画面は!?」と戸惑いました。

InfoBarA02_PhotoSample03_iPhone
(iPhone 5 の画角。33mm 相当で準広角の使いやすい画角)

InfoBarA02_PhotoSample03
(INFOBAR A02 の画角。かなり横長)


画角に関しては良し悪しではなく好みの問題なので人それぞれですが、私自身の好みから言うと

ケータイでは新鮮すぎるワイド感だが、普段利用にはまり使いやすくはない


という感じですね。広角レンズですから一歩前、いや2〜3歩前に出て撮るように心がけないといけない感じです。

私自身が「28mm の画角は苦手、35mm が自分に合う」というのを毎度言っているくらいですから、iPhone の画角はかなり好みですし、反面 22mm 前後ともなると正直扱いづらいなぁ、同じような写真ばかりになりそうだなぁ、というのはあります。

ちょっと撮影時にも工夫は必要ですし、広角の割りには後述するように画質に問題があるので、撮影した写真を等倍で見たりすると、

旧世代のケータイカメラ画質


で、iPhone を使っている身としては色々な点で厳しいなぁ、と感じます。

InfoBarA02_PhotoSample07Castle


画素数やレンズのスペックは「800万画素撮像素子+ F2.0レンズ」であり iPhone 4S / iPhone 5 と同じなのですが、

iPhone とカメラスペックは同じでも、画質だけでなくあらゆる点でダメすぎる


というのがあるので、その理由を以下に列挙します。


(1)AF時にギャーギャーと信じられないくらい喧しくて、使うのを躊躇わせる糞カメラ

日本国内で販売されるケータイのカメラではシャッター音を消すことができない、というのはもはや周知のことだと思います。もちろん、INFOBAR A02 も例に漏れません。

INFOBAR A02 もシャッター音は人工音で鳴りますし、音量も調節できません。やや大きめかと思いますが、それは仕方ありません。が、

画面タップでタッチフォーカス(AF)する時にも、ギャーギャーと凄い音がする


わけです。その音量たるや、シャッター音よりデカいくらいだし、嫌な音。

耳障りな音がそこら中に響き渡り、電車内から車窓を撮るのは完全に躊躇わせられる。特に新幹線みたいな比較的静かな車内では無理ゲーです。

これ作った奴は、頭がおかしい


間違いなく、どうかしてる。この一点だけでも INFOBAR A02 のカメラは糞だと断言します。au もよくこんなものを出すね。

InfoBarA02_PhotoSample05TrainWindow
(連写&最高の一枚を選択する機能は、車窓を撮るのに最適だが喧しすぎる…)


HTC J Butterfly がこの仕様であることは私も知っていたし、このギャーギャー音を聞くと、ああ HTC か…と思ったのだけれど、au ブランド端末でも鳴らすとはねぇ。HTC J ユーザーの友達に聞いたら「ああ、使えんから iPhone で撮るよ」と言っていました。納得。

とにかく、周囲の状況をよく見て使わないと困る内蔵カメラ。HTC J ユーザーは root 取ってカメラ音を消してるみたいだけど、INFOBAR A02 はドメ専用機だからどうなりますかねぇ…



(2)ダメダメレンズのせいか、遠景の解像感がゼロ

ワイド画角の割には遠景の細かい描写は完全塗りつぶし状態で全く解像感に欠け、風景をマトモに撮るのは無理なカメラ。

InfoBarA02_PhotoSample06_iPhone
(iPhone 5)

InfoBarA02_PhotoSample06
(INFOBAR A02)


上記の iPhone 5 と INFOBAR A02 の例では ISO感度に差はあるもの、ISO 138 くらいで遠景が完全に塗りつぶしになってしまっている。だいたい、どの写真でも近接はまだ見られなくもないが、遠景は全くダメ。

最初は JPEG 圧縮率のせいかと思ったがそうでもなく、となるとレンズのせいか?近接側でも基本的な解像感がないから、ごまかしのシャープネスが強すぎて酷いし、シャープネスを落とすと解像感がない眠すぎる画像になるし、ちょっと感度上げると塗りつぶしに出るし、

今年発売のスマートフォンのくせに INFOBAR A02 のカメラ画質は酷い


と言わざるを得ませんね。画質に関しては iPhone 5 どころか、1年半前に発売された iPhone 4S にだって余裕で完敗。



(3)露出が明るすぎる

解像感はないわ、ノイジーだわ、という画質の割りには、実際よりも明るく撮ろうとする露出制御のようで、とにかくいつも露出オーバーめ。

InfoBarA02_PhotoSample12_iPhone
(iPhone 5 の場合。現実は、ほぼこんな明るさ、色)

InfoBarA02_PhotoSample12
(INFOBAR A02 の場合。無駄に明るく撮れて塗りつぶしまくり)


上記の例は、欄干に置いて撮っているので、手ブレなどはあまりない状態のはずですが、とにかく INFOBAR A02 のカメラは

無駄に明るく撮れる
無駄に明るい露出制御は手ブレ誘発
無駄に明るい露出ゆえに ISO 感度上がりまくり
結果、塗りつぶしが更に酷く、最低画質に

という結果になる。

INFOBAR A02 のカメラは色々と設定できるのでマイナス露出にすれば良いけれど、−1にすると今度はアンダー気味になりすぎることも少なくなく、なかなか難しいし、塗りつぶし画質は変わらないですしね。

何も考えずに一発で見た目に近い写真が撮れる iPhone って、実は凄いね


というのを実感させられますね。



(4)逆光または照明が入ると酷い光芒が出る

照明などの点光源があると、やたら長い光芒が出ます。

InfoBarA02_PhotoSample02_iPhone
(iPhone 5 の例。すっきり良い感じの黄昏時の風景)

InfoBarA02_PhotoSample02
(INFOBAR A02 の例。明るく撮れるのは百歩譲っても、何ですかこれは…)


いつでも出るというわけではないのですが、条件によっては出まくります。なんだかなぁ…ですね。



(5)HDR を選ぶと HDR 写真しか撮れない

INFOBAR A02 のカメラは多機能で色々な調整(露出、彩度、コントラスト)、エフェクト、連写機能などがあるわけですが、もちろん HDR 機能もあります。が、

HDR モードを選択すると HDR 写真しか撮れない


のは iPhone で「HDR 写真を撮る時は通常露出の写真も同時に残しておく」という設定にしている私としては、正直使いにくいですね。

InfoBarA02_PhotoSample04HDR
(INFOBAR A02 / HDR Mode)


INFOBAR A02 に限らず、HDR 写真はどうしても色が浅くなりがちですし、緑にかぶることもあります。それゆえ、通常露出で撮った方が良かった、ということも少なくありません。iPhone では両方同時に撮れますから、見比べてどちらか一方を採用することができます。

通常撮影と HDR 撮影を切り替えて2枚撮れば良いとしても、いちいち設定を変えるのは面倒ですし、設定を変えている間にシャッターチャンスが通り過ぎて行く場合があります。iPhone なら HDR 撮影をオンにしておけば、常に両方取れますから重宝しています。

エフェクト機能その他が色々あるより、こういったところを使いやすくしてくれる方が私は良かったですね。


InfoBarA02_PhotoSample09Effect1
(INFOBAR A02 with Effect)


というわけで、INFOBAR A02 ファーストインプレッション記事の最後は、カメラ機能にダメ出ししまくりましたが、他の欠点は許せてもカメラだけは糞呼ばわりします。酷い。フォーカシング時の音は論外だし、画質的にもダメ過ぎます。

確かに、機能的には色々あります。といっても、Android スマートフォンのカメラなら珍しくないレベルですが、あって損はないと思います。iPhone はいささかシンプル過ぎますしね。

とはいえ、色々な加工や多機能なのは別アプリに任してもいいし、標準のカメラ機能は、まず素早く綺麗に撮れて欲しい。

スマートフォンだからこそ、簡単に素早く、見た目印象に沿った写真が撮りたい


わけです。こだわった写真を撮りたきゃ、単体カメラに任せばいい話です。

スマートフォンでの撮影は手軽さ命。調整などを必要とせず、できるだけどんなシーンでも、一発で見た目に良い写真が欲しいわけです。そこのところが判ってない Android スマートフォンのカメラが多いですが、INFOBAR A02(というか HTC)のカメラは最たるものですね。

Xperia のように Android でも優秀なカメラはありますが、残念ながら INFOBAR A02 は最低の部類。

INFOBAR A02 における最低最悪の欠点はカメラ


で、ホントこれだけは残念すぎます。慣れとかで解決できない問題ですからね。



最後にボロカス言ってしまいましたが、カメラ機能を除けば、それなりに気に入っている INFOBAR A02 です。iida UI 2.0 も店頭で触ってみた時とは違う不満点も出てきていますが、我慢できないわけではありません。我慢できないのはカメラだけ(←まだ言う ^^;)。

今年は、いったんメイン端末を iPhone から Android 機に移してみよう、という思いがあり、そのために色々考えて買った INFOBAR A02 でしたが、iPhone をサブ機で持ちつつ、という条件付きならメイン端末として使えそうなので、その方向で動こうと思っています。

サブ機は昨日の記事で書いたとおり、iPhone 5 ではなく iPhone 4S で運用することになると思います。次回以降はそのあたりも色々と書くことになるかと思います。

INFOBAR A02 《AOAO》ファースト・インプレッション【1】
INFOBAR A02 《AOAO》ファースト・インプレッション【2】ちょっとダメ出し回
INFOBAR A02 《AOAO》ファースト・インプレッション【3】 〜屋内に強いLTE、動作速度もバッテリーも◎
INFOBAR A02 《AOAO》ファースト・インプレッション【4】 〜色々と細々と、◯と×