先月中古で購入した Nikon 1 V1 については先々週あたりに諸々書きましたが、その後も予想通り、軽量スタイル時の望遠セット機として活躍しています。

Nikon 1 を買うにあたって色々と悩んだ末に V1 ボディと 1 NIKKOR VR 30-100mm f3.8-5.6 を中古で購入しました。3万円。

Nikon1V1_10


V1 の操作性の難は、ニコンショールームで散々いじって納得した以上の問題がありますが、それでもこの値段に比した性能機能は(私にとっては)コストパフォーマンス抜群としか言いようがなく、満足しています。

ただ、せっかく廉価で購入したのですから、逆にあまり周辺アクセサリーなどでお金をかけるつもりはありませんでした…が、実際に使ってみて、これはちょっと…と思った点が2つありましたので、

  1. 予備バッテリー

  2. Richard Franiec's Custom Grip


この2つだけは買うことにしました。


▽ 予備バッテリー


以前の記事で書いたように Nikon 1 V1 のバッテリーはかなりデカいものです。ミラーレス機では最大なのではないでしょうか。自分で購入したり、借りたりして色々なミラーレス機を使ってきましたが、こんなにデカいのは初めてでした(一眼レフでは 1D系のバッテリーは遥かにデカいですが)。

Nikon1V1_16
(左から DP、NEX、X-E1、V1 のバッテリー。EOS MはDP用に近いサイズ。
大柄ボディのX-E1用も大きめだが V1用はずっと厚く、重さは倍近い)


ニコン一眼レフの上級機 D800 と同じバッテリーと聞けば、そのサイズにも納得するわけですが、だったら、ものすご〜くバッテリーの保ちが良いだろうと思ったのですが、

バッテリーがデカい割には、バッテリーの保ちはちょっと良い程度


だったりするわけです。保たないわけじゃないのですが、デカい割には…という印象。

Nikon 1 V1 を買った目的上、望遠レンズ& AF-C で枚数ばらまく撮り方もするわけですが、そうであれ、そうでなくても、1日使うとそこそこ減っている。1泊2日でもバッテリー1個で充電なしは、ちと厳しい。

加えて、付属の充電器が

馬鹿でかい上に別途メガネケーブル必要という糞充電器


なわけです。

Nikon1V1_14
(X-E1 も Nikon 1 もデカいバッテリーで充電器もプラグ非内蔵という…)


デカいわりにはプラグ内蔵折りたたみじゃない充電器ってのは、持って行く時にホント面倒です。こういうところを疎かにして欲しくないものです。

ということで、当初は予定になかった予備バッテリーを購入しました。といっても、互換バッテリーで千数百円のものなのでケチるほどのことでもなく。



無駄にデカい充電器を持っていかずとも、予備バッテリー1個を含めたバッテリー2個体制なら(自分の撮り方では)3日間くらいの撮影には耐えられるかな、と。

私の場合、Nikon 1 V1 は、あくまで望遠撮影のみに特化していてスナップ撮影では使いませんから、飛行機やサッカー撮りでは枚数は進むものの、それ以外では撮影枚数も限られています。2泊3日なら大丈夫、使い方によっては3泊4日…はちょっと心配かもしれませんが(^_^;)。

もっとも、バッテリー自体も大きく重たいので、予備バッテリー1個を持っていくのも、他のミラーレス機の1個半〜2個分くらいの重量があるのは微妙ですけどね(SIGMA DP のバッテリーなら4個分くらいだ ;-)。



▽ Richard Franiec's Custom Grip


さて、もう1つ Nikon 1 V1 のために購入したのは Richard Franiec のカスタムグリップ。

正直なところ、1万5千円くらいで買った中古ボディに4千円かけてグリップ付けるのは迷ったのですが、購入後に伊丹空港などでテスト撮影していて

望遠撮影に V1 のツルペタグリップは、ちと不安だなぁ


と感じたので注文、装着しました。

Nikon 1 は高感度画質がイマイチで感度をあまり上げたくない→シャッター速度が手ブレ限界の時も多いわけで、そういう時に、ほんの少しでも歩留まりを上げるための出費はケチりたくないな、と。

Nikon1V1_CustomGrip5
(収納時はコンパクトでも撮影時には長くなるから快適グリップは必須)


Richard Franiec のカスタムグリップについては PowerShot S90 の時に速攻で個人輸入してレポートしていますし、昨年 CyberShot DSC-RX100 の時も購入してすぐに「コイツはお前さんのカスタムグリップが要るわ。はよ作って〜」とメールしたら「いま作ってるから少し待ってて」という感じで、いの一番に入手しました。

PowerShot S90 Custom Grip(後付けグリップ)を海外から取り寄せて、付けてみた
グリップが劇的向上!ツルペタボディの DSC-RX100 にカスタムグリップを付けてみた

国内のネットショップ業者でも仕入れて売っているところがありますが、私はいつも個人輸入しています。円安になって以前より割高になっていますが、それでも国内業者で買うよりは遥かに安いですし、支払いも Paypal なので安全です。

Richard Franiec のカスタムグリップの購入方法については、以下の過去記事を参照してください。

カスタムグリップ (Richard's Custom Grip) の注文方法と DSC-RX100 への装着方法

上記記事では RX100 のカスタムグリップについて書いていますが、Nikon 1 V1 その他も同じ要領です。ちなみに V1 用は国際郵便の送料込みで $42.9 でした。今は Paypal の決済レートが 1$ = 100円を超えてますから4千円台前半といったところでしょうか。

2月半ばに注文した時には「在庫が切れてて少量生産しているから、2月最終週まで出荷を待ってて」と連絡がきました。それでも 2月21日には出荷メールがきて、26日には届きました(U.S. からなのでいつも1週間くらいで届きます)。

Nikon1V1_CustomGrip1
(3Mの接着テープでボディに貼る。テープ接着は大嫌いな私だが、これだけは許す)

Nikon1V1_04
(カスタムグリップ装着前)

Nikon1V1_CustomGrip2
(カスタムグリップ接着後)


さて、PowerShot S90、CyberShot RX100 では「Richard のカスタムグリップがなければ、使い勝手が全然落ちる」「カスタムグリップなしのボディなんて使いたくないね」と言い切れるものでしたが、Nikon 1 V1 ではどうかというと

カスタムグリップがないより有った方が断然良い
けれど S90、RX100 ほどのフィット感はないかなぁ…


というのが正直なところ。

Nikon 1 V1 では、PowerShot S90、CyberShot RX100 みたいな「最初からこうだったんじゃないの?」的なパーフェクトな装着感、グリップ感とは微妙に違う。いや、悪くはないし、

やっぱり Richard ンとこのカスタムグリップ、買って良かったなぁ


とは思うわけですが、S90 / RX100 の時よりは、ちょっとハマり具合が落ちる。

Nikon1V1_CustomGrip3


たぶん、グリップ感が S90 / RX100 ほどじゃないのは Nikon 1 V1 のボディ厚が元々有りすぎることがパーフェクトな装着感じゃない理由の一つではないかと思っている。グリップでガシッと握るにはボディが少々厚い。

そして、Nikon 1 V1 用カスタムグリップはボディ前面に元々ある引っ掛け部分を覆うようにかなり大きく造られているが、これが微妙なズレを呼んでいる感じがある。

S90 や RX100 だと一発接着で、まるでボディと一体化してるようにくっついて隙間など出てこないのだが、Nikon 1 V1 だと微妙に隙間が浮いてきたりする。

正直これはかなり嫌で、気になって何回か貼り直したのだが、どうも S90 や RX100 ほどのピッタリ感はない。私が購入した時のロットがイマイチだったのかもしれないが、どうもボディ前面に元々ある引っ掛け部分を覆うあたりがネックになってる気がする。

Nikon1V1_CustomGrip4


とまぁ、PowerShot S90、CyberShot RX100 の時と比べると微妙な感じがないわけではないのだが、先にも述べたように

マトモなグリップのないボディには Richard のカスタムグリップは必要


だと思うし、Nikon 1 V1 にもコレは必要だったと思っている(V2 での変更を見れば一目瞭然)。

分厚い割にはツルペタ系のボディである Nikon 1 V1 は決して心地よくグリップできるボディではないし、少しでも手ブレを抑えるためには(私には)必要な一品だったと思っているし、V1 のグリップに悩んでいるならお勧めです。

Richard Franiec's Camera Accessories


SANDISK フラッシュカード SDSDX-016G-X46(45MB/s)
SANDISK フラッシュカード SDSDX-016G-X46(45MB/s)

(Nikon 1 は現行機も含めて UHS-I 非対応、今どき少なめ画素数なので
RAW+JPEG でばら撒いても SDカードは安い 16GB で十分なのは嬉しい)