その昔は

「中古の HDD を買ってきたら前に使っていた人の中身がそっくり入ってたわ〜」

とか

「中古パソコン買ったら、前の人の環境やデーターがそのまま残ってた…」

ということは、そう珍しくもありませんでした。全てが Own Your Risk な時代でした。

ところが今は法律もできたこともあって、中古パソコン、HDD/SSD を買い取って中古で売る店がそういった “買い取ったものをそのままスルーで中古で売る” ということはなくなりました。少なくとも真っ当な店では、ルール上はありません。

とはいえ、今でもそういうことはたまにあるようです。店員のチェックミス、作業忘れ、手順ミス…

そして、店としてそれなりの経験を積んできて、マニュアルを整備しているはずの

パソコン関連の中古買取販売最大手のソフマップでも
他人のデーターが入ったドライブを(新品として!)売っちゃうことがあるんだなぁ


ってなことが、私ではありませんが身近に起きました。

そんな他人のデーターが入った SSD を買う(それも新品で)経験をした友人が経緯をブログで簡単にまとめてますから、以下にリンクを貼っておきます。

日々の備忘的なアニメ日記みたいな SofmapでSSDを買ったら内容がそのまま残っていたでござる
日々の備忘的なアニメ日記みたいな SofmapでSSDを買ったら内容がそのまま残っていたでござる〜結末〜

経緯を見ると、中古で買取したものはしっかりしたマニュアル手順を元にデーター消去されるようになっているが、返品物はその過程になかったのが問題だったようだ。

新古品を新品として売ってしまったこと自体もちょっとアレだし、ソフマップとあろうところが HDD も含めると今までこういったことは無かったとは思えないのだが、いずれにしても経緯は理解できるし、今後の改善措置も示されているので、友人も納得したようだ。

(当事者ではない私がどうこういう立場にはないしね)

ただ、パソコン関連の中古買取販売最大手たるソフマップでもこういったことが起きるのですから、

売却する時は自分でしっかりデーターを消す


という大鉄則を改めて感じることもあります。

もちろん、中身のデーターをきちんと消しているわけではない通常のフォーマット、クイックフォーマットではなく、しっかりゼロフォーマットなりランダムデーターのダミー書き込みをして置いた方が良いのは言うまでもありません。

かなり時間のかかる作業になりますし、100% データー復元ができない保証があるわけではありませんが、それをやらないよりは復元の難易度は飛躍的に上がりますから、かける対価に見合うようなことは殆ど無いでしょう(元々そこまで他人に拾われたくない情報が入っていた HDD/SSD なら、中古に出すのが間違ってるわけですし)。

MacOS_DiskEraseOption
(Mac ならディスクユーティリティに消去時のセキュリティオプションがある)


私の場合は、昔とある事情で中古 HDD を買ったことがある他は、基本的に自分が使った HDD/SSD を中古屋へ売却することはありません。パソコンも含めて、友人に譲ること以外はしないですし、その時も消去作業だけはきちんと行います(譲る方も譲られる方もそれが一番良いわけで)。

こんなことは当たり前の話なのですが、まだまだ意外と気にしていない人もいるようですし、昨今であれば

スマートフォン・タブレットの売却時もしっかり消去


する必要があります。

今回こういった話を聞いたので、自戒および警鐘も込めて紹介しておきました。