CF カードの値段の高さゆえ、使うかどうかも判らない予備的なカードくらいは安く抑えたい。でも安かろうなカードは買いたくない。ミラーレス機やコンパクトデジカメとカードを共通化できれば便利。そんな思いがあって
コレを購入したことは昨日の記事に書きました。
■ Eye-Fi も使える SD/SDHC→CF 変換アダプター「Extreme CF Adapter」を試してみた【前編】
Eye-Fi カードも一応使えますし、CF Type II 規格なのでニコンのデジタル一眼レフなどでは使えない可能性はあるものの、手元の EOS 7D では何ら問題なく使えました。
ただ、今回購入した変換アダプターは UltraDMA 対応を謳っていますが、それでも
はあるでしょうから、実際にどれくらい(の速度で)使えるのかを計ってみました。
これはブログ記事のため(^_^;)とかではなく、自分がこの(予備用の)変換アダプターを使うハメになった時に、どれくらいの転送速度で使えるのか?バッファ開放にどれくらいかかるのかを掴んでおかないと困りますからね。
ということで、以下に EOS 7D で簡単な速度検証をした結果を載せておきます。
計測方法は、自分の使う実戦的な環境を考えて、
「EOS 7D (Ver.2.0) で RAW + JPEG 撮影を高速シャッター速度で連写して、十分にバッファフルな状態になってから最後のシャッターを切ってからバッファ解放までの時間」
を計測しています。時間は手動で3回ずつ計測しています。
デジタルカメラでの使用ですから殆ど書き込み速度だけが問題になりますし、大きなファイルをシーケンシャルアクセスする速度や細かいファイルのランダムアクセス速度は意味がないので、ベンチマークは取ってません(予備的に別のテストもしていますが、それは後述します)。
まずは、同じ公称転送速度 45MB/s の Extreme IV CF と旧世代 Extreme Pro SDHC +変換アダプターで比較してみます。
容量も違いますし、発売時期も異なりますが(Extreme IV CF の方が古い)、どちらも旧世代製品ながら、一応公称転送速度 45MB/s を標榜している両製品ですので、この両者で変換アダプター+SDHC カードの能力を見てみます。
これを見ると、公称転送速度が同程度であっても、SDHC カード+変換アダプターの方が 1.5倍程度遅い、という状況になっています。
実際に使っていても、体感で差は感じますし、バッファフルになってから次のショットを撃てるまでの間隔が体感で違います。Extreme IV CF は古くて、私も予備用カードとしての利用ですけど、それから比べても差はあります。
元々 Extreme IV CF より Extreme Pro SDHC の方が遅いということも考えられるのですが、別途パソコンの USB メモリーカードリーダー・ライターでの速度計測をしてみると、計測方法によって Extreme IV CF の方が多少速かったり、大差なかったりなので、1.5倍の差が付くほどの差はないかと思います。
ゆえに、(EOS 7D と変換アダプターのマッチングも含めて)変換アダプター経由 SDHC カードを使うオーバーヘッドかなぁ、と考えています。
SDHC→CF 変換アダプターで多少の転送速度ロスが出ているなら、少し古い SDHC カードを使っても速度に差がないかな?と考えて、Extreme Pro が出る前に出回っていた、Extreme HD Video と比較してみます。無論、どちらも変換アダプターを使用しています。
Extreme HD Video の公称転送速度は 30MB/s。旧世代の Extreme Pro が 45MB/s ですので転送速度には一世代の差がありますが…
Extreme HD Video SDHC を使った時の方が多少遅くなっていますが、公称転送速度の差ほどはありません。公称転送速度 45MB/s の SDHC カードの能力を変換アダプターが生かしきれていないと考えられます。
とはいえ、バッファフルから解放が「4秒しか違わない」としても、高速連写機を使うシーンにおいては「4秒も違う」ことも多々あるので、少しでも速いカードを使うに越したことはないでしょう。
それに現行製品では、通常の Extreme カードが 45MB/s まで増速されており(Extreme Pro は 95MB/s に増速)、16GB で2千円以下、32GB でも3千円ちょいで買えるのですから、変換アダプターを使うならそれで十分と言えるかもしれません。
SANDISK フラッシュカード SDSDX-016G-X46(45MB/s)
(Sandisk の高速カードが 16GB で2千円以下とは良い時代になったものです…)
安いメモリーカードの中には、読み込みは速いけど書き込みは…というのもありますし、Eye-Fi みたいな遅い製品だと、さすがに変換アダプター経由でもウンザリするほど遅くなります(上記テストで 46秒以上かかる)。
旧世代 Extreme Pro SDHC +変換アダプターを EOS 7D で使ってみて、「この速度感は昔 Extreme III を使っていた頃と似ているかもなぁ」と思ったので、古い Extreme III CF を引っ張り出してきて計って比べてみました。
これを見ると、いくら CFカードが足りないからといって、Extreme III 時代の CF を持ってくるよりは 16GB 2千円弱、32GB 3千円ちょいの現行 Extreme SDHC カードに変換アダプターをかました方がマシ、ということになりますね(信頼性は別問題だが…)。
また、現行の Extreme CF (60MB/s) と比較すると
という感じで、Extreme IV CF の時と同様、体感速度も含めてかなり違います。
というか、現行の Extreme は Pro でない型番のものでも前世代の Extreme IV と比べて体感で(数値以上に)速度の差がわかるので、もう旧世代の CF は予備以外では使っていません。
以上、当たり前といえば当たり前の結果になりましたが、SDHC カードを変換アダプター経由で使っても全く使う気にならないほど遅いというわけじゃないということも判りました。
先日の北海道行きで久しぶりに EOS を持ち出した時に「現世代の CF カードは 80GB 分しかないけど足りるかな?」と思って、古い CF を持ち出していましたが、
ですね(飛行機撮りをしたわけでもないので、結果的には 32GB CF カード1枚でも事足りたのですが ^_^;)。
もちろん、変換アダプター経由で SDHC カードを使うよりも現世代の CF カードを使った方がまだ断然速いですし、体感での差はストレスの差に繋がるうえに、信頼性の問題はありますから、通常用途で SDHC→CF 変換アダプターを使おうとは私は思いませんし、高速連写を行う人に薦められるものでもありません。
ただ、皆が皆、連写しまくるわけではありませんし、当たり前ではありますが、
でありましたので、バッファフルまで連写を多用しない人には、SDHC→CF 変換アダプターはコストダウンを狙っても十分利用範囲内かもしれません(高いカメラを買ってるんだからメモリーカードもケチるなよ…とは思いますけど、自分も懐具合はいつも苦しいですしね ^^;)。
私自身、上記の結果から「予備/緊急用ならばミラーレス機用の SDHC カードの流用も十分ありかな」と思えたので、今後は机上のテストだけでなく実戦で使ってみて信頼性の面も含めて使える度を計ってみたいと思います。
SANDISK フラッシュカード SDSDXPA-032G-X46
(Pro 32GB も随分安くなってるので、いつも1枚買っておこうかな?とは思うのですが…)
個人的な環境であまり客観的なテストでもないですし、現行の 95MB/s 対応の Extreme Pro カードを使ったテストもしていませんが、ご容赦下さい。
EOS 7D はまだ現役機とはいえ、既に3年半前のカメラであり、対応規格も古いので現行 Extreme Pro の速度が全く活かせないどころか、ノーマル Extreme の 60MB/s ですらフルスピードで使えてるとは思えないので、今のところは現行の Extreme Pro カードを買っていません。
EOS 7D Mark II が出たら、その時はまたメモリーカードも全部一新になることでしょう。SDカードに全面移行になっちゃうのかもしれませんが…
SDHC カードについても、X-E1 は「てめーは何年前のカメラじゃ!」というくらいモッサリアクセスですし、NEX-7 や RX100 も Extreme Pro が必要に思えるほど書き込み速度が速くなく、連写できる/するカメラではないので、当分はノーマル Extreme で良いかな…という感じではあります。
いずれにせよ、久しぶりに新しい SDHC → CF 変換アダプターを買ってみて、変換アダプターの速度ロスも減ってきて限定的でも使えるようになってきているなぁ…という印象でした。
■ Eye-Fi も使える SD/SDHC→CF 変換アダプター「Extreme CF Adapter」を試してみた【前編】
コレを購入したことは昨日の記事に書きました。
■ Eye-Fi も使える SD/SDHC→CF 変換アダプター「Extreme CF Adapter」を試してみた【前編】
Eye-Fi カードも一応使えますし、CF Type II 規格なのでニコンのデジタル一眼レフなどでは使えない可能性はあるものの、手元の EOS 7D では何ら問題なく使えました。
ただ、今回購入した変換アダプターは UltraDMA 対応を謳っていますが、それでも
変換アダプターを通すことでの転送速度の低下
はあるでしょうから、実際にどれくらい(の速度で)使えるのかを計ってみました。
これはブログ記事のため(^_^;)とかではなく、自分がこの(予備用の)変換アダプターを使うハメになった時に、どれくらいの転送速度で使えるのか?バッファ開放にどれくらいかかるのかを掴んでおかないと困りますからね。
ということで、以下に EOS 7D で簡単な速度検証をした結果を載せておきます。
計測方法は、自分の使う実戦的な環境を考えて、
「EOS 7D (Ver.2.0) で RAW + JPEG 撮影を高速シャッター速度で連写して、十分にバッファフルな状態になってから最後のシャッターを切ってからバッファ解放までの時間」
を計測しています。時間は手動で3回ずつ計測しています。
デジタルカメラでの使用ですから殆ど書き込み速度だけが問題になりますし、大きなファイルをシーケンシャルアクセスする速度や細かいファイルのランダムアクセス速度は意味がないので、ベンチマークは取ってません(予備的に別のテストもしていますが、それは後述します)。
(1)45MB/s 同士の Extreme IV CF vs 旧世代 Extreme Pro SDHC+変換アダプタ
まずは、同じ公称転送速度 45MB/s の Extreme IV CF と旧世代 Extreme Pro SDHC +変換アダプターで比較してみます。
容量も違いますし、発売時期も異なりますが(Extreme IV CF の方が古い)、どちらも旧世代製品ながら、一応公称転送速度 45MB/s を標榜している両製品ですので、この両者で変換アダプター+SDHC カードの能力を見てみます。
Extreme IV CF | 旧Extreme Pro SDHC+変換 | |
---|---|---|
1回目 | 19.2秒 | 30.1秒 |
2回目 | 19.4秒 | 30.2秒 |
3回目 | 19.8秒 | 30.3秒 |
これを見ると、公称転送速度が同程度であっても、SDHC カード+変換アダプターの方が 1.5倍程度遅い、という状況になっています。
実際に使っていても、体感で差は感じますし、バッファフルになってから次のショットを撃てるまでの間隔が体感で違います。Extreme IV CF は古くて、私も予備用カードとしての利用ですけど、それから比べても差はあります。
元々 Extreme IV CF より Extreme Pro SDHC の方が遅いということも考えられるのですが、別途パソコンの USB メモリーカードリーダー・ライターでの速度計測をしてみると、計測方法によって Extreme IV CF の方が多少速かったり、大差なかったりなので、1.5倍の差が付くほどの差はないかと思います。
ゆえに、(EOS 7D と変換アダプターのマッチングも含めて)変換アダプター経由 SDHC カードを使うオーバーヘッドかなぁ、と考えています。
(2)Extreme HD Video SDHC (30MB/s) vs 旧世代 Extreme Pro SDHC (45MB/s)
SDHC→CF 変換アダプターで多少の転送速度ロスが出ているなら、少し古い SDHC カードを使っても速度に差がないかな?と考えて、Extreme Pro が出る前に出回っていた、Extreme HD Video と比較してみます。無論、どちらも変換アダプターを使用しています。
Extreme HD Video の公称転送速度は 30MB/s。旧世代の Extreme Pro が 45MB/s ですので転送速度には一世代の差がありますが…
Extreme HD Video+変換 | 旧Extreme Pro+変換 | |
---|---|---|
1回目 | 34.2秒 | 30.1秒 |
2回目 | 34.4秒 | 30.2秒 |
3回目 | 32.1秒 | 30.3秒 |
Extreme HD Video SDHC を使った時の方が多少遅くなっていますが、公称転送速度の差ほどはありません。公称転送速度 45MB/s の SDHC カードの能力を変換アダプターが生かしきれていないと考えられます。
とはいえ、バッファフルから解放が「4秒しか違わない」としても、高速連写機を使うシーンにおいては「4秒も違う」ことも多々あるので、少しでも速いカードを使うに越したことはないでしょう。
それに現行製品では、通常の Extreme カードが 45MB/s まで増速されており(Extreme Pro は 95MB/s に増速)、16GB で2千円以下、32GB でも3千円ちょいで買えるのですから、変換アダプターを使うならそれで十分と言えるかもしれません。
SANDISK フラッシュカード SDSDX-016G-X46(45MB/s)
(Sandisk の高速カードが 16GB で2千円以下とは良い時代になったものです…)
安いメモリーカードの中には、読み込みは速いけど書き込みは…というのもありますし、Eye-Fi みたいな遅い製品だと、さすがに変換アダプター経由でもウンザリするほど遅くなります(上記テストで 46秒以上かかる)。
(3)古い Extreme III CF や、現行 Extreme CF (60MB/s) との比較
旧世代 Extreme Pro SDHC +変換アダプターを EOS 7D で使ってみて、「この速度感は昔 Extreme III を使っていた頃と似ているかもなぁ」と思ったので、古い Extreme III CF を引っ張り出してきて計って比べてみました。
Extreme III CF | 旧Extreme Pro SDHC+変換 | |
---|---|---|
1回目 | 34.9秒 | 30.1秒 |
2回目 | 34.5秒 | 30.2秒 |
3回目 | 34.6秒 | 30.3秒 |
これを見ると、いくら CFカードが足りないからといって、Extreme III 時代の CF を持ってくるよりは 16GB 2千円弱、32GB 3千円ちょいの現行 Extreme SDHC カードに変換アダプターをかました方がマシ、ということになりますね(信頼性は別問題だが…)。
また、現行の Extreme CF (60MB/s) と比較すると
現行 Extreme CF | 旧Extreme Pro SDHC+変換 | |
---|---|---|
1回目 | 17.6秒 | 30.1秒 |
2回目 | 18.0秒 | 30.2秒 |
3回目 | 17.6秒 | 30.3秒 |
という感じで、Extreme IV CF の時と同様、体感速度も含めてかなり違います。
というか、現行の Extreme は Pro でない型番のものでも前世代の Extreme IV と比べて体感で(数値以上に)速度の差がわかるので、もう旧世代の CF は予備以外では使っていません。
以上、当たり前といえば当たり前の結果になりましたが、SDHC カードを変換アダプター経由で使っても全く使う気にならないほど遅いというわけじゃないということも判りました。
先日の北海道行きで久しぶりに EOS を持ち出した時に「現世代の CF カードは 80GB 分しかないけど足りるかな?」と思って、古い CF を持ち出していましたが、
古い CF カードを予備に持って行くくらいなら
ミラーレス機用の SDHC カードを流用しても速度は大差ない
ミラーレス機用の SDHC カードを流用しても速度は大差ない
ですね(飛行機撮りをしたわけでもないので、結果的には 32GB CF カード1枚でも事足りたのですが ^_^;)。
もちろん、変換アダプター経由で SDHC カードを使うよりも現世代の CF カードを使った方がまだ断然速いですし、体感での差はストレスの差に繋がるうえに、信頼性の問題はありますから、通常用途で SDHC→CF 変換アダプターを使おうとは私は思いませんし、高速連写を行う人に薦められるものでもありません。
ただ、皆が皆、連写しまくるわけではありませんし、当たり前ではありますが、
いずれのカードでもバッファフルまで(2.3秒、17コマ前後)は、ほぼ同じ
でありましたので、バッファフルまで連写を多用しない人には、SDHC→CF 変換アダプターはコストダウンを狙っても十分利用範囲内かもしれません(高いカメラを買ってるんだからメモリーカードもケチるなよ…とは思いますけど、自分も懐具合はいつも苦しいですしね ^^;)。
私自身、上記の結果から「予備/緊急用ならばミラーレス機用の SDHC カードの流用も十分ありかな」と思えたので、今後は机上のテストだけでなく実戦で使ってみて信頼性の面も含めて使える度を計ってみたいと思います。
SANDISK フラッシュカード SDSDXPA-032G-X46
(Pro 32GB も随分安くなってるので、いつも1枚買っておこうかな?とは思うのですが…)
個人的な環境であまり客観的なテストでもないですし、現行の 95MB/s 対応の Extreme Pro カードを使ったテストもしていませんが、ご容赦下さい。
EOS 7D はまだ現役機とはいえ、既に3年半前のカメラであり、対応規格も古いので現行 Extreme Pro の速度が全く活かせないどころか、ノーマル Extreme の 60MB/s ですらフルスピードで使えてるとは思えないので、今のところは現行の Extreme Pro カードを買っていません。
EOS 7D Mark II が出たら、その時はまたメモリーカードも全部一新になることでしょう。SDカードに全面移行になっちゃうのかもしれませんが…
SDHC カードについても、X-E1 は「てめーは何年前のカメラじゃ!」というくらいモッサリアクセスですし、NEX-7 や RX100 も Extreme Pro が必要に思えるほど書き込み速度が速くなく、連写できる/するカメラではないので、当分はノーマル Extreme で良いかな…という感じではあります。
いずれにせよ、久しぶりに新しい SDHC → CF 変換アダプターを買ってみて、変換アダプターの速度ロスも減ってきて限定的でも使えるようになってきているなぁ…という印象でした。
■ Eye-Fi も使える SD/SDHC→CF 変換アダプター「Extreme CF Adapter」を試してみた【前編】
コメント