本日から国内最大のカメライベント CP+ ですが、先週末からまた北海道へやってきていて、新製品ニュースが殆ど追えていません。が、新しいXFレンズの発表があると思ったのに、今日以降あるのでしょうか…自分が見落としてるだけ?

さて、今回の旅のターゲットは、今年は早めにやってきた流氷。何度見ても飽きずに来てますが、今年もとりあえず一面の流氷は見られているものの、オホーツク海側はずっと天気が荒れていて空と海との境界もなく全て真っ白なのが残念です。

流氷と言えばオオワシ、オジロワシということもあって、今回はデジタル一眼レフに超望遠域のレンズという重量級の組み合わせを腰痛をおして持ってきています。望遠〜超望遠域は EOS に、そして標準域の風景やスナップ撮りは X-E1 に、という役割分担です(悪くない組み合わせと思ってます)。

とはいえ、飛行機で来る時から条件付き運航、昨日も含めて釧網本線は何度も運休する天気続き。昨日も吹雪の中を股下までの雪をラッセルして流氷の海岸にたどり着くも視界は効かず、時間を追って酷くなるばかりで、強風雪で一脚があっても長いレンズを構えるどころの話じゃないとなれば、重いボディ&レンズは今回殆ど重石状態です…orz

the ice field at Hama-Koshimizu


そんなことはありますが、それでも冬の道東(と道北)は何度来ても良いもので、流氷三昧やら雪原トレッキングやら釧路湿原へ足を延ばしたりと楽しんでおります。

そして、時には重いボディ&レンズをホテルに置き、ポーチに X-E1 だけを入れて身軽な散歩も楽しんでいます。

デジタル一眼レフ+重量級レンズで既に重たい状況でしたので、X-E1 の方はキットレンズの標準ズームだけで…と思っていたのですが、雪の町を夜散歩するのも大好きですから、明るいレンズも1本持っておきたいところでした。

となると、やはり XF35mm F1.4 R。

先日えらく安い値段で売られていた XF60mm F2.4 R Macro の新品を見つけて衝動的に購入してしまいましたが、やっぱり本来先に購入する予定だった明るい標準域レンズ XF 35mm F1.4 R を買って、それを持って行きたいな、と。

そういう思いに結局耐えられず、北海道へ来る前日に購入してしまいました。元々 X-E1 購入後、割と早い段階で購入する予定でしたけれど、先に XF60mm を買ってしまっただけにかなり苦しい決断ではありました(^^;

XF35mm08


しかし買って、旅に持って出て、使ってみると

コイツはやっぱり必要だったわ!


と実感。まぁなんというか、良いレンズと言うよりはズームではなく単焦点なのに便利と思わせるレンズです。
XF35mm01
(パッケージは XF60mm など他の XF レンズと同じ)

XF35mm02
(X-E1 と違って、値段以上にきちんとした梱包です)

XF35mm03
(内容物。付属のクロスポーチは当然サイズに合わせて XF60mm よりは小さなもの)


とにかく買ってきてパッケージを開けてみての第一印象は

軽い!


です。サイズ的には極小というほどではなく、ほどほどの大きさなのですが、とにかく軽い。187g。

X-E1 もサイズが大きめな割には軽いボディなのですが、それと本当に良いペアです。バランスがいい。使っていて心地よいです。軽快なレスポンスとは言わないもののストレスなく、良い感じで手にフィットします。

XF35mm04Comapre1
(サイズは極小ではないというものの、手持ちの XF18-55、XF60と比べると十分コンパクト)

XF35mm05Comapre2
(レンズフードを付けると一層 XF35mm がコンパクト)

XF35mm06Comapre3
(XF35mm の角型フードは逆差しできないが、それでも収納時は大きくない)


もちろん、軽さだけではなく開放 F1.4 のレンズは色々と便利であります。明るいF値を生かした表現は当然ながら、そういった表現のセンスのない私でも、夜スナップでのシャッター速度確保および感度を抑えられる恩恵は受けられます。APS-C 機としては高感度に強い X-E1 とは言っても、少しでも感度が低い方が良いのは言うまでもありませんしね。

いずれにせよ、このレンズ XF35mm F1.4 R と X-E1(X-Pro)の組み合わせは、過去に使ってきた中でも画質的には最強の夜スナップ機のように思います。まぁ AF、EVF回りには不満もありますが…

(フルサイズ一眼の方が画質的には有利でも、ミラーレス機の軽快さを知った今では、夜の町歩きスナップで使うかと言われると、なかなかうーん…ですからね)

XF35mm_Sample6


もう一つ、XF35mm F1.4R の特長の一つと言えば、角型フード。まぁクラシックデザインの X-Pro1 / X-E1 には似合ってると思います。こういうデザインがそう好きではない私としても認めるし、悪くない思いを感じてる。

ただ、

ちょっと安物チックなフードだなぁ


という感じがします。それもまた狙いなのかもしれないし、フードなんてただの実用アクセサリーということは重々承知ですが、どこかちょっとアンバランスさも感じます。

せっかく軽いレンズだけにフードも軽くするのが第一の設計なのかもしれないと思うものの、XF60mm F2.4 R の立派な金属フードを使った直後だけに、余計に安っぽく感じてしまう。何か良いアイデアはなかったのかな、と思います。

XF35mm09


また、フードが安っぽいというだけではなく、

コイツもまたフロントキャップが外れやすい


このレンズはフードを付けるとレンズキャップが脱着ができなくなるので、フードの先に付けるフードキャップ方式なのですが、まぁとにかく外れる。カバンの中で勝手に外れるし、何かと軽く接触しても外れるし、ホントもうどうなってんの?って感じ。

致命的な問題ではないけれど、ちょっとしたストレスにはなる。というか、XF35mm F1.4 R のフードキャップは、いつか絶対なくしそう。今回も使ってて、結構気を使う羽目になっていました(買ってすぐに無くすのは嫌ですからねぇ)

XF35mm07


XF18-55mm F2.8-4 R もそうだし、XF60mm F2.4R もそうだけど、

富士フイルムのキャップ類はなんでこんなに外れやすいのか


と思います。

「レンズキャップくらいでガタガタ言うなや」と思う向きもあると思うし、普段ならあまり頻繁にレンズキャップを脱着することもないのですが、雪降る中、特に風があったりする状態で撮っていると、撮影時以外はキャップをしたくなります。まだ買って1週間も経ってないレンズだけに(^_^;)

XF35mm_Sample4


ただ、XF35mm F1.4 R は他の XF レンズのフロントキャップに比べてフードキャップな分、脱着そのものは極めて簡便で、フードキャップが外れやすい、という点以外には文句がなく、写りも自分的には満足しているので、

フードキャップが外れやすい以外には不満なし


ですね。手元に到着してからまだ5〜6日ですが、使っていてそう思います。

AF も鈍足な XF60mm と比べたら真っ当な方で、XF18-55mmと併用していても AF速度に違和感がありません(と言っても他メーカーと比べて速い訳では決してないですが ^^;)。



とりあえずgdgdと書いてますが、キットレンズ XF18-55mm F2.8-4 付属の X-E1 を買ったなら、次の1本は現状コレに決まり、なのは間違い有りません(望遠レンズなどが出れば、人それぞれになるだろうけれど)。

少なくとも私は買って良かったと思っていますし、買う前の自分にもそうアドバイスはしてやりたいです。X-E1 をキットレンズの標準ズームと使うのとはまた違う感覚、軽快感が得られると実感しています。

そんなわけで、旅先からの取り留めもない記事ですが、XF35mm F1.4 R は買って持って来て良かった…という話でした。