AOAO の発売を待って契約購入、日曜日から使い始めた INFOBAR A02 / HTX21。まだ、購入直後のハイテンション状態なので、ファーストインプレも割りと持ち上げモードであります。

といっても、最近スマートフォンやタブレットを買ってもあまり面白いと感じることがなく、昨年のお買いものベストでも軒並み低い評価になってしまってました(特に iOSデバイス)。それを思うと、今回の INFOBAR A02 購入後のテンションの高さは久々という感じです。

昨今は Android 機を買っても環境を整えたり、カスタマイズするのが面倒でしばらく放置することが多かったのですが(iOS 機は復元一発で直前まで使ってた環境が全部戻るから関係ない)、

INFOBAR A02 では寝不足になりながら弄ってます…


年度末の忙しい時期なのに(^_^;)

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とまぁ、そんなテンションの高さ込みでファースト・インプレッションを記しているわけですが、

冷静に文章で良し悪しを考えていくと、意外とダメ出しも多い


ことに気づきます。

購入理由を書いた記事では iida UI 2.0 に惚れた分、絶賛気味でしたが、前回のファーストインプレ【1】で冷静に良し悪しを並べていくと、意外とダメ出し気味になってしまいました。

そして今回は、さらにダメ出しというか不満を一挙出し的に並べておきたいと思います。惚れて買ったはずの iida UI やハード&ソフト一体のデザインも決して百点満点とは言えません

まだ使い始めて間なしで不慣れな部分もありますし、従来からの INFOBAR ユーザーとは全く意見を異にするだろうと思いますが、私なりの感想、意見、ファーストインプレとして書いておきたいと思います。




× 大画面サイズ端末なのに、片手持ちに不便な iida UI 2.0


INFOBAR A02 を買う理由になった iida UI 2.0 については褒め言葉ばかり並べてきましたが、欠点がないわけでもありません。特に

iida UI 2.0 のセクション開閉ボタンが右端にあるのだけは許せない


ですね。唯一最大の欠点と言ってもいい。

INFOBAR A02 は左側面にボリュームボタンとファンクションキーがあります。ファンクションキーは INFOBAR A02 のユーザーインターフェースの中でも重要なボタンだから、これらのボタンを左側面に集めているということは、INFOBAR A02 は確実に左手持ちを想定して作られていると言っていいでしょう。

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ところが、左手の片手持ちを想定している割には iida UI 2.0 のセクションを開閉するボタンはセクションバーの右端にあります。

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当然、セクションを開いたり畳む場合に、左手での片手操作がしづらい。セクションの開閉は iida UI 2.0 で多用する操作の一つだから、この時は右手を使わざるを得なくなります。

ハードとソフトの一体感が INFOBAR の売りなのに
セクション開閉ボタンの配置だけはハードとソフトが乖離している


というのは、iida UI 2.0 に感心し気に入っている中で、唯一そして大きな残念ポイントです。

何より左手だけでセクションの開閉ができれば、iida UI 2.0 ホーム画面の使い勝手が随分と向上するのは間違いありません。

iida UI 設計者的にはデザイン上思うところがあって、セクション開閉ボタンを右端に配置したのでしょうが(Windows 的だけどね ;-)、

セクションバー上のセクション開閉ボタンだけは左端にも置けるようにして欲しい

と、切に願います(是非ともファームウェア・アップデートで)。

それだけで片手持ちでの使い勝手は随分と良くなるはずですし、デザインが破綻することもないと思います(デザイナーのこだわりには影響するかもだけど ;-)。




× スリープボタンの位置


左手の片手持ちでやりにくいといえば、電源ボタンの位置もいささか困りモノ。前項のセクション開閉ボタンみたいな「どうにかしてくれ」なほどの使いづらさではないけれど、やっぱりちょっと使いにくい。

前項でも書いたようにボリュームキーやファンクションキーが左側面にあり、左手の片手持ちが便利なように作られています。そして、電源ボタンも上面の左側に配置されています。

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一見、左側に全部ボタンが集められて良さそうに見えますが、それなりに幅のある大柄ボディの端末を掴んだ場合、親指は左側面にかかるとして、人差し指はどこに行くでしょうか?

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こんな感じになって、人差し指は上面の左側を押すより右側を押す方が便利ではないでしょうか。

iPhone は電源ボタン(スリープボタン)が上面の右側にあります。左手持ちならごく自然に、人差し指が触れる位置ですので、スリープのオンオフに電源ボタンを押すのに何のストレスもありません。が、INFOBAR A02 の場合は、ちょっと握り直しが必要になる。

最初は「iPhone に慣れてしまってるからなぁ…」と考えていたのですが、どう考えても配置が合理的な場所にないのが原因と感じました。

「電源ボタンなんか使わないよ」と言う人もいますし、大画面端末を以前から使っている友人は「指が届きにくいからスリープにする時には使ってない」と言います。私も INFOBAR A02 にはファンクションキーがあるので、使うのはスリープにする時とシャットダウンの時だけです。

とはいえ、バッテリー消費のことを考えても使い終わったらすぐにスリープにしておいた方が良いわけで、昔からポケットにしまう前には電源ボタンを人差し指で押すのが癖になっている私としては、電源ボタンの位置は微妙な欠点として挙げておきたいですね。




△ ファンクションキーは便利だが、誤操作多め&現状では勿体ない


本体左側面にある INFOBAR A02 の特徴の一つであるファンクションキー。側面中ほどにあって、スリープ解除もできるハードウェアキーは、かなり便利です。

電源ボタンが微妙な位置にある分、自然な握りのままファンクションキーでスリープ解除ができますし、メインの iida UI と意外と使える List View の切り替えがファンクションキー一発でサクサクできるのも良い感じ(Android 標準ホームとのロータリー切換でも良かったと思うけど)。

端末が大型化するにつれ、側面中央や少し下めにボタンを配するような片手持ちに配慮した端末は増えてくるのかもしれません(現時点でその最たるものが、独自ホーム画面すら片手で届く範囲を考慮している ELUGA X ですが)。

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ただ、それなりに大きなボタンが左側面中央にあるということは

必要ない時にファンクションキーを押してしまうこともある


わけです。ふと握った拍子に押してしまうこともちょくちょくあります。

何かしらのアプリが起動している時にファンクションキーを押すと List View が表示されてしまいます。必要がなければ、もう一度ファンクションキーを押せば元のアプリに戻るわけですが、うっかり誤操作も多くて、便利だけど副作用もあるなぁ…という感じです。

ボリュームキーもそうですが、INFOBAR のハードウェアボタンは大きめ、かつ軽いので、押しやすい反面で誤操作も起きやすいように思います。このあたりはもう一工夫あっても良かったのではないかなぁ…と思います。

また、もう一工夫といえば

せっかく便利なハードボタンが List View 表示にしか使われてなくて勿体ない!


ですね。もったいないオバケが出るくらいです。

便利に付けてみたけれど、設計者自身がもう一つアイデアがなく活かしきれず、とりあえず List View 呼び出しでいいや的な感じがして、どうにも詰めが甘いような気がしなくもありません。

長押ししたらユーザーが指定する特定アプリが起動するとか、スリープになるとかの機能があっても良かったように思います。ダブルクリックも有りかもしれない :)

(一番良いのは押した時に起動する機能/アプリをユーザーが自由に設定できることですが :^)

いずれにしてもファンクションキーそのものは改善できなくても、機能の方はファームウェア・アップデートでもう少し何とかしてもらえないかなぁ、と思います。もったいない!




× 最初からストレージを3分の1近く(5GB 弱)も消費してるのは…


これは INFOBAR A02 だけの話だけではなくて、昨今の Android 機全般に言えることですが、プリインストールでストレージ容量を食い過ぎだろうと。16GB モデルを買って、はい空き容量 11GB っていうのは、ちょっとなぁ…と思います。

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(アプリを少し入れた後のストレージ状態ですが、当初から 5GB 弱消費)


上記画面写真にもありますが「その他」の 4.61GB…がねぇ。ホント何が入ってるんでしょう?不思議です。

もっとも私の場合、音楽を入れなければ 16GB でも何とかなりますし(音楽入れたら 64GB でも足りない)、microSDHC 併用で容量的な不満はありません。INFOBAR A02 は今年発売機にしては 32GB SDHC カードまでの対応になっていますが、個人的には問題ありません。

ただ、内蔵ストレージが増えたからといってプリインストールで3分の1近くも消費するのは、もうちょっと考えて欲しいなぁ…と思います。INFOBAR だけの問題ではなく。




× 毎日充電のために使うmicroUSB 端子が(すぐ千切れそうな)蓋付きで、充電台もまだない


これは、以前の記事で “買う前からの懸念” として書きましたので繰り返しませんが、

microUSB 端子の蓋がちぎれるのが先か
充電台が発売・購入できるのが先か


であります。というか、出ないんじゃないという気が…作ってるのがシャープではなく HTC ですからねぇ。

いやホント、au / HTC に限らず、こういうことは本気で止めて欲しいです。性能スペックよりも重要なことのはずですから、キャリアが主導しているならキッチリ企画管理してほしいですね。




今回はちょっとダメ出し回になってしまいましたが、これもまた正直な感想です。気に入って使っている iida UI 2.0 もセクション開閉ボタンの位置だけは許せませんし、おかしいと言い切りたいです。

他にも、メール受信時の LED ライトがスリープ状態の時だけではなく使っている最中にも点滅して鬱陶しいとか色々と細かい点で思うところはありますが、それくらいは我慢やスルーできるレベルです。ただ、今回挙げた点だけはちょっとなぁ、と感じています。

スペックが最新ハイエンド機より落ちることは納得して買っていますが、使い勝手に関わる部分はそう簡単に納得できないし、(電源ボタン位置みたいなものではなく)直せるものなら直して欲しいと思います。


てなわけで、次回は 800MHz LTE や速度感など良い点を中心に色々と書いてみます。


INFOBAR A02 《AOAO》ファースト・インプレッション【1】